全国各地で開かれた大会で入賞し権利を獲得した選手が4人のユニットを組み、全20ユニットで日本最強のユニットを決めるというとてもユニークな大会です。
各地の入賞者がチームを組むわけですからどこもツワモノ揃い。名前を見てるだけでワクワクするようなチームが集結したのでした。
僕は神奈川予選に参加するも権利を取ることができなかったのですが幸いなことに東京予選優勝者のたかさんから声をかけていただきMIP4の一員として本戦に参加してきました。
個人で戦うことが多いポケモンカードにおいてユニットを組んで戦うというのはとても斬新な取り組みでした。
一緒に環境のことやデッキの調整、相手ユニットの対策をあれこれ話すだけでも楽しい!
個人の勝敗がユニットの勝敗に繋がるので普段よりも緊張しますし、より悔しさ、嬉しさがありました。
当日は決勝トーナメント出場ユニット最後の椅子をかけLCQ(Last Chance Qualifier)も行われ全員が対戦卓に座れないほど多くの人がつめかけていました。
ポケモンカード芸人によるライブ、バトルクロスロード特別仕様のダイスの配布、普段からポケモンカードに熱中しているスタッフの細やかな気配り。
どこをとっても自主大会とは思えないレベルで、名実ともに日本最強のユニットを決める大会だったなと感じました。
2回目もあるなら是非参加したい。
もし権利取れなくても絶対に行きます!
■ユニットメンバーの本戦使用デッキ
僕たちのユニットMIP4は5年以上も闘デッキしか使わないたかさんをはじめとして"自分のデッキに信念、こだわりをもつ"人で構成されています。他メンバーのデッキ選択理由はそれを書くだけで記事が書けそうなので割愛しますがそれぞれの使用デッキは
たか:<S-TDルガルガンGX><Rダストダス>
コアラまー:<-ゲッコウガBREAK><Rオクタン><Uスターミー>
そうじん:<Rクワガノン><Rライコウ><RRオーロットEX><RRルギアEX>
ヤナギブソン:<TDラプラス><RRホエルオーEX>
でした。
草がそれなりに多い環境ながらも草弱点ばかりのデッキを選択しています。
たまたま被ってしまったのですが自分のデッキにこだわりをもった人間しかいませんのでデッキを変更することは全く考えませんでした。
■デッキレシピ
ポケモン | |||||||
<RRホエルオーEX>×3> |
<TDラプラス>×4 |
<RRラプラスGX>×1 |
<RRガルーラEX>×1 |
<TDメレシー>×1 |
<Cアイアント>×1 |
||
サポート | |||||||
<TDN>×3 |
<TDダイゴ>×2 |
<Uバトルレポーター>×1 |
<TDリーリエ>×1 |
<TDカスミのやる気>×1 |
<Uロケット団の工作>×4 |
<Uフレア団のしたっぱ>×3 |
<UAZ>×2 |
<Uクセロシキ>×1 |
<TDフラダリ>×2 |
||||||
グッズ | |||||||
<Uネストボール>×3 |
<TDバトルサーチャー>×4 |
<TDともだちてちょう>×2 |
<Uかるいし>×4 |
<TDまんたんのくすり>×4 |
<-改造ハンマー(キラ)>×1 |
<TDはかせのてがみ>×1 |
<Uびっくりメガホン>×1 |
スタジアム | エネルギー | ||||||
<TDうねりの大海>×3 |
<TD基本水エネルギー(ケロマツ)>×6 |
■選択理由と戦い方
今の環境で素直に強いデッキを選ぶのであれば僕は<ボルケニオン>を選びます。クセがなくパワーが素直に高い、たねポケモンだけで構成されてるとは思えない性能があります。
ただ僕は他人があまり使わないカードを使って楽しむのが好きなので環境上位にあるカードは基本使いません。
去年は環境トップクラスであった<Cビークイン>ばかり使ってましたがビークインは1番好きなポケモンなので特別。
ただの自己満足なのですがとにかく20ユニット80人の中で被らないデッキを選択したかったんです。
<RRルナアーラGX>や<Cビークイン>派生、<RRMサーナイトEX>などが候補ではあったのですが尖るならトコトンいこう!とこのデッキに決めました。
戦略としてライブラリーアウトを使用していると相手ユニットは安定性のあるリソース消費の少ないデッキでくることが予想されるためコアラまーさんやそうじんさんのデッキが進化しやすくなるのではという目論見はありました。
このデッキは<TDラプラス>のワザで妨害カードを手札に加え、相手を抑えつけている間に山札を枯らせて勝利するデッキです。
レシピを見ると<Uロケット団の工作>4枚に目がいくかと思いますがロケット団の工作は相手の手が止まったときや攻撃を受けきれるときにしか基本使いません。
それでも対戦中に1番使う場面が多いため4枚採用されているのですがロケット団の工作だけでは相手の山札を削りきることはできません。
序盤は<Uフレア団のしたっぱ>、<Uクセロシキ>、<TDフラダリ>を使いとにかく相手にカードを使わせます。
相手がワザをうてなければ万々歳ですが止まらなくても構いません。とにかくカードを使わせるのです。
ラプラスのワザでもってきたカードが<TDN>で流されても構いません。Nは終盤相手の山札を増やすカードになるのでなによりも削りたいカードです。
相手の山札残りあと少し、というところまできても相手に大量の手札とNがあればなんの意味もありません。Nを使われても山札が少なくなるように立ち回る必要があります。
このデッキはエネルギーを枯渇させにくいデッキですので相手はエネルギーがちゃんとついたアタッカーが育てばただワザを使うだけしかしてこなくなります。
そうなると相手のNが脅威ですので<Cアイアント>のそぎおとすで一気に捨てさせてしまいましょう。
相手の手札を6,7枚捨てさせることも珍しくはありません。<Uこわいおねえさん>と異なりランダムに捨てさせるため使いどきを伺っていた<TDバトルサーチャー>や<TDフラダリ>をトラッシュすることもあります。
アイアントは見せてしまうと警戒されるため出すタイミングが重要です。(出すことで相手にカードを使わせる効果もありますが。<Uバトルレポーター>も同様)
残りサイド2枚、倒されてもゲームが終わらないタイミングがベストだと思っています。
<TDメレシー>もそのタイミングですね。
<RRボルケニオンEX>や<RRMレックウザEX>などのデッキに対し疲弊した終盤に出すととても頼れる壁となってくれます。
たとえ相手の残りサイドが少なくなっていてもカードをうまく使わせていれば<RRホエルオーEX>を<TDうねりの大海>、<TDまんたんのくすり>で回復しつつつ、<Uロケット団の工作>を放ち勝つことができるでしょう。
ドローカードが少なく手持ちのカードで戦わないといけないため選択肢が少なく自分のプレイ時間が短くできる点、ラプラスで妨害カードをもってこれるため相手も動かなくてはいけない点が特徴のライブラリーアウトデッキです。
ライブラリーアウトにおいて時間切れは敗北と同義なので自分のプレイを早くできることは大きな長所。
また後日ライブラリーアウト戦術については記事を書こうかと思います。
■本戦結果
BATTLE X ROADの本戦はユニットメンバー4人から3人を選び戦う方式です。つまり毎試合誰かが休むことになります。
対戦相手次第ではありますが事前アナウンスで3回戦とわかっていたのでリーダーのたかさん以外のメンバーが1度ずつ休戦すると決めていました。
僕のデッキが一番インパクトがあるので相手のデッキ選択がわかりやすくなる、対策もされやすいため最終戦を休戦することに。
・1戦目 VS ゴールドアクター
愛知予選1位で権利を獲得したKouさんがリーダーのユニット。ユニット全員がスーツ、プレイマットもお揃いと外見からも統一感のあるユニットでした。
マッチング
コアラまー(ゲッコウガBREAKオクタンスターミー) VS カワムラー(ルナアーラGXソーナンス)ヤナギブソン(ラプラスホエルオーEX) VS ナオ(ソルガレオGXドータクン)
たか(ルガルガンGXダストダス) VS じいタンク(エーフィGXブイズエフェクトビークイン)
となりました。
Kouさんがいない!?
マッチングが公開されたとき驚きました。
別にリーダーが休戦しちゃいけないルールではないですし何も不思議なことはないのですが僕達はリーダーに3戦戦ってもらうところからマッチングを決めてたので意外に思えました。
対戦内容
コアラまーさんが<Cゲコガシラ>2落ちと厳しい状況ながらも<-サイレントラボ>で<Cソーナンス>を封じてしゅりけんをなげつつかげぬいで<RRルナアーラGX>にやりたいことをさせず勝利。僕は先2にソルバースト、先3に<ハチマキ><TDフラダリ>メテオドライブで<RRホエルオーEX>が倒されつらいスタート。そのあと<TDラプラス>も<TDドータクン>にワンパンされ続け残り4枚まで削るも<ククイ>メテオドライブでホエルオーEXが倒され負け。
たかさんはサポなし<RRシェイミEX>スタートで弱点つかれるの見えていながらも<<RRルカリオEX>を出すしかなくなかなか場をひっくり返さず負け。
1勝2敗でユニット負けとなりました。
個人戦ならあー、負けたか。で済むところが他のメンバーに対する責任から悔しさが数倍にも増していました。
・2戦目 VS うずしおSFカーセーキ
大阪大会3位入賞のトルエンさんがリーダーのユニット。チーム名から分かる通り徳島からの参加です。
遠方からの参加者は遠出してる分試合にかける思いは強いものを感じました。
マッチング
たか(ルガルガンGXダストダス) VS スリメ(アオギリオムスターBREAKプテラ)ヤナギブソン(ラプラスホエルオー) VS トルエン(ブラッキーGXゾロアークBREAK)
そうじん(クワガノンライコウオーロットEXルギアEX) VS かなめ(ラランテスGXダストダス)
試合内容
スリメさんが初手の引き直しを6回行う。<Uオムスター>が見える。カセキ使いがいるのは噂に聞いていましたしユニット名でもあるので使われる可能性を少しは考えましたがいないものだと思っていました。<Uアオギリの切り札>を2度も決められ<Rダストダス>も遅く<Uプテラ>をなかなか一撃で倒せないためたかさんは敗北。化石を舐めてました。
僕は<Cアイアント>スタートで多少マズさがありましたがトルエンさんが<Uリーリエ>8枚からカードを消費しなかったためそぎおとすで<TDバトルサーチャー>、<Uダブル無色エネルギー>を落とす。その後はエネ破壊を徹底する。ホエルオーループに入った頃には山札が残り少なく<工作>で削り切り勝利。
そうじんさんは<Rダストダス>がつらいマッチングでしたがお相手のダストダスがたつのが遅くエネルギーテンポで勝り最後はマッドブルGXで勝利!
そうじんさんのデッキは最後までユニット全員で悩んだデッキだったので本当に嬉しかった!
・3戦目 VS Redo
神奈川予選1位の堅実かつ強力なプレーヤーみれさんをリーダーに世界チャンピオン兄弟、しょう。さんと豪勢なメンバーなユニット。みれさんやしょう。さんとは話すことがあるのでチーム名に込められた思いはすごく伝わってきました。
マッチング
たか(ルガルガンGXダストダス) VS みれ(ジュナイパーGXラフレシアガマゲロゲEXミルタンク)コアラまー(ゲッコウガBREAKオクタンスターミー) VS シュウ(MミュウツーEXダストダス)
そうじん(クワガノンライコウオーロットEXルギアEX) VS しょう。(MレックウザEXシェイミEXヤレユータン)
というマッチングに。
試合内容
コアラまーさんはキツイマッチングながらなんとか<Cケロマツ>がベンチに並ぶまずまずのスタート。しかし相手の<TDN>からどうにもならない手札になってしまい防戦一方。しばらく攻撃を受け続けてしまいトップで<Uエリートトレーナー>を引いた頃には時すでに遅し・・・たかさんは1ターン目に<Cヤブクロン>にどうぐをつけられ<Rダストダス>で特性を一時は無効にするのですが<TDフラダリ>から倒されてしまいます。
そこから<Uラフレシア>の影響もありアタッカーをうまく育てられずダメージレースに負け敗北。
勝敗はこの時点で決していましたがそうじんは最後まで諦めず<RRMレックウザEX>に挑みます。先2に<Rクワガノン>が立ち先3、先4とMレックウザを一撃で倒していきます。たまらず時間稼ぎに<RRフーパEX>を盾にするしょう。さんでしたが<ハチマキ>エレクトロキャノンで一撃!勝利!
結果
スイスラウンド1勝2敗 予選敗退
結果には満足してませんがユニットを組み本戦まで一緒に戦ってきたのはいい経験でした。
新しいポケモンカードの楽しみ方を発見できた気がします。
次はチャンピオンズリーグ大阪!
がんばります!