
1枚のカードをピックアップして、
登場から現在までの活躍を振り返る企画「デジモンカード列伝」の第2回となります。
今回のピックアップカードは「<BT11-033 ミラージュガオガモン>」
2025年3月28日より制限カードに指定されることとなったこのカードの活躍を振り返ります。
【BT11-033 ミラージュガオガモン】
初登場「BT11 ディメンショナルフェイズ」
初登場は2022年9月30日発売の拡張パック「ディメンショナルフェイズ」にて登場デジモンワールドより<ニコライ・ペトロフ>のパートナーデジモン<ガオモン>の究極体として収録されました。
<ミラージュガオガモン>としての収録は2回目となり、1回目はBT4にてデジモンセイバーズの<トーマ・H・ノルシュタイン>のパートナーとして収録されました。
初登場時のコンセプトとしては「相手の手札が8枚以上」の場合にアクティブして連続攻撃を行える程度であまりちゃんとしたギミックにはなっていませんでした。
BT11で2回目の収録となったミラージュガオガモンはよりコンセプトがはっきりし、「相手の手札が増えると効果が発動する」という形になり、究極体のミラージュガオガモンは相手の手札が多いほど効果が強くなるようにデザインされました。
BT11の登場時としては、単体でセキュリティバウンス+メモリープラスと強いデジモンでしたがミラージュガオガモンのみでゲームに勝つ力を持っていなかった為、青デッキのサブプランとして採用されることが多かったです。(アルフォースブイドラモンデッキや青ハイブリッドデッキなど)
そしてここから怒涛の強化をもらい続けます
「EX4 オルタナティブビーイング」発売による強化
その年の末、2022年12月23日発売のEX4「オルタナティブビーイング」にて、<ズィードガルルモン>の進化系列として<ガオモン>、<ガオガモン>、<マッハガオガモン>が収録ガオモンとガオガモンは進化元効果はメモリープラス、そしてマッハガオガモンは進化時のLV4以下バウンスと進化元効果でアタック時のアクティブ効果を持ちます
これでガオモンの進化ラインが2種類8枚入れられるようになりました。
「BT13 VSロイヤルナイツ」でのデジモンセイバーズ強化と制限
そして翌年の2023年2月24日発売のBT13「VSロイヤルナイツ」にて再度デジモンセイバーズがフィーチャーされ、2種類目の<トーマ>と<バーストモード>を獲得ここでミラージュガオガモンをメインとしたデッキが完成しました。
高速でミラージュガオガモンに進化して相手の妨害+自分のメモリーを確保し、バースト進化からのワンショットを仕掛けるデッキとなり環境TOPに躍り出ました。
それ以降BT13~BT14環境ではアルティメットカップなど大型大会でも上位入賞します。
その結果もあって2023年10月27日に「<EX4-019 マッハガオガモン>」が制限指定されます。
マッハガオガモンは失ったものの、このデッキはミラージュガオガモンとバーストモードさえあれば依然として強かった為、活躍し続けました。
(なおBT15環境は<問題児>のせいで活躍できず・・・)
そして2023年の年末に直前に制限になったマッハガオガモンよりも大変な強化カードを獲得します。
「BT16 BEGINNING OBSERVER」で新たなガオガモン登場
2023年12月22日発売の「BT16 BEGINNING OBSERVER」にて「<BT16-020 ガオガモン>」が収録されます。進化時にお互いドロー+進化元でジャミングを持つこのカードはミラージュガオガモンデッキを大きく強化しました。
また2023年8月25日に発売された「EX3 アニマルコロシアム」で登場したナイトクロウ/ライトファングでも青のLV6デジモンとして採用されるなど、青デッキの万能LV6枠としての立ち位置になってきました。
「EX6 インファナル・アセンション」のファンクンモン登場で環境TOPへ
2024年に入ると2024年2月23日発売の「EX6 インファナル・アセンション」で登場した「<EX6-014 ファンクンモン>」を採用したミラージュガオガモンデッキが流行し、進化元から登場させたガオモンの登場時効果+ガオガモンの進化時効果でメモリーを使わずに相手にドローさせることができるようになり、ミラージュガオガモンの効果誘発やバーストモードの連続アタックがやりやすくなるなどデッキの完成度があがり環境TOPに返り咲きました。その後の活躍とミラージュガオガモンの制限
そこからはLV6のサブプラン枠やLV3のデジモンなどを環境により変え、BT16~BT20環境で活躍し続けることとなり、<BT11ミラージュガオガモン>の登場から2年以上活躍したデッキとなりました。次は<BT16ガオガモン>が制限カードかと思われましたが、
2025年3月28日よりついに本体であるBT11ミラージュガオガモンが制限指定されることとなりました。
おわりに
デジカのデッキの中でも環境上位に一番長くいたデッキタイプではないかと思います。やはりメモリーブーストやトレーニングなど準備カードに対して妨害して相手に準備をさせず、自分だけメモリーを増やして動いていくのはどのデッキに対しても強い行動となるのでデジカのルールと一番噛み合ったデッキとも言えるでしょう。
今後のミラージュガオガモンについてですが、ミラージュガオガモンを主軸にしたデッキはさすがに構築できず、紫のアヌビモン枠のように青デッキのワイルドカードとしての採用になっていくかと思われます。
<ミラージュガオガモン:バーストモード>を使うデッキは<BT13ミラージュガオガモン>などを使ってうまくリペアできるかプレイヤーの腕にかかっていますね
今回はこの辺で終わりです。
また次回をお楽しみに!