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【第184話】整頓植物-前編- | WIXOSS|ウィクロス

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【第184話】整頓植物-前編-

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by ねへほもん

整頓植物の記事リンクはこちら!
筆者も余力があれば2つ位カードゲームの記事を書きたいのですが、時間と筆者の実力的になかなか難しいですね・・・
ウィクロスは構築段階での事前準備が多く、記事を書くネタにしやすいので、当分はウィクロス一本かと思います。

今回は「植物緑子」を取り上げます。
整理整頓>の1枚で新しい戦い方が可能になり、面白いと感じているため、17弾環境の主力デッキとして使っています。
単純に<整頓>の強い点を解説するというよりは、<アンダーワン>と比較しつつ、環境に応じてどう使い分けるか?という観点から解説していこうと思います。どちらが強いというより、環境との相性や相手の意表を突けるかで変わってきます。
まずレシピはこちらです!
 
整頓植物.jpg
 
◆構築の背景
レシピ自体は<整理整頓>以外は従来の植物と同じですが、この1枚で戦い方は大きく変わりました。
14弾で<ヤシ>と<水天>が登場し、大きく強化された以降の植物の変遷は以下の通りです。
(1)流行前
14弾当初は植物緑子の認知度が低く、世界大会では全く見られませんでした。
筆者は知り合いのゆーきさんが使っているレシピを見かけ、密かに調整を進めた結果、世界大会の裏で行われたWPSで優勝できた思い出があります。
この頃は相手に対策されることが少なく、多少厳しい形勢でも無理矢理<応報>を使えば突破できることが多かったです。
筆者の回し方は相当粗かったですが、相手が不慣れなこともあって何とかなっていました。
(2)流行と対策
パイオニアというべきゆーきさんがWPSで連覇を達成したことにより、植物緑子の強さが徐々に認識されていき、<APEX>と並ぶ2大環境デッキとなりました。
それと共に、<APEX>側も<クラチャン>、<バオバブーン>+<アイスフィンガー>といった対策を講じ、強引な<応報>は通りづらくなりました。
結果として、<ヤシ>で丁寧にハンデスを決め、長期戦の中でじっくり追い詰める戦い方が主流になりました。
この辺りまで来ると、筆者の力量では回すのが難しくなったと感じ、<ペリー><爾改>へと戦い方の主軸を移しました。
(3)整頓の登場
対策が進む中で、どうせ通らないのならと<応報>を抜いてWPSに出場した時もありました。
確かに防御は固くなりましたが、今度は時間制限が壁となり、時間切れにより予選落ちしました。

後は1発の<応報>で決まらないのならと発想を逆転させ、<応報>を2発通すべく、<スピサル>で2回目の<応報>と<水天>を使い分けるというアーツ構成を使ったこともあります。
これもなかなか有力でしたが、<応報>を2発放つエナが貯まらないケースもあり、決定打にはなりませんでした。

しっくり来るアーツ構成を思い付かないまま、数ヶ月が経過し、17弾を迎えました。
来ましたよ。待望のアーツが!
その名も、
「整理整頓」
gp

このカードにより、不協和音を奏でていた5枚のアーツが再び繋がりました。
APEX>へ1発目の<応報>で詰める手段を手に入れたことで、<応報>に再び存在価値が生まれました。
◆キーカード
《整理整頓》
gp

今回の構築の目玉で、この1枚で戦い方の方針が大きく変わりました。
「<修復>連打」と「エクシード3面ランサー連打→<応報>」という2つの勝ち筋が復活し、当初の割と気楽に戦えていた時代に戻れた気がします。
修復>&<ヤシ>ハンデスを連打し、じわじわと追い詰めるというのを毎試合繰り返すのは疲れますし、時間内に終わらせるには相当の技量を要するので筆者には無理でした。
整理整頓>の主なターゲットは<APEX>ですが、具体的には下記の手順で詰めます。

(1)<APEX>をエクシードランサー等を絡めてライフ2以下へ削る
(2)<応報>を使用
(3)アタックフェイズに入り、<整理整頓>を使用し、相手のトラッシュを空に
(4)相手は<APEX>起動を使えないため、攻撃が素通りして終了

こんな簡単に済めばよいですが、勿論そうとは限りません。
上手い相手なら対策を用意してくるはずです。
予想される対策としては、「<バオバブーン>×2→<ドント・エスケープ>で2面守り」です。
この対策を上回るには、「ライフ0まで削る」「<ドント・エスケープ>を早めに使わせる」といった対策が考えられますが、要はガンガンライフを削ってアーツを使わせましょうという話です。
詳細は後編のデッキ別対策の項でご説明します。

整理整頓>の登場により対<APEX>への新しい勝ち筋が生まれましたが、これにより「アンダーワンを抜ける」という大きなメリットが生まれました。
アンダーワン>と比べた<整理整頓>のメリットは以下の通りです。
 
ⅰ腐りづらい
アンダーワン>はスペルを使わない相手に完全に腐ってしまうという大きな欠点がありました。
今までは無しだと<APEX>に対抗不能になるためやむなく入れていましたが、<応報>という防御に使えないアーツに1枠割く中で、もう1枚腐る可能性のあるアーツを投入するのは正直嫌でした。
整頓>もクセの強いアーツで、汎用性はないですが、対<APEX>の詰め以外でも使える場面は多いです。
最後について補足ですが、修復で2点回復→アタックフェイズに入り、整頓でデッキへ回収と進めることで<コフィン>をカットインする暇を与えません。
修復>の後に別のスペルを使ってしまうと相手にカットインする口実を与えてしまいますので、ターンの最終スペルを<修復>にすることがポイントです。最悪自分のリフレッシュ回避のために使えばライフ1点分は得するので、どんな相手に対しても完全に腐るということはありません。
 
ⅱ青エナを残せる
ヤシ>を連打する場合、「青エナの消費が激しい」という問題点がありました。
植物緑子はエナチャージを連発できるとはいえ、どの色のエナが落ちるかはランダムであるため、エナが緑一色になることもしばしば。
緑一色は麻雀なら強いですが、ウィクロスだと弱いです・・・
そうなると<アンダーワン>の回収がしづらくなり、<ヤシ>を活躍させるほどに腐りやすくなっていきました。
アンダーワン>→<整理整頓>と変更することで、青エナの消費量が減り、安心して<ヤシ>で青エナを使えるようになりました。
ⅲ「見えないアンダーワン」
環境の序盤だとなおさらですが、植物には<アンダーワン>が入っているという固定観念が残り、投入していなくても<アンダーワン>を警戒してくれることがあります。17弾に入ってから見る植物のレシピでも、多くが<アンダーワン>採用型です。
この「見えない<アンダーワン>」により、アーツ枠を割くことなく相手の行動を縛ることができます。

相手がスペルを使う都度、カットインを考えるフリをして、<アンダーワン>の存在を意識させることがポイントです。
要は演技力ですw
あまり考えすぎると時間切れになる上、わざとらしくなるので、一呼吸置く程度で相手のスペルを通す位が丁度良いのかなと思います。全然カットインしなければ、いずれは<アンダーワン>が無いのではと気付かれるはずですが、それまで相手の警戒を誘えれば、十分仕事を果たしたと言えるでしょう。
《羅植 カーノ》《羅植 ハエトリ》《羅植 アサガオ》
gp gp gp

Lv2の植物について、<カーノ>を4投しているレシピをよく見かけますが、筆者のレシピは何とびっくり<カーノ>は1枚だけです。
それぞれの強みを整理しておきましょう。

・<カーノ>:除去能力を持つ。Lv3緑子で一気にエナチャして除去を狙える他、<ヤシ>で除去できないLv4シグニも除去できる。
憎き<スヴァローグ>を除去できるため、遊月環境では必須

・<ハエトリ>:7000打点あり、除去されにくい。先攻2ターン目で立てておけば高確率で生き残り、Lv3グロウ時のエナチャ補助ができる。

・<アサガオ>:LB持ち。とりあえずサーチしておくと、<キク>を引けない場合にも<ラフレレ>の補助ができる。

アサガオ>は筆者の好みとして、現環境で<ハエトリ>は必須級だと考えています。
今ピルルクが<DMF>、<Cアント>といった5000打点のLv1シグニの採用を増やしており、<カーノ>を立てても倒されやすくなっています。
爾改>の<ペリー>に焼かれないのも大きく、たかが7000打点、されど7000打点です。

ただ、今必須だと考えている理由は別にあります。
「列車タマ」対策になるからです!

レクイエム>の登場により、一部で密かに流行している列車タマですが、<ハエトリ>1枚で相手の1ショットを妨害することができます。
実例を見てみましょう。

(例)相手の盤面:<ドスラフ>、<グスタフト>(<レクイエム>でダブクラ&アサシン持ち)、<ドーラ
ⅰ自分の盤面:<カーノ>2体
ⅱ自分の盤面:<ハエトリ>&<カーノ
・ⅰの場合
アサシン持ちの<グスタフト>の前にシグニを立てても意味がないため、両端に<カーノ>2体を配置することになります。
この場合、相手のアタックは以下のように進行します。

ドスラフ>アタック(正面の<カーノ>をバニッシュし、1点)→<ドーラ>アタック(自身にアサシンを付与し、1点)→<グスタフト>アタック(2点与え、全体アップ)
→<ドスラフ>(1点)→<グスタフト>(2点)→<ドーラ>(トドメ)

と、ライフ7点の上から1ショットが成立します。
2体居ても除去されたりアサシンで突破されたりと意味がありませんでした。
・ⅱの場合
ドスラフ>の正面に<ハエトリ>、<ドーラ>の正面に<カーノ>を配置すると、状況が一変します。
最初の1点が入らなくなり、ⅰの場合と比べて被ダメージが1点減ります!

まず<ドスラフ>からアタックすると、5000焼きでは正面のハエトリが焼けないため、最初の1点が通りません。
かといって<ドーラ>からアタックし、<ドスラフ>にアサシンを付与すると、<ドーラ>自身が正面の<カーノ>に阻まれ、やはり最初の1点が通りません。
カーノ>1枚を<ハエトリ>に変えるだけで、被ダメージが1点抑えられ、相手の1ショットを妨害できます。

勿論、<アテナ>で<ハエトリ>をバウンスされると1ショットが通ってしまいますが、この場合は除去に余計なリソースを使わせることができます。
例えばこちらがLv3のターンに相手が仕掛けてきた場合を想定すると、<アテナ>でバウンスされたターンは<暴風>で凌ぎ、返しのターンはエナ不足でLv4へグロウできないながらも、その返しのターンで列車1ショットを仕掛けるには再度<アテナ>等で<ハエトリ>を除去する必要が生じます。
ただ耐えるだけではなく、相手に余計なリソースを使わせながら耐えることで、生存率を高めることができます。

ハエトリ>は<キク>でも代用可能ですが、常に<キク>を引けるとは限らないので、<ローザリ>でサーチ可能な<ハエトリ>を入れておいた方が確実です。

17弾になってから、気のせいか遊月を見る機会が減った気がするので、<カーノ>1枠分を<ハエトリ>に替えた方が良いと感じています。
個人的には<カーノ>・<ハエトリ>・<アサガオ>各1か、<カーノ>2・<ハエトリ>1のどちらかと考えています。
《羅植 ヤシ》

gp


ヤシ>は通常3枚投入の構築が多いですが、思い切って4枚投入してみました。
ちなみに去年WPSで優勝した時は1枚投入のみでしたので、人は変わるものだと実感していますw
昔の話とはいえ、こんな強いカードを1枚だけとは自分はなんと愚かだったのかと思います。

4枚投入している理由は以下の通りです。
ⅰ初手のエナチャージ
初手に緑エナをチャージする時に、何をチャージしようかと迷うことがあります。
キク>はLv3で4グロウ前に場に出せる、<アグネス>は手札に持っておかないとLv4グロウ時に動けない、<ラフレレ>は圧倒的なエナチャ力があり、Lv4グロウ後はガンガン場に出したい、<修復>は当然手札に抱えたいと、上級シグニでもチャージしたくないカードが多いです。
その点、<ヤシ>はLv4グロウ直後で青エナ・マルチエナが少ない局面ではあまり使わないので気軽にエナチャージすることができます。
ⅱハンデスのコストが安い
青1エナで1枚ハンデスでき、ついでに黒エナを払って<キク>を場に呼ぶことで消費したエナを回収し、むしろプラス収支にすることができます。
自分のエナ数が減る<トリトリ>と異なり、使っても自分のエナが減らず、気軽に使えるという点で優れています。
ⅲ釣り上げが強い
ハンデスもそうですが、何より釣り上げ効果が強いです。
今となっては常識でしょうが、黒効果を単体で使って<キク>を釣った場合はエナが2枚増えます。

ラフレレ>:登場時+2エナ&<アグネス>で寝かせて+1エナ→計+3エナ
キク>:登場時+1エナ→<アグネス>で寝かせて+1エナ→計2エナ
ヤシ>:出現時コスト-1エナ→<キク>登場時+1エナ→<アグネス>で<ヤシ>&<キク>を寝かせて+2エナ→計+2エナ

黒単体で使って<キク>と等価、更に1エナ追加で払えばハンデスができる、<アグネス>や<マンドレ>も釣れる、場合によっては除去もできると多彩な動きができる。
「強いカードは4」ということで4枚投入しましたが、実際腐ることはほぼありませんでした。

注意点としては、マルチエナの消費が多くなるため、マルチエナを温存するように回すことです。
緑コストを緑エナで払うのは当然ですが、青コストも極力青エナで払うことがポイントです。
例えばLv4にグロウしたてのタイミングで、エナがあまり貯まっていない場合はまず<ラフレレ>を連打してエナをしっかり貯め、青エナが落ちてから<ヤシ>を出すと良いです。

ヤシ>は1枚で複数面を埋められるため、手札が薄くなった局面でも強いです。
何でもいいから、安い消費でとりあえず3面を埋めたいという場面では、「<ヤシ>を出す→<ヤシ>を釣る→<キク>を釣る」とすることで簡単に3面埋められます。

恥ずかしながら筆者も最近知ったのですが、ヤシの出現時能力は好きな順で処理できることは覚えておくと良いでしょう。
相手が手札1枚の局面で、白→青と使うとバウンスしたシグニを捨てられ、サーバントを温存される可能性がありますが、青→白と使うとまず相手をハンドレスにした上でバウンスすることができます。
また、マルチ1枚の局面で黒効果を使って<キク>を出し、先に<キク>でエナチャし、「ラッキー青が落ちた~」と落ちた青エナを使って青効果を使うことも可能です。

色々書いてきましたが、とりあえず「<ヤシ>は強い」ということです。
植物を知る人からすれば、何を今更という話でしょうが。
今回はこんなところですね。
特定のカードの説明に終始してしまいましたが、<整頓>だけではなく、列車タマ対策や<ヤシ>の使い方辺りも参考になれば幸いです。
後編ではデッキ別の対策を解説していきますので、お楽しみに!

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