
「YCSJ OSAKA 2024」大会レポート
今回は11月4日に開催された「YCSJ OSAKA 2024」のレポート記事になります。
よろしくお付き合いください。
(※カード名称等は略称を使用します。)
使用デッキ
今回選択したデッキは【M∀LICE】。いわゆる「展開系」に属するタイプのデッキであり、弱点となるカードがシングル戦では飛んできづらく、環境トップの【ライゼオル】よりも本大会に向いていると考えました。
日頃から【M∀LICE】を使用しているのもあり、一番勝ち上れると判断。
展開プランとしては主流である<ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト>を置いたプランではなく、制圧力とシングルでの押し付けを狙った<トロイメア・グリフォン>プランを採用。 既存の展開ルートから<グリフォン>、<光なき影 ア=バオ・ア・クゥー>へと繋ぎ、ドロー効果とマリガンによって手札を整え、前盤面をある程度固くしつつ、汎用を合わせて捲り切られないことを主軸にします。
デッキレシピ
M∀LICE
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計20枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキ全体のプランとして、トップである【ライゼオル】に負けない構築を模索。
先攻はともかくとして、後攻時に<ライゼオル・デッドネーダー>1枚で止まるのは話にならないため、<ドロール&ロックバード>などの誘発で<ライゼオル・デュオドライブ>を止めることで<デッドネーダー>単騎を強要し、<無限泡影>や<三戦の才>で捲ることを意識しました。
<デッドネーダー>を上から超えるためのモンスターの追加、貫通要素としても、「ビーステッド」を計5枚と大に採用しています。 枠の都合もあり、かつ止められた時のマイナス1が大きく響くこともあり、<増殖するG>は非採用としてその分捲るためのカードに枠を割きました。
相手の<増殖するG>や<マルチャミー・フワロス>は<ドロール>でまとめて止めることでカード枚数差による不利を作らないようにします。
対戦履歴
戦績は以下の通りです。- 白き森 後○
- ラビュリンス 後○
- ゴブリンライダー 先○
- M∀LICE 後○
- デモンキマイラ 後×
- 天盃龍 先○
- 炎王 後×
1回戦【白き森】
<白き森のリゼット>効果に<ドロール>を切り、レベル4とシンクロにモンスターを追加して<I:Pマスカレーナ>+1伏せで終了。「ビーステッド」も持っていたのでリンク召喚の成立は阻止できるなと思っていたところトップドローが<PSYフレームギア・γ>。
相手は思考の末スタンバイに<白き森の魔狼シルウィア>の蘇生を宣言したため、<γ>が直撃。
モンスター数大量追加から伏せを貫通してワンキルし勝利。
初戦から<ドロール>が強く刺さる対面であり幸先のいいスタート。
2回戦【ラビュリンス】
手札に<ドロール>2枚を抱えていたところに相手の先攻で<白銀の城の執事 アリアス>効果宣言。合計3伏せでターンが返ってきたところにトップ<ドロール>で絶望。
<ウェルカム・ラビュリンス>で<迷宮城の白銀姫>が出てきて、自分の初動には伏せから<泡影>。
<レディ>はチェーンを許すも相手の手札では<白銀の城の狂時計>は考えなくていいので一旦放置。
モンスターを2体並べた処理後に<トラップトリック>宣言。
自分の手札的に盤面2体を消されても貫通して盤面は作れ、かつこれ以上の罠は考慮しなくてよくなったところに<泡影>の列に<パニッシュメント>がセット。
そのまま無効になり、モンスター数に余裕をもってワンキル。
3回【ゴブリンライダー】
先攻で特に誘発もなく、順当に盤面を作って勝ち。試合経過をあまり覚えておらず申し訳ありません。
4回戦【M∀LICE】
相手1伏せでエンド。誘発は飛んでくるものの貫通しつつ展開し、<アクセスコード・トーカー>着地に伏せの<M∀LICE CTB-11>を開かれ<M∀LICE Q HEARTS OF CRYPTER>特殊召喚。
そのまま<アクセス>で破壊してワンキル。
一定数事故と向き合わなければならないのがこのデッキの辛いところですね。
5回戦【デモンキマイラ】
<幻爪の王ガゼル>に<泡影>、<白き森の聖徒リゼット>からの素引きの<魔を刻むデモンスミス>と合わせた<殺戮聖徒レジーナ>に<マグナムート>を当てるも、<刻まれし魔の大聖棺>から融合を回され盤面形成。ハンデスされ迎えたターンで相手の妨害とモンスター数を交換していくも、最後の手数が被った<M∀LICE IN UNDERGROUND>しかなく、<合成獣融合>から<マグナム・ザ・リリーバー>で敗北。
振り返れば、カードの打ち方を変えればチャンスがあっただけに、悔やまれる試合です。
<ガーディアン・キマイラ>ばかり意識しすぎたのが反省点でした。
6回戦【天盃龍】
誘発もなく展開し<グリフォン>+<アバオアクゥー>+<M∀LICE C GWC-06>の盤面を形成。ターンが返り、<アバオアクゥー>対象に<鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus II">をコストの<月女神の鏃>。
<GWC-06>→<アバオアクゥー>の蘇生効果とした所へ<月女神の鏃>をコストに<禁じられた一滴>。
<M∀LICE Q WHITE BINDER>を蘇生するも<アバオアクゥー>が無効化されバウンス。
<バインダー>から<M∀LICE Q RED RANSOM>、<M∀LICE P White Rabbit>、<M∀LICE C MTP-07>の構えは成立するも、<ブーケファルス>から<共命の翼ガルーラ>でドロー、続けざまに<グリフォン>を対象に<月女神の鏃>でこちらも退場。
さらに<盃満ちる燦幻荘>を発動し、<天盃龍パイドラ>を召喚されるも、この時点で相手の手札は1枚。
<泡影>チェーン<MTP-07>で<燦幻荘>を除外し、それ以上の手数がなく勝利。
<M∀LICE P Cheshire Cat>、<バインダー>、<グリフォン>によるドローで妨害に汎用を追加したのが活きた試合でした。
7回戦【炎王】
相手の先攻で、<炎王の孤島>+<倶利伽羅天童>から<聖炎王 ガルドニクス>、<炎王妃 ウルカニクス>を割って<炎王神 ガルドニクス・エタニティ>を出し2伏せで終了。手数が召喚権+「ビーステッド」しかなく、素引きの罠も<MTP-07>と召喚権側との引っ付きは悪い状態。
モンスターが並んだところに<激流葬>を発動され、<MTP-07>も使った上で<ラビット>を出したところに<スキルドレイン>。
対処がなくそのまま<聖炎王>のビートにより敗北しました。
ある程度割り切っていた伏せ系統のデッキと炎属性系統のデッキが2つ合わさって襲いかかってきた具合で、引きの微妙さも合わさり悔しい試合となりました。
2敗によりここで予選敗退。
最終5-2となんとも情けない結果に。
一番対策した肝心の【ライゼオル】には当たりませんでしたが、先攻展開系としては【M∀LICE】の捲り札連打に強いところが活かせ、「YCSJ」には合っていた構築かなと思います。
<グリフォン>は概ね無効化されるか除去され、強さは存分に活かせたとは言い難いものの、<ネオテンペスト>なら勝っていたというような試合もなく、<ネオテンペスト>の弱点である「<三戦の才>で奪われて殴り負け」がないぶんストレスフリーではあります。
ピーキーなカードが採用されづらい大会形式で唯一飛んでくるであろう<ドロール>を受けないばかりか、ドロー系誘発を自身の<ドロール>で弾けるのは強みの1つであり、現状の展開では<アンダーグラウンド>をルート上使用しないため、サーチ不可も気にならず、持っていれば純粋な貫通要素として使えるのもかなり好感触でした。
シングル戦に限らずマッチ戦においても、1月のサイバース新規も控えているこのデッキはかなり強い立ち位置を獲得できそうです。
以上で対戦レポート記事を終わります。
ありがとうございました。