[WPP5] デッキ紹介【ティスティナ】
今回は、2024年9月28日に発売された『WORLD PREMIERE PACK 2024』にて登場した「ティスティナ」について紹介していきます。
海外で先行登場したテーマで、とても美しいイラストをしているのが特徴のテーマです。早速その内容に迫っていきましょう。
【カード紹介】
ティスティナのカードは合計14枚。全体を軽く見ていきましょう。
ティスティナの歩哨 / ティスティナの猟犬
まずは<ティスティナの歩哨>と<ティスティナの猟犬>自身が手札・墓地に存在し、自分の場に光属性の「ティスティナ」モンスターが存在する場合に特殊召喚できる共通効果を持っています。
<猟犬>は相手の場に裏側守備表示モンスターが存在する限り、自分の「ティスティナ」モンスターが直接攻撃できるようになる効果と、展開に絡む効果を持っていないので少数の採用になりがちですが、<歩哨>は、自分の場の「ティスティナ」モンスター1体か裏側表示カード1枚を破壊することで、デッキから「ティスティナ」カード1枚を手札に加える効果を持つので、初動札となるので3枚必須です。
ティスティナの半神
<歩哨>と<猟犬>の条件となりやすい光属性の「ティスティナ」モンスター。このカードがないとデッキが回りません。「ティスティナ」カードが存在する場合に手札から特殊召喚し、その後、「ティスティナ」魔法・罠カード1枚を手札に加える効果と、相手ターンに自分フィールドに「<結晶神ティスティナ>」が存在する場合に、相手フィールドのモンスターをすべて裏側守備表示にし、相手フィールドの表側表示カードをすべて墓地へ送る効果を持ちます。
初動札になりえるカードではありますが、後述する<結晶神ティスティナ>が自力で特殊召喚することができないため妨害を構えにくく、墓地送り効果はなかなか使えません。
結晶神ティスティナ
こちらも半神と同じく光属性モンスター。ですが、先述の通り自力で特殊召喚できないため、少々扱いが難しいです。自分メインフェイズに、相手の場のモンスター全てを裏側守備表示にし、その後相手フィールドの表側表示カードをすべて墓地へ送る効果と、相手によって破壊された場合、同様の除去を飛ばす効果があります。
徹底的に相手を裏側にし、残ったカードを除去するという意思を感じるカードです。実際除去性能としてはかなりのものを誇るのですが、レベル10なのに自分で特殊召喚ができないのがネック。後で取り扱うフィールド魔法や速攻魔法で出すのがメインとなります。
ティスティナの瘴神
闇属性レベル5モンスター。採用枚数に悩んでしまうカードの1枚。相手フィールドの裏側表示モンスター1体をリリースして表側表示でアドバンス召喚できる効果、通常召喚した自身のレベルが10になる効果、フィールド以外から墓地へ送られた場合、自分フィールドの「ティスティナ」モンスター1体を対象に、2回攻撃を付与し、ターン中1体でしか攻撃できなくなる効果を持ちます。
相手の場を消しながら召喚できるため、除去札としてなかなか悪くなく、裏側にする手段は多いので、活用する機会は多いカードです。レベル10になってくれるのもランク10が作りやすくて高評価ですね。
ティスティナの還り仔
炎属性レベル2モンスター。あまりにもX展開に都合のいい便利モンスターです。手札に存在する場合、同名以外の自分の場の「ティスティナ」モンスター1体を対象とし、自身を特殊召喚しつつ、対象のモンスターと同じレベルになる効果と、墓地に存在する場合に、自分フィールドの水族Xモンスター1体の素材となる効果の2つの効果を持っています。
単純に一切制約がかからずにX展開ができるため、このテーマだと、ランク1・3・4・5・10を作れます。効果の兼ね合いから実際に使うのは主に3・4・10ですが、それでも十分でしょう。素材を補充できるのもテーマ内に水族Xがいる「ティスティナ」からするとありがたい効果です。
ティスティナの落とし仔
水属性レベル1モンスター。このテーマにおいてはちょっと強い<テラ・フォーミング>です。手札・フィールドの自身を墓地へ送って、デッキから<神域 バ=ティスティナ>を表側で置く効果と、墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「ティスティナ」魔法・罠が相手によって破壊されたとき、自身を除外して手札・デッキ・墓地から光属性の「ティスティナ」モンスター1体を特殊召喚する効果を持ちます。
表側表示でフィールド魔法を置くため、<灰流うらら>に引っかからないというのは非常にありがたく、置いたフィールド魔法が破壊されたときに増援を呼べるのもとても便利なカードですが、フィールド魔法を採用する枚数に派閥があるため、何枚採用するかは構築の腕の見せ所です。
神蝕む光 ティスティナ
光属性ランク10モンスター。しれっとこれでも<歩哨>と<猟犬>が特殊召喚できます。特殊召喚成功時に相手フィールドの裏側表示カードをすべて墓地へ送る効果と、このカードが<結晶神ティスティナ>をX素材としている場合、素材を取り除いて相手ターン終了時まで攻撃力を2000上げる効果と、X素材を持っている状態で相手によって破壊された場合に、墓地から「ティスティナ」モンスター1体を特殊召喚する効果を持っています。
<結晶神ティスティナ>の効果と合わせることで、相手のフィールドのカードをすべて墓地へ送ることができ、攻撃力も4000となるのでかなりのダメージが狙えます。素材に瘴神がいるならその時点で8000削りきれるため、後攻向けのカードと言えるでしょう。蘇生先に制約がないため、自身を再度特殊召喚することができ、ターンを跨いでいるなら再度除去効果が使えるため、速攻魔法である<皆既日蝕の書>との相性も抜群です。
神域 バ=ティスティナ
美しいイラストのフィールド魔法です。1枚か3枚か、採用枚数の好みが分かれるカードではあります。自分メインフェイズに、デッキから「ティスティナ」モンスター1体を墓地へ送り、相手フィールドに表側表示カードが3枚存在する場合、手札・デッキから「<結晶神ティスティナ>」1体を特殊召喚できる効果と、フィールドゾーンのこのカードが相手の効果で破壊された場合に、デッキ・墓地から「ティスティナ」モンスター1体を特殊召喚する効果を持っています。
墓地送り効果で、歩哨や猟犬を落とし、場にあることで手札から半神を出して展開が始まるため、基本的にティスティナの初動というのは2枚初動になります。条件を満たせば結晶神も呼び出せますが、先攻ではかなり構築を特化させないと不可能なため、後手で使えたらラッキーくらいの感覚がよろしいでしょう。
破壊されたときにも、呼び出すことができるため、無効にして破壊にされたとしても展開ができるのはえらいところ。落とし仔と一緒に発動すれば突然盤面が2体になります。
ティスティナの息吹
宇宙最強永続魔法。このカードなしに「ティスティナ」はやっていけません。ティスティナの召喚権を増やす効果と、場の表側表示のモンスター(自分の場に光属性「ティスティナ」モンスターが存在する場合は相手フィールドの表側表示のモンスターも選択可能)を対象にとって、裏側表示にしつつ、同名以外の「ティスティナ」カード1枚をサーチする効果を持っています。
サーチに召喚権増やしに捲りにと何でもできます。最強です。
このカードがあっても半神自体はサーチできるため、手札に何らかのモンスターと<ティスティナの息吹>があれば最低限展開ができます。
ティスティナの息吹と通常召喚できるモンスターの、計2枚からの展開例
- モンスターを召喚。
- <ティスティナの息吹>を発動。通常召喚したモンスターを裏側守備表示にし、デッキから<ティスティナの半神>をサーチ。
- 自身の効果で<ティスティナの半神>を特殊召喚し、<神域 バ=ティスティナ>をサーチ。
- <神域 バ=ティスティナ>の効果で、墓地に<ティスティナの歩哨>を落として、自身の効果で墓地から特殊召喚。
- <ティスティナの歩哨>の効果で、自身を破壊することで追加で1枚サーチ。
ティスティナの戯れ
上振れた時にサーチする魔法です。こちらでも<結晶神ティスティナ>を特殊召喚することができます。手札か墓地から「ティスティナ」モンスター1体を守備表示で特殊召喚し、そのモンスターはエンドフェイズに手札に戻る効果を持っています。
<結晶神ティスティナ>を手札に抱えてしまったときに出せたり、墓地の他の「ティスティナ」を回収したりと意外と器用な立ち回りを見せる1枚です。
ティスティナの変晶
面白い効果をしている罠カード。サイドデッキにいれてみてもいいかもしれません。2つのうち効果を1つ選択して発動でき、自分の場に「ティスティナ」モンスターが存在する場合に相手の墓地のカード1枚を裏側で除外する効果か、EXデッキから「特殊召喚された「ティスティナ」モンスターが自分の場に存在する場合に、相手の墓地のカードをすべて裏側表示で除外する効果と、墓地の自身を除外し、墓地の「ティスティナ」モンスターを手札に戻す効果の2つの効果を持っています。
現状、神蝕む光が後攻向けのモンスターのため、少々使いにくい性能をしていますが、今後先攻で出して強い「ティスティナ」モンスターが登場した場合、評価がガラリと変わる可能性が高いです。
ティスティナの胎動
テーマ内の永続罠2枚のうち1枚。なかなか使いどころの難しい1枚です。光属性水族レベル10攻守0の罠モンスターですが、発動時に場の表側表示のモンスターを対象にとり、相手ターンにお互いが離れた時、お互いが破壊される効果を付与する効果となっています。
先攻なら妨害になりそうで、破壊したいときに破壊できるわけでもないですし、後攻なら後攻で罠特有の発動の遅さが気になる1枚です。
ティスティナの抱擁
テーマ内の永続罠2枚のうち1枚。こちらも使いどころの難しい1枚です。自分フィールドに守備力3000以上の「ティスティナ」モンスターが存在する場合にしか発動できず、相手がフィールドのモンスターの効果を発動したときに、そのモンスターを裏側守備表示にする効果と、お互いのエンドフェイズに相手のフィールドの裏側守備表示のモンスターのコントロールを得る効果の2つの効果を持っています。
こちらも<結晶神ティスティナ>か<神蝕む光 ティスティナ>の2枚しか3000以上のモンスターがいないため、先攻で用意するのが難しいというのがネックになります。
デッキレシピ
ティスティナ
プレイヤー:Hearth
モンスター
計26枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキレシピについて
展開に関しては、息吹の項目で解説した通りではあるので、<毘龍之謙><虎菱之玄>の採用理由についてお話していきます。これらも、同じパックで登場した海外先行登場カードで、それぞれ起動効果で、相方を相手の場に特殊召喚する効果を持っています。また、相方の効果で特殊召喚された場合、それぞれ効果が発動し<虎菱之玄>は相手から見て相手、つまり自分が2枚引いて1枚捨てるドロー効果を持っています。
相手の場にモンスターを供給できる都合上、相手の盤面が少なくてもフィールド魔法の条件を満たしやすくなったり、先攻でも、息吹を使って展開に使ったりと、初動になりえる可能性があるので採用している次第です。
まとめ
以上で「ティスティナ」の紹介を終わります。見た目の美しさもさることながら、今後まだまだ強化の可能性を秘めているため、先が楽しみなテーマとなっています。
現時点でもはまれば強い、というところではあり、特に魔法罠に対する妨害を持たないテーマにはめっぽう強いです。
環境程、とまではいきませんがしっかりとデッキの回るテーマのため、新しくカジュアルに遊べるデッキが欲しい方は、ぜひ手を出してみてはいかがでしょうか?
それでは、ここまでのご拝読ありがとうございました。
また次回の記事でお会いいたしましょう。