
今回も新弾前ということで環境まとめをやっていきます。
BT22環境は大きく分けて3つ環境があり、制限前、制限後、EX10発売後に分かれます。
制限前
まず制限前ですが、この環境ははっきりと3強でした。ロイヤルナイツ、ギルモン系デッキ、サクヤモンの3つです。
ギルモンデッキには鳥ギル、メギドラ、デュークモンを含みます。
これらに加えて、新弾のデッキとしてはオメガモン、銀河、パペット、CS、イーター、ディアボロモンなどが続きますが、こと一番上を見れば前環境から変わらず。
新弾発売直後としてはやや寂しい所。
この環境ではCycle1最大のイベントである「Grand Asia Open in JAPAN」がありました。
優勝はサクヤモン、上位に多かったのは鳥ギルとやはり環境は知っての通りという感じでした。
制限後
そして制限改訂。せっかく新弾が出たのに環境トップが動かないのはつまらないということでメスが入ります。
ロイヤルナイツは<粛清のロイヤルナイツ>が、ギルモンは<速攻ギルモン>と<EX3グラウモン>、<グラビティプレス>が、サクヤモンは<サクヤモン>と<超進化プラグインS>に加え<ヴァロドゥルアーム>が禁止ペアに指定され規制されました。
が、それで各デッキが十分にパワーが落ちたかといえば判断の難しいところ。
パワーは確実に落ちましたが、致命傷を負ったのは一部のデッキにとどまります。
とは言えほかのデッキとの差が埋まったのは間違いなく、先に挙げたデッキに加えてムゲンドラモン、Ver.2などが台頭してきて群雄割拠の環境になります。
Cycle2の店舗予選はこの環境から始まったため、握るデッキが定まっていない人にはなかなか厳しい環境で、逆に一つのデッキをずっと使い続けていた専門家がいち早く抜けていったように思います。
EX10発売後
EX10が発売するとまたデッキが増えるわけですが、ヴィランテーマということで増えたデッキはどれも一癖も二癖もあるデッキばかり。組んだ本人でも乗りこなすのに苦労するデッキが多い中、唯一ひたすらまっすぐな強化をもらった鉱物デッキこと<マグネティックドラモン>がいち早く環境で活躍を見せます。
今後どれだけ活躍するかは未知数ですが、BT23が発売してもまずはマグネティックドラモンを中心に環境が回っていくのではないでしょうか。
他にはヴァンデモン、ベルゼブモン、ルーチェモンなど、どれもエボカや予選を突破しうるパワーがあります。うーん多すぎますねデッキ。
そんな所で各デッキを詳しく見ていきましょう。
オメガモン
<CSのノキア>関連のカードを得て大幅な強化を受けました。オメガモン自体の人気も相まって環境で見ることの多いデッキです。
今までとの一番大きな変化点はサーチカードの強化でしょうか。
デジモンやテイマーを拾えるカードは今までもありましたが、このデッキの強さの屋台骨である<奇跡の究極騎士>を拾えるカードは今までありませんでした。
<CSガブモン>で拾った奇跡の究極騎士でCSガブモンを出し直して準備を進めているだけで強く、メモリーさえ足りれば<Alter-S>からの連続ジョグレスで終わり。
メモリーが足りなくてもウォーグレイモンとメタルガルルモンを構えているだけで突破が難しい盤面を押し付けられます。
銀河
<サヨ>関連のカードで強化された銀河デッキことライトファング・ナイトクロウデッキ。これまでは強く使えれば強いデッキではあるものの、構築からプレイングまですさまじい繊細さを求められるデッキでしたが、新規にテイマーのタダ出し、耐性、テーマ内での強力な除去など欲しかった強化をこれでもかと貰い、文句なしに現代レベルのデッキパワーまで強化されました。
強いけどうまく使いこなすのが難しいデッキから、強い上に使いこなせば更に強くなるやりこみ甲斐のあるデッキになったということで、使用者もかなり増えた印象ですが、練度の差は出やすいようです。
パペット
ひとつ前のEX9でカグヤモンの進化ラインとテイマーを得た時点で割と強いデッキになっていたのですが、<ニャブートモン>と<ユニークエンブレム>、<新規城之崎有紗>を得て完成しました。カグヤモンの制圧性能が高く、ニャブートモンは除去性能に優れ、そしてどちらも展開能力に優れているため、これらの特徴を生かして多角的に攻められるのが強みです。
受けぎ強いデッキのように見せかけて連携やオーバークロックなど攻めて強い効果もあるため思った以上に早くゲームを終わらせることもできます。
CS
豊富なサーチやテイマーのタダ出しで準備を整えつつ、高速で進化した<アルファモン>で速やかに終わらせるデッキ。と、思いきやその動きを中心に据えながら、それ以外の色んな事をやってくるかもしれないカードプールが厄介なデッキです。
とは言え基本的にはアルファモンが高速で殴ってくるデッキとみていいでしょう。
次の弾でもカードプールがどっと増えるので知らない型が増える可能性があります。目が離せません。
ディアボロモン
<新規真田アラタ>と進化ラインを貰って強化されたディアボロモンデッキ。進化元の耐性とアラタをタダで出しやすくなったのは嬉しい強化ですが、トップが目覚ましく強化されたという感じではありません。
使いやすく優秀な選択肢が増えたくらいの温度感です。
このデッキを環境でよく見るのはアーマゲモンがオメガモンやリベレイターのレベル7に対して強い事、そして今季のエボカの賞品がアラタとディアボロモンなので、ディアボロモン使い達が気合いモリモリで回しているためです。面白いですね。
マグネティックドラモン
元々<ピラミディモン>こと鉱物、鉱石デッキだったものが、新規ラインとLv.7、新規テイマー、<ユニークエンブレム>を得て完成したもの。ゴロモンを何度も使い回してメモリーを稼ぎ、退化を撒き散らして盤面をめちゃくちゃにしながら進化を重ねていく動きは並の順当進化デッキをいとも容易く蹴散らします。
盤面に残らない類のデッキなら準備してワンキルもできますし、これだけのパワーがあれば苦手なデッキに的を絞ってデッキを寄せられるので環境が煮詰まっていくにつれて細かいテクニックが開拓されていくでしょう。しばらく環境の中心にいそうです。
ヴァンデモン
EX10発売前からループが話題になっていたりと話題性のあるヴァンデモンデッキ。強化は<新規及川悠紀夫>と<アルケニモン&マミーモン>、使いやすい<ヴァンデモン>、そして何か知らんけどバウンス除去を引っ提げてきた<ベリアルヴァンデモン>です。
BT3の<ベリアルヴァンデモン>を使ったループもありますが、要求が高い、新規ベリアルヴァンデモンだけで普通に勝てるなどと評判でそれほど流行ってはいない気配。
それはそうとループが弱いから流行っていない訳ではないので普通に決められたら負けます。気をつけましょう。
ベルゼブモン
非常に強力なACEを貰った<ベルゼブモン>。それ以外はデッキの動きが大きく変わるほどの新規はいませんが、元々の人気もあって環境にいる数は多い印象があります。
先程のディアボロモンと同様に、魔弾杯リバイバルがあったのでその影響もあったでしょう。
ルーチェモン
新規<キュピモン>と<ルーチェモン>、待望の登場時持ち<サタンモード>、あと妙に使い勝手の良いオプション<パラダイスロスト>を得たルーチェモン。フォールダウンとそこから出せる魔王は強かったけれど足回りがどうしても大味だったデッキですが、今回足回りに大きくテコ入れが入りました。
コストの使い方は大味じゃないと言えば嘘になりますが、盤面への触り方、進化までのスピード、アタック回数など使用感は以前とは全然違ったものになっています。
バグラ軍
下から上まで久々にまとまった強化を貰ったバグラ軍。結局BT10の<天野ユウ>頼りな所はあまり変わっていませんが、ユウさえ出せればできる事のバリューは格段に強化されています。
特にLv.6はどれも強力で、単体で盤面にかなり強めの圧をかけられます。
たまにしか見ないし、回すのも難しいけど回ると意外と厄介。昔のバグラ軍と同じですね。
大体こんなところでしょうか。
他にも色々ある気もしますが、素直に新弾までのペースが速くてデッキの開拓と研究が進んでないのでここまでです。
BT23が発売したらしばらく新弾も落ち着くのでゆっくり色んなデッキを試したいですね。
その前にエリア予選とかあるんですけど...
ともかくここまで読んでいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。