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世界決勝大会レポ

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by K

世界決勝大会レポ
お久しぶりです。全国大会優勝特典として世界決勝大会の参加権を頂き、良い結果を納めることが出来たのでそのレポートを書こうと思います。


レギュレーションについて
まず今回の世界決勝大会は、2023年の大会での上位入賞者が招待される大会にも関わらず、2024年の規制後の環境で行われる大会という点がかなり特殊なレギュレーションでした。2023の環境で行うのであればそのまま続く大会として世界大会を行おうじゃないかという意図として汲み取れます。しかし2024の環境で行うというレギュレーションは、実績を認められての招待という観点で見ると、その実績を作ったデッキや環境とは違う環境で戦うという点が歪で、単なるWGP2023の延長と考えるのは少し違和感があります。
参加権を手にしたあとはこの辺りを自分ごととして考えるところから始まりました。これまで今期培ってきた知識が使えない世界決勝大会。これをどんな大会と捉えるか。

結局、WGP2023での「カードやデッキの扱い」に関する実績を認められたのではなく、「ヴァイスシュヴァルツとの向き合い方」に関する実績を認められたと考えることにしました。デッキとセットのプレイヤーの価値ではなく、プレイヤーとしての価値を競う場という理解です。規制発表後たった1ヶ月しかない短い期間でどこまでパフォーマンスを出せますか?という挑戦。そう考えると、予選とは全く異なる複数のレギュレーションでプロツアーが行われているゲームで求められているものと同じようなものかと、自分の中で納得しました。

調整の難しさ
求められてるものが分かったところで、
「なるほど、少なくとも俺にはこれは無理ゲーだ」
と思いました。そういうものを求められても自分の得意な領域では無いし、そもそも1ヶ月では環境すら固まらない。練習する場も、4回の週末と平日何日か。他の参加者は4月以降の大型大会の為の調整の中、自分だけはあと数週間で仕上げる調整。

現実的には今の環境で強いデッキではなく、世界決勝大会当日に1番勝てそうなデッキを持っていくしかないと考えていました。これは他の参加者も似た感じかなと実際に当日参加して思いました。環境の結論と言うよりも当日出せるパフォーマンスを最大にするようなデッキ選択が多かったと思います。

ここら辺の話は詳しくは個人の配信で話しているのですが、多くの人に関係の無いこの世界決勝大会、レギュレーションや調整方法がとても難しかった事だけ伝われば良いかなと思います。


デッキ選択
候補はいくつもあって片っ端から調整していきましたが、これといった強いデッキは見つかりせんでした。完成度の観点で<D4DJ>が筆頭候補で次点で<バンドリ>、3番手としてあまり強くない?けど好きなオリジナルデッキ、<6チョイスチェンソーマン>があり、候補は最終的にこの3つまで絞られました。
まず2024年になってから練習しはじめたバンドリですが、メインプラン以外の勝ち方について自分の練度が足りてないところを感じ、断念しました。一時期はD4DJを差し置いて筆頭候補だったのですが、上手く回らなかった時の捲り方が難しく、自信が持てなかった形です。次の候補が東京トリオで実績のあるD4DJで、これは使い方を熟知していますし実績もあるので自信をもって持っていけるなと思っていました。唯一懸念というか、好みのデッキタイプでは無いという点は気になりましたが、ロングレンジの詰めが狙えますし、あまり山作りをされない環境だと考えていたので筆頭候補でした。
じゃあなぜチェンソーマンを選んだのかって話なんですけど、これは理論ではありません。強弱の考え方ではなく、人生において数少ない世界決勝大会という舞台。その舞台で「CardGamerK」としてどんなパフォーマンスをするのかという軸で考えました。強弱から解き放たれ、この機会でどれだけのパフォーマンスがプレイヤーとして出せて歴史に刻めるかという軸で考え直した時、使うデッキはチェンソーマン一択となりました。


6チョイス2扉チェンソーマン
チェンソーマンというデッキは、チェンソーマンが発売してから直ぐに組んだオリジナルデッキで、かなり好きが詰まったデッキになっています。特になんでも出来るデッキの自由度の高さがお気に入りで、D4DJと違って勝ち切る一辺倒では無いプレイが出来るのが、世界決勝大会で使おうと思った要因です。
反面、決して強いデッキでは無いというのがとてもマイナスな点で、結局去年1度も、公式大会で使う事が出来ませんでした。去年作ったデッキのうち、D4DJやパズドラは結果を出しレシピを残せたことに満足していましたが、唯一チェンソーマンだけが、日の目を見ることが叶わなかったデッキでした。しかもこのままだと今年発売の色々なタイトルに埋もれそうだったので、世界決勝大会は最初で最後のチャンスだと思い、初めて公式大会で使いました。
気がかりな点は他にもあって、D4DJやパズドラは調整の段階で参加した大会で何回も全勝優勝出来てた実績があり、ネオスタンダードにおいて信頼出来るデッキでしたが、チェンソーマンはアベレージは高いものの1度も全勝優勝出来ていませんでした。本当に半年間使って1度も。執筆時点で今でも全勝優勝は出来ていません。2敗以上しない万年3-1デッキだったのでネオスタンダードの世界決勝大会にこれを持っていくのを躊躇していたところもあるのですが、これを話したら「でも万年3-1って勝率75%ですよね?それって今環境でかなり高い数字じゃないですか?」と言われたのはよく印象に残っています。優勝は出来なくても良い成績を納められるかもとちょっと自信になりました。


デッキレシピ
クライマックス
8


最低限デッキの動きについて書いておかないとレポ読むのに支障が出ると思うので簡潔にデッキ解説。
0は弱いので<移動>以外ではアタック出来ません。
1は6500並べて1面帰って来ることを期待します。6500に連動書いてあってメタ拳構えて面とれますか。
2は<マキマ>と<ガッツンダー>と<チェンソーマン>合体を使い分けます。
3は<パワー>で山抜きして山強くしつつ<チェンソーマン>でヒールします。 デッキとしては防御札が3種入っており、防御性能では<アメ>が強く、汎用性では<コベニ拳>が強いです。<椎名>はお守り。


世界決勝大会レポ
ちょっと書きたいこと沢山あるのですけど短くまとめたいので早速大会レポ。
1戦目
台湾代表選手 8門うさぎ(予選7位) 後攻 ○

規制されなかった組の8門うさぎ。手札の増える行動が<門連動>しかなく、<2000応援>には<マキマ>がぴったりのマッチング。<アメ>まで打てると<連パン>に刺さるからこれらを意識してゲームしていく。
相手の回りはめちゃくちゃ良くて毎ターン門を連動込みで打たれて、<集中>のストブもファイナルターン以外全部成功でパンプのおかげで圏外で踏まれる展開。でも6500を並べた面を3面踏むのは難しくこちらも1面帰ってきたり、<2000応援>には<マキマ>が気持ちよく出せて<2000応援>を焼きながら<早だしヒール>を割れたりと良い展開。<アメ>こそ握れなかったものの面は完全に取り切れ、こちらが2-4の時点で相手の面には<集中>1面のみ、手札には3の<門連動>2枚のみという所までリソースを削れました。が、ここでクロックドローで<上門>を引かれて集中前に出して<門連動>2面。ここで<集中>のストブが初めて失敗するのですが、ここで失敗するということはつまり門をトリガーするということ。手札枚数も足り、綺麗に連パン2面を決められました。流石に負けたかと思いましたが強い山を作れたこともありなんとか生き延びて、返しはヒールして平パン。もう一ターンありましたが相手のリソースは無くソウル足りず返し勝ち。(個人的に)気持ちの良い勝ち方が出来ました。


2戦目
アメリカ代表選手 五月(予選6位) 先攻 ○

2/1連動>型は早だしメタ拳1枚で機能不全になるので<オカケン>で<メタ拳>サーチ。相手は<2/1連動>しないものの、それをやると必然的にリソースはこちらの方が上回る。連動しないで手札がないというのは山が弱いということであり、結局3面連動するリソースを集まられずに終始有利なまま勝利。


3戦目
日本代表選手 アレキサンダー(予選5位) 後攻 ○

アレキサンダー>は<ネイ>が居なければ強いデッキという評価をチェンソーマン発売以後にしていたので、この時から<早だしメタ拳>は1度も抜けていません。後列2体に連パンなんてされたら一瞬でゲームエンドです。
2ターン目<宝連動>3面決められて相手の山が強い展開。<アレキサンダー>さえ抑えておけばちょっとずつ捲れるので<メタ拳>構えてストックだけ積む。<アレキサンダー>側がキャンセル強すぎて0-6で止まって1色発生だったのがこちらとしては嬉しく、規制の影響で<お市>が入ってない為色の関係で面を触られなかったところが捲りポイント。打点レースは負けてるもののこういう展開のために入れた<合体チェンソーマン>を着地。特に返しのバーンテキストの圧が凄いです。
アレキサンダー>側は早出し出来ないので山を作る手裏剣プラン。2-2山4宝張って6戻り予定のところをバーンを打つことで打った宝が返らず5戻り。リフでクラ降ってきてバーンで1枚めくれて2-4残3が爆誕。<3のチェンソーマン>連動2面で1-1-4-4が入って綺麗に勝ち。


4戦目
中国代表選手 8門スパイ(予選3位) 後攻 ○

海外で流行りの8門スパイ。これをきっかけに世界大会後の今、結構スパイにハマってます。
先攻のマリガンで<チェンジ先>3枚切られるハードモード。8500に対しては6500は無力なので先上がりして拳を構えたいところだけど<シルヴィア>の自傷と<オカケン>で確実に先上がりを狙ってくるのが辛いところ。反面早出しには弱いので、1では勝負せずに早めに<マキマ>を着地させて面取りする展開を意識。<マキマ>はどうしようも無いので徐々に山を作れていき、最終的には<門連動>を中途半端に発射させてソウルとリソースを枯らして勝ち。


5戦目
中国代表選手 8扉ピクサー(予選2位) 先攻 ○
最終戦はこのレギュレーションだとほぼ消化試合。どちらも黒サイドなので2番卓以降の黒サイドはこの時点でほぼ目なし。
内容は相手が1周目3バックでほぼゲームにならず勝ち。1連動3面は決められてるはずなのに3バック......と思ったら<連動>のハンドカットがキャラ指定ということに気付き、デッキの弱点が出てました。



予選5-0!出木杉君!

準決勝
中国代表選手 8扉ピクサー(予選2位) 後攻 ○

この大事なところの方が先攻が欲しかった......という話をしても意味が無いです。
詳しくは配信の映像が残っているのでそれを見るのが早いですが、後攻1ターン目に<ポチタ>+<移動>+<コベニ>が出来る強めの展開。この<コベニ>の2ルックで<アメ>が見えたのが大きく、手札3枚ですが迷わず<アメ>キープ。ピクサーのような走るデッキに対しては<アメ>の価値はとても高いです。ピクサーの<1連動>は返し高いのが強みのデザインだと思うのですが、同じ土俵で少しだけパワーの方が大きいのが相性が良かったです。
ゲームが早かったこともあり引いた上のチョイスは切る余裕なく、ストックも少ない状態で<扉連動>に走られる状態。これを<アメ>と<椎名>でケアして3の前半でターンを貰うもストックは2枚。温存していたチョイスを使って<チェンソーマン>1面連動。<チェンソーマン>は1面連動でも追加コストを払うことでなかなかの詰め性能が出せるのが強みのひとつで、綺麗に決めきれました。


決勝
香港代表選手 8電源ホロライブ(予選4位) 先攻 ×

対戦相手の方のハンドルネームの「108_Hecatell」は「トーハチ へカテル」と読むらしい。おしゃれ。

デッキの強みについて結構書いてきたので薄々わかるかと思いますが、スーパー不利マッチ。世界決勝大会に8電源ホロライブがあまり多くないことを想定して持ってきたり、いざ当たった時用の練習はかなりやってきましたが、全然無理でした。完敗。
相性の話は強みである6500多面が全く生きない事、<メタ拳>も関係ない。防御札は刺さらない。規制で無くなった<ジャック>の穴をつけるほどの強い詰めを搭載してない事などなど。そもそも面を取るデッキなので面取れないのがかなり終わり寄り。だいたい<アイリス>1面で崩壊する。

内容の話をすると1に上がった時点で山から<ポチタ>が消えたのがまずかなり痛かった。次のターンに3面踏まれるとかなりきついので<2000拳>で1面キープするルートを選択。2に上がったターンにクライマックスが引けてれば3面上からだったけど引けずに<ガッツンダー>出すことに。その後2枚しか入ってない扉を2トリしなきゃハンドバーストしないようにケアしたところをチョイスを含めてしっかり3トリしてかなり動きが弱め。<マキマ>で焼くのは<ルーナ>の予定だったのでそれまでは山作りに専念しようと思ったけど<3ルック集中>捻ってボトムクライマックスだったので加えず7バックで山作りも思うように出来ず。最後は<アラーム>優先して控え増やさないようにヒールを温存。<ルーナ>が前に出てきて<アラーム>ルックでクライマックスを確認してアタックする必要ない<ルーナ>対面をスタンドしたまま返す。しっかり<アイリス>で踏まれてそのまま負け。

こう書くと結構下ブレてる気もしてきたが、やれることはやった気がする。が、このデッキの悪いところは、負けたゲームは全てプレイヤーのせいであると感じてしまうところ。2ターン目の<オカケン>を温存して次のターンに<マキマ>を出してしまって<マキマ>連動を複数ターン使うルートも、まぁ選択肢としてはありだった気もする......が、今回のプランも巻き返せるイメージはあったのでなんとも。

これでもゲーム中5キャンしてるし実力負けだとは思う。全国大会の決勝3キャンに比べたら1.5倍なので。やっぱりキャンセルしなくても勝てるデッキが強いと思う。
配信でデッキの良いとこあんまり見せられなかったのはちょっと残念だけど、完膚なきまでに負かしてくれた世界一のホロライブが、ここまで上手くて本当に良かった。


終わりに
優勝を決める大会においては、優勝を超える結果は存在せず、優勝以外は優勝以下の戦績であり、これは紛れもない事実である。優勝を目指す者としては、最高の成績を納められなかった場合、嬉しさで溢れるものも居れば、少なからず悔しさが残る者もいる。だからこそ安易におめでとうございますと言うのは注意が必要だと思うし、当人の心中を考えて賞賛したいものである。

それでも今回の世界決勝大会準優勝という成績は、おめでたい事だと思う。この先に宇宙決勝みたいな次のステージがあったらその権利を得られなかったという意味で残念になってしまうけど、今回は結果を出して終わりの最後の大会。この上ないとは言わないまでもかなり優秀な準優勝という結果が残せたのは、素直におめでたい事なのでは無いだろうか。

これがオリジナルデッキで、まだ公式に載せられてないレシピで挑戦して、結果が伴ったのも相当良かったことだと思う。先にも書いたが、決勝の相手もこれに負けるなら文句無いだろう。
とにかく今回は総じて良い事尽くしだった。幸運なことに、とてもとても幸せなWGP2023だった。

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