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スカイレジェンド&名探偵ピカチュウ カードレビューのお話【朗(あきら)】

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    by 攻略コラム

    スカイレジェンド&名探偵ピカチュウ カードレビューのお話
    遊々亭攻略ブログをご覧の皆さん、おばんです。朗(あきら)です。

    今回は4月26日(金)に発売した強化拡張パック「スカイレジェンド」ムービースペシャルパック「名探偵ピカチュウ」のレビューを書かせて頂きます。

    最近のポケモンカードは毎月新しい拡張パックが発売していますが、2019年4月はなんと1月に3タイトルも新発売するというこれまでに類を見ないほどの販売ペースとなりました。3週間前に強化拡張パック「ジージーエンド」のレビューを書いたのが、つい昨日のことのようです(笑)

    とはいえ、これから紹介する「スカイレジェンド」&「名探偵ピカチュウ」に収録されているカードの中には、現環境へ大きな影響を与える可能性があるほど強力なものもいくつか含まれているので目を離せません。新登場したカードの中でも、特に影響力が高いであろうカードを中心に紹介していきます。


    ■「スカイレジェンド」&「名探偵ピカチュウ」でのオススメのカード・気になっているカードを教えてください!
    ビクティニ
    「ワザ:ビクトリーサイン」によって自分の山札からそれぞれ違うタイプの基本エネルギーを2枚まで自分のポケモンに好きなようにつけることができるため、色々なタイプのポケモンをアタッカーとして採用したいデッキにとっては、容易くエネルギーを加速する新たな手段として使いやすい存在になると思います。そのためにビクティニへ炎エネルギーをつけなければいけないという制約はありますが、闘タイプのようにエネルギーの加速手段が乏しいデッキにも組み合わせることができるので、これから様々なデッキタイプを構築する上で一役買ってくれるカードになり得るでしょう。

    また、「スカイレジェンド」のパッケージを飾っている<ファイヤー&サンダー&フリーザーGX>とも組み合わせやすいカードです。<エネルギースピナー>や<トキワの森>と合わせて使うことで小回りがより効くようになるので、様々なアプローチを試してみましょう。

    ユキメノコ
    とてもわかりやすい形で、現環境の中心にいる<レシラム&リザードンGX>へ対抗しやすいポケモンが登場しました。

    「ワザ:うらみのといき」はこのポケモンにダメカンを7個まで乗せ、乗せた数×20ダメージを相手のバトルポケモンへ与えることができるので、HPが270のレシラム&リザードンGXは弱点を突かれ280ダメージを受けて1撃で倒されてしまいます。このワザはユキメノコにダメカンが1個以上乗っている状態でも、ダメカンを7個まで乗せて最大140ダメージまで与えることができるのも覚えておきたいテクニックです。例えば<レインボーエネルギー>を使ってユキメノコがワザを使う時によく起こりそうなシチュエーションですね。その場合は、相手へダメージを与えた後にユキメノコもきぜつしてしまうので、使うタイミングには気を付けましょう。

    また、「ワザ:こごえるかぜ」も相手のバトルポケモンへ40ダメージを与えながら、ねむり状態にさせることができる強力な効果を持っているので、炎タイプのポケモンを相手にした時以外にも役立つ時があると思います。


    フリージオ
    「ワザ:カチカチロック」は相手のバトルポケモンに10ダメージを与えながら、次の相手の番に相手は手札からグッズを出して使えないという、単純そうに見えてとても強力な効果を持っています。XYシリーズで常に環境の中心に居座り続けた<ガマゲロゲEX>を思い出された方も多いと思われます。

    しかし、ガマゲロゲEXと大きく違う点はワザを打つために水エネルギーをつけなければいけないところにあります。<ダブル無色エネルギー>によって「ワザ:ブルブルパンチ」を容易く打てたガマゲロゲEXとは違って、フリージオは様々なデッキにとりあえず1枚入れてみようということは現状では正直やりにくいです。

    とはいえ、このカードが「スカイレジェンド」で登場したということは、今後大きな影響をどこかで与える可能性を持ち合わせていると私は考えています。忘れたころにやってくるグッズロックによる束縛の効力はとてつもないので、フリージオというカードの存在は常に頭の片隅に置いておきましょう。

    ケルディオGX
    「特性:ホーリーハート」は相手の「ポケモンGX・EX」からワザのダメージや効果を受けないという、アローラキュウコン(<SM2+>&<SM8b>)の「特性:ひかりのけっかい」や<フーパ(SM3+)>の「特性:バンデットガード」と同じ効果を持っています。これらの効果が現環境でとてつもなく強力であるということは、最近のフーパの活躍を見れば明らかでしょう。

    「ワザ:ソニックエッジ」は相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算せずに110ダメージを与えられるため、先ほど例に挙げたGXポケモンからのワザをシャットアウトする効果を打ち消してダメージを与えることができます...が、この110ダメージというのがとても絶妙なデザインによって設計されています。<ボルケニオン>の「ワザ:こうねつばくは」で相手のバトルポケモンへ適切にダメージを与える難しさをイメージすると、このワザの使い方が難しいことはよくわかると思います。また、ワザを使うために必要なエネルギーが水水無と少しだけ打ちにくいようにできています。

    そして、「GXワザ:かくごのつるぎGX」は相手のベンチポケモンの数×50ダメージを相手のバトルポケモンへ与えるという、<ルガルガンGX(SM2L)>の「GXワザ:デスローグGX」や<シルヴァディGX>の「GXワザ:リベリオンGX」と同じ効果を持っています...が、このGXワザの場合はこれまたエネルギーが水水無と少しだけ打ちにくいようにできています。

    しかしながら、水タイプでこれだけ強力なポケモンが登場したということは、現環境へ大きな影響を与える可能性が高いです。とりあえずケルディオGXを使ってみたいという方は、<ヌオー(SM6a)>や<フリーザー(SM9)>と組み合わせるところから始めてみましょう。

    カプ・レヒレ
    最初はこのカードを見た時に大して驚きはしなかったのですが、「ワザ:ネイチャーウェーブ」の効果を見てみるととんでもないことが書いてありました。

    このワザは相手の場に「ウルトラビースト」がいるなら、無エネルギー1個で使える。

    現環境では様々なウルトラビーストのポケモンたちがあらゆるデッキで活躍しています。特にチャンピオンズリーグ2019 京都大会以降だと<アーゴヨン>と<ズガドーンGX>を使ったデッキが再び台頭してきたということもあり、このカプ・レヒレの登場にはとてつもないインパクトがあります。また、<フェローチェ&マッシブーンGX>や<ズガドーン>や<マッシブーン>といったウルトラビーストのポケモンたちを採用しているデッキタイプも散見されるので、そういった相手にこのカプ・レヒレは強力なアタッカーになってくれます。

    相手のデッキタイプやプレイングによって強さが変わってしまうといった懸念点はありますが、ここぞという時に強い光を放つカードでもあるので上手く使いこなしてみましょう。

    デンジュモク
    「ワザ:スリーミラーズ」は雷エネルギー1枚で、相手のバトルポケモンへ30ダメージに加え、相手のサイドの残り枚数が3枚ならさらに90ダメージを追加で与えられるため、低コストで合計120ダメージもの与えられる特徴を持っています。これは<マッシブーン>の「ワザ:スレッジハンマー」に近いものがありますが、違う点は相手のサイドの残り枚数が3枚というところ。

    現環境では様々なTAG TEAM GXポケモンが活躍しているため、相手の残りサイド枚数が3枚になりやすいと考えています。そのため、このデンジュモクは既存の<ピカチュウ&ゼクロムGX>や<ライチュウ&アローラライチュウGX>とも相性が良いので要注目です。雷タイプであるため、<エレキパワー>と<サンダーマウンテン◇>の恩恵を受けられるのも押さえておきたいポイントですね。

    また、「ワザ:シグナルビーム」も相手のバトルポケモンへ50ダメージを与えながら、こんらん状態にさせることができる強力な効果を持っているので、様々なデッキタイプに対して役立つ時があると思います。

    ファイヤー&サンダー&フリーザーGX
    「スカイレジェンド」のタイトルパッケージを飾っているポケモンです。TAG TEAMというかタッグチームという言葉を見ると2匹で1組をイメージすると思われますが、3匹以上でもタッグチームという言葉で表すことができるようですね。調べてみたところプロレスなどではそういった表現をよくするようです。私もこのカードを見て初めて知りました(笑)

    伝説の鳥ポケモンが3匹集まってタッグチームを組んだということで、カードデザインとしてのスケールも規格外のものです。HPはなんと300もあり、これまでたねポケモンで最大のHPを持っていた<コイキング&ホエルオーGX>と並びました。

    「ワザ:トリニティーバーン」は炎水雷無という難しいエネルギーの制約を必要とするも、相手のバトルポケモンへ与えられるダメージはなんと210ダメージ...これはほとんどのTAG TEAM GX以外のGXポケモンを1撃で倒すことができる威力です。

    そして、「GXワザ:スカイレジェンド」はこのポケモンについているすべてのカードを自分の山札に戻して切り、追加で炎水雷エネルギーが1個ずつついているなら相手のポケモン3匹にそれぞれ110ダメージを与えるという、まるで3匹の伝説の鳥ポケモンたちが相手のポケモンたちに対して勇敢に戦いどこかへ飛び去ってゆくようなドラマティックなデザインとなっています。

    エネルギーの制約が厳しいため使いこなすのは難しいかもしれませんが、巧みに使いこなすことができればとてつもなく強力なカードになり得るので、興味を持った方は是非チャレンジしてみましょう。先ほど紹介した<ビクティニ(SM10b)>の他にも、<ボルケニオン>や<カプ・コケコ◇>や<溶接工>などが組み合わせやすいカードだと思います。

    メタモン
    こちらは「名探偵ピカチュウ」に収録されているカードです。

    「ワザ:どこでもコピー」は相手の場のポケモンが持っているワザを1つ選び、このワザとして使う(選んだワザに必要なエネルギーがこのポケモンについていなければこのワザは失敗)という非常にトリッキーな効果を持っています。

    似たようなワザとして真っ先に思い出すのは<ゾロアークGX>の「GXワザ:トリックスターGX」でしょうか。ゾロアークGXの場合は悪エネルギーが2枚ついていればどんなワザでもそれだけでコピーをすることができましたが、メタモンに関してそうはいきません。相手のコピーしたいワザに必要なエネルギーをしっかりとつけていないとワザが使えないのです。

    しかし、このメタモンはGXポケモンとは違い<カウンターエネルギー>の恩恵を受けることができるので、カウンター戦法を得意とするデッキタイプにとっては、新たな戦術を取り入れることができるポケモンになってくれると考えています。また、HPが60のため<ウツギ博士のレクチャー>で山札から持ってこられるカードでもあることも覚えておくと役立つ時が来るかもしれません。

    ノーマルZ たいあたり&ヒコウZ エアスラッシュ
    ずっと昔からポケモンカードを続けている方には伝わると思いますが、ポケモンのどうぐでワザマシンのようなカードが久々に登場しました。

    ノーマルZ たいあたりは「ワザ:たいあたり」を持つポケモンが「GXワザ:ダッシュアタックGX」を使えるようになり、ヒコウZ エアスラッシュは「ワザ:エアスラッシュ」を持つポケモンがダイブクラッシュGXを使えるようになるという効果を持っています。

    「GXワザ:ダッシュアタックGX」と「ワザ:エアスラッシュ」のインパクト自体はそこまでないかもしれませんが、大事なのは「ワザ:たいあたり」や「ワザ:エアスラッシュ」を持つポケモンが今後これらのGXワザを打てる可能性ができたということです。GXワザを打つために必要なエネルギーの制約も無無無無とやや厳しめですが、例えばこのワザを打つポケモンが<トリプル加速エネルギー>をつけられるとしたら、そのハードルは容易くクリアできてしまいます。

    また、これらの2つのカードが登場したことで、今後もこういったZクリスタルを元にしたデザインのポケモンのどうぐが登場する可能性があるとも考えられるので、あらゆる意味合いでこれからが楽しみになるカードです。

    ブリザードタウン
    おたがいの場の残りHPが40以下のポケモンはワザが使えないという、<エーテルパラダイス保護区>や<無人発電所>のように能動的な効果を持ち合わせているスタジアムですが、このカードの存在を頭の中に入れておかないとゲームの大事なところで相手に詰まされてしまうような恐ろしさがあるカードです。

    相手からのワザのダメージをギリギリ耐えることができたとしても、ブリザードタウンを出されてしまったことでワザを打つことができずに何もできなくなるというシチュエーションを想像することは案外難しくありません。特に<レシラム&リザードンGX>のようにダメージを耐えて「ワザ:げきりん」で返すような戦法であるならば、ブリザードタウンというカードは無視できないものになり得ます。ここに<リセットスタンプ>を打ち込まれてしまうと尚更手厳しいものになります。

    そういった時でもちゃんと他のスタジアムを出して割り返す、または<マーシャドー(SM9a)>の「特性:リセットホール」や<フィールドブロアー>などでブリザードタウンを割るといったルートを辿って相手へ抗えるように、構築段階から実際のプレイングにおいてしっかりと意識しておきましょう。


    ■「スカイレジェンド」&「名探偵ピカチュウ」の発売により評価が上がったカードありますか?
    チェリム
    今回の記事では紹介しませんでしたが、「スカイレジェンド」に収録されている<モクロー&アローラナッシーGX>の「ワザ:スーパーグロウ」によって、突然チェリムを場に出すことが可能になりました。

    現環境では炎タイプのデッキが多大な影響を及ぼしているため、草タイプのデッキで戦いたいのならばチェリムの「特性:おてんきガード」を活かしてみるのも良いと思います。

    ユニットエネルギー草炎水
    ユニットエネルギー雷超鋼>&<ユニットエネルギー闘悪妖>と比べてあまり使われることがなかったカードですが、今回紹介したカードたちとはとても相性がよいものが多いです。

    今後はこれまで以上にユニットエネルギー草炎水を採用したデッキを見かけるようになると思います。

    トリプル加速エネルギー
    今回の記事で紹介した<ノーマルZたいあたり>&<ヒコウZ エアスラッシュ>とも相性がよいカードですが、「スカイレジェンド」には他にも<バクーダ>や<アーゴヨンGX>や<ベロベルト>や<シルヴァディ>など、トリプル加速エネルギーと相性がいいカードが沢山あります。

    トリプル加速エネルギーはこれまでも強力なカードでしたが、「ジージーエンド」の時と比べると今回のパックではより強力なカードになったように感じました。


    ■「スカイレジェンド」&「名探偵ピカチュウ」の発売により、どのように環境が変化していくと思いますか?
    ご存知の方も多いと思いますが、2週間前に行われたチャンピオンズリーグ2019 京都大会では<レシラム&リザードンGX>デッキが猛威を振るい、上位に入賞したデッキの大半を占めただけではなく、ジュニア・シニア・マスターの各リーグでそれぞれ優勝するという強烈なインパクトのある結果を残しました。これまでの環境は間違いなく炎タイプのデッキが中心となっていたと感じます。

    そこに強力な水タイプのポケモン達が「スカイレジェンド」と「名探偵ピカチュウ」で登場したことで、現環境に大きなテコ入れがされました。このまま炎タイプのデッキが環境の中心に居座り続けるのか、はたまた水タイプのデッキが台頭してくるのか、もしくはそれ以外のデッキタイプが新たに登場するのか...

    私たちが新たな元号である令和を迎えるとともに、ポケモンカードにおける環境も新たな時代を迎えます。ゴールデンウィークが終わる頃にはどのように環境が形成されているのか...とても楽しみですね。


    最後に「ジージーエンド」で一番好きなカードを教えてください!
    アーボック/マタドガス/ムサシとコジロウ
    一番好きなカードというお題に対して3枚のカードを挙げるのは適切ではないのですが、このカードたちは特別です。

    ずっと昔からポケモンをやってきた私たち世代のポケモントレーナーにとっては、ムサシとコジロウのポケモンといえば「アーボックとマタドガス」だとイメージすることが多いと思います。今の子どもたちからしてみるとあまりしっくり来ないかもしれませんが、このアーボックとマタドガスとムサシとコジロウとの関係はずっと一緒にいるニャースのように特別なのです。よくわからない人は初期のアニメポケモンを見て下さい。

    そのアーボックとマタドガスがムサシとコジロウたちと別れるお話が放映された時は、あまりにも衝撃的過ぎて当時中学1年生だった私は悲しくなって涙を流しました。詳しくは「ロケット団!みだれひっかきでサヨウナラ!」で調べてみて下さい。これは2002年の出来事になります。

    それから17年の時を経て、ムサシとコジロウがサポートとしてポケモンカードに登場しただけではなく、アーボックとマタドガスがムサシとコジロウのポケモンとして登場...しかも、「ワザ:ロケットテール」と「特性:ホワイトホール」には、しっかりとムサシとコジロウとのシナジーがあります。

    カードリストが公開されたタイミングでこの3枚のカードを目にした時には、ムサシとコジロウがアーボックとマタドガスと一緒にまた戦っているという事実があまりにも衝撃的だったため、気が付けば昔の自分が流した涙とは違う涙が流れていました。

    ムサシとコジロウのように時代を超えても再開できるような強い絆で結ばれている相棒を、自分も大切にしていきたいと思いました。

闘デッキ好きによるジージーエンドレビューのお話【朗(あきら)】

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    by 攻略コラム

    闘デッキ好きによるジージーエンドレビューのお話
    遊々亭Blogをご覧の皆さん、おばんです。朗(あきら)です。

    今回は本日4月5日(金)に発売した強化拡張パック「ジージーエンド」のレビューを書かせて頂きます。

    「ジージーエンド」は闘タイプのデッキが大好きな私にとって、新カードが公開される度にこれまで登場してきた拡張パックとは比べ物にならないほどワクワクしてしまった、とてつもなく素晴らしいパックです。

    収録されているカードはどれも魅力的なものばかりですが、その中でも「闘デッキ使いの視点から見て、特にこれは素晴らしいと感じたカード」を中心にご紹介します。


    ■「ジージーエンド」でのオススメのカード・気になっているカードを教えてください!
    ジガルデ
    「ワザ:ブーストファング」で相手のバトルポケモンに20ダメージを与えながら闘エネルギーをベンチポケモンへ加速できるだけではなく、「特性:セルカンパニー」によって自分のジガルデ(GXをふくむ)が使うワザの相手のバトルポケモンへ与えるダメージを20も加点できるとんでもないカード...闘エネルギー1枚だけで使えるワザだけでも強いのに、その特性もかなり強力なものです。

    サン&ムーンシリーズ以降になってから闘タイプのポケモンは、闘エネルギーを加速してつける手段があまりなかったので、このジガルデは闘デッキを使う上ではとても革新的なものだと思います。このワザは、まるで<イベルタル>の「ワザ:デスウィング」を彷彿とさせるデザインだと感じました。何故、このカードがアンコモンで登場したのか理解ができないほど破格の性能を持っています。

    また、このジガルデの登場により<ジガルデGX(SM6)>がこれまで以上により強力なポケモンとして、新たな環境へと台頭してくるような気がしています。さらに、ジガルデGXだけではなくジガルデはこれまでに様々なカードが登場しているので、その時々の環境に合わせて採用できるものが沢山あります。そして、この特性はベンチにいるジガルデの数が増えれば増えるほど効果が重複してジガルデが使うワザのダメージがより加点されるので、<ディアンシー◇>の「特性:プリンセスエール」と上手く使い分けながら活用してみましょう。

    ちなみに私には昨年の世界大会のフィーチャーマッチ(配信卓)において、世界中の方々の目の前でジガルデGXから先攻2ターン目にも関わらずジャッジメントGXを打たれ<カプ・テテフGX>が一撃で倒されてしまい、そのままジガルデGXのパワーに圧倒され続けて敗北してしまった悪夢のようなエピソードがあります...その対戦の様子が気になる方はYoutubeで探してみて下さい(笑)


    ガブリアス
    「特性:ぎゃくしゅうのオーラ」は、自分のサイドの残り枚数が相手のサイドの残り枚数より多いならば、このガブリアスが使うワザの相手のバトルポケモンへ与えるダメージを80も加点できるという強力なものです。

    そして、「ワザ:オーバーエッジ」は闘無エネルギーで80ダメージを与えるだけではなく、のぞむならガブリアスについているエネルギーを1個トラッシュすることで、さらに40ダメージも加点することができます。特性と合わせて与えられるダメージだけで200もあるというのは、単体のポケモンとしてはこれまではあまり考えられなかったほどの破格の性能です。HPが150もあり逃げるために必要なエネルギーが0であることも注目すべき点です。まさかジガルデに引き続き、破格の性能というフレーズを2回も使うことになるとは思いませんでした(笑)

    しかしながら、先ほどのジガルデの項で説明した通り、サン&ムーンシリーズ以降になってから闘タイプのポケモンは、闘エネルギーを加速してつける手段があまりなかったので、のぞむならエネルギーをトラッシュしてよいという効果は諸刃の剣でもあります。基本闘エネルギーだけでオーバーエッジを打ち続けるのはやや難しいかもしれません。

    ただ、特性の効果と<カウンターエネルギー>の効果がとてもよく噛み合っているので、これらを組み合わせることで相手へ対して強力な一撃をお見舞いしやすくなります。また、<ルカリオ>の「特性:はとうよち」とも相性がいいので、このガブリアスをとりあえず使ってみたいという方は、ガブリアス+ルカリオという組み合わせでデッキを作るところからスタートしてみましょう。


    マッギョ
    雷タイプのポケモンではありますが、ワザを使うのに必要なエネルギーを見てみると闘タイプなので、闘デッキには難なく入れられるカードになります。

    「ワザ:トラップボルト」は30ダメージに加え、相手のバトルポケモンの残りHPがこのポケモンの残りHPより多いなら30ダメージを追加することができます。つまり、このカードはダメージを受けて深手を負ってしまっている状態にこそ真価を発揮するカードとも捉えられます。

    そして、現在の環境においては強力なカードとして多く使われている<サンダー>に対し、強力な牽制カードとして役立ってくれます。闘タイプのデッキにとってサンダーというポケモンは、雷タイプでありながら闘タイプへの抵抗力を持っている非常に厄介なポケモンです。その上、HPが110もあるからなかなか倒しにくい...それに対してマッギョは、そもそものHP90であるため、雷タイプが弱点であるサンダーへ120ダメージを与えて一撃で倒すことができるのです。さらにサンダー側からはアサルトサンダーの80ダメージによってマッギョを一撃で倒すことが難しい、倒したい場合は<エレキパワー>を使わないといけない...そういった手厳しい選択を相手へと迫らせることができるような素晴らしい性能がこのマッギョにはあります。

    ちなみに<レインボーエネルギー>を使うデッキであれば、同じようにマッギョを使うことができてトラップボルトの効果とも噛み合って良いように見えますが、その場合はレインボーエネルギーの効果によりダメカンが1個乗ることで残りHPが80となるため、エレキパワーを使わずともサンダーのアサルトサンダーにやられてしまうので要注意です。


    フーパ
    悪タイプのポケモンではありますが、ワザに必要なエネルギーがどのタイプでもよいため闘デッキに限らず様々なデッキに採用することができます。

    「ワザ:あくのいましめ」は10ダメージに加えて、相手の場の特性を持つポケモンの数×20ダメージを加点することができます。ぱっと見あまり強そうに見えないだろうし、同じ効果を持つワザなら<マニューラ>の方が強力ではないか?と考えられる方も多いと思いますが、闘デッキの視点からしてみるとこのカードは<ギラティナ>へ対する牽制カードとして採用しやすい魅力があります。

    ギラティナが積極的に戦ってくるデッキは<カラマネロ>など様々な特性と合わせて戦ってくるパターンが多いです。また、ギラティナ自身も「特性:やぶれたとびら」を持っています。そのため、相手の場に特性を持つポケモンが3体以上いれば、弱点をついて140ダメージを与え一撃でギラティナを倒すことができます。逆に、フーパは超タイプへの抵抗力を持っている上にHPが130もあるので、ギラティナ側からしてみればやぶれたとびらの効果でダメカンを乗せたとしても、なかなか倒しにくい厄介なポケモンになってくれます。

    サンダー>の項でも述べたように、闘デッキは闘タイプへの抵抗力を持っているポケモンに対する解答をしっかりと用意しておかなければ、バトル場に立ちはだかる相手のポケモンをテンポ良く倒すことができず、相手にペースを握られやすくなってしまいます。そのような意味合いでは、マッギョとフーパはお手軽に闘デッキが苦手とするポケモンへ対して、牽制がしやすい魅力的なポケモンであるといえます。あとは単純に、闘タイプ以外にも戦えるポケモンの色(タイプ)が増えるということにも大きな意味があります。

    闘デッキを作る際は、様々なポケモンを使い分けてあなた好みのデッキを目指しましょう。もちろんフーパは闘デッキ以外においても強力なポケモンになってくれます。


    くろおび
    自分のサイドの残り枚数が相手より多いなら、このカードをつけているポケモンが使うワザに必要なエネルギーは、闘エネルギー1個ぶん少なくなるという、<カウンターゲイン>と似たような効果を持っています。

    このカードの面白い点はカウンターゲインや<次元の谷>とは違い、無エネルギーではなく闘エネルギーが1個分少なくなるというところにあります。色(タイプ)による拘束があるものの、これまで闘エネルギーを加速してつける手段が乏しかった闘デッキにとっては、条件が整えばグッズ1枚で闘エネルギーに代わるものになるという強力なものです。

    例えば、<マーシャドー&カイリキーGX>のように「ワザ:リベンジ」を打つのに必要なエネルギーが闘無だったものはくろおび+何かしらのエネルギー1個で使えるようになり、<ルガルガンGX>のように「ワザ:ツメできりさく」を打つのに必要なエネルギーが闘無無だったものはくろおび+<ダブル無色エネルギー>で使えるようになり、<ツンデツンデ>のようにワザ:やまおとしを打つのに必要なエネルギーが闘闘無だったもの、または<ラムパルド>のように「ワザ:ワイルドボンバー」を打つのに必要なエネルギーが闘闘闘だったものは、くろおび+<カウンターエネルギー>で使えるようになり、<ルカリオGX>のようにワザ:はどうげきを打つのに必要なエネルギーが闘だったものはくろおびだけで使えるようになります。

    いくつかの例を挙げただけでも、くろおびによってできるようになることが沢山あるので、これから新たなカードが登場していくとともに研究をより重ねていくと、できることはさらに増えていきます。これからの闘デッキにおいて新たな戦術を見出すことができるようになったという観点から、くろおびはジージーエンドに収録されているカードの中でも、闘タイプが大好きな私の血を最も騒がせたカードでした。


    ■「ジージーエンド」の発売により評価が上がったカードありますか?
    アローラキュウコンGX
    上記で解説したカードを上手く使いこなすためには、様々な特性・サポート・グッズなどを巧みに使い、プレイングをより円滑なものにする必要があります。中でも<くろおび>は使いたいと感じる状況になって、ピンポイントなタイミングで手札に持ってきたいカードです。

    そのため、アローラキュウコンGXの「特性:ふしぎなみちびき」は、山札から好きなグッズを2枚も手札に加えることができるので、どのような状況でもこれまで以上に強力なものになってくれると考えています。また、闘デッキには<ユニットエネルギー闘悪妖>を採用がしやすいので、アローラキュウコンGXはアタッカーとしても活躍してくれるシーンが多いです。


    レッドの挑戦
    アローラキュウコンGX>と同じように使いたいと感じる状況になって、ピンポイントなタイミングで手札に持ってきたいカードを山札から加えられるカードとして、レッドの挑戦はとても優れています。

    こちらは手札から2枚カードをトラッシュすることで、好きなカードを1枚山札から手札に加えることができるので、グッズだけに限らず<カウンターエネルギー>などピンポイントで使いたい様々なカードを手繰り寄せる手段として、これまで以上に活躍するのではないかと考えています。


    格闘道場
    先ほどから何度も闘デッキがより強くなるということを語ってきましたが、<ガブリアス(sm10a)>や<くろおび>の登場によって格闘道場もより強力なカードになったと感じます。基本闘エネルギーがついているポケモンが、相手のバトルポケモンへ与えるワザのダメージの底上げに役立ってくれます。

    特にくろおびをつけているポケモンは、<こだわりハチマキ>をつけることが基本的にはできないので、格闘道場による打点のパンプアップはとても重要なものになります。

    また、これからは環境的に<無人発電所>というスタジアムがより強力なものになると考えています。そのスタジアムを直接割り返す手段としても、格闘道場の採用は有意義なものになるでしょう。


    ■「ジージーエンド」の発売により、どのように環境が変化していくと思いますか?
    今回のレビューでは闘デッキ使いの視点から、「ジージーエンド」の発売によって闘デッキがより強力なものになっていくという内容を中心にしてきましたが、強力になるのは闘デッキだけに限ったお話ではありません。

    パッケージイラストを飾っている<ガブリアス&ギラティナGX>はもちろん、<ライチュウ&アローラライチュウGX>や<ヒードランGX>や<巨大なカマド>なども、これまでの環境に存在していたデッキと組み合わせたり、新たに台頭してくるデッキタイプとして活躍したりすることになるでしょう。

    そして、何よりも<クチートGX>と<タッグスイッチ>と<リセットスタンプ>の登場によって、これまでに活躍していたデッキタイプは新たな戦法を手に入れると同時に、新たな戦法への対応策を見出さなければいけなくなったと考えています。また、主にこれら3種類のカードの登場によって、<無人発電所>もより強力なカードになったと感じます。

    「ジージーエンド」で登場したカード達が、4月14日(日)に行われるチャンピオンズリーグ2019 京都大会にてどのような影響を与えるのか...要注目です!


    ■最後に「ジージーエンド」で一番好きなカードを教えてください!
    ブーバー
    ここまで闘タイプが大好きな私は、闘デッキがこれからより強力なものになるだろうとお話してきましたが、「ジージーエンド」にて登場したカードの中で最も目を引かれたカードは炎タイプのブーバーでした...(笑)

    ブーバーというポケモンに特別な思い入れがあるわけではないのですが、このカードに描かれているブーバーのイラストは、程よく不気味な雰囲気を醸し出しながらこちらへ迫ってくるような臨場感があります。さらに強さとカッコよさも兼ね揃えている印象を抱きました。このイラストは私の中にあったブーバーのイメージに、とてもよく合致した素敵なものであると感じます。「ジージーエンド」に収録されているカードの中で、最も素敵なイラストだと思いました。

    そして、えんばくというワザもそれなりに強力な性能を持っているので、いつか私もブーバー・ブーバーンとポケモンカードを通して一緒に戦ってみたいです。

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