3戦のみですが、特に決勝は大熱戦となりました。
まずは予選抜けしたチームのルリグ分布から。
決勝T開始の前に、トーナメント表と同時にチーム毎のルリグ分布が発表されました。
ロストレージはドーナ3・ナナシ3という予想通りの分布。
アザーはリワト6:アイヤイ2という比率で、当初のリワト17:アイヤイ7から大きく変わっていませんでした。
さぁ、優勝を獲りに行こうか・・・
決勝T

予選は1位抜けしたため、8位の予選4回戦で当たったチームとの再戦となりました。
そしてここで、事態が大きく変わります。
遂に、
先攻だぁぁぁぁぁ!!!!!
念願の先攻をゲット。
先攻2ターン目に<スイング>+<スクトゥム>の4点コース(使い捨ての<チャクラム>で止まる)、先攻3ターン目に2面空け+<スイング>+<スクトゥム>+もう1体の6点コース(<エイク>で2点止まりに)と順調に攻め続け、先攻4ターン目に<シルシュ><応報>で全エナ飛ばしてそのまま攻め切りました。
まさに快勝という1勝でした。
こういう勝負をしたかったんだ。
この後も2連続先攻で駆け抜けるぜ!!!

フラグはただ回収されるために存在したのであった・・・
という訳でお決まりの後攻に逆戻り。
ここでベスト4が出揃ったのですが、遊々亭ブロガーの勝ち残り状況はと言うと、
りくさん&しみずきさんVSアトリさん
ねへVSポテイトさん
なんとベスト4に5人も勝ち残っていました!
ベスト4のチームの12人中5人が遊々亭ブロガーという勝ち残り状況で驚きを隠せませんでした。
という訳で、ポテイトさんのチームの一角、5タウィルで大阪予選を僅か1敗で勝ち抜けられた、さくらさんという方との対戦でした。
筆者のアザー担当は高田馬場予選突破時からの決定事項であったため、見識を深めるためと20弾後半のウィクパでは、さくらさんの構築を完コピした5タウィルをよく使っていました。
ここで困った事態が起こります。
トーナメント表に、「ルリグタイプ:タウィル」とあるけど、さくらさんは5タウィルとリワトのどっちなんだ・・・?
特にこれによってマリガンが影響を受けた訳ではありませんが、1ターン目に<黒ハニエル>+<ヴァナディス>という盤面を立てられた時点でリワトということが判明しました。
「そういや<黒ハニエル>や<黒ゲイン>を搭載したリワトを見たことがあったなぁ・・・あれはさくらさんのレシピだったのか。<黒ゲイン>のバニッシュ能力でエナの黒天使を任意の色天使に置き換えて<フレイン>を補助するんだろうなー」
というところまでは分かりましたが詳細な構築が思い出せません。
決勝T1回戦を早めに勝ち抜いていたため、席順から次にさくらさんと対戦することは分かっていましたが、会場では電子機器の使用が禁止されていたため、さくらさんの過去の入賞レシピを調べることができていませんでした。
結局型が分からないまま、「どうせノーパンしてくるだろ・・・」という軽い読みで<カルタ>1面だけ立てて後攻1ターン目を終えました。
・・・が、予想外の展開を迎えます。
これには焦りました。
1ターン目に<ヴァナディス>で計4エナを伸ばされた上に、こちらの開幕アタックでLB<フレイン>が捲れて天使を2枚補充されている状況。
「先攻3ターン目に普通に龍滅が飛んでくるじゃねぇか・・・」
型が分からなかった以上やむを得ないですが、ここまで来れば展開は読めました。
あれ、マズくないか???
これはヤバいぞと<チャクラム>を使い捨てて1面止めたところ、相手はノーパンしてきました。
何より辛いのが、ゲット・インセクトが盾に3枚埋まっていました。
うち2枚は先攻2ターン目のラッシュで捲れており、その時に黒シグニがトラッシュにいなかったため、2発不発という状況です。
当然黒シグニが続くはずもなく、ライフ5の相手に対して1面空け→<スイング>+<スクトゥム>×2で一応ショット要求の盤面を作った上でアタックに入りました。
空けた面を<ブル-・サジェスト>で止められたため、ルリグアタックのみ通しました。
ここで更なる悲劇が襲います。
「LBフレイン」
まだ4点しか通していないのですが・・・
ルリパンを通すか悩みましたが、相手をライフ4まで削れば、<エラキス>込みでLB<ポセイドナ>をケアしながら詰める筋があるため殴ったのですが、結果的には失敗でした。
エナを削る<龍滅>のついでに<フレイン>がライフに埋まるとは、相当厳しい状況です。
<龍滅>→<サーガ>で6エナ消費した上、相手の手札も少なめだったので、<フレイン>連打は来ないだろうと読んでいましたが甘かったようです。
<インセクト>3枚埋まりが響いて全然回せず、こちらはたったの4エナ。
<フレイン>1発で<フォーカラー>が撃てなくなります。
とはいえこちらはライフ3。
サーバントがあれば詰められることはありません。
おっと、またフラグを立ててしまった・・・
ねへ:後攻、<ゲットインセクト>3枚ライフ埋まり(うち2枚のLB不発)
さくらさん:先攻、ノーチェンスタート、LB<フレイン>×2、<ポセイドナ>×1
なんだこの格差は・・・
そして更にプレッシャーがかかる知らせが。
チーム戦績1-1
えっ、僕が勝たないといけないということ・・・?
さて、話は勝負に戻り、さくらさんがLv4へグロウしてきました。
「回るな・・・」と祈り続けていましたが、現実そうはならず、<フレイン>起動が1発飛んできました。
これでエナが黒×2、青×1に。
そこからもしばらく回されましたが・・・エナが青4枚になって動きが止まりました!
<フレイン>・<ポセイドナ>(下敷きの<ナキールン>使用でダウン状態)・<プロメウス>という盤面でアタックに入り、リワト効果で白エナがチャージされた瞬間に<スピサル>で<サジェスト>が回収されました。
2面要求のみであったため、普通にアタックを通し、ルリグアタック込みで3点受けてこちらのターンになりました。
そう、「ルリグアタック込みで」です。
なんと、サーバントを持っていなかったのです!!!
相手がLv4にグロウされた以上、<サジェスト>を無駄に防御に使う訳にはいかなかったため、3面要求されればブラフでそのまま通すしかありませんでした。
「ライフ3だし余裕だろ・・・」みたいな表情を保っていたことで何とか凌げましたが、内心バックバクでした。
相手はサーバントの枚数や、<インセクト>3埋まりでかなり苦しいことを知らないだろうと期待していましたが、何とか首の皮1枚で耐えられました。
エクシードを1枚でも残すと、<フレイン>が出てきて<コグネイト>のエナをチャージされるため、<サジェスト>2発は必須です。
10エナ伸ばす必要がある上に、相手も<サジェスト>を構えており、1度はスペルを打ち消されます。
一見厳しいようですが、下記の理由によりこちらには勝算がありました。
ⅰリフレッシュ後はインセクト4枚体制
これが一番大きいです。
<サジェスト>程度の妨害手段しかないリワトであれば、普通は後攻3ターン目に<応報>まで到達してもおかしくありませんでした。
それが到達しなかった最大の原因が<インセクト>の盾3枚埋まりであったため、リフレッシュで<インセクト>を山に戻せれば、以降は<シャテキ>連打でエナを伸ばせる自信がありました。
ⅱインセクトLB発動
直前のターンで3点受けたことで、残り1枚の<インセクト>LBが発動して<ワラニン>を回収できていました。
まずは1回目のリフレッシュまで到達する必要がありましたが、これにより何とか目処が立ちそうでした。
ⅲリフレッシュ後のデッキ枚数が多い
実際に回したことがある方しか分からないことですが、「シャテキ連打は残りデッキ枚数が多いほど強い」です。
「<スイングライド>にユニークを当てる→<ワラニン>・<ハッカ1号>・<シャテキ>の順で出す→<スイングライド>を出す→<インセクト>で<ワラニン>&<シャテキ>回収→<スイングライド>に<インセクト>を当てる→・・・」という一連の動きの中で、手札は変動なし、エナは2枚増やせるのが<シャテキ>連打の概要ですが、この動きを1周するだけでデッキ枚数が相当減ります。
今回の場合、ライフが0点になるまでダメージを受けてからリフレッシュに入るため、デッキ枚数を豊富に保った状態で2周目を迎えることができました。
勝算はありましたが、実際に回しきれるかはやってみないと分かりません。
まず手始めに、2周目に入る準備として、<サジェスト>→<スピサル>→<サジェスト>を決めるところからスタートしました。
ⅲで書いたように、デッキ枚数が多い方が<シャテキ>を連打できる回数が増えるため、どうせ消費するエナなら1周目に消費して、リフレッシュ後のデッキに戻した方が良いです。
一瞬エナが4枚程度まで減り、<応報>に到達できるかが不安になりましたが、過去の経験は嘘をつきません。
リフレッシュ後は<ワラニン>&<シャテキ>が安定的に供給できるようになり、<サジェスト>の1回の妨害なら問題なく回せる位まで安定しました。
一度<物語>のエナチャージを防がれましたが、追加のユニークスペルで問題なく12エナまで到達し、そのまま<応報>を放って勝利しました。

遂に決勝までやってきました。
「ベスト8まで残れたらいいなー」という気持ちでいたので、まさかここまで来られるとはという気持ちでした。
とはいえさすがに決勝、最大にして最強の好敵手が立ち塞がりました。
ご存知の方が多いかと思いますが、
ねへ(3止めアイヤイ)VSしみずきさん(2止めアン)
のマッチングでした。
数ある遊々亭ブロガーの中でも、最古参の自分にとって、僕の誘いで2番目に加入したしみずきさんは思い入れの強い相手です。
世界決勝という名誉ある舞台で当たれたことを誇らしく思うと共に、相手の実力やデッキ相性から苦戦を覚悟していました。
更に大舞台を盛り上げる要素として、3人のうち1人が選ばれる動画の撮影卓での決戦となりました。
以下、実戦記を読みつつ動画も観ていただけると二重に楽しめるかと思います。
7時間にわたる動画ですが、決勝戦はこのうち6時間が経過した辺りから始まっています。(動画はこちらから)
動画用に公式のスリーブに入れ替えている間に、他の2人が先に対戦を始めていました。
スリーブを入れ替えながら、このアーツはここで使おう、マリガンではこれをキープしようなどと考えていました。
スリーブの入替に思いの外時間を要し、終わった時には他の2人の対戦が終わっていました。
早いなーと思って結果を聞いたところ、1勝1敗とのこと。
準決勝同様、自分にチームの勝敗が託される展開となりました。
苦戦は間違いないが、それでは始めるとしましょう・・・
あまりにも残念な手札でした。
マリガン後も全く改善せず、後攻の2ドローを含め、このような初手で世界決勝の開幕を迎えました。
<サーバント O2><快演><幻竜 シルシュ><中盾 スクトゥム><千夜の五夜 シャフリ><惨之遊 †シャテキ†>×2
先攻ならサーバントを出して<快演>で<カルタ>をエナに置くという選択肢もありましたが、後攻で、しかも2アン相手に取る動きではありません。
という訳でサーバントを盤面に出してアタックに入り、サーバントとルリグの計2点を与えてターンを渡しました。
<解決>&<三剣>でスムーズにエナが伸びており、羨ましく眺めていました。
このターンに少し事件が起こりましたが、勝敗とは無関係なのでここでは割愛します。
気になる方は動画を見てください。
<マーライ>はまだ出ていないため、ここが最後の使い時と判断して<チャクラム>で1面守り、シグニ1点&ルリグ1点の2点ダメージでこちらのターンに移りました。
「相手は2アンだし、ライフから<カルタ>が捲れて動きやすくならないかなー」という淡い期待を抱いていましたが、見事に裏切られました。
開幕に手札の<ウォスラ>+<シャテキ>×2を使って<スイングライド>を出しましたが、こんな贅沢な出し方は初めてです。
何とかトップ3枚から<ワラニン>を回収し、その後<快演>でようやく<カルタ>をエナに置け、<ワラニン>→<カルタ>で残った2面を埋めてアタックに入りました。
ここは予想通り、「<大盤>+<三焼>」が飛んできて、こちらが3面バニッシュされました。
ルリグアタックは通り、相手ライフは4に。
狙い通りにワラニンをエナに置け、苦しいながらも返しのフォーカラーの準備ができた状態でターンを渡しました。
こちらはエナを計算し、マルチ&黒3枚込みの7枚に調整していたため、<マーライ>を引かれていない可能性に賭けて<ブルー・サジェスト>をカットインしました。
辛い手札ながらも、<マーライ>さえ引かれなければ返しの<応報>で勝てる。そう読んでいました。
しかしその後・・・
2枚目の<激奏>
まだだ。マーライが来なければ問題ない・・・
マーライ
フラグの回収に励み続けた1日でしたねw
結果<マーライ>美巧3面体制が完成。
そのままアタックに入られたため、こちらは予定通り<フォーカラー>を使用し、<ワラニン>&<カルタ>で2面埋めつつサーバントを回収しました。
そのままノーパンされればこちらの3グロウはスキップされますが、結局Lv2のままでも3にグロウしても、<マーライ>を踏みに行くしかやることがないため、しみずきさんは普通に殴ってきました。
ルリグアタックを止めるか悩みましたが、エナに緑が1枚のみで、手札の緑エナがサーバントしかなく、下手をするとグロウできなくなると考えたため受けました。
ここで<ムシュフシュ>が捲れ、ライフに埋まっていたという懸念事項が1つ解決しましたが、アーツを2枚消費してなおライフ3で劣勢には変わりありませんでした。
相手は美巧3面で固められているとはいえ、こちらもサボっている訳には行かず、最低限2回目の<フォーカラー>のエナを残す必要がありました。
手札の余裕のある範囲で回し、<割裂>対策として事前に<スピサル>で<フォーカラー>を回収した後に6エナ残した状態でアタックに入りました。
早めに「<大盤>+<三焼>」を使い切らせたかったのですが、ここで飛んできたアーツは、
<彫心鏤骨>
でした。
アンコールされたため、アーツを消費させることはできませんでした。
<マーライ>以外の2面を殴って除去できたため、後は美巧を引かれず面が埋まらないことを願うのみでした。
ルリグアタックが通ってお互いのライフが3に。
ここまで1:9で圧倒的劣勢と考えていた勝負の行方が一気に分からなくなりました。
ここでしみずきさんは手札に美巧を温存したまま、<マーライ>1面だけでアタックに入りました。
長期戦を見込んで美巧シグニを温存したようです。
しかしここは最後のチャンスだと感じました。
長期戦の準備をされた以上、こちらは逆に短期決戦を仕掛けるしかありません。
このアタックフェイズが運命の分かれ道だと感じ、全体の状況を再度確認しました。
相手のエナ:たくさん(うちマルチ5枚)
ここが最大の難所でした。
そうでなければ、おそらく<応報>が入っているであろうアイヤイ相手に盤面を空けて返すはずがありません。
最低でも<シルシュ>を3回使えなければマルチエナが焼ききれません。
自分のデッキ:4枚
事前に中身は遊具2枚、<物語>2枚だということを把握しています。
リフレッシュのタイミングでトラッシュがデッキに戻るため、準備無しでリフレッシュに入るとハッカ1号やシャテキが手元にない可能性があります。
相手のデッキ:4枚
トラッシュに<リコダス>が落ちていましたが、リフレッシュでデッキに戻せば問題ありません。
<フォーカラー>で7枚落とししようかと考えた時に、シルシュ2回で済むことに気づきました。
状況を再確認した結果、ここで決着を付けようと2発目の<フォーカラー>を放ちました。
決着までの流れを読みきった上での一手でした。
「シルシュ3発(最低2発)+応報でトドメを刺す」
これしかありません。
蘇生<シルシュ>&<ワラニン>回収、アイヤイ効果で<カルタ>をエナに置き、1発目の<シルシュ>効果を使用しました。
マルチエナを2枚焼くも、ここでマルチエナ1枚が捲れてしまい、依然4枚残っています。
その後ルリグアタックを受け、1点受けました。
次が運命のラストターン。
世界決勝の勝敗は、この1ターンの動きに懸かっていました。
狙い通りの枚数に調整できました。
残った<スイングライド>を<シャフリ>でどかし、
「<ワラニン>出し→<ハッカ1号>蘇生→<シャテキ>出しをしつつ1ドローでリフレッシュ→アイヤイ効果でエナ置き→<シャテキ>で2エナチャージ」
という流れに持ち込みました。
<ハッカ1号>1ドローから処理することで、丁度リフレッシュに入れるのがポイントで、これでアイヤイのエナ置きを無駄にすることなく、かつリフレッシュ後も手元に<ハッカ1号>&<シャテキ>をキープできます。
一見勿体無いような<フォーカラー>でしたが、アイヤイ効果の誘発で自分のデッキ枚数を1枚分調整できる点が使用を決断する根拠となりました。
準決勝でも書きましたが、「リフレッシュ前に消費できるエナは消費しておく」のがポイントで、デッキ枚数が多い状態でリフレッシュ後を迎えることができました。
とはいえ今回は少し条件が厳しく、単にエナを貯めるだけではなく、「<ムシュフシュ>をエナに置きつつ、<シルシュ>を引き込む」必要もありました。
逆に素引きするとトラッシュに置く手段がなく負けが確定するのですが、<ハッカ1号>で1枚引く間に、<シャテキ>で2枚エナチャージ、<スイングライド>でトップ3枚を見られるため、
引く枚数とエナに置ける枚数の比は1:5で8割方は大丈夫です。
苦しい戦いだったのですから、8割の賭け位は乗り切らないと話になりません。
1枚位は<シャテキ>でエナに行くかもしれませんが、1枚はさすがに引けるだろうと判断しました。
ここで、詰めまでに削るべきエナの枚数ですが、
<シルシュ>2回目が発動でき、リフレッシュにより相手ライフを2まで削れた場合・・・
ⅰマルチエナ0枚
普通に<スイングライド>の攻撃が素通りして勝てます。
ⅱマルチエナ1枚
普段の癖で、<スイングライド>を<マーライ>の正面に立てると、<大盤振舞>で<マーライ>をパンプされ、<スイングライド>の攻撃が通らなくなります。
とはいえ、間違えずに空いた盤面に<スイングライド>+<スクトゥム>を立てれば問題なく勝てます。
ⅲマルチエナ2枚
怪しいラインですが、相手ライフが2であればギリギリ勝てます。
相手は<マーライ>1体、こちらはシグニ2体と場に最低3体のシグニが並ぶため、「<大盤>+<三焼>」で全面吹き飛ぶように思えますが、
相手:<マーライ>(パワー1000)
自分:<スイングライド>(パワー10000)+<カルタ>(パワー1000)
と立てると、3体のパワー合計は12000、大盤でパワー20000を振り分けても32000で3で割り切れません。
与えられるダメージは、<スイングライド>→<カルタ>→<スイングライド>でぴったり詰め切れます。
ちなみにダメージを欲張って<スイングライド>+<スクトゥム>(パワー5000)と立てると、パワー合計が16000となり、パワー20000を加えると36000のため3で割り切れてしまいます。
そのため<スクトゥム>は立てられず、与えられるダメージとしては少し物足りませんが、かろうじて勝利できます。
ⅳマルチエナ3枚
<彫心鏤骨>でバウンスされて守れます。
という訳で、マルチエナを2枚以下に抑える必要がありました。
この時点でしみずきさんのマルチエナは4枚。
一度<激奏>で見えたカードがトップ2枚にあり、多分マルチエナはもうないだろうなーと記憶していたため、<シルシュ>を1回使えればマルチエナを2枚にしつつ、相手をリフレッシュに入れることができました。
果たしてどうなるだろうか・・・?
結果としては、<スイングライド>で<ムシュフシュ>を<シルシュ>が同時に捲れ、一気に条件が達成できました!
動画では筆者が思いっきりガッツポーズをしていましたw
無事マルチエナ2枚、相手ライフ2枚の状況まで持ち込めて一安心。
<応報>12エナにも十分到達しそうだったので、残りのデッキを丁寧に回しつつ、不意のアーツに備えて残りのマルチエナも削れるように2枚目の<シルシュ>を探していました。
エナが足りる以上、エナに落とすリスクのある<シャテキ>を絡めず、デッキの全てを見られるような形で回し続けました。
結局最後の<スイングライド>で<シルシュ>を引き当て、しみずきさんのマルチエナを0枚にした上で<因果応報>を放ち、そのまま押し切って勝利できました。
追記
大会後にりくさんから、「<シルシュ>+<ウォスラ>+<快演>のセットを揃えれば、<快演>で<シルシュ>をバニッシュした際に<ウォスラ>効果で<シルシュ>をエナから出せるのでは?」という指摘を受けました。恥ずかしながら、<ウォスラ>にエナから出す効果があることを指摘されて初めて思い出しました。
かつての<ウォスラ>ループがその効果を使っていましたね。
この効果を狙う場合、先攻4ターン目で<フォーカラー>の2発目を使わず、エナに<ムシュフシュ>を残すことになりますが、どちらが正しかったのでしょうか?
リフレッシュに巻き込むカードの枚数が増え、<シャテキ>連打をできる回数が増えるため、12エナの達成には問題ありません。
それよりは<ワラニン>を抱える、リフレッシュまでのデッキ枚数調整を行えることが重要です。
こうなるとデッキ1枚調整からの「<ワラニン>→<ハッカ1号>でリフ→アイヤイエナ置き→<シャテキ>2チャージ」の流れが作りづらくなります。
そうなる可能性は低いですが、例え<物語>を引けたとしても、デッキを1枚に調整するために即時使用する必要があります。
<フォーカラー>で<ワラニン>を回収できていないことを含め、後攻4ターン目の始動が少し不安定になると考えました。
<シルシュ>が2枚とも<シャテキ>でエナに行くことはさすがにないでしょうが、片方がエナ、片方がデッキに奥深くに埋まる可能性はありえます。
その場合、<快演>を使い切った状態で<シルシュ>を引き、<シルシュ>を1回しか使えなくなるおそれがありました。
どちらも一長一短で、どちらが良いかは一概には言えません。
個人的には、「りくさんに指摘された方法の方が厳密に回せれば勝率は高いが、慣れない手順なのでミスしそう」という所感です。
そもそも<シルシュ>は1回出せれば事足りることがほとんどで、たまに2枚引けたら保険として抱えておく位の位置づけのカードです。
まさか最大3回も出すことになるとは考えていなかったため、<ウォスラ>で<シルシュ>を複数回出せることを知識として知っていたとしても、事前の調整段階では必要性を感じずに練習していなかったと思います。
決勝の緊張感の中で、慣れないプランを取って回らない、12エナに到達しないリスクを負うことは正直出来ない気がします。
ひとえに筆者の知識不足や怠慢が招いた結論ではありますが、自分の回し方は<ムシュフシュ>素引きや<シルシュ>エナ落ちのリスクが相対的に大きいながらも、現実的な選択肢ではあったと結論づけることにします。
こういう場面でパッと思い出せるようにカードの理解を深める、若しくは事前の調整段階で幅広い状況を想定し、対策を考えておくことが今後の課題点なのかなと思います。
以上が世界大会本戦の模様でしたが、いかがでしょうか?
先攻1回、後攻6回と苦しい戦いが続きましたが、粘り強く戦ったことが優勝に繋がったのだと考えています。
準決勝や決勝はこちらの序盤の動きが鈍かったですが、むしろ動きが鈍かった分、相手に「まだ決めに来られない」と考える余裕を与え、手を緩めさせた結果チャンスが巡ってきたのではないかと考えています。
動きの最大値が読みづらいからこそ、相手が悩み、時として隙が生じる。
その点もアイヤイの1つの強みなのではないでしょうか。
次回以降はこのアイヤイの構築や回し方の解説を進める予定です。
引き続きお楽しみに(^-^)/