突然ですが、皆さんは「ドラマでわかるポケモンカード」という動画シリーズをご存知でしょうか?
ポケモンカード公式youtubeチャンネルで2017/11/22(第0話は同年11/15投稿)より始まった本シリーズはテレビドラマ顔負けの熱いシナリオ、魅力的なキャラクター、見るだけポケモンカードの全てが分かるなど様々な理由から瞬く間に2017年冬季覇権ドラマへと駆け上がった(てつ調べ)。
そんな魅力的な本シリーズは2018/2/1を持って最終回を迎えたのだが、この動画シリーズにはいまだ数多くの謎が残されている。本記事はそんな謎を紐解くべく私が独自に考察した見解を書こうと思う。
万が一(そんな人はいないと思うが)、もしまだ「ドラマでわかるポケモンカード」シリーズを見たことがないと言う人はこの記事を読む前に動画を全て見てきていただきたい。
ポケモンカード初心者でもそうでない方も楽しめるようになっているので、是非。
第1章 「ドラマでわかるポケモンカード」に残された多く謎。
この章ではまず、考察を進めていくにあたり、本シリーズにて残されている疑問をまとめていきたいと思う。史実に則ったドキュメンタリー風ドラマと見ることもできる本シリーズであるが、最終話終盤において本作の狂言回し水野夏子によって「この物語はすべてフィクションだったのです」と言及されている。
この物語はフィクションだったのか、それともノンフィクションだったのかについて今回の考察で考えていきたい。
しかし、ドラマ最終話まで見た人ならお分かりいただけるだろうが、本作において世界を二分するような戦いは一見すると起こっていないのである。茶良井沢や樋口の超能力はたしかに強力であり、それを悪用すれば世界を二分にする戦いも起こりえたと言える。
だが、本作黒幕である樋口の目的は愛する水野と結ばれたいという大変ピュアで可愛らしいものであった。それでは「世界を二分する大いなる戦い」とはなんだったのか。そこについても考察していく。
茶良井沢は第2話で石井に敗れた後、リベンジをはたすべく第3話冒頭にて<カプ・テテフGX>を手に入れただけではなく第4話冒頭にて肉体改造を行っている。
50%の確率で命さえも落とす肉体改造実験であることから、超能力は肉体に備わっている、埋め込まれたものだと考えられていた。
しかし、第9話にて茶良井沢は樋口から「オリジナルエネルギーカード」を奪取している。この「オリジナルエネルギーカード」があれば、超人的な能力を使えると言及されており、このことは前述した「超能力は肉体に備わっているだろう」という考察と明らかに矛盾する。
肉体に備わっている能力なのか、外部的な力によって超能力を得ているのかを考察していく。
第1話での電話相手の声を確認することはできないが、第7話での電話では相手の声を聴くことができる。この声が私にはどうも樋口に聞こえてしまって仕方がない。
もし仮に、この相手が樋口であったならば、樋口は本作の黒幕であると同時に株式会社ポケモンの社員でもあるわけであり、話がややこしくなってくる。
この電話相手は本当に樋口だったのか、それとも別人であったのかここについても掘り下げていきたいと考えている。
第7話より始まった勝負は熾烈を極めその決着は第8話へともつれ込む。
第7話にて樋口は<レッドカード>を使用後、超能力【瞬間移動(テレポート)】を使い石井のデッキの上から4枚を<ポニータ>へと差し替えている。しかし、石井の場には<ゾロアークGX>が存在するためライオットビートの火力補助にもなりえてしまう。
樋口のベンチに<ウソッキー>がいるうえ石井の<ダブル無色エネルギー>も残り数少ないため、致命傷となることはほぼあり得ないが、何故たねポケモンである「ポニータ」を送り付けたのか、他のカード(例えばレギュレーション外のカードである<フラダリの奥の手>を送れば、特性「とりひき」でトラッシュすることもできなくなる)ではダメだったのかについて考える。
石井とは街コンで出会いポケモンカードデートをする仲であり、幼馴染である樋口にも愛されている。茶良井沢にもナンパされるなどかなり魅力的な女性であることは間違いない。
しかし、そんな彼女は本シリーズの最終話にて、Q1でも述べた「この物語はすべてフィクションだったのです」というナレーションと共に超能力カード<UR基本超エネルギー><UR基本悪エネルギー>を手に取った後、不穏なBGMと共に怪しい笑みを浮かべながらフェードアウトしていく。彼女の正体はいったいなんなのだろうか?
以上が本シリーズに残されている(少なくとも本編中に答えが明言されていない)と私が考えた疑問点である。次章ではこれらの疑問点についてより深く掘り下げ考察を進めていこうと思う。
では、また次回。