
遊戯王ラッシュデュエル 先攻が有利と言われる理由【青山瑞樹】
皆さん、遊戯王ラッシュデュエルを楽しまれているでしょうか。
新パック発売まであと2週間程度。
少しずつ公開されているカードが増えてきて待ち遠しいですね。
さて、遊戯王ラッシュデュエルでは先攻が有利とよく言われます。
今回はその理由についての解説記事を書かせて頂きました。
TCGは先攻有利なことが多い
TCGは基本的に先攻が有利になることが多いです。私は約15年くらい何らかの形でTCGに触れ続けてきましたが、後攻が有利と言われるTCGはほとんど知りません。
基本的には先攻が有利になりやすいのがTCGです。
TCGによって理由は異なりますが、最も主な理由は「先にカードを出すことができるから」というもの。
先にカードを出すことで攻め込むことができます。
相手はそれに対して受け身にならざるを得ないため、相手の手札が悪ければあっという間に勝負がつくことも珍しくはありません。
全く同じで手札、同じ引きで対戦してみると先にカードを出せる利点を感じやすいかもしれませんね。
先攻は攻め、後攻は守りが継続するため基本的に後攻は攻めに転じることが難しいのです。
後攻が無理に攻めに転じてしまえば、ライフが持たなくなります。
先に攻めの姿勢を作ることは有利となりやすいです。
(※この話はTCGの種類によって差は生じます)
遊戯王ラッシュデュエルでの先攻後攻の違い
さて、話は遊戯王ラッシュデュエルに入っていきます。遊戯王ラッシュデュエルでは先攻後攻で「先にカードを出せる」以外にもルールによる差が生じます。
先攻:バトルフェイズなし
後攻:バトルフェイズあり
今のTCGでは先攻ドローに制約がついていることも多いですが、遊戯王ラッシュデュエルでは先攻後攻の差はバトルフェイズの有無だけです。
そのため、先に攻撃宣言できるのは後攻プレイヤーからになります。
ここだけを切り取ると先に攻撃できる後攻が有利に思えてくるかもしれません。
ですが、それ以外にも色々な要素が絡むのが遊戯王ラッシュデュエルの面白い部分でもあります。
先攻のメリット
TCGにおける主な先攻のメリットは先ほども書いた通り「先にカードを出せる」というもの。遊戯王ラッシュデュエルでは遊戯王OCGとは異なり、出すだけで圧倒的制圧力を持つモンスターはまだ存在していません。
強いて言えば《青眼の白龍》でしょうか。
ここでお気付きになった方もいるかもしれません。
そう、先に罠カードをセットできるのです。
遊戯王ラッシュデュエルでは「先に罠カードが発動可能になる」のも大きなメリットでしょう。
後攻のメリット
何と言ってもバトルフェイズがある。これにつきます。
というより、バトルフェイズが有る以外にメリットらしいメリットはありません。
先攻プレイヤーに魔法罠カードがなく《セブンスロード・マジシャン》アドバンス召喚、下級モンスター2体をセットしてターン終了してきたとしましょう。
ですが、もし先攻プレイヤーに魔法罠カードがセットされており、それが《火の粉のカーテン》が伏せられていたのであればどうでしょうか?
これは後攻のメリットを先攻のメリットが上回ったケースですね。
最も差が出るのは先攻2ターン目
ここまでは先攻後攻メリットの話をしてきました。どちらも主に1ターン目に大きく関わる話でしたね。
今までの話を見て「お互いにそれぞれメリットがあってそこまで先攻が有利に思えない」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実を言うとその通りだと思います。
先攻後攻1ターン目は手札(初手)による影響が大きく、1ターン目だけで見るとそこまで大きなが差が出るとは私も思ってはいません。
ですが、ここから最も差が大きく出る場面が訪れます。
それが先攻2ターン目!!
遊戯王ラッシュデュエルではドローフェイズに5枚になるようにドローを行います。
これが非常に先攻を有利な展開に持っていくことに繋がります。
後攻1ターン目が終了し、先攻プレイヤーの場にカードが残っていれば先攻プレイヤーは手札5枚+残ったカードで後攻1ターン目の場に攻め込むことができます。
実際に対戦してみるとよくわかるのですが、もし後攻プレイヤーが最上級モンスターをアドバンス召喚していた場合は最大でも場に3枚しかカードが残りません。
(※アドバンス召喚した最上級モンスター+残り2枚=3枚)
それに対して先攻プレイヤーは手札5枚+残ったカードで一気に相手に攻め込むことができてしまうのです。
先ほどの例で出したように後攻1ターン目に後攻プレイヤーの攻めを罠カードで捌いた場合はさらに差がついてしまいます。
確かに先に攻撃できるのは後攻プレイヤーですが、先にマウント姿勢で場を支配しやすいのは圧倒的に先攻プレイヤーです。
先攻は2ターン目に相手の場を崩しやすい!
これが先攻有利と言われる最大の理由です。
後攻プレイヤーも罠カードを構えて守ることもできなくはないのですが、初手5枚で相手を攻撃しつつ守るカードを引く確率は高くありません。
どちらかが欠ければ先攻2ターン目に崩される可能性は高くなってしまいます。
遊戯王ラッシュデュエルでは5枚になるようにドローするため、大量のカードを使うことが可能になります。
そのため、先攻2ターン目は相手の伏せカードを破壊しつつ、場を崩壊させる展開も珍しくはありません。
逆に言えば、後攻プレイヤーは先攻2ターン目の攻撃をいかにして凌ぐかがポイントです。
ここを守ることができれば大体五分に持っていけると私は思っています。
まとめ
- 1.TCGは先攻有利なことが多い。主な理由は先にカードを出せるから。
- 2.遊戯王ラッシュデュエルでも同様に先攻が有利である。その理由は先攻2ターン目に多くのカードを使って場を崩しやすいため。
- 3.特に先攻2ターン目が重要であり、この攻防がゲームを大きく左右する。
というのが今回の内容になります。
なんとなくでも理解して頂けたでしょうか?
イメージしづらかったという方はデュエルの際に先攻2ターン目の攻防をよく見てみるとわかりやすいと思います。
この記事を読んでくださっている方には(2)、(3)だけでも知ってもらえると役に立つかもしれませんね。
もし先攻後攻どちらを取るか悩んだ場合は先攻を取るほうが有利だと覚えておくだけで役に立つと思います。
さらに1歩踏み込んでみたいという方は先攻時の勝敗、後攻時の勝敗をメモして見比べてみるのも1つの手。
ある程度データが取れると先攻有利が数字で明確に見えるはず。
私の持っているデータだと先攻時勝率7割程度、後攻時勝率4割程度になりました。
ゲームで強くなろうと思った際には、まずゲームを分解して1つずつ理解すると継続的な強さを得られるかもしれません。
一度ゲーム性から考えてみるのも良いのではないでしょうか?
それでは、またお会いしましょう。
青山瑞樹でした。
青山瑞樹はTwitter及び個人ブログで遊戯王ラッシュデュエルに関する情報を発信しています。
今回の記事を読んで興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、こちらも覗いてみてもらえると嬉しく思います。
- Twitter @aoyama_mizuki01
- 個人ブログ「ラッシュデュエル攻略」