
今年も環境まとめを中心に記事を書いていけたらいいなと思います。
と言うわけで今回もBT19~EX8環境のまとめをしていきます。良ければお付き合いください。
BT19環境
[BT19] クロスエボリューション時期としてはCycle2一次予選から二次予選くらいまでの環境です。
なのでこの環境をやり込んだプレイヤーは多かったのではないでしょうか。
新カードではクロスハートやブルーフレア、トワイライトやミレニアモン等デジクロスデッキが大幅な強化を貰いましたが、最終的に環境に残るデッキはいませんでした。
ただクロスハートやブルーフレアは知らないとめちゃくちゃにされる早さやパワーがありますのでなめてかかると痛い目に合うかもしれません。
この弾で一躍環境を動かしたのは<ロードナイトモンX抗体>を中心とした紫グッドスタッフです。 ロードナイトモンX抗体の単体性能の高さもさることながら、<ドーベルモンX抗体>、<ケルベロモンX抗体>を中心とした紫のX抗体デジモンを活かした進化ラインの強さと汎用性の高さから様々なバリエーションが生まれ、Lv.6以上をリヴァイアモンやアヌビモン等何と組み合わせても強いのでこの進化ラインを使うデッキを紫グッドスタッフと言います。
また、テイマーズ完全体のACEも強力です。
特に<タオモンACE>の登場時オプション使用から一気に進化を繋げる動きが注目され、出来上がったのがタオルインです。
他には<デ・リーパー>も強化が入り、環境でたまに見るようになりましたが、本領を発揮するようになるのはその次の弾でしょう。
EX8環境
[EX08] CHAIN OF LIBERATION環境の変化が大きかった弾。
<デュークモンX抗体>と<メディーバルデュークモン>、2種のSECが猛威を振るいました。
デュークモンX抗体はデュークモンデッキを大幅に強化。
今まで今一つ環境に出てこれなかったデュークモンを遂に環境クラスに押し上げます。
また、単体性能の高さから他にも赤絡み、青絡みのX抗体デッキに単体出張する姿も見られました。
そしてメディーバルデュークモンはどのデッキに入れても一定の仕事をするカードとして非常に人気です。
中でも<マザー デ・リーパー>とは相性が良く、軽減登場のためにレストさせる駒としてもアタックするときの連携相手として非常に嚙み合いが良いため、純デ・リーパーは勿論、所謂風真ザ―と呼ばれる<風真照人>とマザーを採用したコントロールやハイブリデッキの大幅な強化になりました。
また、NSpに続き、DS、NSoと新規ペンデュラムテーマが増えました。
どちらも初登場時のNSpよりも戦いやすい印象ですが、環境の第一線で戦うには少し厳しい印象。
これらもたまに見かけるため、知らないと厄介なデッキくらいの立ち位置でしょう。
また、この環境の大型大会は超テイマーバトルでした。
1on1もありますが、3on3で選びやすいデッキの研究が進んだ印象があります。
では、両環境の主なデッキを見ていきましょう。
紫グッドスタッフ
基盤自体は<アヌビモン>が幅を利かせていた時代の<ゴブリモン>、<オーガモン>、<ドーベルモンX抗体>、<ケルベロモンX抗体>を中心とした手札破棄と効果登場を利用して手札とメモリーを稼ぐ進化ライン。アヌビモンの時代から変わったのはレベル6に強力なX抗体が増えたため、<X抗体PF>が腐りにくくなった事で大量に採用されるようになり、安定感とメモリー管理がさらに得意になった事でしょうか。環境初期に注目されたときには突破力に優れる<ロードナイトモンX抗体>がデッキの中心でしたが、EX8環境では対応力と妨害に優れる<リヴァイアモン>を中心とした型が主流です。
とは言えロードナイトモンX抗体や<リリスモンX抗体>、NSoに転用する型もあるなど基盤が強いデッキのため、銀河のようにこの先も形を変えて長く残りそうです。
タオルイン
<タオモンACE>の登場時で<超進化プラグインS>や<スクランブル>で<サクヤモン>か<クズハモン>に進化。その進化時で更にオプションを使用。<カイザーネイル>やクズハモンの効果でタオモンACE登場、さらに登場時でオプションを使用して...と繰り返し、最終的に<ルインモード>を含む大量のレベル6以上を並べて対戦相手を粉砕するコンボデッキ。
初手の安定感は課題ですが、起こる事象はまさに宇宙。
ルインモードが複数立つこともざらにあり、決まってしまうと手が付けられません。
デュークモン
元々愛好家がいるデッキで、残念ながら環境レベルには一歩及ばないぐらいの評価でしたが、最高クラスのフィニッシャーを得てようやく完成しました。元々の型とは微妙に方向性が違うので愛が深いプレイヤー程複雑な表情をしているのは気のせいでしょう。
微妙に噛み合わない強化を何度ももらっていたと言う事は色々な軸でデッキを組めると言う事であり、環境デッキになった今でもいわゆるテンプレ型が定まっていない印象があります。
プレイヤーの好みに合わせて組めると言う事でしょう。
黒ハイブリッド体
マザー デ・リーパーと<風真照人>、そしてメディーバルデュークモンの組み合わせを強く使えるデッキの一つ。基本はコントロールデッキですが、メディーバルデュークモンが残ればマザーと連携して2点クロックを刻み始めるので攻める性能も悪くないです。
<ジャスティモン:ブリッツアームACE>と<ジャスティモンX抗体>を採用している方もあり、そちらはより攻撃的に攻める事ができます。
育成をドローに使えないためドローの少なさは弱点ですが、プレイングでカバーする類のデッキです。
デ・リーパー
数が多いわけではないですが、BT19とEX8(とその前のテイマーバトルパック)での強化で環境の片隅に間違いなく存在するのがデ・リーパーです。マザーは当然の事、元々風真が入るデッキなので自然にメディーバルデュークモンが入り攻めと除去が大幅に強化。
そこに新カードで足回りの強化と受ける性能が上がったため、無視できない程度の強さを得ました。
従来通り<リーパー>で一気に決める勝ち筋は勿論、メディーバルを早めに出してクロックを稼ぐなどリーパーに依存しない戦い方もできるようになったため、プレイングに深みが出て回す方も対面する方も難しいデッキになった印象です。
紫ハイブリッド体
元々いたデッキの一つですが、完成度が格段に上がったおかげで環境終盤にトップメタに躍り出たデッキです。土台が強いのは勿論ですが、<ジャックレイド>と速攻付与による打点の読み辛さと継戦能力の高さ、メモリーを稼ぐのが得意なので特別シナジーが無くても余裕をもってメディーバルを使えるなど取れるプレイが多彩でこれまたプレイも対面も難しいデッキです。
とは言え土台の強さだけで勝てるゲームも多いので難しいと言うよりは強いうえに腕も出るデッキと言った方が正確かも知れません。
ピラミディモン
通常環境では数は多くないですが、単色限定のレギュレーションでは存在感を見せたデッキ。元々ワンショットデッキと言う事でメインの勝ち筋が太い点が強みです。ワンショットと銘打つデッキですが、<ピラミディモン>自体は消滅相手であればめっぽう強い耐性を持っているので持久戦に持ち込むこともでき、環境の立ち位置次第では流行る可能性もあるでしょう。
鉱物、鉱石型がどうしても少ない点が弱点です。
以上がBT19、EX8環境で新しく生まれたデッキと復権したデッキ、躍進したデッキでした。
今回触れませんでしたが環境にいるデッキとしては依然として建御雷神、赤ハイ、マグナX、ミラージュなどお馴染みの面子が幅を利かせているため、新しいデッキが環境レベルで活躍するのは難しいですが、その中でもこれだけのデッキが増えていると言う事で強力なカードも多かったと思います。
次の弾もロイヤルナイツを始めとした強力なデッキが数多く生まれそうで楽しみですね。
それでは今回はこの辺りで。ここまで読んでいただきありがとうございました。