今回はプレイングについての記事を書こうと思います。1コスト返しについてあれこれ話していきます。
1.1コスト返しとは?
まずは1コスト返しって何?ってところから触れていきましょう。1コスト返しとは、メモリーを相手側に渡してターンを終わるときに1で渡るように調整することです。
こうすることで相手は1コストしか使えず、ほぼ1アクションしかできないので行動の予測がしやすく、また大きな動きをされればコストを多くもらえて動きやすくなるなど基本的に良い事尽くめなので特に理由が無ければ1コストで返すのが基本です。
2.1コスト返しの欠点
わかりやすいのは図1のようなケース。
「リーサルにはなるけどコスト多く渡しちゃうと何されるかわからなくて不安...」
そういう意見もあるでしょう。だったら何をされたら困るか考えてみましょう。
リーサルがかかっている以上相手にできる動きは限られます。除去か、ブロッカーを立てるか、リカバリーか、もしくは逆にこっちの首を取りに来るか。
除去は何が来るでしょう。相手の色的に<ガイアフォース>や<アトミックブラスター>はあり得るでしょうか。アトミックブラスターは困りますが、まあその辺はここまでのゲームの中で入ってそうかどうか判断できるでしょう。
ブロッカーを立てるなら何コストいるでしょうか。盤面が更地なら2コスト渡すと2コスト成長期登場から進化で1コストか2コストで返ってくると思われます。相手に2コスト成長期がいなければ3か4コスト返ってくるでしょう。
リカバリーは黄色でなければ考えなくていい場合が多いです。<ホーリードラモン>が入っているデッキがたまにありますのでそういうデッキだと思ったら多少考慮しておくくらいでいいでしょう。
こちらの首を取られるかどうかだけは相手のデッキがどんな勝ち筋を持っているか考えないといけないので難しいですが、大丈夫そうなら考えなくても構いません。
あとは<相羽タクミ>や<ピノッキモン>などの変則的な防御札もありますがまあ相手のデッキにありそうなら考慮しましょう。
リーサルを押し付けてターンを返した場合、考慮すべきことは上記の線で囲った部分だけです。そうでない行動は全てリーサルに関係ないので無視する事ができます。
とは言えそれでも考える事は多いかもしれません。そういう時はリーサルを回避できる行動の中で特別困る裏目はないかと考えましょう。
例えば先の場面では<アトミックブラスター>だけはこちらの攻め手がなくなってしまう上にコストも少なく返されてしまうので手痛い裏目と言えます。しかし、それ以外ならこちらの攻め手が残るかコストを大量にもらえるかのどちらかに繋がるので次のリーサルに繋げる事ができ、大した痛手にならないと考えられるでしょう。そういう風に考えていけば、1コスト返しに限らず任意のnコストで返すとどうなるかを考える事ができると思います。
言いたいことは分かったけどなんか難しそうだし別に1コスト返しでもいいんじゃないかって?じゃあ1コスト返しで負ける例を紹介しましょう。
先ほど考えたような対処札が無い状態で逆にリーサルをかけられているからです。
さっきはセキュリティ2枚あったし、1枚ならさすがにそんな状況でリーサルかけないで負けるようなへまはしない?それはそうですね。では自分のセキュリティを2枚に戻して<ガブモン>で1返ししてみましょう。
こんな雑なリーサルをしかけられるわけない?まあそうかもしれませんが、それはそうとやられたら負けなのですから対処札を持ってない以上、先にこちらからリーサルをかけに行った方が良かったんじゃないでしょうか。
まあここで言いたいのは1返しにこだわる必要はないよねって事です。
先ほどの場面では、自分の手札状況から相手のリーサルに対処できないので先にリーサルを仕掛けた方が良さそう...と考えた方が良いでしょう。対処札もないし引きに行きたいからガブモンドローで1返し!とかうっかりやりそうですが、ついつい手なりで1で返す癖がついている人は少し考えてみるといいかも知れません。
そうすると2返しにはなりますが、次のターン最も少なく3コストで返されても手札の<ライラモン>に進化した上でターンを返さずに<ニーズヘッグモン>に繋げることが出来ます。
ララモンのままではザッソーモン+ライラモンに進化するだけでターンが終わってしまう事を考えればかなり動きやすくなることがわかると思います。
「特別1返しをする必要の無い場面」の判断は難しいかも知れませんが、○○をされたら困る、○○をさせないためなど、明確に理由を説明できないなら考えた方が良いと思います。ハンマースパークやディレイはいつ使ってもそれなりに強いですが、絶対に必要な場面で使うのが1番強いので「1返しするため」なら使わない方が良いです。
と言うわけで、今回は1コスト返しについて語ってみました。基本的には堅実で隙のない1コスト返しですが、場合によっては1コスト返しよりも強い他の選択肢があるかも知れないという事と、それを考え続けることが大事だという話でした。
実際のゲームは今回例に出した様な単純な場面ばかりではないかも知れませんが、コストの返し方を意識する事はきっと勝つ事に繋がると思います。
それでは今回はこの辺で。また次回の記事でお会いしましょう。