目次
- カードプール / デッキレシピ / デッキコンセプト
- 採用カードについて 前編
- 採用カードについて「取引成立 真」
- 採用カードについて 「マーカー主人公」
- 採用カードについて 後編
- 基本となる動き/各デッキに対して
- 各不採用カードについて
- EXTRA-STAGE
「黒衣の怪盗 主人公/JOKER」「闇に潜む姿 主人公/JOKER」
まずはアタッカーとしての性能です。
単体では4000という低い数字なのでアタッカーとしてはほぼ機能しません。そのため、採用する際は相応の枚数ずつ投入することになります。4枚ずつ積む場合、これだけで一般的なデッキにおけるレベル1アタッカーに割ける枠をほとんど食い潰してしまい、必然的に1アタッカーの要とせざるを得なくなるので、スロット的な意味で使いづらさがあります。
次に、これらを1アタッカーの要とした場合に、しっかりとマーカーを入れられるかどうかが問題になってきます。マーカーに入れられるようにたくさん積んでいるのに、結局マーカーに入れられないのでは意味が無いですからね。実際に使ってみればわかるかと思いますが、要求が他に類を見ないほどの高水準で、予想以上に難しいと感じるかと思います。かいつまんで難しさを説明すると、まず1アタッカーのマーカーに1アタッカーが要求されている点がかなり厳しいです。<キルラキル>や<バンドリ>など他のマーカーキャラとの最大の違いがここにあります。1アタッカーは当然レベル1から積極的に並べていきたいカードなわけですが、2~3面並べるのに要求される枚数が4~6枚なわけです。全部で8枚しか入れられないわけですから、余裕は2~4枚しかないわけです。手札か控え室にあれば良いというのも楽観的な考えで、手札と控え室に両方ないといけないという認識が正しいでしょう。他のゾーンは意外と多く、レベル置き場、クロック、ストック、山札、後列などと多岐に渡り、1周目のレベル1のタイミングで毎試合使うことを考えると、その難しさがわかるかと思います。また、手札と控え室の両方に揃えるわけですが、これを目標にするとマリガンの時点で既に難しいことがわかります。手札を切る手段に乏しいプールであることを鑑みればマリガン時点では落としておきたいわけですが、かといって肝心の本体を引けなかったら元も子もありません。またここまでの議論は表裏についてはほとんど考慮しておらず、実際は対応する方が落ちていなければいけないことを考えると更に難易度は上昇します。ダメージで落ちる可能性はあまり高くないため、よくよく考えるとどうやったら揃うんだ?とさえ、感じてしまうほどです。
結論から言うと、これらをアタッカーとして要にする場合、序盤から山札を削るシステムを構築段階で多く積まねばならないわけです。山札を削れる<マーカー美波>や<0相殺>を採用し、集中は毎ターン捻れるように意識するわけです。中でもノーコストで落としつつ触れる<予告状>は最高峰で、<マーカー主人公>を要にする際は必須と言っても過言ではありません。そういう意味で、デッキ全体に影響を与えているギミックなわけです。
このようになかなか使いづらさが目立つギミックですが、果たしてこのデメリットを加味しても採用する価値はあるのでしょうか。マーカーが入った場合、正面の色に依存しますが7000のアタッカーとして運用出来ます。<ガウル>よりも500高く数字は高水準であるものの、最近は7000スペックも少しづつ増えてきてますし、お膳立ての割には少し不満が残るスペックかなと思います。何より正面依存というのが当たり前ながらなかなかネックですね。
折角なのでこのカラーリングについても。色の優劣はないことになっているのでどの配分になってもおかしくなかったわけですが、赤緑と青黄という配分になっています。詳細な議論はここでは省きますが、色ごとの強さは概ね、赤>青>黄>緑だと思っています。そういう意味では、1番バランスのとれた配分なのかなとは思います。多くの混色デッキがどちらか一方の主人公で詰むような状況になりにくい色で構成されているので、かなりの良調整だと感じました。ペルソナ側としてはどっち出しても対応されるから微妙だと感じるかもしれませんが、1レベ帯はメインアタッカーとサブアタッカーに分かれているデッキが多かったり、異色の2種のアタッカーを使うことを想定してあるデッキは少なかったりするので、平均的には高いパフォーマンスが期待出来るので悪くないと言ったところです。
個々のデッキに対する話をすると、まず単色デッキに対して圧倒的な強さを誇ります。何しろ一色しか想定しなくていいわけですから、常に7000のアタッカーとして運用できます。本扉のリゼロやキルラキル、忘れがちですがミラーなども単色相手となるので7000アタッカーとして運用できますね。これは強力です。 また単色でなくとも、赤緑または青黄というカラーリングのデッキに対しても、強力なアタッカーとして運用できます。前者はミルキィやビビスト、後者は日常やデビサバ、構築にもよりますが艦これなどが対象となります。数自体は少ないですが、これらとマッチングした際はかなり強く出れますね。
また、2色構成でも有利に出られる場合があります。それは、青または黄のメインアタッカー+1相殺という構成のデッキに対してです。本来こちらに合わせて対応されてしまいそうなマッチングですが、4000という数字が1相殺の3500を上回ってる点が大きく、4000でも上から踏まれづらいのが強く出れる点です。2色構成でもメインアタッカーと1相殺の他にさらに赤のアタッカーが採用される場合は少なく、7000のアタッカーとしての役割が期待できます。門扉兎やサンシャインとのマッチングでありがちな事例ですね。
逆にあまり強みを活かせないマッチングについても考えたいと思います。あたりまえですが、こちらの主人公に対応した色のキャラを選んで配置出来るようなマッチングは苦手です。最もメジャーな組み合わせはやはり赤+青の組み合わせですかね。またマーカー主人公軸が流行ってからは意識して2色目のアタッカーを採用することも増えてきたので、これらに対しては強く出づらいですね。
にしても、レベル1のアタッカーが正面の色依存になっているのは、非常に上手い調整だと思います。レベル0のアタッカーでは色発生が必要ないのであまり強力とは言えませんし、レベル2以上では単色でもない限り2色は発生しているでしょうから、色に対応したキャラを並べられてしまうことが多くなりそうです。
大分脱線しましたが、以上がアタッカーとしての役割です。主人公にはこれら以外にも、チェンジ元という役割とマーカーという役割があります。
チェンジ元としては、特にノーコストである点から<集中>との相性が抜群です。単レスト集中の劣化になりがちな2レスト集中のレストコストに出来る点が他にはない利点です。序盤にうまく面が埋まらずとも集中しつつ3パンできるのはペルソナ独特の強みです。ヒットしたら後列を埋めるという動きは序盤はもちろん、上位後列を持ってくる際にも現れます。
まずは先にも述べた<真>との相性ですね。2レスト集中と相性が悪いレストコストですが、チェンジのおかげで比較的使いやすくなっています。また真が引けてない時に真の枠を開けつつ集中する事も出来ます。チェンジ先が落ちていない場合にとりあえず後列として埋めておき落ちたタイミングで前に出す際も、レスト状態から即時に復帰できるメリットは大きいです。
色々挙げましたが、やはり真骨頂は集中連打にあると思います。2レスト集中は単レストに比べてレストする枚数が増えてる代わりに回数制限が無いことがメリットとして挙げられます。しかし実際に複数回使うのはレストコストが捻出しづらく、圧殺してでも集中するメリットがある場合以外に打てませんでした。ところがマーカー主人公の場合は、ノーコスチェンジでスタンド出来るため常に2回集中が選択肢に入ってきます。メイン中に4面レストすることになりますが、ここで大事なのは新しいカードを使わずに、面を使わずに2ストックを有効に使える点です。2回集中したい場合はもちろん、上から2枚目のストックを使いたい場合も面だけで処理できるのは大きいです。場持ちの良い1アタッカーを維持するだけなのでそれほど難易度も高くありません。デッキとして複数回の集中を恒常的に打てるような盤面を維持できるのは、後列を単レスト2面にするデッキを除くとこのデッキがはじめてだと思います。
最後に、主人公にはマーカーを持つ役割もあります。面にアタッカーを並べるだけで1枚圧縮になる強さは実感しづらいかも知れませんが、リフレッシュ時にこれらが複数面居る場合はかなりの差を感じるかと思います。
またこれは言われないと気付かない事だと思うのですが、<アルセーヌ>との相性が抜群です。僕も教えてもらったことなのですが、なかなか面白いギミックになっています。詳しくはアルセーヌの項で。
長くなりましたが、このような様々なメリットデメリットを加味した結果、主に連打集中が決定打となりマーカー主人公を軸にすえることにしました。もちろん4・4の8枚。3コストアンコールした際にもマーカーを維持できるので、選択肢として覚えておきましょう。
また余談ですがどちらが何色に対してパンプされるのかは、使用者だけでなく対戦相手としても重要な事なので、1プレイヤーとしては覚えておきたいところです。幸いイラストは割と区別しやすいので、対応する色を覚えましょう。
覚えにくい人もいると思うので僕の覚え方を書いておきます。僕は白い方を勝手に「あおき」くんと名付けました。青と黄に対してパンプされる方ですね。1発でテキスト確認の時間が減るので、良ければ覚えて帰ってください。
今回はここまで。続きは明日『採用カードについて 後編』を公開します。
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