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サプライ編(ヴァイスシュヴァルツ基礎第一) | ヴァイスシュヴァルツ

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サプライ編(ヴァイスシュヴァルツ基礎第一)

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by K

サプライ編
(ヴァイスシュヴァルツ基礎第一)
今回はヴァイスシュヴァルツ基礎のサプライに関する事を書いていきます。


ここで言うサプライとはスリーブやプレイマット等、ゲームに使うもののうちカード本体以外のものを指します。ルール的に言えば、応用フロアルール上、「対戦中に使用出来る道具」の項に該当する話です。興味がある方はこちらも一読ください。


共通するのは「ゲームを円滑に進める」こと

サプライを利用する目的は基本的にゲームを円滑に進めるためです。本来の目的を忘れないように気を付けましょう。


スリーブを使わない場合
WS裏面画像.jpg
スリーブを使わなくても対戦は行えますが、かなり不便です。その逆がそのままスリーブを使うメリットと言えるので、先にスリーブを使わない場合のデメリットからお話します。

シャッフルがしづらい
これはトライアルデッキ買ったままで発売記念大会に出ようとした事のある同志なら伝わるかなと思いますが、スリーブを使わない場合めちゃくちゃシャッフルがしづらいです。無作為化するためのシャッフルとしてファローシャッフルを組み合わせる方法が特に優秀なのですが、これはデッキを2つの束に分けてカードの端と端を密着させて差し込むシャッフルです。しかしスリーブを付けない場合の1枚1枚のカードは横から見ると長方形であり、カードの厚みがカードの端まで均等になっています。このため差し込むシャッフルを行うのはほとんど不可能です。これにより無作為化を行うための時間がとても長くなってしまうのがスリーブを使わないデメリットの1つです。

カード自体に傷がつく
これは当たり前なのですが、カードを頻繁に動かすゲームなのでスリーブを使わないとカードの損傷が大きいです。ちなみに別にスリーブを使ってもカードの損傷は防げません。あくまで損傷を軽くできるという事です。

カードに傷がつくことによりマーキングが行える状態になる
カード自体に傷がつくのは完全には防げないですが、使わない場合のデメリットとして大きいのは、上記の傷つきやすい性質上、裏や横から、表を見なくてもカードの種類が判別出来てしまうマーキング状態になりやすい事です。マーキング状態になると正常なゲームが行えなくなるので、特にカードが頑丈でないヴァイスシュヴァルツでは深刻な問題です。ちなみにプラスチック製のトランプはこの問題を強度でカバーしており、短い時間であればマーキング不能な状態を保つことが出来ます。もちろんその後すぐ廃棄になってしまうのですが。また、同じブシロードから発売されているカードゲームでもヴァンガードは強度の面である程度カバー出来ていますが、裏面端が傷つきやすくそれが目立ちやすいのでノースリーブはおすすめ出来ません。同社の過去のタイトル、バディファイトというゲームはこの点が素晴らしく、強度に加えてマーキングになりづらいデザインや構造をしていたので、ノースリーブでも結構遊ぶことが出来ました。これは対象年齢が低いことを考慮しての設計かなと思いますが、非常に良い紙質のカードゲームとして有名です。


スリーブの基本は2重から3重
toy_trading_card_sleeve.png
ここからは実際にどんなスリーブ構成を選択するのかの話をしていきます。
まずは馴染みの無い人にはすこしびっくりするかもしれない話ですが、基本的に2重以上がおすすめです。カードの上にスリーブ、その上にまたスリーブということですね。スリーブの上にスリーブを重ねるのですが、このメリットについても触れていきます。ちなみにヴァイスシュヴァルツの公式ルールでは現在、1重から3重の3択から選ぶ必要があります。(スリーブをつけないこと及び4重以上のスリーブをつけることが禁止されている)


1重目
これはインナースリーブと呼ばれることが多く、カードの上につけるスリーブです。カードのサイズとほとんど変わらない大きさのものが一般的です。これはカードの位置がズレないようにという理由が大きく、フロアルールにも例示してあります。有色のものもありますが主流は透明なものです。
このスリーブのメリットはスペーサとしての役割が大きいです。つまり2重目とカードの間を埋める役割ですね。
平面の話であればインナースリーブが無いとカードの位置がズレやすくなります。マーキングに繋がることは少ないですがスリーブに跡がつくことでマーキングになりえますし、なにより移動することでカードが痛む機会が増えます。インナースリーブがあると比較的動きは小さくなりますし、1枚挟んでいる分カードも痛みづらくなります。
個人的に大きいと思っているのは三次元の話、つまり厚みの観点ですね。この後つけるスリーブの端にも厚さが存在しますが、その厚さはかなり小さいです。ファローシャッフルをする際に端の厚みが重要である話は先に述べましたが、差し込みのしやすさは端以外の1枚1枚の厚みが厚いほど容易になります。このスリーブ付きカード1枚の厚みを出す観点でインナースリーブの効果は大きく、構成によってはインナースリーブのあるなしでかなり変わります。もしもシャッフルにやりづらさを感じた場合はインナースリーブを見直してみてください。


2重目
フロアルール上はレギュラーサイズと呼ばれているスリーブで、現状発売されているスリーブの中で1番多いのがこのサイズのスリーブです。カード自体よりはかなり大きく、インナースリーブを入れてちょうど良いサイズです。多くのものが透明ではなく、無地では無い柄付きのものが多いです。キャラクターの写っているものが多いのでキャラスリサイズとしばしば形容されます。
この2重目の大きな役割は、透けないことと強度です。透けないこととはすなわちカードの裏面が完全に隠れる役割で、このおかげでカード自体が裏からマーキング出来る状態になってしまってもキャラスリを付けることで問題なく使用し続ける事が可能となっています。またスリーブを全てつけた際に1枚1枚の強度を支えているのがこの2重目で、かなり固いものが多いです。これのおかげでカードが守られていると言っても過言では無いので、2重目を省略するのはあまりおすすめではありません。

2重目は注意事項がいくつかあります。

反射に気をつける
カードの裏面側、つまり絵柄の付いている側は反射するデザインのスリーブも存在しますが、不正に繋がるので反射しないものを選びましょう。起こる不正としては、デッキトップのカードを少し手で浮かせて、その下のスリーブをに写る反射を見てください。カード詳細までは分からなくとも絵柄全体の色合いは分かってしまうことがあります。これはつまりカードを浮かせるだけでそのカードが分かってしまう不正に繋がるので、反射するものは選ばないようにしましょう。
ちなみに反射するイメージの無い無地の黒のスリーブでも、材質や光沢によってはめちゃくちゃ反射してしまうので、1度確認することがおすすめです。

マーキングにならないように注意
カードの裏面が傷付くとマーキングに繋がりやすく、それを隠すためのキャラスリである話をしました。つまりキャラスリがマーキングになっていないかは常に気にする必要があります。
基本的に同一の手順や環境で作成されているので、市販されているキャラスリを使っていれば、開けた時点でマーキングになっていることは少ないです。気を使って欲しいのはその後の劣化です。
1番よくあるのが折れですね。スリーブの。折れ目がキャラスリについてしまうと途端に、めちゃくちゃ目立つマーキングになってしまいます。他にも印刷の一部が削れてしまうことがあります。いずれにしても裏面から判別できるようになってしまった時点で交換をするしかありません。
この時の交換用として、キャラスリはデッキで使う枚数よりも少し多めに入っている場合が多いです。余ったから捨てるのではなく、交換用に保管しておくと、長く使えます。

全て初版限定である
プレミアスリーブと言って、過去販売されていたスリーブにプレミアムな値段がつくことが、スリーブでは特に多いのですが、その理由は全て初版限定だからなんです。過去にデザインの違いなどがなく完全な再販が行われたスリーブは、自分はひとつも知りません。
何故かと言うと、初版と同じ環境で再販スリーブを刷るのが極めて困難だからなんですよね。機械も季節も印刷も全て再現するのはほとんど不可能です。そして、これらひとつが少し異なるだけでも、組み合わせるとマーキングになってしまうのがキャラスリの恐ろしいところです。特に印刷はかなりネックなようです。そのためスリーブの再販は自分は1度も見たことがありません。
ちなみに再販でなくてもこういったことは起こる可能性があり、サイズのばらつきが大きいことから販売元の企業が交換対応を行っているスリーブが存在したケースもあります。ブシロード以外だと、会社のロゴを全面に押し出したスリーブながら、マーキングの可能性を理由に販売中止になったスリーブも存在するようです。カードゲームにおいてマーキング出来ないスリーブというのはそれだけ重要な観点で、プレイヤーとしても重視する必要があります。

枚数を数えやすいデザインのスリーブを選ぶ
これはあくまでおすすめですが、裏向きでカードの枚数が視覚的にわかりやすい柄のスリーブを好んで使うようにしています。初期手札を初めとして、裏向きのままカードの枚数を数える機会は多くあります。1枚でも間違えたまま処理してしまうとゲーム上取り返しのつかないことになることも少なくありません。特に無地のスリーブはこの観点で少し使いにくいと考えています。


3重目
キャラスリの上につけるサイズの透明なスリーブで、オーバースリーブと呼ばれます。スリーブの上にスリーブ、その上にさらにスリーブ?と思うかもしれませんが、オーバースリーブの主な役割は、キャラスリを傷から守ることでマーキング可能な状態を避けることです。
どんなにスリーブを重ねても、1番外側のスリーブの損傷はかなり激しくなります。これは何重にしても解決しない課題ですが、これの影響をなるべく緩和するのがオーバースリーブの役割です。オーバースリーブは透明なので傷がついても目立ちづらく、目立ってきても判別には使いづらい特徴があります。柄付きのキャラスリよりもだいぶマーキングに使いづらいのでキャラスリの上に着けるのです。
その性質上、損傷はかなり激しく、スリーブの交換周期は1番短くなります。頻繁に替えるようにしてください。またマーキングに使われづらいのはどのスリーブも満遍なく損傷している場合に限ります。数枚が損傷した時にそこだけ新品に替えてしまうと、妙に綺麗すぎるという点でマーキングになってしまいます。なので少し勿体なくてもフルで替えるようにしましょう。

このように交換頻度が非常に高くなるのがオーバースリーブです。なのでオーバースリーブはなるべく、安価で常に手に入りやすいものを選ぶのがおすすめです。加えて常に手に触れる部分なので質までこだわるとほとんど選択肢が無くなるのですが、具体的なオススメスリーブは聞いてもらえれば紹介します。とにかく消耗品なので、常に補充出来るようにしておきましょう。


スリーブその他
透明なスリーブは伸びる
インナースリーブやオーバースリーブは、その材質のおかげで時間と共に多少伸びます。カードをプレイするうちに1番最適な形状に変化するので、大会に出る際は出来れば全て新品の状態ではなく、多少最適になった状態で臨みたいところです。

横マーキング
これは正直カードデザインの問題でもあるのですが、他のカードゲームと違ってヴァイスシュヴァルツには、カードイラストの枠がありません。イラストがその分大きいのですが、これが横から見るとマーキングになってしまう場合があります。
一旦真横から見て、それぞれのカードが判別つかない状態であれば問題ないです。しかし色合いが微妙に見えてしまっている場合、これはマーキング状態なのであまりよくありません。

これはスリーブの構成を見直すことである程度ケアできる問題なので、使うスリーブを見直しましょう。いちばん簡単なのはオーバースリーブを厚く硬いものにすることで、横から全く見えなくなります。またインナースリーブを色つきのものや大きなものに変えることで解消することもあります。いずれにしてもこういったマーキング状態も起こりうるということを認識しておくのが大事です。

センターマーカー
これは新しめのプレイヤーは存在すら知らないかもしれませんが、前列中央を明示するためのカードサイズのマーカーです。公式のセンターマーカーも昔配っていました。
カードサイズであれば良いので、他のカードゲームのカードを使う人もいます。とにかく中央だと分かれば問題無いです。大体必要になるのはほとんど初ターンだけなので、コミュニケーションで補うのもありです。
1点注意があるとすれば、センターマーカーにヴァイスシュヴァルツのカードだけは使わないでください。裏面でもダメです。これはゲームに関係ないカードがプレイエリアに存在することが問題なので、必ず他のゲームのカードを選ぶようにしてください。特に表だと普通に空見するので混乱の元です。


プレイマット
カードを動かすエリアに敷くマットで、多くのカードゲームで一般的かと思います。必ず必要なものではありませんが、あった方が良いのでラバー製のものを用意するのがオススメです。
必要な理由としてはプレイエリアが明確になる点と、スリーブの損傷を抑えられる点が大きいです。プレイエリアに関しては、視界をプレイマット上に限定することが出来るので、意識をその上に集中させることが出来ます。境界が分からないとその先にあったのかということになるので、あった方がプレイはやりやすいと感じます。また基本的にはスリーブの損傷を抑えられるメリットが大きいですね。オーバースリーブは損傷が酷くなりがちという話をしましたが、プレイマットを使うだけでだいぶ緩和することが出来ます。
またこれはプレイマットの柄によりますが、自分はセンターマーカーとしての役割も期待できる、中央の枠が印刷されたプレイマットを使うようにしています。これによりセンターマーカーやコミュニケーション無しで初ターン配置出来ています。ただ中央が明示されたものって凄く選択肢少ないんですけどね。

あとはスリーブとの色合いの話ですが、なるべくスリーブが目立つようなプレイマットが好ましいです。極端な話が、スリーブもプレイマットも迷彩柄だったらかなりやりにくさを感じると思いますし、対戦相手は尚更です。迷彩柄は言い過ぎにしても、無地のスリーブ無地のプレマで色も揃えてみたいなのは、相手からすると特に見づらいので、避けた方が良いです。処理ミスや不正にも繋がるので、私は相手に使用を避けて欲しいです。


ダイス
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サイコロですが、これは対戦を補助するものとして使用が認められています。キャラを選ぶ系の能力が複数あると、サイコロがあった方がわかりやすいことがあります。ただ使い方には制限があるので、詳しくは応用フロアルールを参照ください。


時計
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時間を計るタイマーも利用が認められています。この重要性は他の記事に譲りますが、とにかく時間切れしないようにタイムマネジメントしようという事です。フリー対戦では必須では無いですし、スマートフォンでも代用できるので、自分なりの回答を用意すれば十分です。


先攻後攻マーカー
これは先攻や後攻を決めるために捲るマーカーですが、以前、先攻後攻の記事を書いた時から公式含めて先攻後攻マーカーを推す動きが増えたことで、今では一般的になりました。しかし元々先攻後攻マーカーを用意することは自分は推奨しておらず、その理由と注意点を話していこうと思います。
まず第1にこれはフロアルール上、使用を許可されている道具ではありません。禁止もされていないですし問題無いと思うのでじきに許可されるのだと思ってますが、現状は非公式です。
問題なのが、マーキングの問題です。これは持ち主にが行うマーキングではなく、相手側が利用するタイプのマーキングなので、先攻後攻マーカーを使ってる人に不正する意図は無いと思うのですが、それを利用して不正出来てしまうという点が問題です。
マーキング自体はデッキのマーキングと同じく、裏から何らかの違いにより判別できてしまう状態を指しますが、先攻後攻マーカーはこの状態になりやすいです。まずデッキのマーキングは50枚から数枚を判別するのに対して、マーカーは2枚から1枚を判別すれば良いという簡単さです。2枚の差異に注目すれば良いのでデッキのマーキングと比べると格段にやりやすいです。
またマーカーのスリーブに気を使い続けることの難しさがもうひとつの理由です。デッキのスリーブかそれ以上に気にしなければならない先攻後攻マーカーのスリーブを、継続的に気にし続けられるでしょうか。多くの人は難しいんじゃないかなと思います。
なので先攻後攻マーカーを使う場合は、常にマーキングにならないように注意することが大切です。

ちなみに記事中ではデッキの中のクライマックスとそれ以外のカードで先攻後攻を決めるのを推奨していますが、これはそもそもデッキとして使ってるんだからマーキングできる状態では無いはずということと、仮にできる状態であっても50枚の中から適当に2枚選ぶのでそれらがその時に判別できる確率は低いからというのが理由になります。いずれにしてもマーキングにならなければ問題ありません。

気をつけて欲しいのは、プレマの色と先攻後攻カードの色です。何を言ってるのか分からないかもしれませんが、「先攻後攻マーカーの表の色合いに大きな差があった場合、プレイマットの色によっては、カードの影に反射してマーキングが出来る場合がある」ということです。
真っ白なプレイマットだとわかりやすいのですが、全面青のカードと赤のカードを白のプレイマットの上に持っていってください。相手の角度によっては青っぽい/赤っぽいが分かることがあります。これを避けてくださいということです。
イラストの無い白背景同士のマーカーや、先攻も後攻も似た色合いのカードを使えば問題ないんですけどね。これは気にしている人は少ないですけど、1度マーキング出来ないか確認してみてください。


という事でサプライ編でした。
応用フロアルールに書いてあることは最低限で、実際に気にしないといけないことは結構多いので、知識として認識しつつ、遊んでいく経験の中で自分なりの方法を確立していければ良いなと思います。

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