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2023年2月 アーカイブ

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DISSONANCE DIVAイチオシカード紹介!

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    by 46熊

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    DISSONANCE DIVAイチオシカード紹介!
    こんにちは。ルール改定について書かせて頂いて以来ですね、お久しぶりです46熊です。
    ついに新弾『DISSONANCE DIVA』が発売しましたね。DISSONANCEとはストーリーの流れ的に恐らく『不協和音』と言う意味をさしており、今までディーヴァやハーモニー等のどちらかと言えば調和を旨とした展開から混沌に寄った方向に向かっていくような不穏さを感じています。
    不穏、と言えば。皆さん、新弾のカードどう思います?強すぎませんか??私は冗談抜きで強すぎると思います。にじさんじDIVAでも強いなーと言ってはおりましたがそのレベルを超えて何なら若干怖いと言うのが正直な感想です。しかもこの勢いを始点としてこれからどんどん強いカードが出て来ることを考えると末恐ろしいですね。
    この混沌のうねりがどこまで広がっていくのか楽しみでもあり少し恐ろしくもあります。

    今回はそんな不穏な動きを見せつつある新弾の環境の予想、加えて新規収録される強カードの中からある程度厳選したものを紹介させて頂こうと思います。何気にこう言うテイストの記事は此処だと初めてだったりしますが、テキストだけ見ても分からない強さの片鱗を感じて頂ければ幸いです。
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    よく見ると涎垂らしてて結構ヤバい事になってます。皆推しを前にしたらこんなもんよ。

    ディソナルリグがディソナシグニを何体必要としているか理解せよ!
    まだ新弾発売直後という状況なのであまり実感沸かないかもしれませんが、全てのルリグがディソナ要求しているわけではありません。例えば以下の2枚
    この二枚ですが、1つ目の効果で要求しているディソナシグニの枚数が異なります。メルは全てのシグニ、みこみこは2体以上と書かれていますね。これは前者はデッキの中にディソナ以外のシグニを入れると事故要因になる可能性がある、後者は複数体出す必要のないシグニであれば多少非ディソナシグニを採用出来る、と解釈しています。今回5人のディソナルリグが登場しましたが効果に要求しているディソナシグニの数で仲間分けするとこうなりますね。

    全てディソナ:花代、メル
    2体以上ディソナ:みこみこ、タマ、ユキ

    もちろんシグニの方でディソナを要求される事もあります。例えばこちら。
    このシグニは見た目こそディソナ2体要求ですが、自分のシグニを全てディソナにしておかないとどこか1体除去されるだけで効果を使用できない状況が発生してしまうため、非ディソナシグニを盤面に立てる回数は減らした方が良いかもしれませんね。(一応このシグニはユキで使用する機会が多いため、ルリグ効果で空いた一面に非ディソナシグニを立てて要求するのであれば些事です)

    と言う事で、基本的にはディソナ単で構築するのが分かりやすいですが慣れてきたら非ディソナシグニをちょい足ししながら改造していく、と言うのが良いかなと思う次第です。

    どんな環境になる?
    ディソナ環境を見ると、特に注目しているのは圧倒的ビート性能を誇る<花代>、ハンデスを絡めたコントロール性能が光る<みこみこ>の2ルリグでしょうか
    花代>は自身効果で相手のライフをメインフェイズに1枚クラッシュでき、手札が余ればエナに変換し、専用のシグニがエナ破壊に特化している中での相手にエナを与えにくいアサシン付与による要求と隙がありません。防御力は低いですが逆に相手のエナを縛る関係で防御の高い相手にもその防御力を最小限に抑え込んで攻めることが出来るためあまり気にならないのかなと予想しています。
    アサシンの発動条件は場の全てがディソナであるため非ディソナを採用すればするほど特にハンデス対面への勝率が安定しなくなってしまいますが、現状サーバント以外全てディソナで組んでも問題ない印象です。<シークラ>の5枚目以降として<フレイスロ団長>を採用する位でしょうか。有志の構築が待たれます。
    最近話題になっていましたが<シークラ>の2段目効果は自身がクラッシュしたライフにしか反応しない点にご注意を

    みこみこ>は今までのハンデスから1ランク上の次元にアップし、相手ターンの終わりにも<みこみこ親衛隊>によるハンデスを行います。このハンデスは<羅菌 アメーバ>や<翠美姫 コンテンポラ>の効果で回避できず、捨てる手札が無い場合残り続けるのが非常に厄介。ハンデスデッキに対して『詰められる1T前手札を一気に増やして相手のハンデスから手札のサーバントを守る』ような戦法にも回答を持っています。
    現状ディソナシグニにはハンデスデッキの天敵であった5枚見て3枚手札に加えるLBを持ったカードがありませんので、その意味でも相対的に強化されていると言ってよいでしょう。
    また、今まで青デッキはハンデスを完了したらやる事が無くなりがちな側面もありました。<みこみこ>は手札だけでは飽き足らずエナも徴収しに来ます。手札エナの両方に圧力をかけられて相手は頭を垂れること間違いありません。
    弱点は自身で手札を増やす手段が乏しい点、12000以上のパワーを持ったシグニが青には少ないため相手のエースシグニを処理するのが難しい点、シグニでの点取り能力で他ルリグには若干劣る点でしょうか。とは言えハンデスしているだけで相手は何かしらのリソース回復手段を使わないと1面埋まらないためシグニとルリグの1点ずつが担保されているという事でもあり、決して弱い性能ではないと予想しています。

    今回は紹介しませんがタマ、ユキ、メルも旧弾環境デッキに勝るとも劣らない性能を備えているため、かなり群雄割拠の環境になる事が予想されます。新規に登場したアシストルリグも癖のある効果を多数備えており、今まで通りの構築ではめためたにやられてしまいそうです。

    気になったシグニ、ピースは?
    紹介したいカードがあまりにも多いため、特に語りたい子達を厳選しました。他にも強いカードは数多く存在しますので各々が信じる最強カード達で自由にデッキを組んでもらえたらなと思います。

    シグニ編
    コードラビリンス コネクト//ディソナ
    知人界隈であまり評判のよくなかったカード。自分の評価とあまりにも乖離が激しかったためいの一番に紹介させて頂きました。効果は上から下まで全部使います。
    1番上の効果はコストを支払わないと能力消しを行うもので、ディソナ環境を考えるとディソナ最強トップメタと予想される<花代 惨>のアサシン付与を躊躇させることが出来ます。<メル=椿姫>のランサー付与、<ミコオシ//ディソナ>のアタック時効果も咎められ、後者に関しては青ディソナ染めで組むと分かるのですが12000打点がほんとにどいてくれません。居座った分だけハンデスの効きも薄くなる事から相手に重い除去を強要できる、目に見え辛い圧があります。
    2つ目の効果は多くの方がメインで使うと思います。ルリグ効果と合わせて2体デッキ底に送る効果は地味かもしれませんが相手のリフレッシュを遅らせサーバントの引き直しを阻害出来ると考えると意外とアリです。トラッシュから頻繁に出て来る<スチームパンク>や<ウトゥルス//メモリア>、<ウムル//ディソナ>もデッキ底に叩き込んでしまえば当分出て来ることはないでしょう。
    三つ目の効果は最近だと割と多めな自ターンにもパワーを上げられる効果で、ディソナであれば色指定無くパワーを上げ除去の範囲から逃げることが出来るようになります。自身のパワーを上げられないのが難点......と思う方が多いかと思いますが、実は自身のパワーを上げる小テクがあります。ヒントは『同時出し』でしょうか。後でお話させて下さい。
    今回は時間の都合で説明を端折りますが基本的に<ドーナ//ディソナ>と並べてアップ除去をケアしつつ相手のシグニも踏まない、でもルリグは2回殴って相手の主力シグニをデッキ底に送り込む、相手ターンは13000の<ドーナ//ディソナ>と15000の<コネクト//ディソナ>かってぇみたいな戦法が単純ですが分かりやすく強いのでそうした展開を継続できるようにしていきましょう。

    幻怪姫 ドーナ//ディソナ
    尺の都合でイラストのみの紹介になりますがイラストめっちゃ好き

    幻竜姫 遊月//ディソナ
    上の項は効果盛り盛りでしたがこのカードは『単純なテキストis強い』を体現したシグニです。一つ目の効果は自分のアタックを止められた場合2点分損してしまうと考える方も居るかもしれませんが、1パンして有効LBで横を止められた場合コストを支払う必要が無いと言った利点もあります。何よりこのシグニを擁する<花代 惨>の攻撃性能の高さから相手はアシストの温存が難しく、最後に切る大型アシストをこのシグニの為だけに切れないと言った状況も多々起こります。<花代 惨>で使用するのであれば彼女にアサシン付与し1面空けているだけでお手軽三面要求が出来るのもアツいです。
    二つ目の効果は単純なエナ焼き、しかも色、枚数に制限がありません。<遊月//ディソナ>を対象に取る1コス除去(<マキナスマッシュ>や<ウリス・アフリクト>など)を当てさせるように動くことで相手のエナに圧力をかけることが出来ます。<シークラ//ディソナ>を絡めると相手のエナが3から0まで持っていける事もあり、殴っても強い、止められても強い。そんな優秀シグニです。

    翠美 ウゴクエ//ディソナ
    このイラストを見た時最初に某フリーゲーム(閉じ込められた美術館から脱出するやつ)を思い出しました。あっちだと動く絵は額縁から這い出して女性とは思えない声を出しながらほふく前進で追いかけて来るので心臓に悪すぎますね。この子はそんな事しなさそう。
    かなり珍しい効果をしており、<バクチク//ディソナ><ムジカ//ディソナ>に貫通されない他ディソナ環境の1シグニLBを大体まとめて耐えてくれるので一部LBをケア出来る点はオススメ度が高いかなと。文字数足りない中SRを差し置いて紹介したのはそのためです。
    パワーは低いので緑同僚である<ワウルフ//ディソナ>に貫通されてしまうのはご愛敬。LBもエナを伸ばしながら超過1点を確実に守ってくれる点はとても優秀です。

    ピース編
    LANCER IN THE DARK
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    世間の評価は<アンバランス・ダンス>が高い中逆張りで紹介させて頂きますが、緑1コストでリフレッシュ回避により実質ライフ+1,+2エナor+2手札(シグニ2枚分手札が浮くので)、Sランサーによる1点要求、と器用に立ち回れるテクニカルなピースです。特に環境トップに来ると予想される花代のダメージソースにはリフレッシュによる1点焼却が絡んでくることが高確率で予想されるため、その1点を守れるのが偉すぎます。
    コネクト>の項で匂わせましたが、このピースで<コネクト>を2体同時に出す事で15000の<コネクト>を2面立ててがっちり盤面を固める事も出来ます。気持ち良すぎますよこいつは。
    ハンデス対面でフィニッシャーをエナに残しておいてリーサル組んだりといった使い方も出来るので対面に応じて自在に使い分けてみて下さい。

    終わりに
    かなり長くなってしまいましたがWIXOSSオタクとしてこの弾はまだまだ語りたいことが多すぎて嬉しい悲鳴を上げている最中です。
    どのカードも魅力的で、新ステージの幕開けとしては申し分ないスタートを切れたのではないでしょうか。
    今回は具体的なデッキを紹介する事はしませんでしたが、手元には机上で組んだデッキが幾つかあるので次回はそのデッキの中からどれか紹介するつもりです。
    それでは、1ランク上がったディソナの世界でまた会いましょう。

    最後まで読んで頂きありがとうございました。お気に召しましたら記事のいいねRTその他諸々是非よろしくお願いいたします。

人気のあのカードについて教えて!part.14「白環境で大出世!「大装 ゲイヴォルグ」の足跡を振り返る」

    posted

    by からばこ

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    白環境で大出世!「大装 ゲイヴォルグ」の足跡を振り返る
    はいこんにちは、からばこです。
    「人気のあのカードについて教えて!」シリーズ。今回は<大装 ゲイヴォルグ>についてご紹介します。
    登場から長い長い下積み時代を経て、今や白デッキの必須枠とも言える立場を掴み取った、大器晩成型シグニの1枚。その強さや歴史をたっぷり語っていきますので、よければお読みください。

    1:テキスト紹介
    まずは能力の解説から。
    アタックフェイズに発動する2つの能力を持ちます。
    自分のアタックフェイズ開始時に、白シグニ1体をダウンすることで1ドローする自動能力と、センタールリグに「アタックしたとき、相手シグニ1体をトラッシュに置く」を与える常時能力です。

    主に【リメンバ】【あや】など、耐久力に長けたデッキで使われているシグニです。
    持つ2つの能力は「面要求は少なめだけれど、長いゲームがしたい」デッキと相性が抜群。<ゲイヴォルグ>自身は直接ライフクロスを狙える能力を持ちませんが、相手とのリソース差をじわりじわりと引き離すことに関しては大得意です。
    まさに長期戦のエキスパート。【リメンバ】の台頭で長期戦環境となった、2022年後半のディーヴァセレクションを象徴するシグニ、とも言えましょう。

    2:「1面要求+ルリグ」の申し子
    ゲイヴォルグ>が最も得意とする場面は、「シグニで1面要求+ルリグアタック」の状況です。
    エクシア>や<コードハート リメンバ//メモリア>など堅牢なシグニが並び、ゲームが長引けば長引くほど、<ゲイヴォルグ>の2つの能力が輝きます。
    まずは1つ目のドローから。
    エクシア>や<リメンバ//メモリア>などの正面に置いた白シグニをダウンさせれば、ドローにつながります。
    ダウンさせたシグニの正面のシグニはバトルによるバニッシュで処理できなくなりますが、<ゲイヴォルグ>がルリグに与えたトラッシュ送りで後ほど処理すれば良いですし、<エクシア>などは<ファラリス>で狙いながら、他の場所の別の白シグニをダウンさせてドローに変換する、なんてこともできます。「アップ状態の〜」系のライフバースト対策にも繋がりますね。
    配置場所に応じてダウンさせるシグニをどう選ぶかが悩みどころですが、<ゲイヴォルグ>自身が白とあって腐りにくく、ハンデス飛び交う長期戦においては、「シグニアタック1面を放棄してドロー」はとても嬉しい能力です。

    もう1つは、ルリグアタック時のシグニ除去。
    「パワーを問わない」「トラッシュ送り」「センタールリグに付与する能力」という3点が非常に優秀です。
    ゲイヴォルグ>自身のパワーは12000とレベル3の中では高いのですが、ダウン状態の<コードハート リメンバ//メモリア>や、元々のパワーが高い<アンナ・ミラージュ><ウトゥルス//メモリア>などは、自身のアタックで処理できません。それらのシグニを無条件でトラッシュに送ることができるのは、そのターンの直接的なダメージにつながらないにせよ、長期戦前提の環境ではとても嬉しいです。
    居座り続けると厄介な<リメンバ//メモリア>や、アタックのたびに打点orサーバントにつながる<ウトゥルス//メモリア>は、ロングゲームをするシグニにとって速やかに処理したいもの。それらをパッと消してくれる<ゲイヴォルグ>のありがたみ、です。
    しかも「トラッシュ送り」と来たものですよ。エナを与えない。再利用もさせない。<リメンバ//メモリア>の存在も相まって、この「トラッシュ送り」がどれほど優秀か。ハンデスデッキがルリグアタックの度に、場のシグニを1枚、2枚とトラッシュに送っていく絶望感たるや、です。「エナを与えない」のは言わずもがな。

    そして「センタールリグに付与する」という点も、忘れられがちながら優秀な能力です。
    ずばり【シャドウ(シグニ)】で回避できません。【シャドウ(シグニ)】や【シャドウ(レベル1)】などは多くいますが、【シャドウ(ルリグ)】を持つカードは少ないでしょう。ここまで来ると防げるのは、完全な【シャドウ】くらいでしょう。
    トラッシュ送りはルリグアタック時と遅いのですが、その遅さが<エクシア>を完全に腐らせるという評価につながるのも絶妙です。

    総じて、全ての能力が絶妙に噛み合ったシグニです。
    ドローと除去の発動タイミングが逆だったら<エクシア>をトリガーさせてしまいますし、除去を<ゲイヴォルグ>が行っていたら【シャドウ(シグニ)】に防がれていました。ドローのためのダウンが「自身」であれば融通が効きにくくなっていたかも。ここまで採用されることはなかったのではないでしょうか。
    「書いてある能力が全部強い」と強いカードを評価する際に使う文言がありますが、<ゲイヴォルグ>は「書いてある能力が一言一句、絶妙に噛み合っている」という評価です。


    また<ゲイヴォルグ>は、5弾「CURIOSITY DIVA」で登場した「シグニとスペルが連鎖するカード」の1種です。
    対応するスペルは<ゲット・ヴォルグ>。小型版<ミラクル・ドロー>と、トラッシュに送るシグニの枚数を増やす能力を持ちます。
    ゲイヴォルグ>ばかりに注目が集まりがちですが、合わせて使うと結構強力です。

    3:登場直後の評価は「遅すぎる」だった
    今でこそ押しも押されもせぬ評価を手にした<ゲイヴォルグ>でしたが、長い長い下積み時代がありました。
    歴史とともに、<ゲイヴォルグ>の歩みを振り返りましょう。

    登場は2021年8月に登場した5弾「CURIOSITY DIVA」です。
    同期のSRには<H2O><ダイヤブライド>がおり、下級シグニにも<マノミン><トキユキ><ナベノツナ>など、そうそうたるメンバーが揃っています。<パラダイスうちゅう><ドラコ><イクリプス>の宇宙基盤や、メタピースとして優秀な<M.G.D>が登場した弾でもあります。
    そんな5弾発売当時は【チームエクス】【チームデウス】全盛期。当時は<ダイヤブライド>の評価が非常に高く、現在の<エクシア>のようなポジションでした。その後【原子デウス】の台頭で<H2O>が大出世したのは、多くの方の知るところでしょう。
    この2枚の他にも、<ピルルクxi>の登場で<Mデム>や<ハーメルン>が注目されたり、タマなどが<タマモゼン>を採用してみたりなど、事あることに5弾のSRシグニがスポットライトを浴びていました。大型イベントの物販などで「いくら以上購入で抽選!」などの企画があった際は、5弾を買うプレイヤーをよく見た印象です。SRはどれが当たっても嬉しいし、CやRのカードもたくさんあって嬉しいパックですからね。私もたくさん開けました。

    そんな粒ぞろいな5弾SRにおいて、登場当時の<ゲイヴォルグ>の評価は、今とはかけ離れたものでした。
    そもそも自身で要求できないし、リソース奪取のタイミングも遅い。【チームエクス】や各種【デウス】の台頭で3面要求+エナ破壊orハンデスは当たり前、の環境で、「シグニをダウンして1ドロー」「ルリグアタックでやっと1面除去」は、「遅すぎる」「そんな暇はない」という評価でした。「何か面白そうなことができそう」という意見もありましたが。

    ディーセレといえば3面要求が必須。加えて、エナ破壊などの飛び道具が無いと生き残れない。
    そんな超高速環境は、一人のルリグ(とシグニ)の登場で転機を迎えます。
    でじたるあーや!><ゆきめ//メモリア>です。21年12月の7弾「WELCOME BACK DIVA〜Lostorage〜」で登場したカードたちです。
    ゲイヴォルグ>のリソース奪取能力に注目し、「バニッシュしたシグニをトラッシュに置く」<ゆきめ//メモリア>と共に採用。下級シグニとルリグのあやでもハンデスを仕掛ける、超ロングゲーム前提の【青白あや】に、<ゲイヴォルグ>が採用されました。
    7弾の発売直後、関東で一人のプレイヤーがこのデッキを世に放ち、立て続けにセレモニーで優勝・入賞を繰り返したことから、【青白あや】は一躍脚光を浴びました。じわりじわりと使用者が広がり、22年5月のディーヴァグランプリ2ndでは【青白あや】は大きな勢力となっていました。準優勝のあやは【青単あや】でしたが、【青白あや】が数としては多かったと記憶しています。

    原点のデッキはこちら(WIXOSSBOX)になります「ゆきめはゲイヴォルグ」のコメントからも、その相性の良さが伝わりますね。

    4:リメンバの登場でエースシグニに
    22年7月のディーヴァグランプリ3rdは、優勝こそ【笛原子デウス】でしたが、【白単リメンバ】時代の到来を予期する大会でした。(白単とは「メインデッキを白いシグニ・スペルを中心に構築したデッキのことです。白色単体、の略、青単、黒単などもあります)
    白単の基盤はグランプリ2ndの段階で【白単アキノ】などが開拓されていましたが、3rdでリメンバというセンタールリグを得て大躍進。【原子デウス】【チームエクス】の牙城を【白単リメンバ】が崩しにかかった時期だとは、以前の<ミュウ//メモリア>解説でも取り上げた通りです。(こちらの記事を見てね)

    当時の【リメンバ】は<宇宙級母性>を採用した【白単リメンバ】と、ハンデスを取り入れた【青黒リメンバ】の2タイプが研究されていたようです。
    最終的に【青黒リメンバ】が主流になりましたが、構築が円熟された11〜12月頃までは、プレイヤー間でも様々な研究がされていたことが、当時の入賞デッキや各種ブログから読み取ることができます。
    こちらは7月中旬に東京・八王子で開催されたセレモニーの結果です。優勝デッキを見ると、【青白あや】で人気の<マノミン><ゲイヴォルグ><マドカ//ブレイク>を取り入れながら、<コックリサン><エクシア>など、【白単リメンバ】の強みも残そうとしているようです。4位もリメンバですが、こちらは<ビッグフット><タマモゼン>の【白単リメンバ】に近い構成ですね。
    10003.jpg
    【リメンバ】の研究は盛んに行われ、やがて【青黒リメンバ】と【白単リメンバ】のハイブリッド構築が開拓。こちらの記事でしみずきさんが紹介していますが、「【青黒】の火力・ハンデスと【白単】の防御力をどう両立するか」がポイントです。
    【青黒】にせよ【白単】にせよ採用するレベル3シグニは、プレイヤーの好みが出ます。リメンバの入賞結果を眺めるだけでも、主流の<リメンバ//メモリア>はさておき、<H2O>、<ZrO2>、<ミュウ//メモリア>、<ウトゥルス//メモリア>など様々です。
    そのラインナップの中に、今回取り上げている<ゲイヴォルグ>もしっかりいます。
    リメンバ・ディナー>のアタック時能力であるシグニダウン凍結と合わせて使うことで、1面をダウン凍結、1面<ゲイヴォルグ>でトラッシュ送りという、とんでもないリソース奪取性能を誇るカードになります。<ウトゥルス//メモリア>などのアタッカーは凍結させ、<エクシア>などはトラッシュに送って次に備えるなど、コントロール性能を底上げする役割を果たします。「1面ダウン凍結、1面トラッシュ」は悪夢のような呪文で、そこにハンデスが加わるとさあ大変。エナも手札もリソースも枯れ果てて、頼みの起動能力はルリグ・シグニのリメンバに封じられるという......。

    入賞の傾向やプレイヤー名を見るに、ハンデス(というより【青白あや】)を好む方が<ゲイヴォルグ>採用構築を頻繁に使っている様子でした。
    カスタマイズ幅の広さもまた【リメンバ】の強みで、<ゲイヴォルグ>もまた、【リメンバ】のひとつの基盤を担うエースシグニとして輝いた、ということでしょう。

    5:ディソナユキと相性が良さそう?
    そんな<ゲイヴォルグ>ですが、2023年にも活躍の兆しがあります。
    DISSONANCE DIVA」で登場する「未開の巫女 ユキ」「コードラビリンス コネクト//ディソナ」です。
    LR 未開の巫女 ユキ
    カード種類:ルリグ
    カードタイプ:イオナ
    色:白
    レベル:3
    グロウコスト:白2
    リミット:6
    【自】:あなたのアタックフェイズ開始時、あなたの場に《ディソナアイコン》のシグニが2体以上ある場合、以下の2つから1つを選ぶ。(1)対戦相手のレベル1のシグニ1体を対象とし、それを手札に戻す。(2)対戦相手のシグニ1体を対象とし、このターン終了時、それをデッキの一番下に置く。
    【出】:あなたのデッキの上からカードを5枚見る。その中からカードを1枚まで手札に加え、残りを好きな順番でデッキの一番下に置く。
    【起】エクシード4:【シグニバリア】1つを得る。
    SR コードラビリンス コネクト//ディソナ
    カード種類:シグニ
    カードタイプ:奏械:迷宮
    色:白
    レベル:3
    パワー:12000
    【自】:各アタックフェイズ開始時、対戦相手のシグニ1体を対象とし、対戦相手が《無》を支払わないかぎり、ターン終了時まで、それは能力を失う。
    【自】:あなたのターン終了時、あなたの場に《未開の巫女 ユキ》がいる場合、対戦相手のシグニ1体を対象とし、それをデッキの一番下に置く。
    【出】:あなたの他の《ディソナアイコン》のシグニ1体を対象とし、次の対戦相手のターン終了時まで、それのパワーを+3000する。
    ゲイヴォルグ>+「コネクト//ディソナ」+「レベル1or2のディソナシグニ」を配置することで、相手のレベル1シグニを「未開の巫女 ユキ」で除去しながら、「シグニで1点、ルリグで1点」を作り出すことができます。
    もちろん「コネクト//ディソナ」2面でも良いのですが、<ゲイヴォルグ>が絡めばドローやルリグによるトラッシュ送りができるので、「コネクト//ディソナ」とは補完し合う関係になるでしょう。
    「未開の巫女 ユキ」自身が【シグニバリア】を1つ得られるため、「黒点の記憶」で【ルリグバリア】【シグニバリア】を更に得ることで追加で3面防御を作り出し、「コネクト//ディソナ」<ゲイヴォルグ>「未開の巫女 ユキ」の3枚で相手のシグニをどんどんデッキ送りやトラッシュ送りにする、超耐久デッキを作ることができそうだな、と考えています。「幻水 イシガメ//ディソナ」という、ディソナ版<マノミン>もいますので、ハンデス基盤を組み込むことも可能です。
    ディソナ単体で組んでももちろん良いですが、「未開の巫女 ユキ」の自動能力はディソナシグニが2枚あれば発動するので、<ゲイヴォルグ>はもちろん、<エクシア><リメンバ//メモリア>など、既存の優秀な白シグニを添えることもできます。

    ディソナ登場後も【リメンバ】は強力なデッキであることには変わりませんから、<ゲイヴォルグ>の出番はまだまだありそうな予感がします。
    4月の「concord diva」では新たな装いのリメンバと、白ルリグとして「マユ」が新たに登場するので、<ゲイヴォルグ>がどんな活躍をするか、引き続き注目していきたいところです。

    6:終わりに
    というわけで<ゲイヴォルグ>の解説でした。
    ゲイヴォルグ>というよりは【リメンバ】を振り返るような内容でしたが、切っても切り離せない関係にありますからね。
    毎ターン1面トラッシュ1面ダウン凍結の恐怖、味わった方は多いでしょう。ディソナユキでも活躍してくれることを期待しています。

    2022年後半のディーヴァセレクションは、まさに【リメンバ】の時代でした。
    コントロール性能やカスタマイズ幅の広さもありましたが、プレイングの難しさや構築の自由度がまた、プレイヤーに練度と実力を求めてくるシビアな時代だったなと、こうして記事を書いて思います。
    私も22年後半は【白単リメンバ】【青黒リメンバ】を中心に練習しました。相手のルリグや対戦相手の練度、バトルの展開などから、「<リメンバ・ディナー>の起動能力で何を手札に加えるか」「ハンデスをどの程度仕掛けるのか、仕掛けないのか」「要求はどうする」「ピースは?」「<リメンバ//メモリア>と<ゲイヴォルグ>のどちらで攻めるの」などの選択肢が、1試合に次々登場する、果てしないコントロールゲームの繰り返しでした。
    非常に難しく、果てしなく、しかし非常に奥深く、だからこそ楽しい。結果こそ残せなくとも充実な日々だった、と書き記しておきます。勝ちたかったなあ......。

    5色環境、ディソナ環境も楽しみです。
    ミコオシ」のビジュアルがドツボofドツボなので、みこみこは組みます。ディソナ版<RANDOM BAD>まで来るとは......。

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