
久しぶりに遊々亭さんでブログを書かせていただきます。
お付き合い下さい。
今回は、私が最近使っているデッキ【アルバスの落胤】について、直近のCSで好戦績を残せたのでご紹介したいと思います。
【アルバスの落胤】は現環境で上位にある【勇者デスピア】を筆頭とする【烙印】系統のデッキではあるものの、<アルバスの落胤>を中心とした横方向の繋がりを重視しており、より柔軟な対応力と手数を併せ持ったデッキになっています。
まずは構築です。
デッキレシピ
【勇者デスピア】との比較
展開の解説前に、既存デッキとの異なる点を見ていきましょう。【勇者デスピア】と【アルバスの落胤】を比較した場合、以下のメリット、デメリットがあります。
- <流離のグリフォンライダー>により、より確実に<烙印融合>を通しに行ける
- 「勇者」ギミックのカードパワーが高い
- <流離のグリフォンライダー>で無効系誘発を躱すことができる
- 「勇者」ギミックの始動カードが合計で2枚しかない
- 素引きが好ましくないカードが多い
- <アラメシアの儀>を発動すると<デスピアの導化アルベル>を通常召喚しても効果を使えない、またその逆も
- <烙印融合>のサーチ手段が【デスピア】より多い
- <失烙印>により手数が増加し、捲り性能も向上する
- <シャドール・ビースト>、<黒衣竜アルビオン>のドローにより、手札誘発など追加の妨害を引き込みやすい
- <スプリガンズ・キット>が特殊召喚効果を持っているため、<氷剣竜ミラジェイド>を温存したまま基本展開にプラスして<赫の烙印>を構えやすい
- <エルシャドール・ミドラーシュ>の拘束力が高い
【勇者デスピア】についてはここでは割愛しますが、「勇者」ギミックのパワーが高いのは言わずもがなです。
では【アルバスの落胤】における手数、捲り性能とはなんなのか。
まず第一に、<失烙印>により「融合」系カードの発動が無効化されないため、<烙印融合>はもちろん、<アルバスの落胤>、<赫の烙印>が格段に通りやすくなります。
さらに、<失烙印>で<スプリガンズ・キット>をサーチすることで追加の「烙印」カードにより盤面を作ったり、<黒衣竜アルビオン>でドローすることも可能です。
この<失烙印>は<デスピアの導化アルベル>はもちろん<スプリガンズ・キット>でもサーチが可能で、この<失烙印>と<スプリガンズ・キット>の相互関係から、安定性の向上はもちろんのこと、返しのターンのための追加の手数を容易に準備できます。
<エルシャドール・ミドラーシュ>ですが、これは<烙印融合>で<シャドール・ビースト>を落とすことで展開でき、特殊召喚を多用する相手に強力な拘束力を誇ります。
<氷剣竜ミラジェイド>と並べれば、モンスターでの突破は非常に困難です。
<失烙印>はあくまで「発動が無効化されない」ため、「効果を無効にする」<灰流うらら>は躱すことができません。
そのターンの融合召喚を止められるだけでなく、融合召喚しないと意味の無いカードを残すことになり、【勇者デスピア】より重く受けるといえます。
また、<スプリガンズ・キット>は手札コストが必要で、<烙印開幕>などと併せ打ちするとすぐに手札が尽きかねません。
そして墓地リソースですが、これは前述の<黒衣竜アルビオン>で<烙印断罪>を墓地へ送ることで解決できるため、然程気になることはありませんが、この点では【勇者デスピア】より劣ることは否めません。
以上に【勇者デスピア】との比較を書きましたが、一概にどちらが強いとは言えず、それぞれに独自の強みを持っていることがわかります。
その中で、<烙印開幕>や<アラメシアの儀>、<聖殿の水遣い>が規制されていること、<失烙印>によるアドバンテージ獲得力と捲り性能の高さから、これらを使用する【アルバスの落胤】をCSへと持ち込むことに決めました。
直近のCS、蓮杯での戦績は、5-2でトーナメント1落ちのベスト7でした。
前日のみりんCS2人チーム戦でも予選は4-1と、なかなか良い戦績を残せたのではないでしょうか。
(本戦は0-3でしたが...)
各ギミックでの展開例
ここからは具体的な展開例について書いていきます。<氷剣竜ミラジェイド>で<烙印竜アルビオン>をコストに<デスピアの導化アルベル>を除外し、エンドフェイズに<赫の烙印>をセット。
相手ターンに<赫の烙印>で<ガーディアン・キマイラ>を出し、<デスピアの凶劇>により<氷剣竜ミラジェイド>を帰還。
【デスピア】でも使われる基本の展開です。
<赫の烙印>を素引きしていたり、<失烙印>により<スプリガンズ・キット>をサーチできる場合は、<氷剣竜ミラジェイド>の効果を温存できます。
既に手札に<赫の烙印>があれば、<神炎竜ルベリオン>、<シャドール・ビースト>の効果にチェーンして<アルバスの落胤>を回収し、<神炎竜ルベリオン>と融合して氷剣竜ミラジェイド、<神炎竜ルベリオン>の効果処理で<シャドール・ビースト>と<アルバスの落胤>をデッキに戻して<エルシャドール・ミドラーシュ>を出す。
<シャドール・ビースト>のドローをチェーン2にすることで、<赫の烙印>を引けた場合と引けなかった場合で分岐でき、引けた場合は<神炎竜ルベリオン>の効果で<エルシャドール・ミドラーシュ>を出し、その後に<赫の烙印>で<氷剣竜ミラジェイド>を出す(ただし墓地かフィールドに闇属性モンスターが必要)。
アドバンテージ能力でいえば「デスピア」側に劣りますが、<赫の烙印>や<スプリガンズ・キット>などを予め持っている、または1ドローで引けた場合は、<氷剣竜ミラジェイド>と<エルシャドール・ミドラーシュ>の2体を並べることができます。
基本的にはこの2つを使い分けて戦っていきます。
また、<シャドール・ビースト>を素引きしている場合は「デスピア」ギミックにより展開しながら<神炎竜ルベリオン>のコストで捨てることで、それらの展開を両立させることができます。
<エルシャドール・ミドラーシュ>がいると<デスピアの凶劇>の効果が使えませんが、<エルシャドール・ミドラーシュ>を<ガーディアン・キマイラ>の素材にして巻き込むことでその効果を使えるようになります。
相手の展開を阻害したターンのエンドフェイズに起動すれば無駄がありません。
ほかにも、<黒衣竜アルビオン>の墓地落としがコストであるため、手札で発動して<アルバスの落胤>を墓地へ送り、チェーンして<赫の烙印>で融合素材とすることで<神炎竜ルベリオン>に繋ぐことができます。
<黒衣竜アルビオン>は<烙印開幕>を墓地へ送ることもでき、破壊耐性を付与したい場合にも有用です。
相手によって<捕食植物ドラゴスタペリア>を出すなど、融合モンスターを使い分けて戦っていきましょう。
ギミック被りによるジレンマが比較的少ないどころか、むしろ手数として還元しやすく、多角的に攻めることができ使っていて非常に楽しいデッキです。
是非、皆さんも使ってみてはいかがでしょうか。
ここまでお付き合い下さりありがとうございました!