
メモリアル2015(オールドスクールパーティ2015)考察
環境考察
2015年は、2014年の環境の中心と言えるニセコイが規制され、比較的軽傷だった規制後艦これから環境がスタートしています。<冬のひととき 暁>という強烈なシステムのおかげでこの上ない安定感を手に入れており、特に前期はかなり愛用していました。ちなみにこの年度は少し特殊で、2014年12月の制限改定の後、2015年3月頭の制限改定があり、それとは別に8月末にも制限改定もありました。特に12月から2月までの短い期間しか存在しなかった幻のデッキがあるのですが、この話はまた別の機会でしたいと思います。この艦隊環境に待ったをかけたのが、夏のGF第二弾の追加です。元々カードパワー高めの第一弾に、当時としてはカードパワー高めの<島風>と<飛龍>、そして今でも強いのではと思う<かぼちゃ><セット>の入った青フレが、環境を席巻することになります。艦隊の強みが0の安定感だったのですが、それをカウンターするような1以降の安定感を強みとした青フレの登場で、環境はガラリと変わることになります。青フレは<飛龍>がとにかく安定して大きく、その稼いだリソースを<かぼちゃ>に回す動きが強力で、以後の環境は青フレ中心に回っていくことになります。
結果的に年末時点では、かなり色々なデッキが存在する良環境だったと思います。青フレに対して風で対抗するToLOVEる、島風を許さないギルクラ、圧縮で対抗する錬金術シンフォギアや禁書など、他にも沢山存在した環境で、これは今回のメモリアルカップも同じかなと思っています。
メモリアルカップ2015では、青フレに勝てる算段がある、自分の動きが強いデッキを使うのがオススメです。
デッキレシピ
レベル0
計16枚
東京地区で使ったレシピです。
デッキコンセプト
1枚になっても<万里花>強いよねというグッドスタッフです。全盛期から比べると手痛い規制を喰らっていてかなり制限がありますが、この環境でも強みを見出して、ちゃんと<万里花>で勝つをコンセプトにしています。当時も規制後ニセコイを使うプレイヤーは少なからずいて、青フレ以降雑多環境になったことで、<万里花>という強みも環境内で確立出来た形になります。回し方
基本的には採用されているカードを素直にプレイしていくことになります。それほど特徴的なカードは無く素直なカードが多いので、手なりで回してもしっかりと回ると思います。このデッキの目指す動きは、レベル2で<小野寺>2面です。この10500多面を容易に処理できるデッキはなかなか無いので、これで面をとるのが、2015年におけるニセコイの強みです。
あまりストックを溜め込むデッキでは無いので、ストックの使い方が重要です。<小野寺>2面には4ストック必要であり、上位後列込みだと5ストックです。早出し条件がペンダント2枚なので、逆算するとレベル2までに7ストック必要な計算です。これが実は結構難しく、5~6で2になることも多いので、上位後列を諦めたりゲームスピードをコントロールしたりということが必要になってきます。
マリガンで残すのは<移動>と<楽>と<修羅場>の3種7枚です。他はペンダントや扉も含めて全て切ります。これはニセコイは1周目が長いからだったり、<移動>が引きたいからだったりします。扉は積極的に打ちたいカードではなく、ペンダントは絆で回収出来るので、とにかく<移動>を引きに行きます。<楽>だけはアンコールが優秀であり、半永久的にアタックし続けることが可能なので、マリガン前からキープで良いです。 レベル0はとにかく<移動>以外でアタックしないことが大切です。手札アドバンテージの観点では環境内の他のデッキに劣るので、ゲームスピードを上げてアドバンテージ勝負にしてしまうと強みが生かされません。クライマックスはクロックに叩き、スローゲームを心がけましょう。また相手のキャラをリバースさせずに移動でダイレクトするのは良くないです。中央移動なので高確率で<移動>は帰ってこないですし、相手にキャラを返しているのが良くないです。行きに相打ちを狙うのが正着です。
パンチ数を絞るのでレベル1に先上がりすることが多いです。相手の面が埋まったレベル1のタイミングでは手札のクライマックスを添えてソウル2でアタックするのが基本の動きです。ダメージレースの観点でここでソウル2にするのが重要です。ただし狙って1連動をしたいのでは無いので、レベル0の間はクライマックスはクロックに置き、なるべく打たないで済むような手札作りをしていくことも大切です。それでもクロックするとクライマックスを引くことが多いので、それをここで貼りましょう。アドリブはストックが溜まる点が強いので積極的に打ちたいですが、扉は欠損になってしまうので<修羅場>と合わせて使いましょう。ここで使いたいのでマリガン前からキープしています。ペンダントが絡めば2面連動が狙えます。
レベル2ではペンダント2枚を満たしつつ<小野寺>多面を狙っていきます。リフ後に2面展開し山から抜きつつ面を作る動きが優秀です。<小野寺>から<美夏>を持ってきて構えやすいのもニセコイの強みです。この山ぬきした周は山が強いので、この山で長く戦うことが大切です。集中でいたずらに削らないようにしましょう。またレベル1や2のタイミングで<万里花>を手に加えておくことも大切です。ストックやクロックに行ってしまうとレベル3の動きが極端に弱くなるので、1枚しか入っていない<万里花>は早い段階で手札にキープしておくことが大切です。 レベル3では<万里花>で毎ターンアタックすることを意識します。なるべく長く<万里花>でアタックしたいのでクロックして3-0での<万里花>配置も狙います。<レベル応援>がめちゃくちゃ強いクロックの喰らい方を出来るので、頭に入れておきましょう。<万里花>は基本上位後列+<美夏>で守ります。3コストアンコールする価値も十二分にあるので、絶対に維持するようにしましょう。ただ連パンはコストが重いので、基本的にはファイナルターンに行いましょう。余程<小野寺>でアドバンテージが取れてると2回連パン出来ることもありますが、そういうゲームではそもそも1回目で勝ってたりします。
採用カード紹介
乙女心 万里花
全盛期ニセコイを支えた立役者。記憶は軽い条件ではありませんが、満たせれば毎ターンバーンが飛ぶ強さがあります。全盛期は多面してのワンショットが基本でしたが、このデッキでは長く維持してのアドバンテージを狙います。バニラサイズしかないのでしっかり他で支える必要がありますが、逆に支えてあげればこの時代に<万里花>を無力化できるカードはとても少ないので、強力なフィニッシャーとして運用することができます。乙女心 小咲
このデッキを支えるニセコイの強み。記憶条件での早出しですが、満たせれば山に関係なくオーバースペックを並べることが出来るのが強み。特に<美夏>まで構えられるところが強力で、青フレ相手にもサイドアタックして睨み合いをすることが可能です。そもそもこのサイズを踏むのが一苦労のデッキが多いので、毎ゲーム2面を目指しましょう。スタイル抜群! 千棘
全盛期に居なかったカードで、これのおかげで<小野寺>多面の制圧力が上がりました。<万里花>に<美夏>で15000という数字も大きく、今回のデッキコンセプトに非常にマッチした1枚です。ということで今回はニセコイの解説でした。2015年は本当に良い環境で、多くのデッキが別々の特色を武器に活躍した環境なので、是非とも参加してみて体感してもらえればと思います。