今回はネオスタンダードの環境考察にしました。トリオサバイバルについては、決勝トーナメントへの選出方式がネオスタンダードとほぼ変わらず、様々なタイトルに当たる可能性があるという意味でもネオスとあまり変わらないので、書いた内容を少し応用すれば適用出来るかと思います。
環境考察2017年前期 目次
- 環境考察2017年前期[その1]【環境の中心】
- 環境考察2017年前期[その2]【2015~2016年前期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その3]【2016年中期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その4]【2016年後期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その5]【2017年タイトル】
環境の中心
今期の環境の中心は、門扉型のごちうさです。常にトップシェアを占め続けており、これ抜きで環境を語ることは出来ないでしょう。あらゆるカードが発売から1年経っていないという手の入れやすさと、非常にわかりやすいデッキコンセプト、作品人気も後押しし、まさに環境の中心といった感じがします。また、<全体パンプ>に付いてる焼きテキストも見逃せない点です。4500を超えるアタッカーを立てるとうさぎは踏みにくいのですが、レベル0だと1コストで処理されてしまうのであまり有利になりにくいと言えます。
システム面では<暁>よりも見る枚数が減った代わりにパワーが500上がった<3枚公開>が強力です。全体パンプや集中など、2500という数字も活かせるデッキなので、暁の単純劣にならない点が素晴らしいです。
また全体パンプの焼きテキストは、環境に少なくない影響を与えています。レベル0の代表的なアタッカーを大きく2つに分けると、パワーの高い<ココア画伯>のようなアタッカーと、生存力の高い<移動>に分類できます。今期移動がほとんど採用されなかったり、移動をメインアタッカーに据えるようなタイトルがあまり活躍していないのは、こういった「うさぎを踏めずにうさぎに処理される」という事情からだと考えています。
またレベル1からはごちうさ屈指のパワーカード、<ココア拳>が解禁されます。早出しに対して強く出れる以外にも同型ミラーの際に<島風>の餌を残さぬように立ち回ることも出来るなど汎用性も高いので、必ず握っておきたい1枚ですし、常に警戒しなければならない1枚です。反面、拳としての性能はあまり高くないので、有効利用させないように立ち回れば盤面に出てくることも少なくありません。
また、防御面では<大正浪漫>、<椎名>、<コ拳>という3大防御札が全て搭載されているのが強力です。オーソドックスにキャンセル率を上げる大正浪漫、山自体を強く回復する椎名、リバース避けや打点超過を促すコ拳と、様々な防御札が使い分けられるのが強力です。他のタイトルに比べてかなり強力な追加効果を持つ助太刀が搭載出来るのが、うさぎが他のタイトルに比べて頭一つ抜けている点だと思います。
このように、各レベル帯でやることが決まっていて、かつ強力な水準であることから、組みやすさも手伝ってトップシェアを誇り、環境の中心に居座っています。特別なことは特にしませんが、全てが高水準なので、物語やデレマスが規制された後のトーナメントシーンにおける一つの基準になっています。<コ拳>や<3ルック>などのアタッカー以外のカードも高水準なので、うさぎ以外のデッキを使う際は、これの劣化にならないようなデッキを見つけねばなりません。うさぎが環境の全てと言う気はありませんが、環境の大部分はうさぎを理由に説明が付けられます。
その他のタイトル
環境の中心を説明して、次にいきなりその他で括る環境考察も珍しいと思いますが、今期は中心とその他という構図になっていると思います。比較的よく見るタイトルについて簡単に書いていきたいと思います。毎回書くのが面倒なので、以降出てくる「画伯」というワードは全て、<集中>+<全体パンプ>+<ひそひそ>の盤面を指すものとして進めさせてもらいます。
環境考察2017年前期[その2]【2015~2016年前期タイトル】に続きます。