
2019年01月制限 編
ついに2019年1月の改訂が出ましたね。
<グローアップ・バルブ>
<ダンディライオン>
<BF-隠れ蓑のスチーム>
<トロイメア・ゴブリン>
<No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン>
<M.X-セイバー インヴォーカー>
<神剣-フェニックスブレード>








今回の改訂で一番注目されている点と言えばやはり<ファイアウォール・ドラゴン>の規制でしょう。
発売から今に至るまで様々なデッキで大量展開を可能にしており、今期も「剛鬼」「グッドスタッフリンク」「ドッペルリンク」等のデッキでエクストラリンクや、<トポロジック・ガンブラー・ドラゴン>によるハンデスを絡める強力な先攻展開を可能にさせてきました。
またこれらのデッキを回すためのパーツである
<グローアップ・バルブ><ダンディライオン><BF-隠れ蓑のスチーム><トロイメア・ゴブリン><M.X-セイバー インヴォーカー><神剣-フェニックスブレード>
これらのカードはどれも上記デッキに置いて「<ベイゴマ>1枚から5ハンデス+エクストラリンク」等の動きを成立させるために必要なリソースを次々に稼ぐカードたちでした。
これまで<ファイアウォール・ドラゴン>がゲーム環境に多大な影響を及ぼしていた事を知ってか知らずか規制せずにいた運営も、今期流行した少ない手札で安定して誘発を踏み越えながら強力な展開を行えるデッキたちは看過する閾値を超えていたようですね。
そうでなくても<バルブ>や<スチーム>の禁止は<ハリファイバー>・<ケルビーニ>という強力すぎるリンクモンスターたちのパワーダウンを計ったのかなとも思います。
<No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン>は<嵐征竜-テンペスト>の緩和や守護竜の登場で強化された<ガンドラ>ワンキルの主要パーツとして今期見かける事が多かったです。
「<ハリファイバー>1枚で先攻ワンキルできる」というこのデッキのコンセプトは<アザトート>の先出しや<半魔導帯域>のサポートを受け高い確率での先攻ワンキルを可能にしていました。
相変らず先攻ワンキルにも厳しいようですね。
しかし、今後先攻で絶対的な動きをするデッキが存在しないかと言えばそうでもありません。
例えば、つい最近LINK VRAINS PACK 2で強化を得た六武衆は<M.X-セイバー インヴォーカー>や<ファイアウォール・ドラゴン>が無くても<イゾルデ>が出れば<軍大将>をリンクできますから、<門>を絡めた強力な展開が可能ですね。
<閃刀姫-カガリ>
<クロノグラフ・マジシャン>
<水晶機巧-ハリファイバー>
<マスマティシャン>





登場で一気にオルターガイストのデッキパワーを環境上位まで引き上げた<マルチフェイカー>が制限になりました。
後述の準制限カードでこれを確保する<パーソナル・スプーフィング>にも規制が掛かり安定性が下がりました。
とはいえ、1度<フェイカー>が通ってしまえば<シルキタス>による回収や<マテリアリゼーション>での蘇生も可能ですし、今回の改訂でノータッチのサンダードラゴンに相性がいいデッキなので来期も見かける事になりそうです。
また去年の冬から環境上位に居続けた閃刀姫の主要モンスター<カガリ>も制限になりました。
これでアドバンテージの獲得能力も継戦能力も大きく落ちました。
<ハーキュリーベース>や<バウンドリンク>等のようなカードで回収する手段を用意したり他のテーマとの複合するなど、今後は一工夫必要になりそうです。
<クロノグラフ・マジシャン>の規制で魔術師はP召喚前の<エレクトラム>の成立や後手の多段攻めがやりにくくなりました。
<クロノグラフ>自体がスケール8であった事も地味に影響しそうです。
展開ルート自体はさして影響なさそうですので一度展開が始まれば脅威になるのは来期も変わらなさそうです。
しかし3か月経つ度に<ラスターP>の相棒が減っていきますね...。
<ハリファイバー>は禁止になってもおかしくない採用率かつカードパワーの高い汎用リンク2でしたが、前述のリクルート先が禁止になったおかげか制限に留まれたようです。
特にセフィラに置いては2枚目の<ハリファイバー>の存在が<チャンバライダー>等での返しのターンのライフカットの面で重要だったので響く場面が顕著に出そうですね。
<マスマティシャン>も同様に多くのデッキで使われるカードですが、展開系での採用が前期は特にレベル3でもある事も相まって強力だったせいか制限になりました。
<源竜星-ボウテンコウ>
<ルドラの魔導書>
<トリックスター・キャンディナ>
<妖精伝姫-シラユキ>
<停戦協定>
<パーソナル・スプーフィング>







環境上位にいたトリックスター・オルターガイストの規制以外は緩和カードが目立ちますね。
緩和カードは前回制限だった<NEmダメージ・ジャグラー>のように、1枚ずつ徐々に返す傾向が近年見受けられます。
<ボウテンコウ>は2枚になった事で2回目のサーチで<竜星の輝跡>をサーチしてリソース回復がやりなすくなりました。
<ルドラの魔導書>は魔導以外でも<バテル>・<グリモ>とセットでの出張ドローソースとしても運用できる有用なカードである故に規制されていましたが、これで<バテル>無制限<グリモ>無制限<ルドラ>準制限となりました。
しかし、規制を受けていないサンダードラゴンが環境上位に居すわり続けている現状、肝心の<バテル>が通らない事を考慮すると、出張より<強欲で貪欲な壺>・<強欲で金満な壺>を優先したいデッキの方が多いかもしれませんね。
<停戦協定>は展開系相手に大ダメージを狙えるカードです。準制限になった事で一応<トラップトリック>で伏せる事もできるようになりましたね。
<妖精伝姫-シラユキ>の緩和は<芝刈り>系のデッキのパワーが上がり、前期より60枚デッキを見かける機会が増えそうです。リンク系の規制による手札誘発を引きにくいというこのデッキタイプ特有のデメリットが1つ減ったのも良いですね。
<ブリューナクの影霊衣>
<真竜皇の復活>
<破壊輪>




<ダンテ>の解除で彼岸が神を含むバックに突っ込んで行きやすくなりました。なにより2枚目があるという事実が彼岸においては重要ですね。
<ブリューナク>の解除で影霊衣の安定性がさらに向上。
<復活>で真竜のパワーが少し向上しました。
両者ともサンダードラゴンが苦手な事を考慮して貰えたのでしょうか。
影霊衣はサーチが重要なのに<超雷龍>に阻まれ、真竜は破壊耐性と打点に悩まされます。
<破壊輪>が返ってきた事で<停戦協定>と合わせてバーン系のデッキも少しやり易くなったかもしれませんね。
ちょっとだけ、愛用していた<カガリ>が減ってしまったのは寂しいですがねw
次環境はサンダードラゴンや話題沸騰中の転生炎獣、優秀な強化を貰ったサイフレームや六武に、緩和された彼岸やまだまだいけるオルター、魔術師...それに今まで後手を取ったらハンデスされてしまう故に成りをひそめていたノイドやサイバー、ジャックナイツ等が入り乱れる環境になって、皆各々が好きなデッキで楽しめる環境になると良いなと思います。
「20th ANNIVERSARY DUELIST BOX」や「PREMIUM PACK 2019」、1月発売の「DARK NEOSTORM」でまた環境は動くと思いますが、それまでこの環境を楽しみましょう!