今回も環境まとめを書いていこうと思います。よろしくお願いします。
BT11環境は序盤はブラックウォーグレイモン、中盤以降はクロスハートを中心に動いてきた環境と言えます。
他にも有力なデッキはありましたが、強力なプレイヤーが使い込んだ結果勝てている部分が大きく、環境に広まって活躍したデッキという見方では2デッキが環境の中心だったと言えるでしょう。
ブラックウォーグレイモンデッキの傾向
どのカードを軸にするか、どのプランで勝つのかによっていくつも型があり、そのどれも強力なので生半可な対策が意味をなさないのです。
なのでブラックウォーグレイモンをメタったデッキと言うのは根本的には存在しないと言えるでしょう。
そんなブラックウォーグレイモンの型ですが、いくつかの軸とエースによって分類ができます。
まず軸は低レベル帯の傾向によるものです。
主にグレイモンの種類によって読み取ることができ、赤軸、赤黒軸、黒軸と分けられます。
主に<ST1グレイモン>と<BT5グレイモン>の事で、これらの比重を大きく取っていると言う事は攻撃的なプランを重く見ている事になります。
後述の<ガイオウモン>や<Pブラックウォーグレイモン>をエースにした構築と相性が良いです。この軸の場合レベル3は赤でないと進化できない場合が多くなるので黒のアグモンやアグモンX抗体は入らない事が多いです。
進化元効果でブロッカーを持ちやすいので<X7>型以外のクロスハートを始めとしたデジクロス系のデッキに強いです。
相性が良いのは再始動を持つ<ブラックウォーグレイモンX抗体>や<ガイオウモン>です。
前環境のクロスハートに対するヘイトの高さから初期に流行り、そこから今まで最大数を保っているという印象です。
守りが強いのでミラー以外でめっぽう強く、強いデッキを使っている感覚が強いためだと思われます。
また、赤黒どちらからでも進化できるため、レベル3の選択肢が広い事も流行った理由にあると思います。
<BT8アグモン>や<BT11アグモンX抗体>をストレスなく運用できるのは大きな強みです。
下のラインが黒一色でも十分に強力であり赤軸にはできないカード選択ができるほか、姫川マキのサーチとコスト軽減が使えるのが強みです。
こちらも基本的には受け寄りの戦法が得意ですが、再起動シナジーや<Pスナリザモン>など混ぜられるカードに幅があり、その構築を楽しむプレイヤーが使う事が多いため、何が多いと言った傾向は特に無いように思われます。
エースは攻めよりなら<ガイオウモン>、受け寄りなら<ブラックウォーグレイモンX抗体>が良いでしょう。
さて、軸を確認したところで今度は上を見ていきましょう。デッキの軸になるのは大きく分けて4枚です。
どちらも守りに優れた能力で、DPでこれを上回らなければ突破は難しいでしょう。一方でDPで超えてアクティブアタックしてくる相手、要はミラーで弱いのが弱点です。
また、前述の通り<ブラックウォーグレイモンX抗体>に強いため、ミラーを意識すると多めに摘みたいカードです。
<BT8グレイモン>さえいれば再起動ブロッカーとしてふるまえるので、赤黒軸ではバランスよく使いやすいでしょう。
進化ついでにテイマーの処理ができるのがやはり強力。これが軸になることは少ないですが、これと<ハデスフォース>を合わせて多くとっている構築はテイマーを徹底的に消滅させる意思があります。
進化元で2チェック、16000以上にして<久我ユウヤ>でセキュリティのオプションが効かない状態にすれば怒涛の連続アタックを止める手段はほぼありません。
守りが薄いので揃わないと脆いピーキーなデッキですが、セキュリティで止まらないワンショットデッキは非常に気持ちがいいです。他の型だと思ってゆったり構えていると突然ゲームを終わらせてくるので知っていて損はないでしょう。
というわけで4体紹介しましたが、色の軸と違ってこれらはこだわりや偏りなく採用されていることも多いため分類としては困ったものです。
<Pブラックウォーグレイモ>ンを除いた2:2:2の様な採用でも強いのが地力の高さを示しているように思います。
さて、ブラックウォーグレイモンについてはこんなところで、続いてクロスハートを見ていきましょう。
「クロスハート」
実際11月に入るころにはブラックウォーグレイモンX抗体に慣れたプレイヤーも増え、ミラーで弱い事も手伝って後述の<X7>型と合わせて数を回復してきています。12月にX4が制限になるまではいるでしょう。
最大の違いは相手の大型を割と簡単に除去できる点で、それでいて展開次第では従来型と大差ない速度も出るので対策が難しいデッキです。
ブラックウォーグレイモンに対しては運良く除去耐性が引けていなければX7を出すだけで痛い目を見せられますし、除去耐性があっても赤軸でなければX7のDPを超えられないなんてことはそこそこあります。
また、X7型の強みとして、素材として入れているカードがどれも地味ながら使いどころがあり、使えば使うほどできるプレイの選択肢が増えていくのでその点でもやり込み甲斐がある点が挙げられます。
X7型は初期の頃からいましたが、数を増やすまでに少し時間がかかったのは洗練されたリストが出来るのに時間がかかった事と、カードの使い方が広まるのに時間がかかったためだと考えています。
クロスハートについてはこんなところでしょうか。
<メルヴァモン>入りの構築もありますが、流行っているというほどはいない印象。
とは言え単体で強いカードなので忘れた頃に活躍するかも知れません。
さて、これらに対して抗ってきた他のデッキを見てみましょう。
BT11環境で見られたデッキ
<ブラックウォーグレイモンX抗体>に対してはDPで上回り、その他の型に対してもワンショットで対応できるため主に環境初期にどっと増え、いつの間にか減っていったデッキ。
進化が繋がればブラックウォーグレイモンに対しても十分に強いのですが、サーチが比較的少なく、繋がらない場合のプレイに困るのと、新しいカードを試す方が楽しいため他のデッキに埋もれて言った印象があります。
キャラ人気と動きの新鮮さで組んでみる人が多く、その中で特に優れたプレイヤーとその構築が支持されて他の新テーマより頭一つ抜けて流行った印象があります。
従来のアルフォースの様に先にテイマーを出しておく必要が無いのでテイマー除去にもある程度強く、手札を揃える必要はありますが一気に決めに行く事もじっくり攻める事も可能で構築の自由度と対応力が高く、プレイ次第で不利とされている対面でもひっくり返せる地力があるとされています。
盤石な盤面で良い気になっているところにさらに上から最強の生き物を投げるのは気持ちいいのでわざわざ使う魅力はたっぷりあると言えるでしょう。
クロスハートが数を増やしてからもある程度の数は残っていて、回避でX7登場時効果に強く、DPでも負けていないためだと考えられます。
弱点はパーツが揃うまでに時間がかかりやすい事とと退化に弱い事です。上手くプレイで補いたいところ。
新しく得た<イグニートモン>と<ブルーメラモン>、そして<メルヴァモン>が非常に強力なため前環境のケルベロループとは全然違うものになっていますが、こちらも非常に強力なデッキです。
特にメルヴァモンはそれ単体でもデッキの主役になれるポテンシャルがあるため、進化とデジクロスの2軸で器用に戦えるデッキになっています。
基本の動きは変わらないものの、ジークグレイモンによるアクティブ手段が増えたため<ST1グレイモン>や<メタルグレイモンX抗体>を指してより攻撃的になった構築も出てきています。
また、低コストで青Lv.5を用意できる点に注目し、<アルフォースブイドラモン>や<ミラージュガオガモン>に繋げるギミックも観られます。
ミラージュガオガモンは単体で強力で、アルフォースブイドラモンはテイマーを出す効果と相性が良いのでどちらも優秀です。
従来のクロスハートやブルーフレアの様なデッキにはかなり安定して立ち回れるようになった印象です。
また地味ながらレベル5も良い強化を貰っていて、新しい<メタルティラノモン>は進化してよし、進化元効果も良し、最悪登場しても最低限の仕事が出来て優秀です。
セキュリティ破棄がお互いのターンなのでアナログマンの疑似ブロックと合わせて発動することができ、今まで苦手だったゲームスピードを速める事に一役買っています。
次弾ではカオスドラモンX抗体も来るので次の環境でも楽しめそうです。
別に全然弱いわけではなし、ブラウォは殴り倒せば良くてクロスハートは従来型なら<ヒュドラモン>と<ジュレイモン>を立てれば大体勝ちに持って行けるため立ち位置も悪くないデッキですが、何故か一時的に数を減らしていました。
環境終盤になって再評価されたのかやや数を増やしたあたり、EX3環境のデッキは時期が短かったのもあり強さと使用率に乖離があるのかな、と思います。
11弾の環境は大体こんなものでしょうか。
全体的に簡単でしたが今回はこの辺りで、また次の記事でお会いしましょう。それでは。