
リミットレギュレーション(2022年7月)
今回は、新しく発表された7月より施行されるリミットレギュレーションを混じえながら、環境について考察していきたいと思います。
まずは改訂内容を見つつ、次期環境予想は後述します。
禁止カード(2022年7月1日適用)
今回は3枚のカードが禁止に指定されました。まず目につくのは<水晶機巧-ハリファイバー>でしょう。
任意のチューナーを特殊召喚できる効果はやはり強く、環境デッキだけでなくカジュアルデッキやコンセプトデッキでも多用されていたため、影響は計り知れません。
禁止になるのではと言われていた<幻獣機アウローラドン>がノータッチだったため、水晶機巧-ハリファイバーからお手軽に繋がる点が重く見られたのでしょうか。
11期初めの2020年4月から制限カード指定されていましたが、【スプライト】で使用され環境トップとなった事で、遂に禁止となりました。
【スプライト】は弱体化することになりますが、<スプライト・レッド>や<スプライト・キャロット>、<スプライト・スマッシャーズ>といった妨害は現在なため、一定数環境には残ると思われます。
先に禁止に指定された<王宮の勅命>と並んで健全なデュエルを阻害するカードなため、禁止は妥当と言えるでしょう。
制限カード(2022年7月1日適用)
次に制限カードですが、注目されるのはやはり<魔導書の神判>でしょうか。カードパワーでいえば現代では妥当なものだといえますが、かつての禁止カードがエラッタなしに解除されるのをみると、時代を感じますね。
ほか、【竜輝巧】で使われている<イーバ>が制限となり、2ターンに分けて2枚ずつの天使族サーチの動きができなくなるため、かなり弱体化されたといえるでしょう。
初動の安定性には難がありますが、メインギミックは潰れていないためまだ戦えるのではないでしょうか。
準制限カード(2022年7月1日適用)
準制限カードとしては<ふわんだりぃずと謎の地図>や<烙印融合>が規制に。ただ、いずれもギミックは健在なため、環境の一角を担うことが予想されます。
<A・ジェネクス・バードマン>は規制緩和に。
無制限カード(2022年7月1日適用)
そして遂に<サンダー・ボルト>が無制限に。最近でもサイドデッキでの採用が見られていただけに、今後も捲り札の1枚として活躍することが見込まれます。
他は特筆する点はないかなと。
環境予想
最後に次期環境予想ですが、現状のカードプールでは、【イシズ(冥界)ティアラメンツ】が環境トップであることは間違いないでしょう。前環境で圧倒的トップだった【スプライト】すら手数で押し切れるため、並のデッキでは太刀打ちできないと思われます。
それに対して有効となるカードが<ディメンション・アトラクター>で、これを採用可能な【ふわんだりぃず】、【エクソシスター】、【デスピア】が対抗馬として考えられます。
しかしながら、それらのデッキはすべて【スプライト】を苦手とするため、いわば「三竦み」のような環境になるのではないでしょうか。
【ティアラメンツ】側としては、いかにディメンション・アトラクターを乗り越えられるかが鬼門となりそうです。
その他のデッキでは、【勇者】のような1枚積みのキーカードを持つデッキは、<古尖兵ケルベク>や<古衛兵アギド>の存在から、非常に厳しい環境だと言わざるを得ません。
ダークホースとしては個人的に【インフェルノイド】がかなりいけるのではと思っています。
以上で改訂の感想と次期環境の予想でした。
ありがとうございました!