【5ページ目】デッキレシピ:2017年7月 | WIXOSS|ウィクロス | トレカ通販・買取ならカードショップ -遊々亭-

【5ページ目】デッキレシピ:2017年7月 | WIXOSS|ウィクロス

WIXOSS|ウィクロス 遊々亭Blogです。遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、WIXOSS|ウィクロスに関する情報を配信していきます。Twitterでも情報配信中です!
遊々亭@WIXOSS|ウィクロス担当アカウント@yuyuWixoss 遊々亭公式アカウント@yuyuteiNews

デッキレシピ:2017年7月 アーカイブ

タイトル一覧へ ≫

【第214話】パーフェクト・デッキ-後編-

    posted

    by デッキレシピ

    さて、今回は2アン記事の後編ですね。(前編はこちら)

    gp

    デッキ自体になかなかの反響があり、満足しています。
    ◆勝利の軌跡

    まずはらいだぁ杯の翌日に出たWPSの結果から。
    舞台はフルコンプ川崎店。
    筆者がコングラサーバントを過去に5枚獲得(ミルルン・タマユ・1ドラで優勝、1ドラ・ウルバン緑子で準優勝)しており、非常に相性の良いお店です。
    結果はどうだったのでしょうか・・・?

    予選
    1回戦 カーニバル 〇
    gp

    早速苦しい戦いとなりました。
    引きが弱く、一方相手は<タネガスペ>をガンガン的中させ、手札を維持しつつ的確にガードされた結果、ライフ3を維持して4にグロウされました。
    やむなく<轢断>を発射してライフ1点まで削り、美巧2体で突撃しました。
    前日同様<龍滅>等の回復アーツがあれば負けという状況でしたが、そういったアーツはなく無事勝利できました。


    2回戦 アロスピルルク 〇
    gp

    2遊月ではなく2アンを使ったことが最大限活きたゲームでした。
    ブルパニ><ロックユー>採用型で、2遊月ではまず勝てなかったでしょう。

    逆に2アンでは有利対面で、序盤から<アルマイル>や<十四年式>でガリガリ削り、後攻3ターン目に<轢断>を放ってライフ1まで削った上で1面空け+<マーライ>を立ててアタック。
    最初の2ターンにガードされており、サーバントの少ないアロスならサーバント無しもあるのではという予感が的中。
    そのまま1点与え、ルリグアタックを通して勝利できました。

    例えサーバントで防がれたとしても、ライフ0にはなるため、2ターンに分けて<一徹><マーライ>を決めれば<アイドル>1枚位なら余裕で乗り越えて勝てていました。

    どうでもいい話ですが、ここで対戦した方(あきつかさん)は既婚者で、WPS会場で会う度に筆者と、「お嫁さんを・・・僕にください!」「お前にはやらん!!!」というやり取りをしています。
    元ネタは去年LostrageのアニメのCMで流れていた、「娘さんを僕にください!」「お前にはやらん!!!」というやり取りからです。
    勿論99%は冗談ですが、続けているうちに、1%位は可能性があるのではないか?と感じてきました。(無い)

    今回はきちんと直接対決で勝った訳ですし、もしかしたら・・・?

    ねへ「勝ったので、お嫁さんを・・・僕にください!」
    あきつかさん「お前にはやらん!!!」

    ダメでしたw
    101回目のプロポーズに到達するまで後85回ほどありますが、諦めずに今後も取り組みを続けようと思います。
    本当にどうでもいい話でしたね・・・


    3回戦 緑子 〇
    gp

    今流行りの<ブルー・サジェスト>採用型の獣緑子で、<応報>でエナ、<アウト・ダスト>で手札、<サジェスト>でエクシードを奪うことで徹底的に相手の防御手段を奪うデッキです。
    4にグロウされると<応報>から確定で詰め切られるため、とにかく速攻勝負あるのみでした。

    何とかライフ3まで削った返しに相手がLv3へグロウ。
    予想通り<幻獣 ソウリュウ>を出され、<大盤振舞>のパワー変動を妨害してきました。
    しかし相手が<ソウリュウ>、<ミャオ>、<ミャオ>と並べてくれたので、<大盤>でこちらのシグニをパワー5000まで上げ、<ミャオ>2体とこちらのシグニ1体を<三焼揃踏>でバニッシュしました。

    次のターンを渡すわけにはいかないと、その返しのターンに<轢断>を放ってライフ1まで削り、2面空きの状態で美巧盤面に張り替えてアタック。
    サジェスト>入りなら<暴風警報>の枠は無いと読み、<暴風>入りでもサーバント無しならワンチャンスあると考えて踏み込みましたが、実際に<暴風>はなく、普通に2点通って勝利できました。

    予選から危ないゲームばかりでしたが、こんな調子で決勝Tは大丈夫なのでしょうか・・・?


    決勝T
    1回戦 タマ 〇
    gp

    まぁ有利対面です。
    ウェポンで削り、<轢断>でダメ押しして最後に美巧でトドメを刺して終了。
    相手がLv3のターンにあっさり終わりました。


    2回戦 ユキ 〇
    gp

    Lv5にグロウされ、<ヴェルサ>を維持されると面倒な相手ですが、<ベルフェーゴ>&<イフリード>を採用した型でそこまで固くないので助かりました。
    相手がノーパンしてきたため、Lv5へのグロウは許しましたが、順調に削っていき、ライフ差は開く一方。
    ヴェルサ>が居るとアサシンを付与できないため、<ヴェルサ>を事前に焼いた上で美巧にアサシンを付けてトドメを刺しました。


    準決勝 カーニバル 〇
    gp

    前回はウルバン緑子VSアロスピルルクで決勝を戦った方でしたが、見事リベンジを果たせました。
    相手の方の引きが悪く、エナの色が揃わずに<スノロップ>の回復条件を満たせなかったのが大きかったです。

    ライフ3の状態でLv4へグロウされるも、<三焼>で3面空け、<轢断>で1点まで削った後に美巧3面に張り替えてアタック。
    たとえ<サード・ディスティニー>入りで面を埋められたとしても、そのターンは<スノロップ>で回復できないため、そのターンは我慢し次に美巧アサシン2面を決めれば勝ちという状況を作り出せました。
    実際には<サード・ディスティニー>すらなく、三面アタックが通ってすんなり勝てました。


    決勝 ユキ 〇
    gp

    前回は準決勝でウルバン緑子VS2止めママの激戦を繰り広げた方との対戦でしたが、今回も大熱戦となりました。
    筆者が経験したWPS決勝の中でも随一の熱戦だったと思います。
    驚くべきことに、フルコンプ川崎店は前回と今回でベスト4のうち3人が同じ顔触れということになります。

    こちらのユキは戦績目覚ましく、前日のらいだぁ杯で6勝1引き分け、この日のWPSでもここまで6戦全勝と無敗を誇っていました。
    まさに「ウィクロス界の藤井聡太」というべき状況で、観戦していてもその鮮やかな動きに圧倒されていました。
    記事を書いていたため予習はバッチリでしたが、実際の動きで<エカリーテ>が大量にエナを増やしているのを目の当たりにして驚愕するほかありませんでした。
    スピサル>+<アヴァロン>というアーツ構成も納得のエナチャージ力でした。

    それでは実際の対戦の経過を見てみましょう。

    ・先攻1ターン目(ライフ7対7、左がねへ側のライフ)
    筆者が先攻を取り、<アルマイル>を2体並べてターンエンド。
    実は手札が大変なことになっており、初手の5枚+1ドローがアルマイル×3+ブドー×3という恐ろしい偏りを見せていました。

    ・後攻1ターン目(ライフ5対7)
    1エナチャージし、1体配置した上で<トーチュン・ウィップ>を放ってきました。
    そのまま2体を中央を空ける形で出してアタックし、2点取ってきました。

    ・先攻2ターン目(ライフ5対6)
    アルマイル>の除去力を活かすべく、Lv1でステイしてそのままアタックに突入。
    ここで相手が<ゴールド・ディフェンス>を使用し、中央の<アルマイル>のアタックが止められました。
    ウィップ>で丁度2エナを貯めた上で、中央の<アルマイル>を止めることで<アルマイル>自体のアタックダメージを防ぎつつ、<アルマイル>の除去も防いで計2点分守られました。
    敵ながらあっぱれという動きでした。
    まだ相手にコインがなく、ベットできない状態だったため、ルリグアタックは通って1点だけは削れました。

    ・後攻2ターン目(ライフ3対6)
    相手はLv2へグロウ。
    ヘレンキー>を立て、5000打点で中央の<アルマイル>を除去してきました。
    と同時に空いた1面+ルリグアタックで2点通され、こちらのライフは3に。


    ・先攻3ターン目(ライフ3対6)
    ブドー>で1面空けるのみにとどまり、そのままアタック。相手は<サモン・ラビリンス>を使い、速攻デッキに対する最強の壁こと<シンギョ>を呼び出されました。
    このターンはルリグアタックも防がれ、ライフは6点のまま。

    ・後攻3ターン目(ライフ2対6)
    相手はLv3へグロウ。
    殴れるウェポンシグニは徹底的に殴る方針で攻めてきて、最後にルリグアタックのみ通ってこちらのライフは2に。

    ・先攻4ターン目(ライフ2対6)
    ここでこちらにミスが出ます。
    トラッシュの<サイスパ>の存在をうっかりしていました。
    シンギョ>が居る以上、「<十四年式>で<シンギョ>を戦闘除去→1体バニッシュ」という順序で攻めるしかなかったのですが、トラッシュから<サイスパ>が飛んできて<十四年式>を無力化されました。
    ここで相手が1エナになったため、そのまま殴らずにターンを終了しました。

    ・後攻4ターン目(ライフ2対6)
    相手はエナ不足のため、Lv3のままターンを迎えます。
    相変わらずこちらのウェポンシグニを戦闘で除去してきました。
    悩んだ結果ルリグアタックはせずにターンをエンドしましたが、ここで殴られなかったことは筆者にとって非常に有難かったです。

    ・先攻5ターン目(ライフ2対4)
    いよいよ反撃を開始しました。
    ウェポンシグニが殴られ続け、このままではジリ貧だと判断して決戦を決意。
    まずは<ブドー>1体のみを出して1面空け、7コストで<轢断>を放ちました。
    正直<轢断>を撃たずに5ターン目までもつれるケースは稀なので、エナは余裕で余っていました。

    そこを<激奏>で貼り換え、美巧2面+ウェポン1体という盤面でアタック。
    ここでこちらに好機が。
    アヴァロン・スロー>を使って1面埋めてくれました。
    サモン・ラビリンス>を回収されましたが、ここで筆者はとある事実に気付いていました。
    とりあえずこのターンは1点も通らずに終了。


    ・後攻5ターン目(ライフ1対4)
    相手はユキのデッキバウンスでウェポンシグニを戻し、3面並べてアタックしてきましたが、そこは<大盤>+<三焼>で止めました。
    ルリグアタックのみが通ってライフが1に。
    美巧2面+ウェポンと美巧を事前に2体出していたのがポイントで、これだとこちらのシグニの配置を変えられないためユキのエクシード1(配置換え)でエナチャージされずに済みました。
    この時点で相手は4エナ。エナを絞ることが勝利に繋がることを筆者は知っていたのです。

    ・先攻6ターン目(ライフ1対1)
    ここで相手のデッキが3枚だったのがポイントでした。
    デッキが薄い状態で<サモン・ラビリンス>を使っても大した迷宮のシグニを呼べず、1面しか守れません。
    ここで<アヴァロン>が使えれば、<シンギョ>を釣って3面守れたのですが・・・
    6エナあれば<スピサル>+<アヴァロン>も使えたのですが、そこはエナ不足を読み切っていました。

    美巧を3面並べてアタックに入り、予想通り2面のアタックが通り、相手のライフは2に。直後相手はリフレッシュに入り、ライフ1まで削れました。
    ここまで来れば勝てそうな気がしますね。

    ・後攻6ターン目(ライフ0対1)
    相手の方も猛攻を見せます。
    盤面に<ヴェルサ>と下級2体を並べ、パワー15000、3000、1000の盤面を作ってきました。

    そう、<大盤>+<三焼>が効かないのです!
    パワー差があり過ぎて、大盤の20000パンプではパワーが揃いません。
    かといって、<ヴェルサ>を除去しないと美巧に<一徹>でアサシンが付与できません。
    万事休すか・・・?

    いえいえ。筆者が差し替えた1枚が最後の最後に活躍しました。
    その名も・・・

    金剛不壊

    gp


    ヴェルサ>をバニッシュしつつ3エナチャージ。
    ルリグアタックの1点が通り、こちらのライフは0となるも、勝利は目前でした。

    ・先攻7ターン目
    美巧2面を並べ、<一徹>で2体にアサシンを付けてそのまま攻撃を通して勝ち。
    数あるWPS決勝の中でも屈指の名勝負だったと思います。
    ユキ固い・・・




    という訳で、最後のアーツは<金剛不壊>でした。
    改めてレシピを掲載しておきます。


    2アンその2.jpg



    ◆まさにパーフェクト
    最後に<金剛不壊>の解説をして終わりにします。
    その存在に気付いた時、読み方通りパーフェクトな1枚だと感じました。
    2アンでの使い道がとにかく広いのです。
    効果を順を追って見ていきましょう。

    (1)パワー15000以上のすべてのシグニをバニッシュする。
    大盤+三焼と同様の使い方が可能です。
    12000、8000、8000のLv4,3,3盤面でも、<大盤>を使うことで全て15000以上に達するため、終盤では条件の達成は容易です。

    (2)対戦相手のパワー12000以上のシグニ1体をバニッシュする。
    筆者が最後に<ヴェルサ>を除去したように、ピンポイント除去としても使えます。
    実はこのデッキ、わざわざ3面除去を使う必要性に乏しいのです。
    序盤からウェポンでダメージを稼ぎ、<轢断>でダメ押しすると後は美巧シグニで詰めるだけになることが多いのですが、そこまで来れば<一徹><マーライ>で確実な詰めを狙うのが普通で、盤面除去だと相手の盤面埋めで守られる可能性が高いです。
    どうせ<一徹>でアサシンを付けるなら、わざわざ盤面を焼く必要がないため、こういった単面除去でも足りることが多いのです。

    守護>型の場合、サーバントランサーで1度3点通した後は、美巧3面バニッシュで点数を稼ぎ、最後に<一徹><マーライ>に持ち込むという展開が多いので、三面焼きのニーズが高いのですが、<轢断>でダメ押しできるウェポン型だとその必要性は低下します。

    (3)あなたのデッキの上からカードを3枚エナゾーンに置く。
    このエナチャージにより、実質2コストで使えることになります。
    「余った緑エナをトップエナチャージで赤エナに変換する」のもこのデッキの役割の1つです。
    正直なところ、緑エナはグロウコストで1枚、<大盤>2回で2枚使う程度で、あまりにもエナに落ちるようならば緑エナはただ無駄なだけです。
    そこで、<三焼>を緑エナ要求の<金剛>に替えることで、余った緑エナの有効活用を図りました。

    (4)あなたのデッキの一番上のカードをライフクロスに加える。
    速攻デッキには無縁の効果に思えて、実は重要な効果です。
    らいだぁ杯ではアサシン<マーライ>や<フルフル>により突然死により負けてしまいましたが、<金剛>の1点回復があればどちらも耐えられていました。
    その他、サーバント0枚構築だと、ライフ0の時にルリグアタックから身を護る手段が必要となります。
    多元>を<マーライ>のリクルートに使いたい場面では、<金剛>でライフを回復し、ルリグアタックを耐えることも有力です。

    いかがでしょうか。

    金剛不壊>はたった1枚で多様な働きができ、非常に優秀な1枚だと思います。
    ベット無しでも強いんですね~

    19弾環境はまだ始まったばかり。
    続報にご期待ください(#^.^#)

【第213話】パーフェクト・デッキー前編ー

    posted

    by デッキレシピ

    19弾環境楽しんでいますか?
    ねへほもんです。

    発売直後から各地でWPSが開かれていますが、強化を受けたルリグ達が順調に入賞しています。
    タマ・ユキといった白ルリグの復権が見られるほか、カーニバル・あーや・グズ子といった強化を受けたLostrage組も活躍しています。
    来月から世界大会予選が始まりますが、今後どのルリグが伸びてくるかが注目です。

    さて、今回は筆者が19弾環境最初の相棒に選んだデッキをご紹介します。
    デッキをTwitter上で公開したところ、予想外の反響があり驚きました。

    構築の背景
    18弾初頭に筆者が1止めエルドラの後継として投入した「2止め遊月」が予想外の流行を見せ、環境考察の上で無視できない存在になっています。
    遂にはしみずきさんさんまで構築を変えて使い始め、チーム戦で優勝するという結果を残しています。
    それと同時に対策も進んでおり、筆者自身はさほど使わなくなっています。

    2止め遊月の爆発力は凄まじいですが、対策アーツを2枚以上積まれるとかなり勝ちづらくなります。
    ずっと使い続ければ勝てるというタイプではなく、数あるデッキの中からたまに使うから有効なデッキであるため、筆者としてもデッキのレパートリーを増やす必要がありました。

    2止め遊月で勝てない筆頭と言えば、<ロックユー>+<ブルパニ>入りのピルルクです。
    ピルルクに強いデッキ・・・?
    そういえば、最近しみずきさんがこちらの専門に侵略してきているし、お返しに"アレ"を使うか。
    その名も、

    2止めアン

    ただ、止めデッキ使いの筆者としては意外かもしれませんが、2アンについては全くの素人でした。
    どこかに戦い方を書いていないかな・・・?
    こんな時の遊々亭ですね(ダイマ)

    しみずきさんが丁度記事を書いてくれていました。
    【WIXOSS デッキ】守護軸2アン

    全く同じ構築だと面白くありませんが、アイデアは既に頭の中にありました。
    2止め遊月の創始者として、このカードの存在はやはり外せません。
    大火の轢断
    結局ここに行き着くんですねw

    デッキコンセプト
    「<守護>軸に近いペースでウェポンシグニがダメージを稼ぎ、その後<轢断>でダメ押しをして最後に<マーライ>で〆る」

    順を追って解説していきます。

    1.守護軸に近いペースでウェポンシグニがダメージを稼ぐ
    集結する守護>は単体で3点稼ぐ化け物カードですが、今のウェポンも除去性能が上がっており、馬鹿にはできません。
    守護>を引けない、サーバントが揃わないといった<守護>軸特有の事故もないためドローソースを投入しなくても大丈夫です。
    代表的な除去役は以下の通りです。
    小砲アルマイル
    筆者にとっては<轢断>と同じ位推したい、「超」強力な1枚です。
    以前の記事でご紹介した、初期の2止め遊月には投入していませんでしたが、あることに気付き投入すると強すぎて震えましたw
    アルマイル>の利点としては、

    ・Lv1シグニであり、序盤の盤面を埋めやすい
    ・特に後攻1ターン目で出せると強く、通常弱くなりがちな後攻の動きを強化できる
    ・アタック時除去であり、場に残れば複数ターン除去能力を使える
    ・パワーは5000と高く、場持ちが良い

    良いことづくめに思えますが、筆者が採用しなかった理由が1つありました。
    それは、「先攻だと相手とレベルが合わないため、除去能力が使えない」というもの。
    先攻2ターン目にはこちらがLv2へグロウするため、先攻だと3ターン目まで効果を使えません。
    ・・・と思っていた時代もありましたが、先攻2ターン目でも除去能力を使う方法がありました。
    それは、

    「先攻2ターン目のグロウをスキップし、Lv1でステイする」

    というもの。
    これなら先攻2ターン目にお互いLv1なので、無事除去能力を使えます。
    また、こちらのLv1が1ということは、<アルマイル>のパワーは5000のため、返しのターンに除去されづらくなっています。

    完璧ですね。
    先攻でグロウをスキップするという発想は通常あり得ませんが、止めデッキでグロウが遅れても大した問題にならない場合には別です。

    爆砲十四年式
    19弾が出る前から何度も推しまくっている1枚ですが、除去持ちのウェポンが増えるということは筆者にとって大ニュースでした。
    チェイン・B&B>でウェポンを回収できる2止め遊月と異なり、素引きしたウェポンで<轢断>を放つ必要のある2止めアンにおいて、質の高いウェポンを多く採用することは非常に重要です。

    小砲ブドー
    小砲ブドー
    元祖無コスト除去のウェポンシグニですが、他の2体にはできない役割を持っており、引き続き重要です。
    ブドー>の役割は、「<轢断>を放つターンのメイン除去」です。
    轢断>を放つターンの動きは、「ウェポンを3体並べる→<轢断>発射→<激奏>でウェポンをバニッシュし、回収した美巧シグニを並べる」という流れですが、先に<ブドー>を出しておくと、空いた1面をマーライで耐性を得た美巧シグニで殴れ、追加ダメージを与えることができます。
    勿論先攻3ターン目、後攻2ターン目に普通に殴る場面での1面空けにも使え、相変わらず優秀な1枚です。

    2.轢断でダメ押し
    ここではライフ計算のお話になります。
    相手が4にグロウする前に仕掛けたいので、<轢断>は先攻4ターン目、後攻3ターン目に放つのが一般的です。
    ここまでのダメージを計算すると、

    先攻
    2ターン目2点(空いている1面+<アルマイル>or<十四年式>で1面除去)
    3ターン目2点(<アルマイル>、<十四年式>、<ブドー>のうち2体を引く)
    4ターン目<轢断>+α

    後攻
    1ターン目2点(空いている1面+<アルマイル>)
    2ターン目2点(<アルマイル>+<十四年式>o<ブドー>)
    3ターン目<轢断>+α

    どちらでも、4点与えた上で<轢断>を放ち、相手のライフを一気に1以下にすることが狙いです。
    序盤の相手にエナが貯まらないタイミングで攻める上、アタック時除去持ちが多く、アタック前にエナを渡さず攻めやすいため、最初の4点は比較的楽に稼げます。
    相手がサーバントを引いていなければ、5点ダメージまで到達するのも夢ではありません。

    4,5点与えると相手のエナはだいぶ増え、こちらの攻めにアーツで対処できるようになりますが、ここまで来たら<轢断>で残りのライフを叩き割り、最後に<マーライ>で詰めるモードに入ればどれだけエナがあっても関係ありません。

    3.最後にマーライで〆る
    マーライ
    最後は<マーライ>美巧で締めるだけで、ここまで来れば通常の2アンと同様です。
    但し、<轢断>の2点ダメ押しが入る分、早めに詰めの段階に入れるのがこのデッキの長所です。

    大盤><三焼>を2セット分入れておけば、2ターンは猶予がありますので、その間に攻め潰しましょう。
    炎固一徹>でアサシンを付けてしまえば、ウリスのように盤面を埋める相手にも対処できます。

    デッキレシピ
    上で紹介したコンセプトの下、実際に組んだレシピはこちらです!
    2アンその1.jpg
    組んで驚いたのですが、4×10=40枚の非常にシンプルなレシピに落ち着きました。
    また、LB持ちが全て赤色、非LBに緑と白がバランス良く配置されており、非常に美しい配列となっています。

    未紹介のカードも一部ご紹介しておきます。
    多元描写
    多元描写
    しみずきさんが<フォーカラー・マイアズマ>に割いていた枠ですが、黒エナを払えない都合上<多元>を採用しました。
    マーライ>を呼び出すのが主な役割となります。
    ルリグ止めの効果も、ウリスのエニグマを止める、0点まで削られた時にルリグアタックを止めて耐えると言った役割があり重要です。

    ちなみにアタックフェイズしか使えないため、<マーライ>が居ない時に2面アサシンを決める時には少し工夫が必要です。

    (1)美巧2体を出し、先に<一徹>を2回使用
    (2)アタックフェイズに入って<多元>を使用し<マーライ>を出す

    工夫といっても先に<一徹>でアサシンを付け、後から<マーライ>を出すだけなのですが。
    マーライ>が居ない状態で<一徹>を使うのは怖いようですが、スペルカットインの隙を与えなければ全然問題ないです。
    逆に<一徹>はメインフェイズにしか使えないため、この順序で使うしかありません。

    奏演の右音クラリネ
    奏演の右音クラリネ
    マーライ>、<チェロン>の各4投は確定として、更に美巧シグニの枚数を増やすために採用しました。
    終盤できちんと美巧を3面並べ、<激奏>の成功率を一定率確保することを考えると、美巧シグニは最低12枚欲しいところです。
    そこで採用したのが<クラリネ>ですが、「クロス持ちである」点がポイントです。

    例えば以下の盤面を想定します。

    盤面:<マーライ>、<チェロン>、<クラリネ

    ここで相手が<AMS>を立て、アタックしてきたとします。
    防御に<大盤><三焼>を使うのが手っ取り早いですが、アーツを使いたくない時、使えない時も存在するでしょう。
    そんな時でもアーツを使わずに守れるのが<クラリネ>の長所です。

    (1)相手が<マーライ>をアタックで除去
    (2)<AMS>効果で<クラリネ>をバニッシュし、1点通したい・・・ところですが、それはできません!

    ここで<チェロン>の隠された効果「あなたの【クロス】を持つ<>のシグニは対戦相手の効果によってはバニッシュされない。」が活きてきます。
    クラリネ>はクロス持ちなので、バニッシュ耐性を持つということですね。

    それならばと<チェロン>をバニッシュすると、<チェロン>効果で<マーライ>を出せば、<クラリネ>は相変わらず耐性持ち状態のままです。
    このように、<チェロン>の耐性付与を活かすべく、<クラリネ>を採用しています。

    ・・・とここまで長々と解説しましたが、正直実戦で使う機会は少ないです。
    アーツで守れば済みますし、何より「パワーダウンによるバニッシュは防げない」という弱点を抱えているからです。
    仮に相手が<ダイホウイカ>を立ててきた場合、パワーダウンで<クラリネ>をパワー0にされてしまうと、効果ではなくルール処理によって<クラリネ>がバニッシュされてしまいます。

    役割は限定的ながら、他の美巧シグニにはない役割があるため、<クラリネ>を優先的に採用しました。

    小炎フレイスロ一等兵
    出現時に手札1枚を下級フレイスロシグニに変換できます。
    除去持ちのウェポンは相手の除去を受けやすく、ウェポンシグニをひたすら除去されてしまうと、ウェポンシグニが3体揃わないリスクがあります。
    その場合に、<一等兵>を1枚抱えておくことで、同名をサーチしてウェポンシグニを3体揃えやすくなります。
    このデッキでは唯一といえるウェポンの回収手段であり、いざという時の保険になります。

    実戦の経過
    19弾発売の数日前からこのデッキの調整を進め、発売直後のチーム戦形式のWPS「らいだぁ杯」に満を持してこのデッキを持ち込みました。
    そう、あの遊々亭ブロガーのらいだぁさんが主宰する大会なのです!
    (※デュエマのブロガーです)

    世界大会制限でセレクター枠を担当しましたが、結果はどうなったのでしょうか・・・?

    1回戦2アン ×
    ミラーマッチは事前に懸念していた対面の1つでした。
    お互いライフを削り合い、相手1、こちら2とリードした状態で迎えたターン。
    相手は美巧3面で場を固めていましたが、アサシン2面でトドメを刺して勝ち・・・と思いきや、懸念が的中しました。

    トラッシュに、<リコダス>が居るよ~~~

    1面止められることが確定したため、決戦を諦めて相手にターンを渡しました。
    すると相手はこちらを1面除去し、残りの2面に美巧アサシンを付けてアタックしてきました。
    多元>1枚ではライフが1点分足りず、あえなく敗北しました・・・

    こちらが美巧2面+ウェポンという手抜き盤面を作ったことは敗因ですが、直前に<激奏>を外し、トップ4枚から美巧が見えずに盤面が並ばなかったので仕方ないです・・・

    2回戦カーニバル 〇
    gp
    しみずきさんが勝てないと匙を投げた相手ですが、この型ならまだチャンスはあります。
    序盤から相手の<タネガスペ>が冴え、順調に盤面を埋めつつサーバントできちっとガードされていました。
    結局相手ライフ3の状況から詰めに行ったのですが、戦い方はシンプルで、<轢断>で2点割った後に、美巧2面にアサシンを付けてアタックするというもの。
    龍滅連鎖>等、1点でも回復できるカードが入っていれば負けだっただけに、なかなか厳しいゲームでした。

    3回戦ウリス ×
    gp
    順調にライフを削り合い、お互いのライフが0となった時に迎えたターン。
    美巧を3面立てて鉄壁とし、<多元>を構えて鉄壁の布陣を築いたつもりでした。
    ターン開始前に相手のデッキは3枚という状況でしたが、ここから恐るべき動きを見せられました。

    (1)<フルフル>をトラッシュから回収
    (2)<アリトン>を回収し、ウリスコイン技で<アリトン>を投げ飛ばし、<フルフル>にチャーム付与
    (3)<パイモン>を回収し、出現時のチャーム付与効果を不使用にし、アタックフェイズ突入
    (4)バニッシュ耐性持ちの<フルフル>を除去できずに敗北

    2ドローで残り1枚となった相手のデッキですが、見事に維持されてしまいました。
    筆者は(3)で<パイモン>の出現時能力が発動任意であることをうっかりしていました。
    強制であれば、<パイモン>のチャーム付与でリフレッシュに突入し、<フルフル>の効果が消えてしまいます。

    4回戦タマ 〇
    gp
    普通に削り、頃合を見て<轢断>→アサシン2面でとどめ。
    アサシン<マーライ>が止まりづらく、有利対面と言えるでしょう。
    (結果)
    個人2勝2敗
    チーム2勝2敗で予選落ち

    貴重なセレクター枠で勝ち越せず、まさかの戦犯となってしまいました・・・

    しかし、話はこれで終わりません。
    大会の帰り道、負け試合を振り返り、何とか勝つ方法はないものかと考えました。
    その時、とあるアーツが頭に浮かびました。

    「あれがあれば、1点分守れたから負け盤面で耐えられたのではないか?」

    そしてそのアーツは、極めて2アンと相性が良かったことを、その翌日知ることになります。

    という訳で今回はここまでです。
    後編では差し替えたアーツの答え合わせと、新生2アンの戦績をご紹介する予定ですので、お楽しみに(^-^)/

ウィクロスパーティーに出よう!

by からばこ

READ MORE

ざっくり分かるデッキの組み方講座〜ディーセレ編

by からばこ

READ MORE

「理解すればディーセレが確実に強くなる!!」ダメージレース基礎講座(前編)

by しみずき

READ MORE

人気のあのカードについて教えて!シリーズまとめ

by -遊々亭- ウィクロス担当

READ MORE

【ディーヴァ】ゲームが上手くなるために!プレイング、立ち回り記事まとめ

by -遊々亭- ウィクロス担当

READ MORE