
【十二獣】デッキ解説「FA-ホープ・レイ・ランサー」採用型
今回は、2023年12月23日に発売された『QUARTER CENTURY DUELIST BOX』にて新しく登場する<FA-ホープ・レイ・ランサー>についてご紹介します。
ランク4の新たな汎用モンスターということで、様々な活用方法があるこの1枚。ぜひ、その魅力を知っていただければなと思います。
新規カード紹介
FA-ホープ・レイ・ランサー
新たに登場するランク4の水属性の獣戦士族のXモンスター。アニメZEXALにおいて遊馬とシャークが協力し、<No.39 希望皇ホープ>を<ブラック・レイ・ランサー>に装備した姿が元ネタとなっています。 カテゴリとしては【FA】に属し、召喚条件自体はレベル4が3体と難しいものになっていますが、後述する効果により盤面に出しやすいようにはなっています。
<FA-ホープ・レイ・ランサー>は、1ターンに1度、手札の魔法・罠カード1枚を捨て自分フィールドのランク4以下のXモンスターの上に重ねてX召喚することもでき、この効果のお陰で、3枚消費であることには変わらないものの、効果を使ったランク4以下のXモンスターを有効活用しながら展開することができます。
相手フィールドのモンスターの攻撃力が500ダウンする効果
自分・相手のバトルフェイズ開始時に相手フィールドの全ての攻撃表示のモンスターの効果が無効化される効果
このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時、素材を1つ取り除くことで、もう1度だけ攻撃できる効果
と、かなり戦闘に特化した性能となっており、自身の攻撃力が2500あるため、このカードだけで3000打点まで取ることができる優秀な性能を持ちます。
効果の無効化効果に関しては、発動タイミング、条件的に有効に活用できる機会は少ないと思われますが、対象を取らずに永続的に無効にできるため、発動できれば強力な制圧効果となります。
戦闘破壊に際し、もう一度攻撃できる効果に関しても相手依存の状況が多く、こちらの効果をメインに据えても発動できない機会もあるにはあるでしょう。
ですが、このカードの本質は、他のカードとのシナジーにあります。
コンボ紹介
まずは、戦闘に強いエクシーズというところで、<天霆號アーゼウス>を欠かすことはできません。レベル1~4を軸にするデッキにおいて、3000以上の打点を出す方法はいくつかありますが、このカードの魅力は何といっても重ねられる範囲の広さです。
重ねた後に制約もかからないため、展開に使ったXモンスターの上に重ねて出して、そのまま相手の攻撃力を下げながら戦闘をし、最終的に<天霆號アーゼウス>になる、という形で、低レベルのモンスターを軸にしたデッキの新たな選択肢になり得ます。 また、「手札コストを必要とする」という点に着目するのも面白いかもしれません。水属性であるため【シャーク】や【氷結界】など、水属性の制約が展開途中にかかるテーマにも出すことができ、素引きしてしまった<氷結界>を墓地に落とすことも可能です。
<氷結界>は水属性のサポートカードとして屈指の性能を誇りますが<おろかな副葬>などで墓地へ送りたいカードであり、手札に抱えると悲しくなってしまうこと請け合いです。 相手の攻撃宣言時に使える効果の方も強力ですが、<氷結界>を墓地へ落とすことで展開が始まる、なんてこともあるので、EXデッキに入れておいて、相手の盤面に依存せず、能動的に手札の魔法・罠をコストにできるカード、という点では様々なカードとの相性がいいと言えます。 それこそ【FA】に関するカードである<フル・アーマード・エクシーズ>も、墓地で効果を発動する罠カードですので、素引きしてしまった際に展開途中に落とせるというのがとてもありがたいところ。 面白いコンボで言うと【十二獣】とはかなりのシナジーを発揮します。
1枚でX召喚が可能という脱法X集団である【十二獣】ですが、下級モンスターたちの共通効果として、「自身を素材として持っている元々の種族が獣戦士族のXモンスターに効果を与える」効果を持っています。
例えば<十二獣モルモラット>なら素材を1つ取り除き、手札・デッキから<十二獣モルモラット>1体を特殊召喚する効果、
<十二獣サラブレード>なら貫通ダメージを与える効果と、よく【十二獣】で使われる効果たちですが、実は【十二獣】のXモンスターでなくても効果が使えます。
そして<FA-ホープ・レイ・ランサー>は獣戦士族であり、且つランク4が中心の【十二獣】Xモンスターに重ねて出すことができるため、もはや事実上の新たな【十二獣】と言えます。
<十二獣ワイルドボウ>による直接攻撃、その後に<FA-ホープ・レイ・ランサー>を重ねるだけで<天霆號アーゼウス>の素材のかさましにもなりますし、どうしても戦闘で除去したいモンスターがいるなら<FA-ホープ・レイ・ランサー>で攻撃しにいくことも可能です。
十二獣はその性質上、攻撃力が高いモンスターを相手するのが少し難しいため、純構築をするのであれば、打点を補える<FA-ホープ・レイ・ランサー>は小回りの利く良カードになるでしょう。
デッキレシピ
参考までに<FA-ホープ・レイ・ランサー>を搭載したデッキレシピをこちらに掲載いたします。デッキレシピ
【十二獣】
プレイヤー:Hearth
モンスター
計24枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキレシピについて
<FA-ホープ・レイ・ランサー>を活用した【十二獣】のレシピになります。一部【FA】のモンスターを活用しながら、【十二獣】の基本的な動きを強めた形になります。
マスターデュエルの方と違って<十二獣ドランシア>や<十二獣の会局>の枚数がまだまだ足りず、デッキとしての出力は足りてないと言わざるを得ませんが、それでもある程度のパワーはあるかと思います。
まとめ
ということで<FA-ホープ・レイ・ランサー>に関して紹介させていただきました。筆者はランク3軸のデッキに採用して使用感を確かめようと思っております。
手札から切りたい魔法・罠との組み合わせや<天霆號アーゼウス>へのつなぎ役など、どちらかというと、パワーの足りないテーマを補う優秀な1枚だと考えているので、皆様も、もし手に入れた際には使ってみてはいかがでしょうか?