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デッキレシピ:2023年8月 アーカイブ

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【ディーヴァグランプリ6th振り返り】-君たちはどう選ぶか-【前編】

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    by デッキレシピ

    title.jpg
    【ディーヴァグランプリ6th振り返り】
    -君たちはどう選ぶか-
    「カヘッカヘッカヘッ(敗北者の鳴き声)」
    (WIXOSSにアオサギモチーフ居なかった......)

    こんにちは、「しみずき」です。

    「ディーヴァグランプリ6th」お疲れ様でした!!

    僕は2-2予選落ちと、冴えない結果に終わってしまいました......
    悩み抜いた末に、良いデッキにたどり着けた感触があっただけに、メチャクチャ悔しいです。

    今回は、僕が使用した<カオス!chaos!混沌!>搭載の《白軸タマ》のデッキを紹介します。

    タイトル通り、「どう選んだか」というデッキ選択の経緯に重きをおいて解説していきたいと思います。

    それでは早速いってみましょう!!


    目次
    1. どう選んだか(前編)
      1)環境予想
      2)求められる要素
    2. 《白軸タマ》の紹介(後編)
      1)なれそめ
      2)デッキレシピ
      3)デッキ概要
      4)特徴的なカードの紹介

    1.どう選んだか
    1)環境予想
    使用デッキを決定するに当たり、まずは環境予想から入るのですが、感じたことがあります。

    「メタの方向性が多角的過ぎる」という事です。

    その要因が「フェゾーネ DIVA with電音部」にて登場したドリームピース達。
    中でも、<CONNECTスピニング><ハピネス・フロート><カオス!chaos!混沌!>の3種です。
    これ等のピースによってもたらされた環境の変化が以下の2点です。
    1. 更なる高速化(4KILL⇒3KILL)
    2. 盤面強度デッキの台頭(4KILL⇒5KILL)

    1.更なる高速化(4KILL⇒3KILL)
    connect.jpg
    CONNECTスピニング>の登場は、ディソナで育まれた追加打点至上主義の4KILL環境に更なる加速をもたらしました。

    TRIGGER OF VICTORY>と<デス・ビーム・ディーヴァ>を足して2で割らなかったヤケクソな破壊力を有しているこのピースの登場により、<ゼノ・クラスタ>無しでの大型防御アシストによる受けは成立しないといっても良くなりました。

    そうなってくると、次に起こると予想される環境の変化としては更なる高速化です。往年の《ダッシュヒラナ》のような"やられる前にやる"をコンセプトにした、0〜2面防御のデッキが一定数増えることが予想されました。

    2.盤面強度デッキの台頭(4KILL⇒5KILL)
    happy.jpg konton.jpg
    ハピネス・フロート>と<カオス!chaos!混沌!>により、盤面形成と攻めを高いレベルで両立できるようになった点は、ディーセレクションにおいては革命的でした。

    これによって、これまでのディーセレクションの歴史が生み出してきた様々な盤面強度シグニが""格段に""扱いやすくなりました。

    そもそもの攻撃を封じる<幻怪姫 翠子//メモリア>、リソース奪取にも対応可能な<翠美姫 アン//ディソナ>、選んだら最後<聖天姫 エクシア>、<翠魔姫 バン//ディソナ>に耐性のある<羅原姫 H2O>etc.
    これらのシグニは単品ではなく複数種組み合わせて採用されることが多いので、これらすべてに対応して全面要求を繰り返すのは困難です。
    更に<カオス!chaos!混沌!>のトラッシュからの領域移動を封じる効果によって、シグニ回収ができなくなる点も、要求難易度UPに拍車をかけています。

    以上のことから、盤面強度で勝負してくるデッキは一定数増えることが想定されました。

    1、2により、"4面防御を構えた上での決定力勝負"といって過言では無かったディソナの4KILL環境のメタゲームに、3ターン目の決着を前提としたアグロデッキと、盤面強度を押し付けて5ターン以上のロングゲームを狙うコントロールデッキが追加されることになります。

    これまで、ビートダウンだけだった環境に、突然アグロとコントロールが加わったらそりゃ難しくなりますよね。

    ルリグ的にはザックリですが、以下のような分布を予想しました。

    アグロ(3KILL):花代、フェゾーネ遊月
    ビート(4KILL):みこみこ、ナナシ
    コントロール(5KILL):フェゾーネアン、<H2O>+<エクシア>を絡めたハンデスデッキ

    2)求められる要素
    上記で定義した「ディーヴァグランプリ6th」環境で勝ち抜くための要素として以下の4点をピックアップしました。
    1. 耐性シグニの突破
    2. エナ破壊への耐性
    3. 一定の決定力
    4. 環境外デッキへの勝率

    1.耐性シグニの突破
    盤面強度系のデッキと相対した際の対応策を用意する必要があります。

    解決方法としては色々ありますが、<幻怪姫 ドーナ//ディソナ>のような盤面強度や攻撃不可能面を打点に変換できるカードを上手く扱えるデッキや、<炎妖舞 花代・惨>のダブルクラッシュ付与のような、1回の攻撃で多くの打点を叩き込める手段は必要だと感じました。
    また、別の方向性として、両面に除去アシストを採用することで、短いターンであればいかなる盤面強度系のシグニを無視できます。
    2.エナ破壊への耐性
    CONNECTスピニング>の登場により、これまで以上に、どこからでも大量エナ破壊が飛んでくることとなり、1エナまで追い込まれるゲーム展開が増えることが予想されます。

    これにより、大型防御アシストを採用したいのであれば<ゼノ・クラスタ>の採用は必須と言えるレベルになったと考えています。そうでない場合は<ウリス・オーラ>+<エルドラ!オンステージ!>のような軽量の防御アシストで固めるというのも手です。
    その他のアプローチとして先述したような、エナを奪われる前に相手を倒し切るようなデッキ選択もアリかなと考えました。

    3.一定の決定力
    これは盤面強度で戦うタイプのデッキを考えた際の話ですが、盤面強度を求め過ぎた結果、全然要求できなかったら本末転倒です。仮に5ターン目を迎えられてもそこで相手を倒し切れなかったら何の意味もありません。

    コントロールデッキであっても、後手4〜先5ターン目には相手を倒し切れる位の決定力は欲しいと感じました。

    4.環境外デッキへの勝率
    1〜3までの要素を満たすだけなら、《ダッシュヒラナ》や、以前紹介した<玩具行進曲>を採用した《緑姫》などのショットデッキを使用すれば良い話です。
    とは言え、ここで課題となってくるのが「No.1ルリグ賞」というシステムの存在です。これにより普段のセレモニー以上に環境外のデッキと対戦する機会が多くなります。

    上記2つのデッキはどのデッキにも勝てるが、どのデッキにも負うるというピーキーな性能をしているので、環境外のデッキと対面した時に想定外のアシストやピースが飛んでくるとアッサリと負けうるというリスクを背負っています。

    ココでの1敗は、予選抜けに高い勝率が求められる「ディーヴァグランプリ」において致命傷になりかねません。

    その為、デッキパワーでゴリ押しできるという点も重要な要素になります。


    これら1〜4の要素を満たせるデッキを模索していた時に白羽の矢が立ったのが、今回使用した<カオス!chaos!混沌!>搭載の《白軸タマ》になります。


    後編に続きます。

【ディーヴァグランプリ6th振り返り】-君たちはどう選ぶか-【後編】

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    by デッキレシピ

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    【ディーヴァグランプリ6th振り返り】
    -君たちはどう選ぶか-
    前編はこちらから

    2.《白軸タマ》のデッキ紹介
    1)なれそめ
    このデッキとの出会いは、夏に「ねへほもんs」と共に開催した「飲みクロスパーティ2023」でした。イベントのトーナメントにて、ウィクロスモンスターこと「ウルシハ」が<カオス!chaos!混沌!>を採用した《白軸タマ》使用していたのを目撃して「ほ〜〜〜ん」って思いました。(IQコンマ以下の感想)

    (たまたま主催者権限で対戦動画を撮影していたので、後にジックリとレシピ観察したのはナイショの話)

    その後、ルリグデッキの構成は同じで、メインデッキの下級シグニに<小砲 バクチク//ディソナ>をはじめとした火力札を採用した《ディソナ軸》が、「ディーヴァグランプリ6th」直近の大会で立て続けに結果を残していたのを確認して、試しに触ってみることにしました。

    正直なところ、これまで僕の中で《白タマ》というデッキの評価はあまり高くありませんでした。ディソナが登場する以前から、どうしても動きが"モッサり"してゲームが冗長化してしまう点が、控えめに言って好きになれませんでした。そんな背景の上で「この爆速と化したディソナ環境についてこれるのか???」「いや.....ついてこれるわけがない!!」そう考えていました。

    まぁ、いざ触ってみたら想像をはるかに上回る使い勝手の良さに感動すら覚え、無事に手のひらが大回転したというオチなのでした。

    更に、この<カオス!chaos!混沌!>採用型の《白タマ》は、僕の「ディーヴァグランプリ6th」に求めるデッキの要素1〜4を綺麗に満たしていました。ある種の運命を感じ、本格的に調整を施していき、最終的に《白軸タマ》を持ち込むに至りました。


    2)デッキレシピ


    3)デッキ概要
    デッキの概要としては、往年の《白軸タマ》と相違ありません。序盤は<オーバー・パシュート>や<聖英 タンゴカード>と言ったバウンス除去で攻め込み、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>グロウ以降は<コードハート リメンバ//メモリア>や<聖天姫 エクシア>などの盤面強度の高いシグニを置きながら、ルリグの連続アタックによる〆を狙います。

    終始徹底してエナを与えない+<コードハート リメンバ//メモリア>の課税効果により、相手のエナを使った動きを強力に抑制できるのが、最大の強みでしょう。


    1.カオス!chaos!混沌!がもたらした強化
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    従来の《白軸タマ》に、新弾で登場した<カオス!chaos!混沌!>が加わったことで2つの化学反応が起きました。

    1つ目は回収効果による盤面の再現性向上と、それに伴う<聖美 ガクブチ>+<聖将姫 コウメイ>の安定運用の実現+ハンデス耐性UPです。

    任意の白シグニを回収できるので、相手に刺さる盤面を作り続けることができます。例えば、従来であれば<リメンバ//メモリア>の登場回数は、<サーバント #>のLBが捲れないことには最大4回でしたが、<カオス!chaos!混沌!>を採用したことで、5体目以降の<リメンバ//メモリア>を繰り出すことができます。

    そして、盤面の再現性が向上したことで、<聖美 ガクブチ>+<聖将姫 コウメイ>によるルリグの3連攻撃のプランを採用しやすくなっています。この2枚によるコンボは、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>の攻め方と噛み合っているものの、安定して運用するには大量に採用して、タイミング良く引いてくるしかありませんでした。その点が解消され適切なタイミングで狙って運用できるようになった点は非常に大きいです。

    また、従来の《白軸タマ》は、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>のグロウ時の2枚回収と<ゼノ・クラスタ>を使った後でフルハンデスを喰らってしまうと、そこからはトップ勝負になりがちでした。その上で、自身のゲームスピードが高くないことから、長期戦になるケースが多く、ハンデスデッキの餌食になりやすいという明確な弱点を抱えていました。

    ここで任意の白シグニを一気に3枚も回収できる<カオス!chaos!混沌!>の存在はメチャクチャ大きく、相手がリソースはたいてヒィヒィ言いながら崩した盤面をいとも簡単に再構築できてしまいます。この点も大きな強化と言えるでしょう。

    2つ目は、リフレッシュダメージによる更なるエナ絞りです。

    ウムル=クリアー>と併用することで、15〜17枚位の山札を削ることができるので、よっぽど相手が山を掘らない構築じゃない限りは、4ターン目にはリフレッシュを狙うことができます。リフレッシュによるダメージはトラッシュに行くため、実質1エナ破壊しているのと同義です。

    ウルトラスーパーヒーローズ>や《アシストウリス》と違い、一切のバニッシュを介さずにルリグデッキだけでリフレッシュに持ち込める点は魅力的です。

    これ等2つを両立しながら、状況によってはマイナスによる一気呵成の要求までプランとして組み込める点はすさまじい強化です。

    2.求める要素とのマッチング
    前項で「ディーヴァグランプリ6th」で使用するデッキの要素として以下の4点をピックアップしました。《白軸タマ》がこれらの要素にどのようにコミットしているか見ていきましょう。
    • 「耐性シグニの突破」
    • 「エナ破壊への耐性」
    • 「一定の決定力」
    • 「環境外デッキへの勝率」

    ◎相手の盤面強度に付き合う必要が無い
    奏月の巫女 タマヨリヒメ>の最大の特徴である、2体のシグニのダウンと引き換えにルリグがアップするテキストにより、相手の盤面を除去することなくダメージを通すことができます。

    この点が数多の耐性シグニが跋扈するフェゾーネ環境に、この上なくマッチしています。

    羅原姫 H2O>が除去できなかろうが、<聖天姫 エクシア>や<幻怪姫 翠子//メモリア>にアタックを封じられていようが一切関係なく打点を要求することができます。

    これにより、欲しかった要素である「耐性シグニの突破」を満たすことができています。

    また、現環境の序盤戦において、最もポピュラーで強力な盤面強度シグニは<羅星 ノヴァ//ディソナ>や<コードアンチ サルノテ//ディソナ>などのレベル1でパワー7000を超えるシグニです。
    また、数は少ないですが、<幻怪 モクモレン//ディソナ>や<翠美 ウゴクエ//ディソナ>などのシャドウを有したシグニも存在しています。

    それらのシグニに対して、<オーバー・パシュート>によるパワー、耐性関係なしの除去を行使できる点も《白軸》のメリットの1つです。

    ◎"意外に"ダメージレース性能が高い
    遅いイメージがへばりついている《白軸タマ》ですが、このデッキは僕自身もビックリする程にダメージレース性能が高いです。

    それもそのはず、ディソナ編で培われた"追加打点至上主義"にあっても、遜色ない量の追加打点がこのデッキには搭載されています。

    まずは、<カオス!chaos!混沌!>+<ウムル=クリアー>によるリフレッシュ誘発で1点。加えて、<奏月の巫女 タマヨリヒメ>のゲーム1や<聖将姫 コウメイ>により、5点以上のダメージが狙えるターンが複数存在します。これら合計すると2〜3点分くらいの追加打点になるので、かなり攻め攻めの展開も狙えたりします。

    その上で、《白軸》特有の徹底したエナ絞りと、ルリグアタック主体の攻めによる<マキナバインド>や<MC.LION-DISRESPECT>などの特定の防御アシストを貫通できる点も活きてきます。

    体感ですが、後攻4ターン目には安定した決着が狙えつつも、状況によっては先攻4ターンキルも狙えるので、《ディソナ花代》よりチョイ遅いくらいの決定力は有していると思います。

    また、<ウムル=クリアー>によって、任意のタイミングで大量にデッキを掘り進めることができるようになったことで、<オーバー・パシュート>や<聖英 タンゴカード>に触りやすくなった点は非常に大きいです。《白軸》の悪い点である、これらのカードが引けたか否かに依存していた序盤火力が、大きく改善されました。

    これらにより、欲しかった要素である「ある程度の決定力」を満たすことができています。

    ◎盤面強度もバッチリ
    上記2つの要素を兼ね備えた上で、非常に手堅いのがこのデッキの3つ目のメリットです。

    ゲームを通して盤面にパワー5000以上のシグニしか並ばないため、<小砲 バクチク//ディソナ>以外の除去を腐らせることができます。また、<聖英 タンゴカード>によって、盤面強度と攻めを簡単に両立できる点も、現環境においては非常に大きなメリットです。
    3ターン目以降も白色ご自慢の盤面強度シグニ達を配置しながら攻めることができます。

    高パワー高強度のシグニが立ち並び、かつエナを絞られている状況下で、3面要求を続けるのは非常に困難です。

    実際、殆どの試合で相手の除去が緩む展開になりました。

    その上で、<ゼノ・クラスタ>+<メル・インビジブル>の隙の少ない防御パッケージを採用しているので、トータルの防御力はかなりものと言って良いでしょう。

    これらにより、欲しかった要素である「エナ破壊耐性」「環境外デッキへの勝率」を満たすことができています。

    3.《ディソナ軸》との比較
    カオス!chaos!混沌!>採用型の《白タマ》を考察するに当たって、《ディソナ軸》もそれなりに触った結果、個人的には以下の理由から、《白軸》に軍配が上がるのかなと感じました。

    ◎エナを与えてしまう
    個人的に《ディソナ軸》の最大のデメリットはここにあると思います。

    小砲 バクチク//ディソナ><コードメイズ ムジカ//ディソナ><幻獣 ワウルフ//ディソナ>の全てが対戦相手にエナを与えてしまいます。これにより以下の事象を招いてしまいかねません。
    ◎序盤の強度が低下する
    パワー3000以下のシグニが立ち並んでしまう点がイマイチでした。

    パワー5000バニラも<小砲 バクチク//ディソナ>にバニッシュされる以上、大差ないんじゃないかという話もありますが、デッキに4枚しか入っていない<バクチク>でしか除去されないので、数を重ねればその強度差は歴然だと思います。

    ◎リフレッシュに追加の1手が必要になる
    《白軸》はバウンスと<ウムルクリアー>を併用することで、安定して5〜7枚位の山札を削ることができます。一方で《ディソナ軸》は相手の手札を能動的に増やすことができないので、<ウムル=クリアー>による山札掘削数が2〜3枚は少なくなっています。この差が非常に大きく、<羅菌 オリゼル>などで後押ししてやらないと安定したリフレッシュプランは狙えないと感じました。

    この一手が意外と面倒であり、その上で相手の大型アシストが<マドカ//クラップ>や<MC.LION-DISRESPECT>だった場合には、リフレッシュプラン自体を諦めなければならない試合も一定発生してしいました。

    ◎エクスクロスファイアにリソースを喰われる
    現環境はネコもシャクシも<エクスクロスファイア>を搭載、そうでなくても<コードアート ララ・ルー//ディソナ>が飛んでくる環境です。そんな環境で本来奪われるはずだった2エナを守れるか否かは非常に大きいと考えています。

    ◎序盤の動きが気になる
    《ディソナ軸タマ》は下級シグニがディソナ、上級シグニが非ディソナの構成になっています。そうすると、序盤にディソナシグニの除去効果を使うために、序盤に使いたい下級のディソナシグニを、エナに置いたり、手札から切ったりしなければなりません。

    この事象が使っている上でストレスに感じてしまいました。


    逆に《ディソナ軸》のメリットとしては、「《白軸》では除去し辛いレベル2パワー5000のシグニを処理しやすい」+「序盤火力札の総数が多い」という2点が大きいのかなと考えています。

    とは言え、この点は後述する<ダークネス・セブン>で補えたり、序盤に要求できなかったことで、かえって相手のエナが少くなり、攻め手が鈍るという、《白軸》あるあるによってトントンにできたりします。

    であれば、上記の数多のデメリットを考えた際に《白軸》の方が優れていると判断しました。

    4)特徴的なカードの解説
    カオス!chaos!混沌!
    konton.jpg
    フェゾーネ環境を文字通り「混沌」へと導いた1枚。
    (この表現、何番煎じなのだろうか......???)

    状況に応じて全ての効果を使い分けます。

    基本的には「デッキ10枚落とし」によるリフレッシュ誘発を狙っていきたいところですが、パワー12000のシグニが立ち並んでいるときに、<聖英 タンゴカード>複数枚回収+「2体のパワー10000マイナス」を組み合わせて要求していくケースも結構あります。

    他にも、<ウムルクリアー>をチラつかせるターン+<カオス!chaos!混沌!>による回収封じのターンで、2ターンに渡ってサーバントの回収を封じることができる点は、<フェゾーネマジック・ホワイト>を擁するフェゾーネルリグ達には強力に刺さるなど、小テクそこそこあるので覚えておきましょう。

    ダークネス・セブン
    聖英 タンゴカード>を最強にしてくれるカードです。

    先述した、《白軸》最大のデメリットである、レベル2パワー5000のシグニを処理し難い点を解消してくれます。パワー2000マイナスしてやることで<聖英 タンゴカード>の除去範囲外に入れることができます。

    他にも<小砲 バクチク//ディソナ>をバウンスすることなく除去できたり、<カオス!chaos!混沌!>と合わせて12000ラインまで手が届いたりします。エクシード7モードで使用すれば、複数面の除去も可能になるので非常に優秀です。

    基本的にはバウンスの補助という位置づけですが、状況によってはエナを与えても問題ない場合も存在します。その際はコスパの良い除去として運用できる点も強力です。

    凶将 イゾウ
    役割としては<ダークネス・セブン>と同様ですが、公開領域にさえ見えていれば、いつでも使えるという点は非常にオシャレ。

    ハンドレスの状態でも<カオス!chaos!混沌!>を使用したターンは【起】効果を使用するための手札2枚を工面できるので、本当にいつでもマイナス2000を行使できます。

    とはいえ、<ダークネス・セブン>と違い3ターン目からじゃないと使えない点はそれなりに痛いです。知名度の低いカードでニチャニチャしたいという欲が採用理由の大半を占めていたので、<ダークネス・セブン>に差し替えても良いと思います。

    コードハート Pンライト / 幻怪 コックリサン
    ミラー意識の採用です。

    ただ<コードハート Pンライト>を立てるだけでは、相手の<カオス!chaos!混沌!>によって簡単に焼き払われてしまいます。そこで、<幻怪 コックリサン>と組み合わせることでほぼ確実に課税効果を付与することができます。

    両シグニ共にピンポイントで役に立つ場面は一定存在したので、続投でも良いのかなと感じました。

    聖魔姫 オロチマル
    最後の一押し枠。

    調整段階で、どうしても3面要求したいゲームが存在しました。

    カオス!chaos!混沌!>を使用すれば、ハンドレスの状態からでも、ターン始めの2ドローに加えて、【出】でサーバントを回収することで、3枚の手札を工面することができます。

    コード2434 星川サラ / 聖翠美 オリガミ
    コチラの攻め方がバウンス主体なので、余りがちな手札をコストに除去が可能な<小砲 バクチク//ディソナ>に焼かれてしまうのは非常に美味しくないです。

    本来であれば、そもそも除去されにくい<聖将 トキユキ>や、<ワウルフ>を引かれて要求されたとしても、不足しがちなエナを払わせることができる<コードメイズ キョウシュウ>を採用したかったのですが、どうしても色の工面ができなかったので泣く泣く断念しました。

    盤面出てきた<バクチク>は、バウンスした後に<ウムル=クリアー>で流して抵抗しましょう。


    終わりに
    いかがでしたか?

    従来の《白軸タマ》と比較するとビックリするくらい強くなっています。
    全国3億人の《タマヨリヒメ》ファンのセレクターの方々はぜひ使ってみてください。

    最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ディーヴァグランプリ6thから見るフェゾーネ前期環境

    posted

    by デッキレシピ

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    ディーヴァグランプリ6thから見るフェゾーネ前期環境
    こんにちは。そして。

    ディーヴァグランプリ6th,優勝したぞぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!

    今回から全7回戦に増えた予選を全勝し、トーナメントでも並みいる強豪を内倒しての11-0優勝でした。自分の考える限り一つの大会でこんなにも多数戦った事はありませんでした。これ本当に私がやったんですかね
    とか何とか考えながら夜行バスに揺られ、気付けば終点博多から地下鉄を乗り継いで家路につき。
    3日ぶりの我が家を懐かしむ暇もなく仕事へ向かう準備をしていた時でした。鞄から取り出す荷物の中に一つずっしりとした感触が。

    ディーヴァグランプリ6th、CHAMPIONと書かれた世界に一つだけの私の大切な宝物でした。


    ...............
    .........
    ...

    等と感傷に浸るだけでも良かったのですが今回は遊々亭ブロガー兼6代目頂点歌姫として、フェゾーネ前期環境についての所感及び今回相棒に選んだ最強デッキ、赤緑みこみこの解説をさせて頂ければと思います。
    11月3日発売のブルーアーカイブとコラボした新弾が発売するまでかなりの時間があります。現状今見えているカードプールだけで戦う必要があるため、現行のトレンドはしっかり押さえておきましょう。
    来月の『九州祭』(飯が美味い街福岡で行われます、絶対に食事の時間を用意して来て下さいね)及び『フェゾーネ祭』(素敵な仲間とチームを組めました、待ってておくれよ関東のみんな)でも重要になってくると思われる要素も多数解説しています。皆様の快適なディーセレライフの一助になれば幸いです。

    環境予想と実際のDGPルリグ分布
    新弾『フェゾーネ DIVA with 電音部』発売となりましたが、群雄割拠となる環境においてもその中心に居るのは前弾から猛威を振るったディソナルリグだと予想していました。
    また新弾発売後は各所で<盛夏の成果 アン=サード>や<炎泳華 遊月・燦>、<憧憬へ前進 アキノ>が結果を残しており、新弾の影響も決して無視できないと判断。そんな中、有志が環境へ投下したとある構築が目を引きます。
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    トラッシュの封殺とリフレッシュによる超過1点奪取、手軽な面除去、何よりも状況に応じて強い白シグニを3枚も回収できる効果が有り得ないくらい強く、通称<混沌(カオス)タマ>(色々な呼び方をされていますが私はこの呼び方が好き>と呼ばれる構築は突如環境に現れては一気に全国で流行を見せました。その最大瞬間風速は全国のWXプレイヤー達の心(エンジン)に火を付けたため、このデッキも間違いなく一定数扱う方がいるだろうと予想。
    余談ですが白タマ黒タマその先に混沌タマが居るの少しエモくて好きです。

    事前の調整では高火力のディソナルリグに対しアンが強く、そのアンを空中戦で強襲できる白タマを始めとしたルリグアタック強者勢の分布も増え、それらが増えるなら序盤を攻めに極振りした花代や遊月のような赤ルリグもシェアを伸ばし3竦みとなるような事態を想定していました。
    実際のルリグ分布及びも使用者数は公式からすでに出ていますが概ね上記予想を反映したものとなっています。
    前環境で様々な型を確立させ猛威を振るった花代が29名と堂々の1位、白黒2タイプあり前述の混沌タマの流行もあってのタマが次点23名となり、次点でナナシと遊月が続きました。アンの数は15名と全体でみれば5位でしたが、新規に登場して構築がはっきりと定まっていない中での15名はかなり多かったのではないでしょうか。
    また花代遊月を筆頭に新規ピース<CONNECTスピニング>が猛威を振るった印象でした。採用ピースの内訳なども公式さんがまとめてくれると嬉しいですが何せ277人もいるので厳しいかもしれません。
    不意にエナを焼かれるわライフ枚数がズレるわで強襲性能が極めて高く、環境がはっきり定まっていない大会でこれほど有効に働くピースも中々無いでしょう。今後の使用率がどうなっていくのか気になる一枚です。<ゼノ・クラスタ>を用意して最低限抗えるようにはしておきたいですね。

    今回使用したデッキについて

    そんな中で私が相棒に選んだのは<みこみこ☆さんさんまぜまぜ>でした。
    どんなデッキにも刺さるハンデスを主体としながらディソナ環境前のハンデスルリグには無い攻撃力まで備え、手札だけでなくエナにまでも干渉できるリソース搾取の女王。何よりディソナ前期からずっと相棒として使っていたルリグなので環境的に行けそうと分かれば使わない理由がありませんでした。参加者の母数としては15名とアンと並び5位の参加人数でしたが決勝トーナメントには他のルリグを押しのけて6名も上がっていました。他のルリグがほとんど1名、多くても2名のピルルク(コードとアロスで1名ずつですが)だった事を考えると圧倒的と言えます。
    この結果からも、今大会屈指の勝ちルリグだったのかなと思いました。
    今回はアシストを鉄板のエクス、安定した防御性能を誇り地上の要求が緩むならルリグのアタックも止めてくれる<メル・インビジブル>を擁し、エナも山を減らさずトラッシュから好きな色を置かせてくれるメルを採用。赤白や赤黒のアシストも選択肢としてはありました(実際予選を抜けたみこみこのアシストは赤白3,赤緑2、赤黒1と赤白が多かったです)が、タマやアンジュなどのルリグで詰めて来る相手に対してもダメージ無効がきっちり有効な防御になるため赤緑で手札エナを潤沢に確保して戦う編成にしています。
    赤緑は広い相手を見られる一方で赤白や赤黒のみこみことミラーマッチになった場合リソース差や防御の質で不利を強いられるのですが、これだけみこみこが居てミラーにならなかったのは本当に救いでした。
    ピースは前弾から猛威を振るった最強のディソナ産ハンデスピースの<不穏☆FU☆ON!>を前弾から続投し、どこからでもハンデスランデスが飛んでくる事態を重く捉えずっと使っていた<ディソナンス>を泣く泣く外して<ゼノ・クラスタ>を採用。<ゼノ・クラスタ>でなかったら負けていた試合が1試合あった他ほぼ全試合でフルパワー使用が出来たため選択としては間違っていなかったと思います。
    10001.jpg 10005.jpg
    メインデッキも一部調整行いました。<ディソナンス>に甘えてピン採用していたシグニ達を一度抜き、採用シグニは全て2枚以上。また、非ディソナシグニが環境に増える事から特に要注意と思われる<聖天姫 エクシア>の上からでも単騎で点を取りに行ける<リル//ディソナ>の枠を作っています。
    この<リル//ディソナ>、スペル<開園の合図>よりも除去の範囲は狭いですが手札から撃つ以上手札1エナ1の合計2リソース使っているのでトータルの消費リソースは同じで、しかも後払いなのでLBで止まった場合支払不要なのが助かります。
    後は電音部の<ちゅーにんぐあっぷ!>に1T作られるのが嫌だったので結構無理をしてでも<バン//ディソナ>の枠を2枠捻出。実際に対面した電音部を相手に全面シャドウの上から多面取りに行けましたし、<エクシア>を二面立ててきた相手に<バン>二面立てて吹き飛ばしたりとしっかり機能してくれました。
    他には準専用シグニの<ミコオシ//ディソナ>にも全試合通して助けられました。予選及び決勝トーナメントで2度対面した青黒のアンジュに対して両試合しっかり盾から踏ませルリグを凍結することで1Tリーサルをずらす事にも成功しており、このカード無くしての優勝も無かったように思います。

    (君は完璧で究極のアイドル!)
    調整チーム<WX Pros.>の話
    私事ではありますが。
    優勝後のインタビューでも熱く語ったため公式のコラムか何かにも話題が出るかもしれませんが、先日名古屋で開かれたディーヴァグランプリ5thの後で私は知人の調整チーム<WX Pros.>に招待頂き、今もなお所属しています。メンバーは全員私の知っている方々で、少人数ながら全員が全国大会出場やディーヴァグランプリファイナリスト、WBC(各ブロックの優勝者が野球して一位を決める嘘みたいなイベントが過去にありました)優勝者など錚々たる面子が揃っており、公式のコラムに寄稿しているライターさんも擁する凄いチームです。頂点歌姫も私を含めて2名在籍しています。凄い(語彙力の欠如
    今回ディーヴァグランプリへ出場するにあたり、Pros.の皆さんには構築からプレイング指南まで多方面にわたりお世話になりました。環境の予想も概ね当たっており、その予想に向けてデッキを組んだのですから刺さらないわけがありません。
    広い視野を持って意見を出してくれる皆が、ほぼほぼソロでウィクロスを行っていた私の事を仲間だと呼んでくれる皆が、私の優勝を自分の事のように喜んでくれる皆が大好きです。これからも下らん事を談義しながら一緒にウィクロスを続けていきたいなと思っています。

    今後の環境
    みこみこが目立ち過ぎた事から環境もみこみこを見た構築にシフトしていくのかなーなどと朧気ながら考えている所です。また今回母数は少ないながらもグランプリに向けてしっかり仕上げて来た<原子アロス>を筆頭とする新たなアーキタイプはこれからさらに洗練され環境の一角に躍り出て来るでしょう。さらに複雑化し勝ちあがるのが難しくなる中、次の大舞台で頂点に立つのはどんなルリグなのか。今からわくわくしながら行く末を見守りたいと思います。

    最後まで読んで頂きありがとうございました。次回は環境にて猛威を振るっているあんなデッキこんなデッキについて紹介させて頂けたらなと思います。

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