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リミットレギュレーション(2024年10月)

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by メカヲタ

リミットレギュレーション(2024年10月)
みなさんこんにちは、メカヲタです。
今回は9/23に発表された、2024年10月レギュレーションについて感想を書いていきたいと思います。
お付き合いください。


禁止カード
まずは禁止カードから。

永遠の淑女 ベアトリーチェ
今回は<永遠の淑女 ベアトリーチェ>1枚の指定となりました。
「デモンスミス」の登場から多くのデッキで使われついに禁止指定となりましたが、本家の【彼岸】からするとたまったものじゃないですね。

「デモンスミス」はともかくとして、比較的出しにくいランク6帯であることから環境への影響度は少なく、かつ任意のカードに触れる点でカジュアル環境でも重宝されていたカードなだけに、禁止化は残念の一言に尽きます。
何かしら「彼岸」への補填があるものとは思われますが、果たして。


制限カード
続いて制限カード。
新規指定は<黒魔女ディアベルスター><蛇眼の炎燐><天盃龍チュンドラ><ファントム・オブ・ユベル><魔を刻むデモンスミス><刻まれし魔の詠聖><篝火>の7枚。
前期環境で活躍した錚々たる顔ぶれが揃っています。

黒魔女ディアベルスター / 蛇眼の炎燐 / 篝火
【スネークアイ】系統は初動枚数が激減し、受けや展開パターンも大きく縛られるため、相応のリペアが求められます。

天盃龍チュンドラ
【天盃龍】は理論上は初動減少に留まるものの、実際はデッキとしての性質がかなり脆くなり、事実上壊滅といえます。

魔を刻むデモンスミス / 刻まれし魔の詠聖
【デモンスミス】系統は初動や貫通両面で安定性低下しましたがギミックの流れ自体に支障はなく、<永遠の淑女 ベアトリーチェ>を頼らない【魔弾】などの光悪魔テーマであれば強力なギミックとして使用できます。
ただ、そういったテーマでも<刻まれし魔の詠聖>の規制は痛く、バランスのとれた調整であるといえます。

十二獣ドランシア / 真竜剣皇マスターP / 超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ / 強奪
緩和組は<十二獣ドランシア><真竜剣皇マスターP><超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ><強奪>の4枚。
前者3枚はかつて環境を席巻したカードたちですが、現代のカードプールやパワーではどれも単体で脅威となるほどのものではなく、解除されるのは妥当かと思います。
特に<十二獣ドランシア>に関しては2度目の緩和ですが、そもそも2度目の規制が妥当とは思えないもので、逆に緩和が遅きに失したともいえます。
ただ単純な性能としてはどれもある程度のパワーは有しているため、今後デッキ構築でどのように活かされてくるかに注目です。
強奪>に関しては既に<心変わり>が無制限であり、またよくいわれる【御巫】での使用も、そもそも<御巫の誘い輪舞>があるため特に影響はないでしょう。

準制限カード
そして準制限カード。
新規指定は<増殖するG><ナイトメア・スローン><御前試合>の3枚です。

増殖するG
増殖するG>については先攻側が展開後に使用するのがあまりにも一方的で、そういった面から調整された「マルチャミー」シリーズの登場によりいずれ減らされるであろうことは予測されていました。
一旦準制限での様子見といったところですが、どうせ減らすなら制限か、思い切って禁止まで指定してほしかったところではあります。

長らく本カードが禁止であったTCGでも「マルチャミー」が実装されていくため、いずれはあちらとのレギュレーション統一も視野に入れているのかもしれませんね。

ナイトメア・スローン
ナイトメア・スローン>は現状下火ではあるものの、【スネークアイ】系統が沈むことで浮いてくる可能性のある【ユベル】への牽制とみられます。
御前試合
御前試合>は【神碑】や【メタビート】系列でのロック性能への規制ですが、単体ビートによるロック性能が顕著になったことで、属性統一や種族統一といったテーマ性が活かしにくくなったのは残念ですね。


緩和組はかなり数が多く、<イーバ><SRベイゴマックス><ダイナレスラー・パンクラトプス
M.X-セイバー インヴォーカー><竜剣士ラスターP><封印の黄金櫃><フュージョン・デステニー><烙印開幕>の7枚。

【SR】の新規が控えていることや、新弾での【ARG☆S】、直近の新規で活躍している【M∀LICE】を意識した緩和が目立ちます。
残りのカードに関しても、現環境のインフレをみればある程度妥当なものといえるでしょう。


制限解除カード
最後に制限解除となるカード。
焔征竜-ブラスター><巌征竜-レドックス><瀑征竜-タイダル><嵐征竜-テンペスト> <Emヒグルミ><SPYRAL-ジーニアス><天霆號アーゼウス><マジェスペクター・ユニコーン
サンダー・ボルト><ピュアリィ・マイフレンド><ライトニング・ストーム>と、11枚でこちらもかなり数が多いですね。

「征竜」
「征竜」のパワーに関しては環境のインフレに対して影響度は低く、ようやくの全解除になります。
封印の黄金櫃>の緩和も合わせて、様々なデッキを構築できそうです。

Emヒグルミ
Emヒグルミ>は単純に枚数増加も嬉しいですが、準制限となった<竜剣士ラスターP>との噛み合いもあって1枚と2枚以上ではカードパワーに大きく差のあるカードであり、そういった面でも嬉しい改訂です。

それぞれの緩和されたカードを採用したデッキがどれぐらい伸びてくるか注目ですね。


まとめ
総評として、今後の環境について。
もう既に各地で頭角を現していますが、当分は【ライゼオル】と【M∀LICE】の2トップ環境になりそうです。
構図的には【スプライト】vs【ティアラメンツ】環境に似ており、当時ほどのハイパワーではないものの、2デッキとそれに抗う【ラビュリンス】をはじめとするデッキのパワーバランスは維持されそうです。

深淵に潜む者>や<次元障壁>1枚で詰んでしまうデッキはかなり厳しい環境ではありますが、ある程度のパワーさえあれば二大デッキにも抗いうる環境であるため、動向が楽しみではあります。
トップ2つも新弾での強化はほぼ内定しているため、それらの伸びや新規テーマにも注目したいですね。


考察は以上になります。
ありがとうございました。

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