
今回から新コラム企画として1枚のカードをピックアップして、登場から現在までの活躍を振り返る企画「デジモンカード列伝」を始めます。
記念すべき第1回のピックアップカードは<BT4-111 ジャックレイド>
2025年3月28日より制限カードに指定されることとなったこのカードの活躍を振り返ります。
【BT4-111 ジャックレイド】
初登場時は黄色と緑の2大環境となっており、紫のデッキが環境的に活躍しづらかった為、あまり使われておりませんでした。
<BT3リリスモン>との相性の良さは当時から注目されていましたが、メモリーをプラスした後にできる行動が<BT2ミレニアモン>への進化や<BT2ベルゼブモン>を横に並べるぐらいであった為、本格的な活躍はできませんでした。
このギミックが本格的に環境入りしたのはEX1 クラシックコレクションにて低コストの白テイマー<アナログの少年>が登場した後のBT7 ネクストアドベンチャー環境です。
プレイヤーの開発によりBT3リリスモン、BT5オメガモンズワルト、<BT4ケルベロモン:人狼モード>を1ターンに使いまわすことで1ターンで決着をつける悪名高いデッキ「合体リリスズワルト」が登場しました。
このデッキはデジカ史上初めての明確な1ターンキルコンボデッキと言えます。
正直この時点からだいぶ<ジャックレイド>もだいぶ悪いカードでした。
その後、このデッキはケルベロモンの箇所を様々な形に変えて「マスティズワルト」「道連れズワルト」「プロモートズワルト」など派生デッキを生み出し、翌年の2022年2月1日にジャックレイドと並んでメモリー詐欺を行っていた<究極合体デジモンへの融合!>がデジモンカード初の禁止カードに指定されこのアーキタイプの活躍は終了しました。
またBT7から登場したハイブリット体のギミックを取り入れた「紫ハイブリット」デッキでも、<BT7ライヒモン>から<BT2石田ヤマト>を登場させることでトラッシュから回収し使いまわすカードとして活躍しました。
その後BT9~BT17環境では環境での大きな活躍は少なく、紫のデッキに1~2枚採用してメモリー調整に使うことやBT3リリスモンと組み合わせたLOデッキに採用されるなど一部デッキでの活躍にとどまるレベルでした。
なおRB-01にて再録されホイル版が登場しています。
<ダスクモン><ベルグモン>が登場し、BT7以来の「紫ハイブリット」デッキが環境に舞い戻ります。
今回のデッキでもダスクモンの進化元効果でBT2石田ヤマトを登場させることでトラッシュから回収して使いまわすことが可能であり、ジャックレイドの連打で手に入れたメモリーでハイブリット体や速攻持ちデジモンを登場/進化させることで1ターンに複数回のアタックを可能にしました。
やってることはBT7のライヒモンの頃と同じですが、ライヒモンは自身の効果で消滅することが出来なかったのに対して、ダスクベルグは自身で消滅可能な上に相手のデジモンも消滅可能と強化されていることが分かります。
CS2024国内決勝でもその安定性とジャックレイド+<犬猿の凶弾>という強力なセキュリティカードを無理なく採用できるデッキとして注目され、使用率1位のデッキとなりました。
そして現在、今回は身代わりになってくれるカードもなく、2025年3月28日より制限カードに指定されることなります。
全体を通して見ても類似カードである<ハンマースパーク>や<絶光衝>と比べると1枚のカードパワーはトラッシュ枚数に依存する為、いつでも強いというわけではありませんがゲーム後半まで温存し、複数枚発動で一気にメモリーをプラスすること、何より紫のオプションである為BT2ヤマトやBT3リリスモンなどで回収が容易であったのが一番の強みでした。
おわりに
制限カードとなった今後の活躍ですが、ジャックレイドを前提としたコンボは組みづらい為、BT9~BT17の時に使われていたように紫のデッキに1枚採用してメモリー調整を行うカードになると思われます。1枚になったとはいえ、セキュリティ効果も強力なのでこのカード1枚で逆転という場面も生まれてくるでしょう。
筆者も大変お世話になったカードなので最後に感謝を込めて
ありがとう!ジャックレイド!