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2018年07月制限-環境考察(2)【ふぇーり】

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    by ふぇーり

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    環境考察
    2018年07月制限(2)
    前回 - 2018年7月制限-環境考察(1)
    SOUL FUSION 発売
    新環境が始まり、半月から1ヶ月程のタイミングで発売されたこのパックは一気に環境を塗り替えました。
    このパックによって追加されたサンダードラゴンというテーマ、それに加えて<パンクラトプス>、<トラップトリック>という2枚の強力な汎用カードは環境に大きな影響を与えました。
    193大須店CS 1位 サンダードラゴン
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    第41回足立CS 2位Bサンダードラゴン
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    サンダードラゴンの強み
    ギミックが閃刀姫に対してかなり強く作られていて、回答がなければ<超雷>一体でも閃刀姫相手ゲームエンドに持っていけてしまいます。
    それに加えて、回答があったとしても閃刀姫側は回答+盤面の返し+後続の3つを持たなければいけないため、サンダードラゴン側は誘発を強く打つ事ができます。
    また、毎ターンこれを要求できるため<マルチ>さえ回させなければ持久戦にもつれ込んでも有利を取れ、<マルチ>が回っても融合からのサーチ先の<雪花>や<雷劫龍>など回答として用意できます。
    後攻においても閃刀姫の序盤の墓地魔法3枚以上の効果が絡まない妨害に対してギミックが有利に働き、<シズク>のリンクマーカーによって展開しやすくなるため先攻同様の展開もしくはそれ以上の展開を相手に押し付ける事ができます。
    閃刀姫以外でも展開デッキ、とりわけ剛鬼やABC、魔術師相手に<超雷龍>や<トポロジック・ボマー>が強く刺さるため有利を取れる点などが挙げられます。
    2018年7月中旬~下旬のメタゲーム
    上記の理由から、主に閃刀姫や展開デッキに対して有利が取れる利点を踏まえて一時期は各地のCSで分布的に閃刀姫に勝る、もしくは同じ程にまで分布を増やしたサンダードラゴンですが、メタが進むにつれて<次元障壁>+<トラップトリック>、<ロンギヌス>や<屋敷わらし>のような対策カードや、各デッキの対サンダードラゴンのプレイなどが定着していき徐々に分布を落としていきます。
    第9回ゆかいCS 1位B 閃刀姫
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    このようにメインをかなりサンダードラゴンに寄せた閃刀姫が流行るようになったのも、サンダードラゴン減少の原因として挙げられます。
    先程サンダードラゴンが対閃刀姫で初動の枚数消費を多く要求できる事が有利な点の1つと書きましたが、閃刀姫側が<マルチロール>を素引きしていた場合これは一変します。
    マルチロール>が通ってしまった場合、盤面処理の枚数消費は無くなり、それがそのまま妨害や返しの<超雷>に対する処理のカードに変わってしまいます。
    マルチロール>の増加は閃刀姫側が先攻の時に準初動のパターンを増やす要因にもなり、初動が<エリアゼロ>のめくりだけといったことも少なくなります。単純に<超雷>の回答としての<無限泡影>もメインに3枚入っている事も<超雷>単体で押さえ込めるゲームを減らす要因となります。
    それに加え、長いゲームになると消費枚数の要求などから閃刀姫側が不利になると書きましたが、そもそも閃刀姫側が早いゲームを狙って行けば話は別です。<バルブ><ヴァレソ>のワンキルギミックが閃刀姫側に搭載されてしまった場合、墓地魔法が3枚になると<アンカー>によって<超雷>を奪い、<シャーク>によるチューナーの確保が可能になるため、<超雷>+<ハリファイバー><ヴァレソ>のワンキルが発生します。

    閃刀姫側の誘発の選択も、<わらし>等のサンダードラゴン相手に序盤中盤ずっと有効に使えるカードが選択されるようになりました。
    元々サーチカードを多用するデッキという事もあり、<相乗り>を重く踏んだり<G>つっぱのワンキル等も通らなくなったりするようになり、サイド後はこれに加えて<ロンギヌス>等の質の高い誘発や<障壁>などのターンスキップカードの採用によってかなり寄せられるようになりました。

    こうして有利対面であった閃刀姫に構築をメインから寄せられ相性差を抑えられたのに加えて、元々不利対面であったオルターガイストが数を増やした事もありサンダードラゴンは数を減らしていきました。
    2018年8月上旬~中旬のメタゲーム
    いくつかのデッキが新しく確立し、また淘汰されていく中で数を増やしていったデッキとしてオルターガイストがあります。
    第43回足立cs1位C 及び 第10回四日杯4位A オルターガイスト
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    前環境と前々環境から無規制で残っていたオルターガイストは、長い間生き残っていた分トーナメントシーンにおいて理解度も研究も他のデッキ以上に進んでいました。
    また、今期の閃刀が初動で踏み越えにくく、<>を守る罠としてもパワーが高くすべてのデッキに強く使える罠としての<宣告>、<警告>といった召喚無効系の罠など、メインデッキの罠の選択も環境初頭以上に研究が進んでます。
    サイドカードの選択なども環境初頭から変わり、閃刀姫がオルター相手にサイド後から罠を弾くカードを大量に入れ、後攻を選択する事でオルターのギミックを罠と同時に弾きながら自分のプランを通す動きをするのが主流だったのですが、そのプランのメタとして<やぶ蛇>が入ってきました。
    この頃からオルターは環境初めからずっと分布上でトップであり続けた閃刀姫と、ほぼ同じかそれ以上というレベルにまで分布を増やしてきました。

    こうしてオルターガイストが環境全体に対して広く勝てるビートデッキとして分布を増やしていく中、安定して勝ち切れなくなっていった剛鬼やメタが寄せられたサンダードラゴンに替わるような形で誕生した展開デッキがあります。
    第10回四日市杯 with はっちCS 1位A、C グッドスタッフリンク
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    このグットスタッフリンク(別名"たんぽぽサンバ")と呼ばれるデッキは、<マスマティシャン>、<ベイゴマックス>、<バルブ>や<ジェット・シンクロン>、その他制限カード等のリンクデッキの単体初動としてパワーの高い汎用カードに加え、
    誘発ケア+チューナーの供給+盤面のシステムモンスターの処理を行える<簡易融合>+<デストルドー>+各種蘇生カード等を手数のカードや準初動として採用しており、
    また展開途中のサーチ先のリンク数を増やすカードもクリストロンモンスターや<ダンディライオン>、<オライオン>、<スチーム>などの手札コストや召喚権として使ってもパワー高いモンスターで固めています。
    ギミックの外のカードとしても、<墓穴の指名者>に加えて誘発や<リブート>、壊獣等を広く沢山採用するスロットもあるような完成度の高いデッキとなってます。
    誘発に対しての耐性や、展開が通りきった後の最終盤面などは剛鬼に劣りますが、明確に引いたら弱いカードが少なくギミック外の誘発や魔法・罠を触るカードなどをメインから投入できるので、トーナメントシーンを勝ち抜ける安定感などは、剛鬼よりかなり高いものになっていました。
    事実、このデッキの存在が広く知られてからすぐにかなりの数のプレイヤーがこのデッキを使い始めました。

    このように環境の第一線で勝ち抜けるポテンシャルを持ったデッキがかなり増えたのもあり、
    「1つor2つのデッキをメインから強くメタり、サイド後に広いデッキのメタを投入する」
    という風な構築のデッキはあまり勝ち進まなくなり、メインから広いデッキに勝てるようにする構築が環境の全体的な主流に変わっていきました。
    サマーデュエルフェス2018 1位C 閃刀姫
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    サマーデュエルフェス2018 2位C 閃刀姫
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    この頃位になると、メインからのメタ先を広くするという目的で、メインデッキに環境初期から入っていたミラーメタ用の<相乗り>の枚数を減らし、その分の除去として<宣告>や<警告>、<墓穴の指名者>や誘発枚数を増やすといった構築が数を増やしていきました。
    サマーデュエルフェス2018 2位A サンダードラゴン
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    広い範囲に強く刺さるメタを投入しやすい+サンダードラゴンに対するメタが薄くなっているという要因でサンダードラゴンも再評価されてきています。
    サンダードラゴンが搭載できる広範囲に刺さるメタとして強いカードとして、永続、<闇デッキ>があります。
    永続はサンダードラゴンのメインギミックとメタの方向性が逆な事から、対面がサンダードラゴンのメインギミックへのメタや<超雷>の回答などを採用していた場合、永続+破壊耐性持ちの<超雷>や<雷神>でのビートに対応できません。
    しかし、永続に対しての回答を多く握った場合においても、サンダードラゴンのメインギミックや<闇デッキ>に対応できなくなります。
    それに加えてサンダードラゴンのメインギミック自体、ライフを落とすスピードが早いため回答を引かれる前にゲームを終わらせる事も容易です。

    永続の中でも<御前試合>は閃刀姫のリンク各種、リンクデッキの展開札やトロイメア系、オルターガイストの下級並べなどの展開を広く止める事ができ、先攻展開においても<トライゲート・ウィザード>が絡まない展開であれば1枚でエクストラリンクを返すこともできます。
    闇デッキ>は媒体の用意+後続の確保がデッキの性質上簡単に行え、閃刀やオルター相手ならば発動さえできれば1枚で勝ちまで持ち込むことも可能です。
    おわりに
    この2018年7月制限で起きた環境の変遷の様子をざっくりとですがまとめたいと思います。

    1.環境初頭、前環境トップ層の生き残りである閃刀姫が分布的にリード
    2.閃刀姫へのメタとして規制の無かった剛鬼やオルターガイストが分布を広げるが、メタが激化した剛鬼は分布を一気に減らしていく
    3.SOUL FUSIONがリリースされ、閃刀姫に有利が取れるサンダードラゴンが幅を利かせる
    4.メタが激化しサンダードラゴンが衰退、研究が進み広範囲のデッキにメイン有利を取れるようになったオルターガイストと新たに現れたグットスタッフリンクの2つのデッキが分布トップの閃刀姫と共に環境を築く

    これが環境初期から今までの流れとなっています。
    2018年7月制限も残すところあと僅かとなりました。
    今期は一強環境ではなく、さまざまなデッキにワンチャンが発生し、メタの流れによってそのさまざまなデッキ達が流行、もしくは衰退をするという非常に流動的な物となり、メタの変化以外でも全てのデッキにやり取りが多く存在するとても楽しい環境でした。
    僕も環境最後の数cs残していて、そのcsにおいてこの流動的だった環境を征するデッキがどれなのか決まると思うと楽しみで仕方ないです。
    大変長い文章になってしまいましたがここまで読んでくださってありがとうございます、自分がこのメタゲームのなかで感じたことはある程度詳しく書けたつもりです。

    また、別の記事を書く機会があれば是非また読んでみてください。

    では、これで終わります。

2018年07月制限-環境考察(1)【ふぇーり】

    posted

    by ふぇーり

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    環境考察
    2018年07月制限(1)
    どうも、ふぇーりです。

    今回、2018年7月制限の環境総括記事を書かせていただく事になりました。
    自分自身関東のCSにしか出ていなかったのもあって、結果などからの考察など少し偏ったものなどあるかも知れないですが、自分が参加したメタゲームに関してはできるだけ詳しく書いていくつもりです。

    2018年6月下旬
    新制限の発表+東日本選考会上位のレシピが公開されたことによって2018年7月制限のメタゲームが始まりました。

    2018年4月制限の
    「閃刀姫vs閃刀に有利を取れる展開デッキ」
    という環境から
    閃刀姫

    初動である<ホーネットビット>が制限。

    これにより<エリアゼロ>や<強欲で貪欲な壺>などの準初動の必要性が増す。
    また、<ホーネットビット>は罠を踏み越え為の単純な手数としても強力なカードだったので、召喚権以外に手数の用意に対する初動の要求値が上昇して罠を踏み越えにくくなるなどの弱体化。
    魔術師

    ギミックの核となる<アストログラフ・マジシャン>、<調弦の魔術師>、<ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム>が制限カードへ

    メインギミックが大幅に弱体化したので構築や展開パターンが一新される。
    また、これに加えて勝ち筋がメインギミックを押し通すこと以上に<巨神鳥>や<深淵に潜む者>、<ナチュル・ビースト>などのシステムモンスターの維持に重きが置かれ始める。
    閃刀ABC

    展開時の非チューナーのリンクを盤面に供給する<ホーネットビット>、展開を容易にする<格納庫>と誘発や妨害の踏み越えを行える<半魔導帯域>の両方にアクセスする事ができる<盆回し>の2枚が制限カードへ。

    パワーカードが一定数削られただけでメインギミックへの変化はほぼ無し。
    そのため、それらを補うカードをメインに投入する必要性が生じるものの準制限に解除された<ベイゴマックス>を強く使うことができるので総合的に見たらデッキパワーが少し下がった程度。
    60芝刈りABCワンキル

    ワンキル要因の<キャノン・ソルジャー>及び<トゥーン・キャノン・ソルジャー>が禁止カードへ

    メガキャノン・ソルジャー>や<アマゾネスの射手>など、より条件が厳しいものに頼らないとワンキルできなくなってしまった。
    誘発や罠の踏み越え、先攻ワンキルの要求値の上昇からあまりCS等の大型大会で見られるデッキでは無くなる。
    オルターガイスト

    規制無し。
    解除されたカードによっての強化など無いが、天敵だった魔術師が大幅に弱体化。
    魔術師の存在のみ裏目だった<魔法族の里>のメイン投入に裏目が無くなるなど、実質的に強化されるような形に。

    以上のように前環境のデッキの多くは大きな変化を求められるようになりました。
    一方で環境に影響を与えるような制限解除としては


    SR ベイゴマックス 制限→準制限
    マスマティシャン 準制限→無制限

    上記の2枚が挙げられます。
    ベイゴマックス>は単体で<ケルビーニ>→<ダンディ>の流れでどのデッキでもランク4を召喚権使わず作れたり、<ベイゴマックス>込みの汎用カードのみで<バルブ>1枚からエクストラリンクできたりなど、環境に大きく影響を与えると予想されました。
    もうひとつ重要なカードの解除としては<マスマティシャン>の無制限化がありますが、これについては環境中盤以降の話になるので後半の方で話させて頂きます。

    また、選考会の結果、そしてその上位構築から

    ・閃刀姫が分布の多数を占める環境だった場合、閃刀姫のメイン相乗りメインツインツイスターなどは有効な選択肢になる。
    ・閃刀姫の強欲で貪欲な壺は飛び以上に魔法枚数の加速や単純なアドバンテージ、初動や除去やパワカの供給などメリットがデメリットを上回る。

    という事が証明され、新制限で閃刀姫の分布が増える事が予想されていることから多くの閃刀姫がこのようなプランを取ると予想されていました。
    東日本選考会結果
    2018年7月制限メタゲームのスタート
    6月中旬以降の新制限が発表された直後の中小規模のCSでも、当初から大多数の予想通り閃刀姫がその殆どのCSで優勝しており、分布も全体の5割以上を閃刀姫が占めるという結果が殆どでした。
    しかし、関東で新制限の最初の大規模非公認大会である足立CSの結果は

    優勝 閃刀姫×2剛鬼×1
    準優勝 剛鬼×2オルター×1
    という結果になりました。
    これは、決勝卓において、改訂のダメージがほぼ無い剛鬼やオルターなどのメタ側のデッキが閃刀姫より総数多く進出しているという結果になります。
    第40回足立CS 1位C 剛鬼
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    第40回足立CS 2位A 剛鬼
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    これら勝ち進んだデッキレシピから、剛鬼というデッキの強みを見てみましょう。
    剛鬼は他の展開デッキと違い<サモソ>を作るまでに<イゾルデ>が存在しており、<ディアボリックガイ>など墓地でリンク数を増やせるギミックも多く存在し、剛鬼モンスターで得られるリンク数によって手数も多い事が挙げられます。
    そのため、
    ・誘発1-2枚を容易に踏み越えて<ウォール>込み「耐性付きエクストラリンク+3相互<トライゲート>」を作りやすい。
    ・終着点の選択肢としてエクストラリンク<トライゲート>以外にも<ガンブラー>があり、どこに<浮幽さくら>を食らっても強力な盤面を作ることができる。
    ・<アライブ>や<エンゲージ>に加え、各種制限カードや<ベイゴマックス>、<墓穴>や<帯域>などの展開デッキにおけるパワーカードをメインに多く投入しやすい。
    ・規制されなかった事も含め、閃刀姫相手の際、帯域が強力なカードになりやすく、初動で質の高い妨害を複数置いてくる事が減り後攻も捲りやすい。

    といった強みがあります。
    この事から、剛鬼は閃刀姫に対するメタとして非常に強力なデッキであることがわかりました。
    第40回足立CS 1位A 閃刀姫
    40adachi1a-1.jpg 40adachi1a-2.jpg

    一方で、閃刀姫もミラーマッチやサーチを多用する展開系デッキの増加によってメインに<相乗り>を2-3枚デフォルトで投入するようになり、その<相乗り>との相性+剛鬼の増加等を見越してメインの誘発の枚数を前期以上に増やした構築などが勝ち上がるようになりました。
    環境初頭のメタゲーム
    しかし、メタが進むにつれ、環境最初期に猛威を奮った影響で分布を増やした剛鬼が、次は分布から少しづつ数を落として行きました。
    剛鬼の強みである<ディアボリックガイ>や墓地の剛鬼を弾ける<DDクロウ>、<帯域>に引っ掛からずに蘇生系カードやサーチに繋がる再戦を止められる<屋敷わらし>、<帯域>下でも<ディアボ>と場のモンスターの動き両方に対応できる<γ>といった剛鬼に有効な誘発がサイド後他の誘発に加えて16~17枚ほど採用されるようになった事と、剛鬼自体か誘発をあまり数入れられないデッキなのにミラーマッチでは後攻側は誘発を最低1枚握らないとゲームにならない不安定さが大きな理由です。
    このような理由で剛鬼が数を落としていくなか、オルターガイストが少しづつ数を増やして行きました。
    第8回ゆかいCS 1位 オルターガイスト
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    閃刀姫と同タイプの1枚初動を多く持ちゆっくりやり取りをしていくデッキですが、先行1ターン目の妨害の質が閃刀姫より高いため、閃刀姫の展開デッキ相手の負け筋であるサーチ先のカードや初動の被り等による妨害数の低下による負けが少なくなります。
    また、閃刀姫をメタるデッキとしても強く、閃刀姫の先攻でマルチロールが絡んだゲームに対してすら永続で対応が可能です。
    逆にオルター側がメイン先攻だった場合、「永続or<プロトコル>込みの多数の伏せ+<フェイカー>」などの対応しきれない程強力な動きを幾つか用意できるなどの利点があります。
    またサイド後においても<エレクトリック・ワーム>や<精神操作>で初動の<シズク>を奪い、<ハヤテ><ジャミング><カガリ>の流れで相手のリソースを減らしながら自分の罠を通すなどのプランも用意されてます。
    このような環境序盤の結果を経て、環境としては

    ・誘発と1枚初動の多さによる安定感+ギミックが回った後の妨害のパワーが高い「閃刀姫」
    ・誘発貫通がしやすく、後攻時のメインデッキが閃刀姫の妨害を踏み越えやすい「剛鬼」
    ・展開デッキ相手先攻1ターン目の妨害のパワーが閃刀姫より高く、展開デッキメタや閃刀ミラー用のカードがぼぼ効かない上に<>や神(<宣告>、<警告>など)といった質の高い罠を用意できる「オルターガイスト」

    上記3つのデッキ+上のデッキに差別化ができて強みを持てる2番手、3番手以降のデッキ
    といった形の分布でメタゲームが進んで行きました。

    また、このメタの2番手以降のデッキの中でも勝ち進んだデッキとしてABCがあります。
    レイピーCS 1位A ABC
    9laypy1a-1.jpg 9laypy1a-2.jpg
    はっちcs × 大嵐杯 in名古屋 1位C ABC
    hatchxooarashi1c-1.jpg hatchxooarashi1c-2.jpg

    剛鬼との差別化の点で誘発を多量に積める為対剛鬼で有利を取れ、一定のパワカや誘発貫通能力等多少剛鬼より落ちるにしても同様のゲーム展開を閃刀姫やオルター相手に行う事ができます。
    また、掲載したレシピで採用されている<エレキネシス>ですが、このカードは展開デッキ相手の<ウォール>や<サモソ>の位置を変える事によって他の誘発と同様のパワーを持つカードとして使え、対閃刀においては後ろの閃刀ネーム妨害を全て使用不能にする驚異のパワーを持っています。
    存在自体が認知されてしまった場合、<マルチロール>や<エリアゼロ>等で前を破壊する事によってケアされてしまいますが、存在やケアプレイが知られてない内では閃刀姫相手に無類の強さを持つパワカとして活用できます。


    2018年7月制限-環境考察(2)へ続きます。

販売ランキング【2018年8月編】

    posted

    by -遊々亭- 遊戯王担当

    遊戯王販売ランキング.jpg
    販売ランキング
    【2018年8月編】

    こんにちは、遊々亭@遊戯王OCG担当です!

    今回は2018年8月の間によく売れたカードをランキング形式でまとめてみました!
    それではどうぞ!

    販売ランキングTOP3
    第3位
    Nダイナレスラー・パンクラトプス

    効果モンスター
    ATK 2600 / DEF 0

    ・カードテキスト
    このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
    (1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
    (2):自分フィールドの「ダイナレスラー」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。

    第3位は<ダイナレスラー・パンクラトプス>!
    強力な破壊効果に驚愕の特殊召喚条件で発売後すぐに優秀なサイドカードとして大会でも活躍中!
    2600と高い攻撃力を有しており、少ないリスクで戦闘破壊を狙える点も超強力です!
    本当にノーマルカードか...!?と思うほどの強さで第3位を勝ち取りました!



    第2位
    SR魔妖廻天

    通常魔法


    ・カードテキスト
    このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。(1):デッキから「魔妖廻天」以外の「魔妖」カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。

    第2位は

    第1位
    UR水晶機巧-ハリファイバー

    リンク/効果
    ATK 1500


    ・カードテキスト
    チューナー1体以上を含むモンスター2体
    このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
    (1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
    (2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

    今回の第1位は水晶機巧-ハリファイバー>でした!
    最近流行りのたんぽぽサンバでもやはり大活躍のこのカード!
    大型大会で見かけるデッキでの採用率も非常に高く、
    今後の遊戯王の環境を左右していく1枚と言えるでしょう。


    今回の販売ランキングは以上になります。

    ではまたヾ( ´ー`)ノ


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