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マグノリアカップ参加レポート【てつ】

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    by てつ

    マグノリアカップ参加レポート
    はい、どーも、こんにちは。最後にCLに出場して1年が経過しました。
    なんだかんだシティリーグや自主大会には参加してポケモンカードを楽しんでいますが、そろそろCLに参加したくなってきましたね。CL福岡は落選しています。

    今回は10/17に愛知県で行われたマグノリアカップに参加してきましたので、その時の対戦レポートになります。
    256名規模の、自主大会としては最大規模ともいえる大会に、ポケカ四天王も勢揃いし、CL優勝者や有名プレイヤーも多く出場となっており、「おいおい、この大会レベル高すぎないか...!?」とビビりながらも、大変わくわくした気持ちで参加してきました。遊々亭ブロガーであるKouさんも参加しておられました。

    まずは使用デッキの選択理由とデッキリストから。

    ■使用デッキ こくばバドレックスVMAX

    環境読みとしては<クワガノン>が流行している印象とメタカードを入れない純粋なデッキとしてのパワーが他より1つ抜けている印象があり、これに勝てるデッキを持っていくのが私の中の前提としてありました。
    また、シティリーグの結果などを見ていると、クワガノンに強いデッキとして、<れんげきウーラオスVMAX>や三神ザシアンファイヤーの数が増えているのが読み取れました。
    そこで、れんげきウーラオスに強く、三神ザシアンにも戦えるこくばバドレックスを対クワガノンに厚くした構築で出場することにしました。
    レシピは下記になります。

    デッキレシピ
    スタジアム
    1
    エネルギー
    14

    レシピの中身についてはちょっとだけ詳しい解説を個人ブログに掲載予定ですので、よければ見てみてください。


    ■対戦レポート
    それでは当日の対戦レポートになります。
    かなり詳細にゲーム展開を書きましたので、ゲームプランの参考や、対戦の疑似体験として活用いただければと思います。

    ・1戦目:VS雷軸レックウザVMAX 後攻
    バトル場 相手:レックウザV こちら:こくばバドレックスV

    先攻1ターン目:【デデチェンジ】するもメリープ置けず、手張り+<レックウザV>2体と<デデンネGX>で終了。

    後攻1ターン目:場を展開しつつ、「シャドーミスト」でスタジアムを貼られないようにしてエンド。盤面は<こくば>2体、<マホイップV>1体

    先攻2ターン目:再度【デデチェンジ】からメリープを展開。盤面は<レックウザVMAX>2体、デデンネGX2体、メリープ2体。デデンネGX前で終了

    後攻2ターン目:こくばをVMAXにしつつ展開するも相手のバトル場はデデンネGX。デデンネGXを倒す火力は出せなかったため、マホイップVMAXで「かざりつけ」

    先攻3ターン目:相手は<モココ>に進化するも、<マホイップVMAX>を倒すための打点が届かず、デデンネGXの「ビリリターンGX」。もう1体のデデンネGXを前に。

    後攻3ターン目:【めいかいのとびら】で盤面を作りながらドローをしたら、<ポケモンいれかえ>をひけたので、ポケモンいれかえからこくばVMAXに交代して「ダイガイスト」(4-6)

    先攻4ターン目:盤面を作りながら<ボス>「ダイバースト」でマホイップVMAXを倒す(4-3)

    後攻4ターン目:相手の盤面のエネ的にボスを言いながらVMAXを倒せるだけのエネはなかったので、<ガラルフリーザー>でベンチのモココを倒す(3-3)

    先攻5ターン目:「ダイバースト」でガラルフリーザーを倒される(3-2)

    後攻5ターン目:11エネ「ダイガイスト」でレックウザVMAXを倒して勝ち

    Win

    ・2戦目:VSれんげきウーラオスVMAX 先攻
    バトル場 相手:れんげきウーラオスV こちら:マホイップV

    先攻1ターン目:手札はポケモンいれかえ、<ふうせん>、<霧の水晶>2枚、超エネ2枚、こくばバドレックスV。かなりしょっぱくドローソースがない状態。幸い先攻であったため、先2「ホラーハウスGX」から入るプランで行くことに。<マリィ>が嫌だったため、バトル場にふうせんを貼って、バドレックスVをベンチへ。水晶から<ゲンガー&ミミッキュGX>を呼び出し、手張りエンド

    後攻1ターン目:手札がかなり渋かったようで<ポケモン通信>からデデンネGX。<ナゲツケサル>と<みずの塔>を出して、【デデチェンジ】。エネルギーを付けて「ひるがえす」。デデンネGXを前。

    先攻2ターン目:当初の予定通り、「ホラーハウスGX」を打って終わり。ベンチにこくばは2体

    後攻2ターン目:「ホラーハウスGX」後のためパス

    先攻3ターン目:相手の盤面に<メッソン>も2体目の<れんげきウーラオスV>もいなかったので、ボスでウーラオスを倒すプランを選択。こくばVMAXから【めいかいのとびら】+手張りでこくばVMAXに計3エネ。<ヨマワル>を出して【ひとだましんか】で<サマヨール>に。ウーラオスVを「ダイガイスト」で倒す(4-6)

    後攻3ターン目:メッソンの「どんどんよぶ」で展開。盤面はバトル場メッソン、ベンチデデンネGX、ナゲツケサル、ウーラオスV、メッソン×2

    先攻4ターン目:【めいかいのとびら】でドローするもボスの指令をひけなかったので、バトル場のメッソンを倒す(3-6)

    後攻4ターン目:ジラーチGX>を置きつつ、<れんげきウーラオスVMAX>に進化して「しっぷうづき」

    先攻5ターン目:11エネ「ダイガイスト」で弱点関係なくウーラオスVMAXを倒して勝ち

    Win

    3戦目:VSはくばバドレックスVMAX 後攻
    バトル場 相手:スイクンV こちら:こくばバドレックスV

    先攻1ターン目:スイクンV>に手張り、ベンチにメッソンと<はくばバドレックスV>を置いて終わり。

    後攻1ターン目:ベンチを展開しすぎるとスイクンVにバトル場のこくばをワンパンされてしまうため、最低限のベンチ展開(ベンチにこくば2体)。「シャドーミスト」を打って<頂への雪道>を貼られないようにする。

    先攻2ターン目:前のスイクンVに手張り、<メロン>を使いながら後ろのはくばにエネ加速をして盤面形成。「ブリザードロンド」でこくばに120ダメージ。

    後攻2ターン目:手札がガラルフリーザー、<マーシャドー>、<博士の研究>、超エネ2枚だったのでガラルフリーザーの【れいこくチャージ】+マーシャドー着地して、博士の研究。手札がかみ合い、【めいかいのとびら】を3回使えたので、盤面計7エネに到達し、ダメージの乗ってないこくばVMAXの「ダイガイスト」でスイクンVをワンパン(4-6)

    先攻3ターン目:ボスを言えるハンドではなかったようで、盤面を作りながら「エンペラーライド」で160ダメージ。ベンチはスイクンV、メッソン、<ジメレオン

    後攻3ターン目:バトル場が倒されなかったため、【めいかいのとびら】3回と手張りで11エネ達成。ガラルフリーザーに3エネをつけた状態で「ダイガイスト」。

    先攻4ターン目:バトル場を倒したとしてもベンチのガラルフリーザーにメッソン(ジメレオン)を倒され、ガラルフリーザーを倒してもバトル場が「ダイガイスト」で倒される盤面となったため投了。

    Win

    4戦目:VSいちげきウーラオスVMAXブラッキーVMAX 後攻
    バトル場 相手:ブラッキーV こちら:こくばバドレックスV

    先攻1ターン目:ブラッキーV>に<いちげきエネルギー>手張り、ベンチに<デルビル>1体で終わり

    後攻1ターン目:かなり不利マッチですが、<ヨノワール>が立てばワンチャンあるため、ヨマワルをサマヨールに進化させます。「シャドーミスト」で相手が攻撃できないのを祈ります。 (<ヘルガー>の【いちげきのほうこう】は使えますが、特殊エネを手張りできないため、サマヨールを倒すには基本エネルギーを引くしかありません)

    先攻2ターン目:【デデチェンジ】を使い全力で基本エネを引きにいきます。<ブラッキーVMAX>でサマヨールを呼び出し、博士の研究を使い...基本闘エネルギーに到達。「ダイアーク」(6-5)

    後攻2ターン目:相手の盤面にブラッキーVがいないため、ベンチは呼び出されにくいと考えマーシャドーを生贄に差し出しつつ、盤面づくり

    先攻3ターン目:ブラッキーVを新しく出し、いちげきエネをつけて新しいブラッキーVでくろいまなざし(6-4)

    後攻3ターン目:ゲンガー&ミミッキュGXの「ホラーハウスGX」でターンを稼ぎます

    先攻4ターン目:何もすることなく「くろいまなざし」。ゲンガー&ミミッキュGXに100ダメージ

    後攻4ターン目:相手のハンドは8枚のため、お祈り「ポルターガイスト」。願いが通じ倒せます(4-4)

    先攻5ターン目:オドリドリGXを置いて盤面を強くします。こちらのゲンガー&ミミッキュGXの残りHPが140のため、いちげきエネのついたヘルガーで攻撃。(4-1)

    後攻5ターン目:ベンチには攻撃可能なブラッキーVMAXが控えているため、マホイップVMAXで戦うしかありません。ただし、相手のベンチにはブラッキーVがいなかったため、ボスの指令を引かれなければワンチャン勝ち筋は残ります。出来ればボスでオドリドリGXを倒すか、マリィで相手の手札を流したかったのですが、残念ながらそのどちらもできませんでした。できるだけ、盤面を強くして「キョダイホイッパー」でヘルガーを倒します。(3-1)

    先攻6ターン目:デデンネGX、オドリドリGX、<あくの塔>で引けるだけ引き、ボスの指令でこちらのベンチポケモンを呼び出し、「ダイアーク」。

    lose

    この対戦大きなプランミスをしており、後攻1ターン目に「シャドーミスト」ではなく、「ホラーハウスGX」を打つべきでした。
    1ターン目にサマヨールを立てて、「ホラーハウスGX」を打つ。
    2ターン目にヨノワールを立てていれば相手の攻撃の手は止まり、一気に形勢逆転できたはずでした。
    練習不足が諸に出た形となり、大きく落ち込みました。

    5戦目:VSルカメタザシアンザマゼンタ 後攻
    バトル場 相手:ザシアンV こちら:ヨマワル

    先攻1ターン目:ルカリオ&メルメタルGX>をベンチに出して基本エネを貼って【ふとうのつるぎ】で終了

    後攻1ターン目:がん事故しており、【ひとだましんか】しかすることがありません。

    先攻2ターン目:グズマ&ハラ>から<キャプチャーエネルギー>で<ザマゼンタV>を展開。【ふとうのつるぎ】で2エネ加速して終了

    後攻2ターン目:ザシアンVに2エネついてしまったので、サマヨールで「あやしいひかり」をしてお祈りです。

    先攻3ターン目:マオ&スイレン>+ポケモンいれかえ、エネルギー手張り「ブレイブキャリバー」。たね切れで負け

    lose

    6戦目:VSドータクンオーロラバレッド 先攻
    バトル場 相手:アメイジングザシアン こちら:マホイップV

    先攻1ターン目:マリガンで<オーロラエネルギー>が2枚見えており、バトル場が<アメイジングザシアン>であったことを踏まえ、このターンの手張りを諦めてサマヨールの育成を優先します。盤面はマホイップ、サマヨール、こくば。手札はヨノワール、こくばVMAX、博士。

    後攻1ターン目:【デデチェンジ】+ザシアンVを出して【ふとうのつるぎ】

    先攻2ターン目:進化から博士の研究、盤面を作って終わり

    後攻2ターン目:ドーミラー>を置きながら盤面を作っていきます。ザシアンVに鋼2エネ。デデンネGXにオーロラ1エネ。

    先攻3ターン目:盤面5エネでバトル場のアメイジングザシアンを倒す(5-6)

    後攻3ターン目:タフネスマント>付きのザシアンVが育ち、ボスでヨノワールを倒したかったようですが、ボスがひけなかったので前のこくばVMAXに「ブレイブキャリバー」

    先攻4ターン目:こくばVMAX3体+手張りで9エネでザシアンVをワンパン(3-6)

    後攻4ターン目:メタルソーサー>で<ドータクン>にエネ加速。バトル場デデンネGXで終わり

    先攻5ターン目:バトル場のデデンネGXを倒してもよかったのですが、ドータクンから何かされる危険性を考慮し、デッキの軸であるドータクンをボスで倒す(2-6)

    後攻5ターン目:逆転の目がなくなり、デデンネGX前で終わり

    先攻6ターン目:デデンネGXを倒して終わり

    Win

    7戦目:VS三神ザシアンファイヤー 後攻
    バトル場 相手:ガラルファイヤーV こちら:こくばバドレックスV

    先攻1ターン目:【デデチェンジ】から展開。ベンチに<三神>とザシアンV。三神に水エネ。<ガラルファイヤーV>が【じゃえんのつばさ】、【ふとうのつるぎ】で終わり。

    後攻1ターン目:正直この時点でかなり厳しいです。ガラルファイヤーVというポケモンは盤面にいるだけで勝手に育っていくため、生半可な状態でホラーハウスGXをしてもこちらのゲンガー&ミミッキュGXをワンパンしてきます。また、ザシアンVがいるため、マホイップVMAXもワンパンされてしまう恐怖があります。幸い相手のエネ手張りが三神であったため、このターンの「ホラーハウスGX」ならば前が死ぬことはありません。通常のゲームテンポで対戦していても勝てないため、序盤から勝負に出ます。盤面を広げながら「ホラーハウスGX」。1エネのため追加のドロー効果はありません。

    先攻2ターン目:相手は少し迷ったのち、【ふとうのつるぎ】をせず番を終了。手札は9枚。

    後攻2ターン目:盤面を展開していきます。「ポルターガイスト」で倒すためには相手の手札にトレーナーズが5枚必要です。「ポルターガイスト」を打つか、「かざりつけ」をするかの選択で悩みました。絶妙なところでありましたが、相手の手札は豊富にあり、ここで「かざりつけ」をしてもそのまま押し切られて負けると判断。勇気の「ポルターガイスト」。結果は...6枚。ガラルファイヤーV突破です(4-6)

    先攻3ターン目:相手はグズマハラから展開。<トキワの森>で鋼エネを持ってくるつもり...だったのでしょうが、こちらの場の<混沌のうねり>を見落としており、盤面が進みません。三神を前にして、【ふとうのつるぎ】。

    後攻3ターン目:この隙をつくしかないと判断し、「キョダイホイッパー」で前の三神を倒します。こちらの盤面のエネはマホイップVMAXの1枚のみ

    先攻4ターン目:リセットスタンプ>を打ちながらザマゼンタVを育てます。

    後攻4ターン目:クイックボール>とエネルギーを引きましたが、盤面は埋まっており【デデチェンジ】はできません。【めいかいのとびら】でドローも考えましたが、ボスを引いた場合、前に貼るエネルギーが担保できない可能性があり、ここは我慢します。「かざりつけ」で盤面形成。エネ加速は最低限の3枚にとどめておきデッキにエネが少しでも残っている状態にします。

    先攻5ターン目:ボスの指令でベンチの1エネこくばが呼び出され、「アサルトタックル」。

    後攻5ターン目:トップは外れ。再度「かざりつけ」でこくばバドレックスに1枚だけ加速します。マホイップVMAXとこくばVMAXがそれぞれあと1枚で攻撃できる状態。

    先攻6ターン目:「アサルトタックル」

    後攻6ターン目:ポケモンいれかえを引くもボスがないため勝ちきれません。パス。

    先攻7ターン目:ボスで再度マホイップを呼び出し「アサルトタックル」

    後攻7ターン目:ボスを引いたのでマホイップVMAXにエネを貼り、ボスでデデンネGXを呼び出して「キョダイホイッパー」で勝ち

    Win


    結果は5-2でBリーグ16位でした!
    本戦に上がれるのは上位8人のため残念ながら予選敗退となりました。
    その後はポケカ四天王や有名選手にサインをもらったりして、帰りにうまい味噌カツを食べて帰りました。

    味噌カツ.jpg

    その地域でしか食べられないうまい飯を食うのも遠征の醍醐味の一つですね。


    それではまたいつかお会いしましょう。

クワガノンV研究ノート(2)「スーサイドクワガノンVデッキのすゝめ」【てつ】

    posted

    by てつ

    クワガノンV研究ノート(2)
    スーサイドクワガノンVデッキのすゝめ
    そういえば爆炎ウォーカーの発売日って新デジモンカードの発売日でもあるらしいですよ。デジモンアドベンチャーをドンピシャで見て育った世代なので少し興味があるので、せっかく大会がないシーズンなので、スターターデッキ買って遊んでみようかなとおもっています。

    どうも、てつです。

    今回の記事では、前回の記事のPointを意識しながら作成したクワガノンVデッキを紹介していきます。

    最初に作成したのは打点強化を中心に添えたクワガノンV+アップリュー+チラチーノデッキ。

    チラチーノのやりくりで手札を増やしながら、アップリューのアップルドロップで打点補助を行う形でした。

    クワガノンV+アップリュー+チラチーノ
    プレイヤー:てつ
    ポケモン
    15
    スタジアム
    2

    対戦をしてみての気付きとして、
    1.進化を沢山並べたいデッキなので先攻を取りたい。
    2.アップリューがいたとしても、相手がVMAXまでいってしまうと打点不足感を感じる。
    でした。

    また、クワガノンVデッキに関する気付きではないですが、チラチーノ+アップリューにおける<ポケモンブリーダーの育成>は序盤はチラチーノの展開カードになるし、中盤以降は打点補助カードになって腐ることがないため、かなり使い心地がよかったです。ポケモンブリーダーの育成、かなり面白いカードかもしれません。

    さて、話を戻しまして。クワガノンVは<ガマゲロゲEX>の時と現代との大きな違いとして「先攻1ターン目にサポートが使えない」という制約があります。基本的にはグッズで多少のベンチ展開と手張り、最大ムーブでも<デデンネGX>を使った展開になります。
    先攻1ターン目にあまり強い動きができない剣盾時代において、「後攻1ターン目にグッズロックを決めれるか」というのは昔以上に大きな価値を持っていました。すなわち、先攻を取りたい構築になってしまっている段階でこのデッキは間違っていました。

    後攻1ターン目から確実にパラライズボルトを打つためのハードルはグズマ&ハラを使うことで極端に下がります。逆に<グズマ&ハラ>以外のサポートだと思うようにパラライズボルトを使えない可能性があると考えました。
    1ターン目にグズマ&ハラを使うということはベンチ展開がしにくい可能性が高くなるため、<ウルガモスGX>や<アップリュー>というカードを使う構築を1度離れてみることにしました。



    次に「相手のゲームスピードを遅らせる」タイプについて考えました。
    後攻を取るデッキタイプとなるため、グズマ&ハラと同じくほぼ確実に後1パラライズボルトが使いやすくなる<ブルーの探索>に注目。
    特性が使いにくくなり、ドローが弱くなるブルーの探索の欠点と相性のいい<ムウマージ>に着目しました。

    ムウマージの特性【ふしぎなことづけ】で早い段階から無理やりサイドを取らせ、そこに<リセットスタンプ>を打ち込めば、グッズロックと合わせて相手は思うように動くことができず、相手のゲームスピードが落ちる。相性がよさそうに思えたのでこれを形にしてみました。

    スーサイドクワガノンV
    プレイヤー:てつ
    ポケモン
    12
    4枚
    サポート
    12
    スタジアム
    2

    1ターン目から2ターン目にかけてムウマージの特性【ふしぎなことづけ】を3回使い、相手のサイドを3枚にしたところでリセットスタンプを打ち込むことで、相手のハンドを減らしながらグッズロックをかけていきます。序盤の山札は圧縮も進んでおらず、グッズも大量にあるため、そこにグッズロックをかけると相手の山札の多くを死に札にすることができます。そのような状態では進化することやベンチを展開することもままならないことが多いため、その隙にサイドをとりきり勝利します。

    対戦してみたところVMAXデッキ相手にもVMAX進化を思うようにさせないゲーム展開ができ、かなり戦えるデッキに仕上がったと感じました。

    レシピ解説
    クワガノンV 4枚
    ゲーム中使うのは2体なので3枚でも足りるが、スタート率を少しでもあげ、後1パラライズボルトの確率を上げたいので4枚。

    ムウマ/ムウマージ 4-4
    ゲーム中3回使うのでフル投入

    クイックボール 4枚
    クワガノンV>を呼んだり、<ムウマ>を呼んだりする。初動で必要になるカードなので4枚。

    やみのいし 4枚
    ムウマ>がいればドロソに変わる。先1でも後1でも使えるのが強すぎる。2ターン目までには<ムウマージ>の特性を3回使いたいので4枚フル投入。

    エネルギースピナー 1枚
    ブルーの探索>からエネルギーに触れる唯一のカード。2枚入れたいが枠の都合で1枚。エネルギーは多めに採用しているので、最悪<ムウマージ>を使えば引けるはず...。

    ポケギア 3枚
    デデンネGX>も<ジラーチ>も入っていないのでサポートをかさましするために投入。サポートの現物を増やすと<ムウマージ>でドローするときにかさばって邪魔なので、ポケギアの方が偉い。

    エレキパワー 4枚/エレキチャージャー 2枚
    最強打点補助カードなのでエレキパワーは4枚。
    早期にゲームを決め切りたい関係上、エレキパワー4枚では足りないこともあるのでチャージャーを2枚採用。

    リセットスタンプ 3枚
    相手のハンドをリセットする唯一の手段。
    相手のハンドが多い時や<博士の研究>を使った後に使って事故らせる。

    あとだしハンマー 1枚
    先1で貼られたエネルギーを割ることができれば爆アド。<ブルーの探索>で触ることができる。
    ブルーの探索を採用しているからこそ採用できるカード。

    カウンターゲイン 2枚
    ムウマージ>と合わせて能動的に使うことができる。
    カウンターゲインと<サンダーマウンテン◇>の効果が重複すれば、パラライズボルトはエネなしで、ちょうでんじほうは1エネで使うことができる。破格...
    また、対<ピカチュウ&ゼクロムGX>戦において、サンダーマウンテン◇を張らずに後攻1ターン目からパラライズボルトを使う事が出来るのはあまりにも恩恵として大きい。

    ブルーの探索 4枚
    弱い場面が無いためフル投入。欠点は2枚サーチでドローが進まないところと、特性を使えないところだが、それを<ムウマージ>でカバーしている。

    ・序盤にサーチしたいカード
    やみのいし>、<エネルギースピナー>、<サンダーマウンテン◇>、<カウンターゲイン>、<あとだしハンマー

    ・中盤・終盤にサーチしたいカード
    エレキパワー>、<リセットスタンプ>、(次のターンに使うための)<ボスの指令

    グズマ&ハラ 4枚
    ブルー? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど......グズマ&ハラも負けないよ。
    1ターン目に打つことで2ドロー無いしベンチ展開しながらパラライズボルトに繋げることができる。1ターン目にグッズロックすることに全力をかけるためこちらも<ブルーの探索>と同様4枚。また、クワガノンVミラーにおいてもエネルギーに確実に触れるカードとして活躍。

    シロナ 2枚
    ドローするためのサポート。正直ここの枠は検討の余地がある。<博士の研究>だと序盤に<リセットスタンプ>やエネルギーをトラッシュしたくない場面もあると思ったのでとりあえずシロナにしています。

    ボスの指令 2枚
    相手がベンチでゆっくり育てているポケモンを引っ張り出して早めにたたいたり、締めで<デデンネGX>や<ワタシラガV>を呼び出して「ちょうでんじほう」でサイドを取りきるのに使う。

    サンダーマウンテン◇ 1枚
    強すぎて4枚入れたかったのですが、1枚しか持っていないため仕方なく1枚のみの採用

    無人発電所 1枚
    サンダーマウンテン2枚目のプロキシ
    冗談はさておき、<グズマ&ハラ>で持ってこれる2枚目以降のスタジアムが無いともったいないので採用。相手の<デデンネGX>を止めることができるという点だけでこのデッキでは大きな価値を持つ。<ミュウツー&ミュウGX>や<ヒードランGX>の特性を消せるのもお忘れなく。

    スピード雷エネルギー 4枚
    グズマ&ハラ>で触れて、2ドローに繋がる。弱いわけが無いので4枚

    キャプチャーエネルギー 2枚
    グズマ&ハラ>で触れて、<サンダーマウンテン◇>とあわせてワザが打てるし、ベンチを展開することもできる。<カウンターゲイン>との組み合わせが悪いため控えめに2枚採用

    基本雷エネルギー 4枚
    ブルーの探索>から<エネルギースピナー>を経由して触ることができる。ミラーマッチにおいて「ちょうでんじほう」を使うために少し多めに採用。


    以上がレシピ内容の解説になります。
    正直、ハンデス、グッズロックと相性がいいエネ割カード、現状ではクラッシュハンマーを採用したいのですが、今のところ削る枠がなくあきらめています。このクラッシュハンマーを組み込めた時、このデッキはより強力なものになると思うので、読んでいる皆さんでその枠を考えてみてください。


    次回もムシキングことクワガノンについて考えていきましょう~

クワガノンV研究ノート(1)【てつ】

    posted

    by てつ

    クワガノンV研究ノート(1)【てつ】
    どうも、対面ポケカが出来ないストレスをSkypeポケカで発散しております、てつです。
    こんな時期だからこそTCG界隈が盛り上がっていって欲しいし、僕もなんらかの形で盛り上げに貢献出来たらいいなと思います!


    今回は新弾リストが公開されて1番話題をかっさらっているであろう「あのカード」について、3回にわけて記事を書いて行きたいと思います。
    第1回ではカード単体について考察し、第2回、第3回ではデッキレシピを考案していきます。

    「あのカード」とは勿論、こちら...!

    noimage_front.jpg クワガノンV HP210 雷タイプ
    弱点 闘×2 │ 抵抗力 -
    にげる 無無無

    雷無 パラライズボルト 50
    次の相手の番、相手は手札からグッズを出して使えない。

    雷雷無 ちょうでんじほう 190
    このポケモンについているエネルギーを2個選び、トラッシュする。


    ドン!

    強い...強すぎる。現代に蘇ったガマゲロゲEXという表現がまさにピッタリなカードテキストです。
    XY時代からポケモンカードをやっているプレイヤーにとっては戦々恐々としてしまうこと間違いなしです。


    ガマゲロゲEXとは違い、ニコタマこと<ダブル無色エネルギー>1枚でワザが打てなくなっていますが(そもそも現在スタンにニコタマは無いですが)、雷タイプなので<サンダーマウンテン◇>に対応しており、1エネでワザを打つことができます。
    ワザのダメージも20アップ、HPもガマゲロゲEXよりも30多いと、末恐ろしい限りです。
    ガマゲロゲEXと似たようなテキストということで、当時ガマゲロゲEXがどのように猛威を奮っていたかを振り返ることでクワガノンVをどうすれば活躍できるか考えてみます。


    1.ガマゲロゲEX+ムシャーナ+フラダリの奥の手
    ガマゲロゲEXのブルブルパンチでグッズロックをかけながら、ムシャーナや<シェイミEX>でデッキを掘り進め、クラッシュハンマーなどのエネ割りなどの妨害カードを連発します。
    打点が低いですが、デッキが無くなりそうになったらフラダリの奥の手でリソースを回復します。フラダリの奥の手のおかげでエネ割りカードも無限に使えるため、相手は何も出来ないという鬼のようなデッキでした。
    近年のエクストラレギュレーションにて見かける<ゾロアークGX>+<ガマゲロゲEX>も似たような動きをします。

    Point1 エネ割カードと組み合わせることで相手の展開を遅らせ、その隙に倒しきる。



    2.ガマゲロゲEX+ジュナイパーGX
    ガマゲロゲEXでグッズロックをしながら、足りない打点をジュナイパーGXの特性【フェザーアロー】で補います。ジュナイパーGXは2進化ポケモンですが、<巨大植物の森>というカードのおかげで1ターン目から育てることができ、ブルブルパンチの足りない打点を補うことができました。
    また、相手ベンチの動きが重いポケモンをブルブルパンチ下でバトル場に縛り付けることで、その隙にベンチで相手が育てているエースにフェザーアローで負荷をかける動きが強力でした。

    Point2 ブルブルパンチのたりない打点を他のカードで補って戦う。



    3.タッチカードとしての採用
    XYがレギュ落ちするまで環境にいた「よるのこうしん」デッキ(マッドパーティと似たようなデッキで、低耐久高火力デッキ)に対してのメタカードとして採用されたり、少し足りない打点をブルブルパンチで相手の動きに制限をかけながら補うためなどして様々なデッキに採用されていました。
    メインとしての役割以外でも使い方次第で強力なカードとして活躍しました。

    Point3 メインのカードが苦手な相手への対策手段として採用できる(可能性がある)


    以上がガマゲロゲEXの大まかな軌跡になるかと思います。

    振り返ってみると、メインとして採用する場合にはその技の威力の低さからただグッズロックをしているだけでは勝てないことが多く、それを補うために相手のゲームスピードを落としたり、こちらに打点補助のカードを増やす必要がありそうなことが分かりました。

    実際、クワガノンVデッキを適当に仮組みしてみたところ、
    (1)ポケモンVMAXの耐久が非常に高く、進化されるだけでしんどい。
    (2)当時の環境と違い、<バトルサーチャー>がない分現物サポが多めに積まれているし、「6枚まで引く<シェイミEX>」ではなく「手札を全て引き直す<デデンネGX>」が投入されているため、手札のグッズが腐っていてもドローが出来るため相手の動きが止まりにくい。
    と思ったよりも勝つのが難しかったです。


    ではPoint1およびPoint2の観点から改めてクワガノンVと相性のよさそうなカードについて見ていきます。(今回はクワガノンVを主軸に考えるためPoint3については割愛します)


    クワガノンVと相性が良さそうなカード
    エレキパワー
    Point1の「足りない火力」を補ってくれるためのカード。
    なんで雷タイプで出したの?と公式に問い詰めたくなるほど、クワガノンVというカードのパワーを引き上げてくれる。

    ウルガモスGX
    ジュナイパーGX>の代わりになるかもしれないカード1。
    打点を飛ばすのに一々炎エネルギーを要求するのがネックすぎる。<トキワの森>、<巨大なカマド>、<トレーニングコート>でエネを供給できる。基本炎エネルギーを採用する必要があるため構築難易度が上がる

    アップリュー
    ジュナイパーGX>の代わりになるかもしれないカード2。
    効果を使う度にデッキに戻ってしまうし、進化前のカジッチュがHP40しかないせいで、<ドラパルトVMAX>のダイファントムで消し飛んでしまう。<ターフスタジアム>でアップリューをサーチできるのは良い点か。

    クラッシュハンマー
    ガマゲロゲEX>時代にも活躍しましたが、4回しか投げられないコインの結果によって強さがブレるのが少し気になります(ガマゲロゲEXの時は上述した通り<フラダリの奥の手>によって無限に試行回数を稼ぐことで無限にエネを割ることができた)

    エール団のしたっぱ
    相手の盤面のエネを手札に戻すことが出来る。
    相手の準備が整う前に打てればかなり強力な1手になるが、相手の盤面が出来上がった後に打っても効果は薄いので、上述した<クラッシュハンマー>と組み合わせたい。

    ラニュイ
    エール団のしたっぱ>と同じくエネルギーバウンスのカード。
    トップドローを固定できる点は優秀だが使用条件が限定的。基本的にグッズロック相手にはベンチで育てながら、準備ができたらバトル場にアタッカー(攻撃出来る状態のポケモン)を出すことになるため、ドローしたエネルギーをそのまま貼って攻撃される、またはベンチに待機した状態に再びエネを貼られる展開で終わることも多そうです。
    エール団のしたっぱと同じく<クラッシュハンマー>と組み合わせたい。

    ギラティナ/ピクシー
    特性によって相手の場からエネを消すことができるが、どちらも効果範囲がバトル場に限定されているのが難しいところだ。

    リセットスタンプ
    相手のサイドが減っている場面では相手の手札を少ない枚数にリセットしながらグッズロックできるとかなり強力です。しかし、相手がサイドを取っているということは基本的に相手の盤面(少なくともバトル場は)が強く出来上がっている、ということなので、リセットスタンプを使う時はできれば相手のエネのついたポケモン(おそらくバトルポケモン)を倒しながらスタンプを打ちたい。


    以上がクワガノンVデッキを組む上で意識していくといいかな?と思ったことのまとめになります。

    次回はここに書いてあることも踏まえつつ、作成したデッキレシピを紹介していきます。

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