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めざせ最強進化! 第11回「ピノッキニーズ」

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by 八坂

デジモン デッキ紹介.jpg
めざせ最強進化! 第11回「ピノッキニーズ」
こんばんは。八坂です。

前回はTCGコネクトで言うところのエンジョイバトル用のデッキだったので今回はガチバトル用のデッキを紹介しようと思います。

目次
デッキリスト
ピノッキニーズ
デジタマデッキ
5
1枚

所謂緑カオスと呼ばれるデッキの一つです。
大まかな分類としてはよく知られたデッキに分類されるため、皆まで言わずともわかっている部分も多いと思いますが、その理解度は人によってまちまちだと思いますので、このデッキについて詳しく語る前にいくつかの前提を共有したいと思います。

前提の共有
1. 環境の中心は緑であるという事
以前の記事でも語りましたが4弾環境の中心は緑です。黄色と緑の2強との声も大きいですが、個人的な認識では緑の一強です。
その理由は何よりも完全体での0コスト進化。強い究極体なら緑に限らずどの色にもいますが、オプションの一つも使わずに完全体をコスト的にパス出来るのは緑の特権で、テンポ的にもコスト的にも圧倒的なアドバンテージです。
この土台の強さこそ緑が3弾環境からずっと幅を利かせていて、ケレスやヘラクル、ニーズヘッグとデッキ名こそ変わっていても常に環境のトップに付けている理由です。土台が強いからぶっちゃけ上に何を使ってもデッキが強いんですよ。
どの色もやり込めば強い戦い方やテクニックがあると思いますが、それは緑も同じなのでそれ以前の土台の違いが大きく、この差を埋めるのは非常に困難に思います。

2.ニーズヘッグモンの支配力について
皆さんご存じの通り<ニーズヘッグモン>の能力は条件付きの全体除去です。
レスト状態でさえあればどんなに強いデジモンでも除去できるほか、小粒が何体並ぼうと構わず一掃できる2点が優れています。とは言えこれだけなら前環境の<Alter-S>も見劣りするものではなく、支配的に強いとは言い難いものだったと思います。
ニーズヘッグモンの支配的な強さはやはり完全体の進化コストをパスできる土台の強さに起因するものです。
具体的に言えば、育成エリアにレベル3がいる状態であれば1コストでターンをもらって1コストでレベル4に進化、0コストで自身をレストさせて吸収進化、その後5コストでニーズヘッグモンに進化してデジバーストを発動すれば完了。ここまで育成にレベル3さえいれば盤面に何もない状態から1コストで全体除去まで到達できます。
当然ターンを渡すときは最低でも1コストで渡すわけですから、つまり育成にレベル3がいるなら常にニーズヘッグモンが飛んでくる可能性があるわけです。
これが緑を相手するときは必ず頭に入れておかないといけない事実であり、現環境そのものです。
そりゃあ引かれていなければ出てこないですが、引かれた瞬間に除去に届くのですから、それを知ってて割り切るのと知らないでプレイするのでは訳が違います。少なくとも知っておいた方が良いでしょう。

以上2点が4弾環境の緑を理解する上での前提です。ここまでは例え緑を使わないとしても押さえておくべき環境の基本だと言えるでしょう。

デッキの概要
ニーズヘッグモンの弱点
ここまでで緑は土台が強く、そこからタイムラグ無しに飛んでくる<ニーズヘッグモン>は強いという話をしました。ここからはもう一歩踏み込んでニーズヘッグモンの弱点の話をします。
ニーズヘッグモンは「育成にレベル3がいて手札に進化ラインが揃っていれば盤面、コストに関係なく全体除去まで繋げられる」と言いましたが、その条件がそのまま弱点、もとい付け入る隙になります。
まず育成にレベル3がいない状態、というか場にレベル2がない状態ですね。幼年期は基本的に2ターンに1体しか場に出すことができないため、一度使ってしまうか除去されてしまうと連続では使えないという欠点があります。なので育成にデジモンがいない時ならニーズヘッグモンを恐れずレストさせる事ができる訳です。
また、手札に進化ラインが揃っていればというのも順当進化なら仕方ない部分ですが間違いなく欠点の一つです。
どちらもリターンを考えれば弱点とも言えないような隙ですが、ここを克服できればニーズヘッグモンはもっと強く使う事ができます。そして、その弱点を補えるのが<ピノッキモン>なのです。

あれっ、でもピノッキモンって...
このブログを読んでくださっている読者の皆様には<ピノッキモン>について思い当たる節があるかもしれません。
そう、以前書かせていただいた青緑アグロの記事でピノッキモンが信用できない理由を事細かに語らせていただきました。(参考:めざせ最強進化! 第9回「青緑速攻ver.4」)
この記事はぼくの書いた中では割と反響があった方で、特にピノッキモンについて書いた部分にやたらと力が入っていると評判だったのですが、そんな記事を書いたほとぼりも冷めぬうちに何を言い出すんだコイツと思われた方もいるかも知れません。

前の記事については別に嘘を書いたつもりはないですし、今回ピノッキモンを採用しているのにも嘘はありません。
折角なので今回のデッキではピノッキモンを採用できる理由を前の記事と照らし合わせて
説明していきたいと思います。

ピノッキモンを信用できない理由をまとめると、
  1. ピノッキモンを投げても除去されやすい環境のためゲームを終わらせられない
  2. ピノッキモンを投げ始めるとピノッキモンを投げる以外の行動が極端に制限される
  3. ピノッキモンが切れると負けしか待っていない
この3点です。最後のゴリ押しに役立つはずが、ゴリ押し切れなくなったためピノッキモンが終わった後のデメリットが目立つようになったという話でしたが、ここで新たな回答になるのが<ニーズヘッグモン>です。

ピノッキモンを投げ続けている限り相手の盤面はずっとレスト状態が増えていく一方のため、ニーズヘッグモンの全体除去があればほぼほぼ壊滅状態に持っていく事ができます。
ピノッキモンを除去されても全体凍結効果は有効で、全体除去するには問題ないため、1.のたやすく除去されるという問題はクリアしています。
また、ピノッキモン連打以外のゴールがあるという点が重要で、このお陰で3.ピノッキモンが切れても負けないですし、2.の選択肢の問題も解決するという訳です。
つまり、ピノッキモン様に足りないものはニーズヘッグモンだったと言う事です。これには<ジュレイモン>もにっこり。

ニーズヘッグモンから見たピノッキモンの働き
また、<ニーズヘッグモン>から見ても<ピノッキモン>の効果は非常に相性のいいものです。
最初にニーズヘッグモンの欠点はレベル2が場に出せない状況だと効果が使えない事だと言いましたが、それを踏まえて、次のターンニーズヘッグモンが来ない状態なら好きにアタックに行けるという考え方が現環境の基本です。
つまり、裏を返せばニーズヘッグモンを出せないターンは相手の盤面がニーズヘッグモンの効果で吹き飛ぶ盤面になりやすいと言う事で、そういう盤面をニーズヘッグモンが出せないターンにピノッキモンを出して保存することで次のターンに悠々と刈り取ることができるという寸法です。いい関係ですね。

更なる相互作用
ニーズヘッグモン>の相棒としては、レスト効果を持ちそれ単体でも強力な<ヘラクルカブテリモン>や<セントガルゴモン>が採用される場合が多いです。
それらも非常に強力なのですが、究極体を何体も立てようとする都合、どうしても進化事故が付き物です。
順当進化は事故るのが当たり前という話ではあるのですが、単に事故と一言で片付けるのではなく、もう少し解像度を上げてみたいと思います。
ヘラクルカブテリモンもセントガルゴモンも強力な究極体ですが、それらを強く使うためにはしっかり進化する必要があります。
もちろんニーズヘッグモンも進化する必要があるため、これらを使うにはそれぞれ順当進化を成功させる必要があります。仮にセントガルゴモンで厄介な相手デジモンをレストさせてニーズヘッグモンで処理しようとすれば2体分の進化ルートが必要です。
セントガルゴモンなら最悪完全体やレベル4素出しからでもいいですが、基本的にはこれらを相互作用させるなら2セット分の進化ルート、すなわち成長~究極までのラインが2体ずつ必要になるわけです。
一方で<ピノッキモン>の場合、ニーズヘッグモンはきちんと進化する必要がありますが、ピノッキモンは素出しで済むため進化ラインの要求が1セット分で間に合います。 皆さんも順当進化で事故り散らかして負けた経験は一度や二度ではないと思いますが、その内容は特定の世代を極端に引けずに負けたというのが大半かと思います。 しかし、引かなかったその世代はゲーム中一枚も引けなかったのでしょうか。それとも1枚や2枚しか引けなかったのでしょうか。それともほしい時に引けなかったぐらいでしょうか。
一枚も引けなかったならそれは仕方ないです。そのゲームは無理というものでしょう。
1枚か2枚しか引けず数が足りなかったと言うならこのデッキはそういう事故に強いです。引けた1セットをニーズヘッグモンだけに使えるのですから。
極端に引けなかったのではなく必要な時に引けなかった場合...それは必要な時に持っておけるようにもっと先を意識してプレイするといいかも知れないです。

と言うわけで、プレイングにもよりますがピノッキモンとニーズヘッグモンの2種を採用する事で他の組み合わせより事故りにくい構築になっていると言えます。これがこの構築の強みです。

その他のカード選択について
ピノッキモン>以外はそれ程特別な意図はないです。
レベル3は育成で籠る事が多いので素出ししやすい2コスとテントモンを全て4投。16枚枠を取るとして残りの4枚は単純に強いパルモンと特定の場面で相手を詰ませる事ができるテリアモンを2枚ずつ。
レベル4は<ニーズヘッグモン>に1コストで繋げる事と、相手のニーズヘッグモンに巻き込まれない6000打点である事の2点を重視してこのバランスになっています。
レベル5は全体で9枚な事を前提に、最速ニーズヘッグモンの為の<アルゴ>と<ブロッサ>4積みを基調として主にアグロへのガードを上げる為に<ジュレイモン>を2枚取り、その分アルゴを3枚に減らしています。今だとアグロはほぼ見ないのでジュレイモンを減らすかはともかくブロッカーは減らしても良いと思います。
レベル7はゲームを決めるパワーがあるので多く取りたい気持ちはありますが安定の方が欲しいので3枚。
秘めたる力の発現>は4枚欲しいですが無くても戦えるので枠の都合で3枚。

こんなところで全体的に無難に纏めたという感じですね。

基本的な回し方
ニーズヘッグモン>の捲り性能が凄いのでニーズヘッグモンの準備ができているなら少々の展開遅れは苦になりません。
なので自由に動けるよう序盤からドローを進めるのが基本です。具体的には初手に<ゴブリモン>と<テントモン>がいるならゴブリモンから育成に乗せてテントモンはドロー効果を使うとかですね。
あとは手札に不足したレベルのカードは大事にするとか、余剰気味のカードは多少弱くても使っていくなど、とにかく手札の回りを優先してプレイするようにします。
その上で相手の色や展開次第で致命的なプレイだけは避ける様に、またどうしても手札が不自由なら完全体登場など思い切ったプレイもしていくなどして、臨機応変に対応していくといいでしょう。

.........いや臨機応変って。説明してるようで何も説明してない常套句ですが紹介する気あるんでしょうか。我ながらこんな言葉が出てくる事にビックリです。
とは言え対応力に優れるデッキなので最低限回し方の指針だけ意識したらあとは相手の出方に合わせて動くと言った形になるでしょう。別に手抜きではないんですよ。
まあこれだけだとあんまりなので一つだけ上手くなるコツを紹介するなら負けて覚える事です。臨機応変に対応するには負けるイメージが無いと上手い対応が取れないのでいっぱい対戦していっぱい負けましょう。

まとめ
という訳で今回は緑の基本的な理解と<ピノッキモン>採用型のデッキの話でした。
デッキの特徴としては基本的な緑を事故り難い形に調整したような形ですので、<ミミ>と<ライラモン>を採用した型などと比べると最大値は劣るかも知れませんがその分回りやすいデッキになっていると思います。
興味があれば是非使ってみてはどうでしょうか。
それでは今回はこの辺りで。それでは!

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