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ヴァイスシュヴァルツニュース(2021年10月)

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    by さおり

    ヴァイスシュヴァルツニュース(2021年10月)
    遊々亭ブログをご覧のみなさん、こんにちは!
    ひと月にあったヴァイスシュヴァルツの出来事を分かりやすく紹介!ヴァイスシュヴァルツニュースの時間がやってまいりました。
    ナビゲーターを務めます、さおりです。どうぞ、よろしくお願いします。

    最近、急に寒くなって体調管理が難しいので、みなさんもお体大事にしてくださいね。

    早く元気になってヴァイスシュヴァルツ対戦したい!との思いも込めて、気合を入れて10月に起こったニュースをまとめていきます。
    早速、一緒に振り返っていきましょう!

    10月のラインナップです
    1.今月のPRカード
    追加されたPRカードの中から1枚ピックアップするこのコーナー。
    10月はこちら
    10月度ショップ大会参加賞として配布された1枚。
    このカードがリバースした時、相手が0コスト以下ならデッキの下に送ることができる所謂ボトム相殺。このテキストは無職転生の1レベルには無かったテキストです。
    更に、場に出た時相手のキャラを1枚選び移動を封じます。0レベルで残った相手の移動キャラを確実に倒してもいいですし<春のひととき 四糸乃>などの入れ替え移動を防ぐのにも使えそうです。1枚で色々な可能性がある嬉しい追加ですね。

    10月は他にも「ホロライブプロダクション」「五等分の花嫁」「ワールドトリガー」「Fate/Grand Order」が追加されました。
    11月はどんなPRが追加されるか楽しみですね!

    2.ブースターパック「ホロライブプロダクション」発売
    10月1日にブースターパック「ホロライブプロダクション」が発売されました。
    9月のトライアルデッキ7種発売の勢いそのままに、圧倒的な人気で大きな話題を呼んでいましたね。

    プール全体を見ると《一期生》などの特徴や一部のネーム指定はありますが、基本的に《ホロライブ》特徴全体を活かすことができ、かなり自由度の高い内容になっています。
    そして最大の特徴がクライマックスの種類の少なさです。
    黄色はチョイスのみ、緑は宝のみ、赤は扉と電源、青は門のみとかなり種類を絞ってあります。
    収録されているクライマックスは、トーナメントシーンでも使用率が高いクライマックスになっていて、ある程度の強さが保証されているように感じます。
    好きなキャラだけで組んでも、強そうなカードを集めて組んでも満遍なく強いデッキが組めるプールだと思いました。

    注目の1枚はこちら
    発売時Q&Aで話題となった桐生ココ。
    下のバーンテキストの、コストを払わなかった場合効果は発動するのかという疑問が話題になっていました。
    現在公式の回答は、払わない=0回に+1なので1回効果を使うことができるというものです。
    テキストをよく読むと、『このカードのバトル相手がリバースした時、......』から下の文章は強制効果で、コストを払わなくても効果が発動してしまうので気を付けましょう。
    ホロライブには面白い独自のテキストがありますが、Q&Aでしっかり解説してあるカードが多いので一度公式ページでチェックしてみることオススメします。

    ホロライブプロダクションフェスティバルなどで既に沢山のデッキが入賞しているホロライブ。
    今後どういうカードが活躍するか楽しみですね!

    3.ブースターパック&トライアルデッキ+「ワールドトリガー」発売
    10月15日にブースターパック&トライアルデッキ+が同時発売された「ワールドトリガー」。少年誌からの参戦ということで、ヴァイスシュヴァルツをプレイしていなかった方も注目し盛り上がりをみせていましたね。
    ここではブースターパックに注目していきます。

    プール全体を見ると、原作再現に力を入れたテキストが目を引きます。
    トリガーアイコンをめくった時の効果や3種類の同名カードがある「緊急脱出」などの指定ネームを参照したカード。アタックされた時に効果を発揮するキャラも多いですね。
    こういうプールになると、デザイナーズデッキは組みやすいけどそれ以外は少し...となるパターンもあるんですがワールドトリガーは大丈夫です。
    0レベルがシステムカードを含め使いやすいカードが多いので、ベースがしっかりしたデッキを組む事ができます。0が安定していることにより、どのカードを使ってもデッキが組みやすい、見た目よりプールが広く感じるエキスパンションだと感じました。
    注目の1枚はこちら
    ワールドトリガーの0レベルを語るうえで欠かせない1枚。ほとんどのデッキに採用される事が予想されます。
    中学生 忍野忍><裏切りと別れ 詩羽><名実ともに天才 一姫>など歴代で選抜カードに多く選ばれている所謂「中学生」と呼ばれるテキスト。
    フロントアタックされた時、キャラを手札に戻せる効果で、手札の確保をしながらキャラを使いまわせるのはやはり強いですね。場においておけば、相手の「リバースした時~」の効果をけん制する所謂「リバース避け」にも使うことができ、とにかくアドバンテージの塊です。
    来馬>は他キャラがアタックした時にパワーが上がるのも嬉しいですね。

    ワールドトリガーにはもちろん0レベル以外にも魅力的なカードが沢山あります。
    瞳の先の目標 空閑 遊真>など使ってみたいと思わせるカードが多く、今後どんなカードが活躍したデッキが見られるか楽しみですね!

    4.トライアルデッキ+「D_CIDE TRAUMEREI」発売
    10月15日にトライアルデッキ+「D_CIDE TRAUMEREI」が発売されました。
    2021年に新しいスマホゲームとしてリリースされ、アニメ化もされた完全新規タイトルの「D_CIDE TRAUMEREI(読み:ディーサイドトロイメライ。略称はトロメラだそうです)」
    内容もトライアルデッキ新時代を感じる強力なものになっています。
    紹介するカードはこちら
    手札から場に出た時、自分の山札を3枚操作と相手を1枚バウンス。
    チョイス対応で、アタック時自分のキャラを1枚選び「キャンセルされた時、2点ダメージ」を付与することができます。
    更に<橙田 ありや>の効果で2レベルから早出しすることができます。強いですね。
    トライアルデッキに収録されている内容として驚きましたが、これからはトライアルデッキだから...という固定観念もなくなっていくのかもしれませんね。

    これからの期待が高まるトロメラ。ブースターパックの発売が2022年春に予定されています。どういうプールになるか楽しみですね!

    5.ブースターパック「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-」
    10月29日にブースターパック「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-」が発売されました。
    2020年6月に「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」として発売されたFGO。待望の追加弾ともあり大きな盛り上がりを見せていましたね。

    プール全体を見ると、まず目につくのが特徴です。
    前弾は、《カルデア》か《バビロニア》が主な特徴でしたが今弾は《カルデア》か《キャメロット》がメインに収録されています。
    なので、追加弾というよりは全く新しい新弾といった印象を受けます。
    マーカー指定やネーム指定のカードも多く、旧弾とは少し組み合わせるのは難しそうです。
    ただ指定の分カードのパワーがありますし、《円卓の騎士》《エジプト領》などテーマデッキが非常に組みやすくなっているのが良い所だと思います。
    旧弾持っていないから、組みにくい。といったことがない、珍しい追加弾になっていますね。

    注目の1枚はこちら
    旧弾、新弾共通の《カルデア》特徴であるマシュ。リストをみて一番強そうだと思ったカードです。
    門対応でアタック時自分のキャラに
    「このカードの正面のキャラのソウルを-3」と「フロントアタックされた時コストを払うとそのターン中リバースしない」を与えることができます。
    更に<由来を知る資格 マシュ・キリエライト>で早出しできるので、2レベルから相手の打点を封じながら、盤面をとって封殺することが期待できそうです。
    スタンバイアイコンを使って、1レベルから登場なんてこともできるかも?
    "可愛いともだち"市ヶ谷有咲>をはじめとして、ソウルマイナスは強力なことが証明されているので今後活躍しそうです。

    他にも劇場版FGOには魅力的なカードが沢山あります。
    追加で一気にデッキタイプが増え「FGOというタイトルだけでは型が読みにくい」ということも、エキスパンションの強さになりそうです。
    今後、どんな組み合わせのデッキが見られるか楽しみですね!

    6.一押し!今日のカード
    最後に、今日のカードで私の一押しカードを紹介するこのコーナー。
    今回はこちら!!

    RR 源 さくら
    【キャラ/赤色】【レベル:3】【コスト:2】【トリガー:1】 【パワー:10000】【ソウル:2】【SAGA・音楽】
    【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。
    【自】【CXコンボ】[【1】手札を1枚控え室に置く]このカードがアタックした時、クライマックス置場に「部屋着でリラックス」があり、他のあなたの《SAGA》のキャラがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは相手に1ダメージを与えてよい。このダメージがキャンセルされたなら、あなたは相手に2ダメージを与えてよい。このダメージがキャンセルされたなら、あなたは相手の山札の上から3枚を、クロック置場に置いてよい。(ダメージキャンセルは発生する)
    11月12日発売ブースターパック「ゾンビランドサガ リベンジ」から驚きのクライマックスコンボをもったさくらです。
    扉対応で、アタック時1コスト手札を1枚控え室に置き1点バーン。
    それがキャンセルされたなら2点バーン。
    2点バーンがキャンセルされたなら山札の上から3枚クロックに置いてよい。
    神様になった日の<全てを知る者 ひな>が公開された時もその派手さに驚きましたが、今回のさくらは衝撃度で上回って来ましたね。
    相手の山札が2回キャンセル確定の場面が作れれば、とんでもない力を発揮しそうです。
    ゾンビランドサガは他にも派手なカード沢山公開されています。
    公式ページをチェックして、発売に備えましょう!

    まとめ
    ヴァイスシュヴァルツニュースいかがでしたか?
    10月はブースターパック「ホロライブプロダクション」、「ワールドトリガー」、「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-」発売。トライアルデッキ+「ワールドトリガー」、「D_CIDE TRAUMEREI」発売。
    ホロライブプロダクションフェスティバル、第8回ピラミッド△ファイト、3rd STAGEネオスタンダード in WGP2021春 地区大会3カ所開催など各方面に大盛り上がりの月となりました。

    11月はブースターパック&トライアルデッキ+「ゾンビランドサガ リベンジ」、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、ポートレートブースター 舞台「D.C.Ⅲ ~ダ・カーポⅢ~君と旅する時の魔法」が発売!まったく新しい商品もあり10月に負けじと豪華な月になりそうです!

    それではみなさん、11月も良きヴァイスシュヴァルツライフを!

    ご意見ご感想があれば、是非参考にしたいのでツイッター等@saoriwsでお寄せ下さい。
    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

WSクロニクル発売記念ドキュメント -P3デッキが完成するまで- 後編

    posted

    by さおり

    WSクロニクル発売記念ドキュメント
    -P3デッキが完成するまで- 後編
    みなさんこんにちは、さおりです。
    こちらの記事は「WSクロニクル発売記念ドキュメント -P3デッキが完成するまで- 前編」の続きとなります。
    そちらをチェックしてから読んでいただければ、より楽しめる内容になっていますのでよろしくお願いします。

    では早速後編です。

    デッキレシピ&P3以外のカード紹介
    試行錯誤を重ねたどり着いたペルソナ3デッキがこちらです!

    レベル1
    12
    REジン
    3枚
    RE無達
    2枚
    4枚
    クライマックス
    8


    デッキログURL:https://decklog.bushiroad.com/view/JP9T

    大まかな内容は前編で詳しく紹介したので、ここではお助け枠のカードを紹介していきます。

    仲間との約束 雪子
    P4Uより集中の雪子。色発生も兼ねてはじめは<荒垣 真次郎>の枠でしたが、さすがに集中を入れないと現代も戦えるデッキとして現実的ではありませんでした。後列に1枚置ければいいので3枚です。

    来るべき運命 主人公 / JOKER
    ペルソナ5よりデッキトップを操作できる通称ちらちらジョーカー。
    (出典:アカツキって何!?今日から使えるヴァイス俗称、略称まとめ
    黄色発生要員。デッキトップを操作することでの《生徒会》ギミックや集中との相性のよさ。リバース時に手札を増やすことができるテキスト。カードの全てがデッキと噛み合いが良く、迷わず4枚入れました。リバース時テキストはキャラ以外も持ってくることができるので、中盤から後半も手札の内容次第では使っていきます。

    "月高組"美鶴
    ペルソナQから1枚。
    本来は3枚目の<無達>の枠でしたが《生徒会》特徴の枠がもっと欲しいので採用しました。欲をいえば<怪盗団の作戦参謀 真/QUEEN>が良かったのですが、それだとペルソナ5色が強くなるので美鶴に。
    ちなみにこの1枚でペルソナシリーズのレベル0《生徒会》特徴は、真以外すべて採用になりました。思ったより《生徒会》カードが少なかったですね。

    聖夜のマーガレット&エリザベス
    2009年ペルソナ4カップ参加賞として配布された超懐かしの1枚。
    実はペルソナ3、4ブースター発売時には回復できる3レベルがありません。(<店長の息子>など特殊な回復はありました)
    ペルソナにやっと登場時回復の3レベルが来た!と当時かなり話題になったのを覚えています。
    はじめは<力を司る者マーガレット>であわよくば連パンも狙う欲張り構築にしていましたが、アタックすれば勝てるのに自分が3-6でアタックできない。という状況を回避するため登場時回復のこのカードを採用しました。

    デッキを回すコツ
    レシピを紹介したところで、デッキを回すためのコツを書いていきます。

    意識するところ
    前編にも書いた通りこのデッキの勝ち筋は
    「相手にひたすらダメージを入れ、最後に<育む絆>で山札をひっくり返しとどめを刺すこと」です。それ以外はほぼ無いといっても過言ではありません。
    その為ダメージを入れることが最重要で、相手の山札のクライマックスがどんな状況なのかを常に意識することが必要になります。相手が隙を見せたら<ソウル+2>を叩き込みましょう!

    手札交換
    手札に残す優先順位は0レベルキャラ><育む絆>><水着の美鶴>><ソウル+2>>その他 です。
    アタッカーの確保ができていれば、<育む絆>や<ソウル+2>はなるべく抱えておくのが理想です。

    0レベル
    ゆっくりやって大丈夫です。以外と割られないバニラ<小田桐 秀利>が頼もしいので、パンチ数を抑え焦らずに手札を整えます。<水着の美鶴>が1枚あるのが理想です。準備が終わっていたら積極的に3パンしても大丈夫です。

    1レベル
    青発生最速<水着の美鶴>が理想です。
    そこからは《生徒会》キャラを出してほぼ毎ターン1枚引いていきます。
    ちらちらジョーカー>や<伏見千尋>のトップ操作とうまく合わせて引きたいカードをコントロールしましょう。実戦では<ソウル+2>や次のターンに出す《生徒会》のキャラを引っ張ってくることが多かったです。
    相手が1レベルキャラを並べてきたらサイドアタックも駆使して、ダメージを与えながらキャラを減らし過ぎないプレイングを心がけます。
    桐条 武治>を使って次ターンのアタッカー確保をするのも大切です。
    相手が綺麗にリフレッシュしそうになったら<ジン>で奇襲をかけ、ペースを乱すことも作戦のひとつに入れておきましょう。

    2レベル
    1レベルの延長でひたすら相手にダメージを入れることを意識します。
    この段階で<育む絆>が1枚はないとだいぶキツイので、なんとか確保しましょう。あまりにダメージレースが負けているときは延命の為<マーガレット&エリザベス>の確保を優先します。2レベルからはストックも少し貯めたいので<水着の美鶴>のドローも考えながら使いましょう。

    3レベル
    最終局面までに5ストック溜めるのが理想です。
    5ストックあると<育む絆><タカヤ&ヒュプノス><ジン>の極悪コンボを成功させやすいです。すべて手札にあれば4ストックで可能ですが、実際は《ジン》を押し出しての疑似絆や<水着の美鶴>のドローを絡めるパターンが多かったのでストックが5あると安心です。

    あとは一撃必殺!ここまで理想通り回せていれば、相手のビックリ顔と共に勝利がつかめているはずです。

    まとめ
    前後編にわたり超ボリュームでペルソナ3のデッキについて書きましたが、いかがでしたか?
    今回はデッキレシピを紹介するだけではなく、どういう目的でどういう思考を経てこの構築にたどり着いたのか。その「思考の跡」を皆さんに楽しんでいただけたらなと思いこういった記事の形にしました。
    初めての試みですが、うまく伝わっていたら嬉しいです。
    デッキを組むのはものすごく苦労しましたが、実際回してみたら想像以上に楽しかったです。現代デッキに20%勝てたらいいなぐらいの勝率ですが、大敗することも少なくいいデッキに仕上がったと自負しております。
    《生徒会》ギミックを使うと超気持ちが良いので、ペルソナクロニクルのカードを持っている方も持っていない方も、是非試してみて下さい!

    今回改めて思いましたが、ペルソナのプールって楽しいですよね。クロニクルがきっかけで、じっくり向き合う機会が作れてよかったです。次は新しい《怪盗》軸も考えてみようと思いますので、その時は皆さんまたどうかお付き合いください。

    長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
    ご意見ご感想があれば、是非参考にしたいのでツイッター等@saoriwsでお寄せ下さい。

WSクロニクル発売記念ドキュメント -P3デッキが完成するまで- 前編

    posted

    by さおり

    WSクロニクル発売記念ドキュメント
    -P3デッキが完成するまで- 前編
    こんにちは、ヴァイスシュヴァルツニュース以外の記事ではお久しぶりのさおりです。
    突然ですが、みなさん。
    ヴァイスシュヴァルツクロニクルシリーズをご存じですか?
    ヴァイスシュヴァルツ13周年を記念とした特別セットで、完全受注生産限定のプレミアム商品。先日リトルバスターズ!が発売され話題にもなっていましたね。

    今回研究するのは7月に発売されたペルソナ3です。
    ペルソナ3のブースターパックが発売されたのが2008年5月29日ですから、13年前ですね。まさか長い時間を経てホイルカードになって帰ってくるとは...懐かしく、とても感慨深いです。そして私は、思いました
    「どうせならペルソナ3主体のデッキが組みたい!」と。
    ペルソナシリーズといえば《怪盗》を主役としたペルソナ5軸が現在多く使われていると思います。今回新規で追加され、ショップ大会PRカードとしても配られた<育む絆 -Community->を加えた《怪盗》デッキ。確かに強そうです。
    でも、せっかくクロニクルが発売したんだからそうじゃない!13年前のカードをどうにか輝かせたい!
    その一心で取り組み、苦悩と調整の末とある構築にたどり着きました。
    今回の記事はその様子をドキュメンタリー形式でまとめたので、どうぞご覧ください。

    1.2つの目標
    まずデッキを組むにあたって大きく2つの目標を定めました。
    • クロニクルに収録されているペルソナ3のカードを中心にデッキを組む
    • 現代のデッキ相手にも戦えるようにする
    ペルソナ3のカードを中心にデッキを組む、これはまあ簡単です。
    当時使う人も多くフレームレスになった<主人公&オルフェウス>を活かした主人公デッキもよし。ぱっとプールを見たら、青単なんかもまとまりがよさそうですね。<真夏の夜の夢>を使って、ペルソナ3といえばハンデスじゃー!とかも楽しそうです。
    しかし、どのデッキ案にも2つめの目標が立ちはだかります。
    「現代のデッキ相手にも戦えるようにする」
    いかんせん13年前のカードです。なんならヴァイスシュヴァルツ最初期の弾です。現代のカードパワーにとてもかないません。今っぽいカードは<育む絆 -Community->くらいです。
    ですが、ただキャラを並べてボコボコにされるだけのデッキはやはり使っていて楽しくありません。
    どうすれば戦えるデッキが作れるのか...プールと睨めっこしていると一筋の光明が差します。
    それは、ソウル+2の存在でした。
    2.ソウル+2とクライマックス
    みなさんはありませんか?数ターンで試合を決められた経験が。
    私はあります。あれは仙台地区大会。1シーズン以上構築とプレイングを練り上げた本宝ゴジラが、わずか4ターンでけものフレンズに葬り去られたことは一生の思い出です。
    ソウル+2は恐怖、そして正義―。
    昔から大番狂わせを起こしやすいクライマックスとして存在を確立させていて、最近では<神様になった日>でもよく使われています。
    『Love』愛美>が入ったネオスタンダードの入賞デッキも記憶にある方は多いのではないでしょうか。

    ペルソナ3には、そんなソウル+2が各色4種類あります。
    昔はクライマックスコンボもソウル+2が多かったんですよね、これを活かさない手はありません。
    最初は8枚入れようかとも考えたのですが、さすがに扉を入れない選択肢はありませんでした。
    手札を増やす手段として、昔のエキスパンションのプールは扉に依存している部分があります。
    まだ門アイコンが出る前、扉アイコンがゲートと呼ばれていたころ。フルゲート(8扉)デッキが組めるかどうかで、エキスパンション自体の強さの指針にもなっていたぐらいですからね。
    そんなこともあり<ニュクス・アバター>と《ソウル+2》のクライマックスでデッキを組むことが決まりました。
    3.勝ちパターンの模索
    クライマックスが決まったところで、どういう展開で勝つか。勝ちパターンを探すため試合を想像します。
    「ソウル+2をできるだけ打って、相手の山札が弱いうちにダメージを入れる」
    ここまでで、3体だしたキャラが毎ターン相手に盤面を割られ手札が枯渇していく様子が目に浮かびます。
    でもその展開で相手は、毎ターンキャラが残るのでストックがあまり減らない。むしろ溜まりすぎてしまう。つまり<育む絆>で相手の山札を崩して勝負を決めやすいのではないか?道中のアタッカーが確保できればなんとかなるのではないか?...勝ち筋が見えてきましたね。
    あとは手札の枯渇問題を解消すれば、勝ち筋をもっと明確にできそうです。

    では何故手札が枯渇するのか?
    カードのパワーが低く、盤面を取ることがほぼできないので次のターンアタックに回すキャラが残らない為。
    ならば手札を増やす手段はないか?
    思いつくのは絆などの能力。集中。またはクライマックスコンボ...。

    ということで最初は<順平&トリスメギストス>に注目しました。
    クライマックスコンボでアタック時キャラを1枚回収できる。対応もソウル+2で<チドリ>の絆か<チドリ&メーディア>の能力を使えば手札に集めやすい。
    《チドリ&メーディア》の出た時お互い1点バーンはダメージを加速させるのにも良さそうです。
    しかし《順平&トリスメギストス》は2レベル2コストキャラ。中~後半出すカードになりますし、序盤からクライマックスをはって打点を入れたいコンセプトとかみ合いませんでした。
    そもそもクライマックスコンボも多面しないと、手札が増えるとはいえません。
    しかし2/2キャラを多面する展開は、ストックが足りず想像できませんでした。
    次に《チドリ&メーディア》と<ジン>2種類のお互い1点バーンを採用してダメージレースを超高速にする、というアイディアのデッキを思いつき試しましたが、うまくいきませんでした。
    いったいどうすれば...。

    ここで気づきました「手札が増えなくても減らずにダメージが稼げればいいのでは?」と。 恐らくこのプールで手札を増やすのは難しい。でもアタッカーを出したときに、その分の手札が補充できればなんとかなると。
    そこで目に留まったのが、1ターンリフレッシュでも活躍した<伏見 千尋>でした。
    4.生徒会ギミックとの出会い
    伏見 千尋>は他の《生徒会》が出た時トップ操作。2コスト、自身をレストすることで1枚引くことができます。
    お、ストックかかるけど1枚引ける!と思い《生徒会》特徴を他に調べると、見つけてしまいました、今回のデッキのキーカード<水着の美鶴>を。
    他の《生徒会》キャラを場に出したとき、1コストと自身をレストすることで1枚引くことができます。
    水着の美鶴で生徒会キャラを出しながら毎ターン1枚引き、手札の消費を抑えながら次のアタッカーに繋ぐ展開が作れますね。流石にRRの貫禄があります。
    他の生徒会である<小田桐 秀利><桐条 美鶴>も0コストアタッカーなので組み合わせやすく、即採用になりました。

    ここまでの考えで《生徒会》ギミックをメインに据えて《水着の美鶴》を展開することを考え、1レベルは青メインでいくことに決めます。 そうすると自然に採用したくなるのが<桐条 武治>です。
    他のキャラが舞台から控え室に置かれた時、1コストと自身を控え室に置くことでそのキャラを手札に戻すことができる未来の<氷華&インデックス>。
    思い出に行くことはできませんが、1コストでアンコールのように生徒会キャラを使いまわせるのは十分強いですね。
    「ソウル+2で打点を作って<育む絆>で試合を決める」

    「《生徒会》ギミックで手札消費を抑えてアタッカーを確保する」

    この流れからソウル+2は色発生を考え<誓い合った約束>に決めます。
    なんとかデッキが形になってきました。
    5.デッキの最終枠調整とお助け枠
    最後に残りの枠をどうするか決めました。
    まず流石に1レベルのアタッカーが足りなすぎるので、ノーコストで出せるキャラとして<無達>を採用。赤発生ですが相打ちですし、盤面を誤魔化すのにも使えます。
    美鶴&ペンテシレア>は<水着の美鶴>とのシナジー効果も高いのですが自ターン中パワーが出ないこと、キャラを出すのに1コスト、維持するのに手札アンコールと、コストパフォーマンスが良くないので不採用。
    水着のゆかり>は採用を迷いましたが、特徴がデッキと嚙み合わないので見送りました。《生徒会》特徴を持っていたら最強だったと思います。

    次に2レベル
    誓い合った約束>対応である<美鶴&アルテミシア
    登場時相手を動かす能力と、クライマックスコンボでアタック時1ドローできるカード。最初は2枚入れていたのですが2レベルで《美鶴&アルテミシア》にストックを使うより、3レベルでとどめを刺すストックを取っておいた方がいい事。クライマックスコンボを意識し過ぎて、ソウル+2を打つタイミングを自ら縛ってしまう可能性がある事。二つの理由で最終的に抜けました。
    《美鶴&アルテミシア》を抜いたことで2レベルはいらないという思い切った選択をすることができました。

    最後に3レベル。最初は3レベルも入れなくてもいいかなと考えていたのですが、そもそも自身でソウル2を持つキャラがいないと最後に打点が足りませんよね。流石に考えが甘かったです(笑)
    そこで採用したのが<タカヤ&ヒュプノス>です。
    大活躍と<ニュクス・アバター>対応でアタック時キャラ回収。
    重要なのは2番目のテキスト「このカードがプレイされて舞台に置かれた時、あなたは相手の控え室のカードを1枚選び、山札の上に置いてよい」です。
    確定1点を作ってもいいですし、リフレッシュ間際に相手のクライマックスをデッキトップに置いて<育む絆>で次の山札を更に弱くする方法も使えます。更に<ジン>が控え室に落ちた時1コストで《タカヤ》ネームを回収できるのでちょっと回りくどいですが疑似的な絆を持っています。
    《ジン》は3の項目で書いた通り出た時お互い1点バーンを持っているので、序盤のダメージ加速にも役立ちますし、終盤《タカヤ&ヒュプノス》を回収しつつダメージを与える存在としても活躍が期待できます。
    タカヤ&ヒュプノス>と同時に採用することにしました。

    これでデッキの8割が完成しましたが、それと同時に分かった事があります。
    ペルソナ3のカードだけではここが限界です!
    今回のコンセプトでいくにはペルソナ3のプールだけでは無理だと判断しました。
    ということで残りの枠はお助け枠ということで、ペルソナ各シリーズから応援を頼みました。同じペルソナのプールなので許してください...。
    次回予告
    あの懐かしのPRカードも参戦!?
    各ペルソナシリーズから応援をうけ遂に完成したクロニクルデッキ。
    その全貌が明らかに!

    後編に続く―ッ!

    ここまで読んでいただきありがとうございました。

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