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虹ヶ咲考察8電源編 後編

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    by K

    虹ヶ咲考察8電源編 後編
    最終回の今回は、採用している各カードについてと、8電源デッキとしての虹の立ち位置を書いていきます。
    前編・中編の記事を読んでない方はそちらも読んでみてください。
    デッキレシピ
    レベル2
    6
    クライマックス
    8


    各採用カードについて
    ばかしてあげますよー 中須 かすみ

    前述していた通り、コンセプトカード。ノーコストノーリスク0~4までの任意落下を高く評価しており、山の調整に使う場合は<フカ次郎>よりも著しく優秀です。黄色いクライマックスしか拾えないので8電源で使うことになるとは思いませんでしたが、8電源における山削りは0レベではもちろん道中も重要なので、クライマックスを取れるテキストは一旦忘れましょう。
    正直任意落下テキストだけでも採用していたと思いますが、もうひとつのメインとも言える共鳴テキストは非常に強力です。2000パンプとソウル+1ですが、行き3500はもちろん重要なのはソウルが2ということ。レベル0のキャラのソウルが2になるのは打点効率という点で非常に強力で、運用は違いますがかの<隼鷹>を彷彿とさせます。特にチャンプ枠がソウル2なのは打点レースがまるで違ってきます。積極的にアタックしたい1枚です。
    ということであまりにも強すぎて4。共鳴条件が自身ということもありますが、枚数制限が無ければ8枚入れたいと感じたレベル0は恐らく初じゃないかなと思います。
    ミルキーハニー 中須 かすみ

    各共鳴かすみの軸になりうるカード。記憶を満たすことで共鳴コストとしてのワイルドカードになります。
    思い出に行く方法も優秀ですね。山削り系と共に、積極的にアタックして行きたいアタッカーです。これ系によくあるサイドされると居場所が無いということが、起動効果によって抑制されているのが良いですね。
    ただ共鳴周りでまとめて見るとデッキのスロットをかなり使うので、このカードまで採用されているリストはあまり見ない気がします。このデッキでも4種類の共鳴のうち2種類しか採用できていないですからね。
    比例応援>だけだったら記憶かすみは採用しなかったと思いますが、流石に<ツチノコ>を強く使おうとすると、記憶まで入れて寄せた方が強いと思います。記憶かすみを手札にキープしつつ戦わないといけないですが、最後に控えの任意のキャラと交換出来る特典は十分な保障かなと思います。

    余談ですが、永続効果と自動効果と起動効果を全て持つレベル0のキャラって超珍しくないですか?
    ハートを咲かせます♪ 中須 かすみ

    おかけん>の採用理由って色々あると思うんですけど、大体サーチしたいのはレベル1のキャラであることが非常に多いと思います。このデッキではレベル0しかサーチしないので、そういう意味でかなり異端な採用かなと思います。普通はサーチしたいレベル0を増やそうという話になるのですが、各4積んでいるのでもう無理です。
    基本的には記憶<かすみ>の共鳴を満たした状態を作るために使います。思い出と手札に1枚ずつ必要なので、結構要求高いんですよね。おかけん含めて達成を狙いに行きます。
    記憶かすみが満たせそうな場合、おかけんを使う次の理由はクロックを増やすためになります。手札を増やすために打つことはあまりありません。<比例応援>の共鳴ならクロック増えないですし、おかけん前列に出したくないですし。クロックを増やしたい場合のサーチ先はほとんど<ツチノコ>です。いつ使うか分からないツチノコを手札に持ってきます。
    クロックコストが控えからなのはこのデッキでは明らかにメリットですね。山1枚削れない差は各種落下テキストのおかげでほとんど誤差で、経験を満たしにいけるメリットがかなり大きいです。
    このように色々と噛み合いがよく、ツチノコかすみを強く使える条件が揃っていたのでこちらも4。ここまでの4-4-4はコンセプトが変わらない限り固定だと思います。
    いざ! 大海原へ 桜坂 しずく

    これは普通に8電源として強いカードとして採用しています。山削りとしての役割はほとんど<ツチノコ>の劣化。手札入れ替えとして差別化して運用していくことになります。とはいってもそもそも特定のカードを手札に揃えるコンセプトで8電源を組むのは非常に難しいので、そのような構成にはなっていません。手札の質を向上させることよりも手札を切ることの方を重視して運用が良いと思います。イベントが手に加わったらラッキーですね。

    元気を届けろ! 宮下 愛

    自由枠として色々試していた枠で、最終的にはPR愛に決まりました。色々出来そうに思っていたのですが、結果的には<おかけん>の役割の延長としての枠になりました。拾う先はほとんど0のかすみ2種で、後半は電源連動<せつ菜>です。あとワンチャン2落下での<ツインドライブ>落ちを狙います。あんまり強い使い方じゃないな...
    ということでこのデッキではあまり強く使えていないかもしれませんが、それでもなお採用してしまうくらいこのカードは強いです。控えとのキャラ入れ替えに2落下が付いたカードは多いですが、その中でも2落下次第で控え入れ替えが出来るのはこのカードだけです。このカードを出すのは控え入れ替えをしたい時だと思うので、当たり前ながら落下次第でストックを節約出来るのが優秀です。腐りやすいパワーパンプ系とは十分差別化されていると思います。
    PRカードで入手が難しく、必須カードでは無いということで持っていない方も少なくないと思いますが、これは間違いなく強いカードで常に採用候補上位に上がってくるので、2枚は持っておいた方が良いと思います。
    宮下 愛

    虹8電源の顔。手札アンコールにツインドライブは<アーチャー>を採用したかった私としては満点です。ストックを綺麗に作れるのが大きく、デッキとしての平均の動きが安定します。綺麗なストックを5枚程度積めれば、あとは毎ターン上から2~3枚を使って戦えば良いイメージです。
    最強なので4。6枚くらい入れたいですけど0のアタッカーでも十分戦えるので他のアタッカーを入れようとは思いませんでした。

    ホームページ公開! 中須 かすみ

    8電源虹の核。このカードを中心に手札や舞台を作っていくのが1番強いと判断しました。手札アンコールばかりの構成なので、手札の質よりも枚数を重視し共鳴は毎ターン使います。比例応援のパンプもレベル3同士の面の取り合いで大事になってきます。必ず面に配置します。
    しかし手札から出す必要は全くないので、素引きしなければ電源で配置するだけです。1枚配置で良いので4枚でなく3枚に抑えています。本格的な面の取り合いになった場合、後列を比例応援2面にすることもありますが、その後の手打ち電源が弱くなることは意識しておきましょう。

    ドンドン行くよ! 宮下 愛

    後述しますが、8電源ミラーで虹にアドバンテージがある所以。特に面にオールインという8電源にはめっぽう強く出れます。言わずもがな、2000パンプが強力ですね。ツインドライブとの相性も良く、特化すれば20000越えのパワーも作れます。
    ただ常に配置したいカードでは無いのが、採用枚数1の理由。基本的に<比例応援>+電源召喚枠で運用するので、行きの数字しか役割のないこのカードは配置するメリットが少ないと思います。使いたいタイミングで電源から召喚する使い方をするので1枚です。8電源において必要な時にだけ釣る運用ができる後列は相当強いと思います。

    愛! LOVE! YOU! 宮下 愛

    手アン+ツインドライブは強いのですが、流石にツインドライブの1000査定をまともに食らってしまった形で、パワー不足は否めません。レベル3に触るのにも何かのサポートが必要な場面が多く、アタッカーとしての役割よりもツインドライブとしての役割の方が大きいです。
    ツインドライブ8枚体制で綺麗なストックを作っていきたいので4枚。パワー勝負は<ライオン>や応援<>の役割です。

    虹ヶ咲学園2年生

    川中島の合戦>が1コスト上がって2点になりました。コストの上昇は安くないですが、その分ダメージも強力になっています。特に2-5から2点で3-0に上げるのを狙えるところが良いですね。
    カウンターとして使うには面が強く、相手をリバースさせられることが重要なので、8電源でこそ生きるかなと思います。虹とマッチングした際は2000以上勝ってる状態でアタックしたいですね。

    Emotional Power 優木 せつ菜

    11000ヒールに使いやすい連動が付いていて文句なしの1枚。後列でも連動出来るのがすごいですね。ヒールの中でそもそも1番パワーが高いので、8電源とも相性が良いヒールと言えます。連動はコストに対してバーン点数が控えめな設定なので、是非とも<逆圧縮>や<バーン>イベント、<ライオン>連パン等と合わせて使いたいところです。

    音がたくさん重なって楽しいね♪ 上原 歩夢

    ライオン>互換です。とはいってもライオンとは比べ物にならないほど強化されています。1コストでスタンドするようになり、レベル2から全体1500の恩恵を受けることが出来るのはかなり強力に感じました。既存の8電源では2/2の数字を上げるために全体1500を出している所が、このデッキではアタッカーとして全体1500を出せるので、面取り性能がかなり高いカードになっています。まさに面にオールインするコンセプトに合致する1枚です。
    その後出た<ごちうさ>では、もはやハンドコストすらなくなり1コストでスタンドするようになりましたが、代わりに手打ち以外で生かしづらくなっているので、良いバランスになっていると思います。歩夢は終盤、常にハンドの余裕があれば連パンの選択肢を取れるのが大きいですね。
    経験でレベル置き場に置くこともあり、4で全然多くありません。全体1500を4入れるレシピはなかなかないと思うのですが、歩夢の使いやすさがうかがえるかなとおもいます。
    夢のメインステージへ!

    最初は評価を迷いましたが、今はかなり高い評価で結論付けました。強い(2枚残し)逆圧縮が2コストになって面を圧迫しないのに大きなパワーパンプがついているのは、単純にめちゃくちゃ強かったです。無理やり黄色を入れても採用したい魅力があります。
    特に8電源としては、面を圧迫しないメリットが大きく感じました。<逆圧縮キャラ>は最終盤面に必要なことはあまりないですからね。多面連動を狙ったり、前のターンからキャラが盤面に残りやすい8電源では、面を圧迫しないメリットが大きいと思います。イベントという加えづらさも、<フカ次郎>4のデッキではそこまで大きな問題ではないと考えています。欲しい時に探しに行けるのが良いですね。

    探しに行ける枚数ということで2。ミリオンでは探しに行けないので4入れてましたが、元々8電源とイベントカードは相性が悪いので、適正枚数を探すのは重要です。


    レインボーローズ 優木 せつ菜 / 信頼する、あなたへ

    8電源のデッキは2種類に分けられると考えていて、それは
    「電源が強いため8投」のデッキと、
    「電源以外ありえない」デッキの2種類です。
    多くの8電源は前者で、電源をトリガーするメリットが大きいデッキと言えます。こういったデッキは実は8枚全て電源である必要性は必ずしもなく、強力な電源でないCXコンボを採用するために、1~2枚は他のCXにし、6~7電源という選択肢を考えることができます。もちろん結論としてその価値がないと判断されれば8電源になります。結果的に多くの8電源は、電源8枚がいちばん綺麗にまとまったデッキになるわけです。こういったデッキで行き詰まった時は、是非6~7電源も選択肢として考えてみてほしいと思います。
    今回の虹ヶ咲は「電源以外ありえない」型の8電源です。これは電源が8枚入っている事はあまり重要でなく、山札に電源以外のクライマックスが入っていないことが重要な8電源です。要は山のクライマックスが減るタイミングでは常に電源の恩恵を受けなければ上手くいかないようなデッキが、この「電源以外ありえない」型の8電源です。ミリオンや今考察している虹ヶ咲がこの型に該当します。
    何故電源以外ありえないのかというと、コンセプトの段階でトリガーする電源を頼っており、引いたりトリガーしたりする電源以外のクライマックスの使い方が、最初からプランに含まれていないからです。使い方がプランにないので、1~2枚だけでも混ぜると、デッキパワーが大幅に落ちてしまうわけです。ここで扉引いてどう使うの?っていう。

    長くなりましたしここで書くようなことでもなかった気がしますが、とにかくこの虹ヶ咲は電源が8枚でないと困るタイプの8電源です。そもそも2種とも連動なので、普通に組んだら4-4になるのですが。
    かぐやや無職転生、防振りなどの8電源は、6~7電源でも良い系の8電源なので、是非とも構築の引き出しを増やしていただければと思います。


    8電源虹ヶ咲の立ち位置
    最後に8電源というデッキ全般についてと、虹ヶ咲の立ち位置について書きたいと思います。

    まず8電源が新弾が出る度に研究される理由について。これはあまり好ましい理由では無いのですが、電源以外のクライマックスで出来ることがタイトル間で大差無くなってきており、強力な確立されているデッキに対抗出来る、電源を使わないデッキが作りづらくなっていることにあります。特に1連動の差が顕著で、ゲーム全体としてそれほどユニークな動きをしないデッキの場合、強い1連動を擁する既存のデッキになかなか対抗できないんですよね。これはあまり良くないことなので、今後に期待しています。
    ところが電源系に目を向けると、そこには無限の可能性が広がっていることがわかると思います。電源系は各タイトルでやれることのレパートリーが豊富で、他のタイトルの劣化に非常になりづらいんです。現存する8電源はどれもユニークなデッキと言えると思います。電源の可能性の高さと電源以外のマンネリ化が合わさって、8電源の流行が来ていると思います。そしてそれはこれからも続くトレンドだと思います。

    とはいえ、その流行の8電源系にも少しずつ限界が見えてきました。それは8電源ミラーという限界です。8電源が流行れば流行るほどミラーの確率も上がり、そのミラーが8電源を抑止する結果になっています。

    どういうことかと言うと、まず8電源ミラーはお互いに手札が全く増えないマッチだということです。8電源系のデッキはレベル1連動で継続的に手札を増やすという戦略が非常に取りにくく、手札の枚数は面のやり取りに大きく依存してしまいます。片方が手札を増やし8電源が面でリソースを主張するのが一般的な流れですが、8電源ミラーではこれらが正面衝突してしまうわけです。
    そして8電源ミラーの面白いところは、相性差がハッキリしがちなところです。ソウル押しがあまり無く面の勝負になるので、デッキコンセプト同士が真っ向からぶつかり、相性の良い方がかなり優位に立ってしまうわけです。この話は単純に数字の話だけでは無いので、実際に8電源ミラーをやってみてもらえればと思いますが、明確な有利不利が顕在化しやすいと思います。

    前置きが長くなりましたが、今回お話したかったのは8電源デート・ア・ライブ・リペアのお話です。データは特に用意してないんですが、8電源デアラって4~5月頃から急に数を減らしていませんか?
    私は減ったと思っていて、その要因が8電源虹ヶ咲にあると思っています。すなわち8電源虹ヶ咲と8電源デアラでは虹ヶ咲に分があり、デアラが厳しいため数を減らしているのではないかということです。
    そしてそのデアラ不利要因、もっと言えば虹ヶ咲が一般的な8電源全般に対して有利に立てる元凶、それが応援<>です。
    ドラ捲ったら2000パンプ、ただそれだけで、このカードが規制されるほどの強さだとは決して思いません。実際突発的な行きのパンプはそれほど強いとは言えず、8電源でないデッキならばあまり脅威に感じないと思います。しかし8電源視点では話が変わってきます。

    先程8電源は手札が増えにくい話をしましたが、極論普通の8電源は3面割り続けていれば手札は枯れていきます。大昔のWSのように、面取りを忠実にやると8電源はめちゃくちゃきついんです。もっとも8電源側もそんなことはわかっているので3面割られないように工夫するわけですが。
    この、「8電源がされると困る3面割り」を容易に出来る8電源...それを可能にしているのが、応援愛なわけです。パンプ値が高すぎて簡単に3面割れてしまいますし、相手としても対策がありません。これを電源で釣り上げられるのだから8電源虹ヶ咲は8電源ミラーではかなりの強さに位置していると考えています。
    なんだよ8電源虹ヶ咲最強かって思われても困るので、虹ヶ咲の苦手な相手についても書いておきます。それは今回全く触れなかった「<調>応援」互換を擁する8電源です。現在だと8電源シンフォギアと8電源SAOでしょうか。特に現在の8電源界隈では最も上位に位置するのが8電源SAOなので、研究してみると面白いと思います(上位=最強という意味ではありません)。
    ということで今回は8電源虹ヶ咲の立ち位置について書いていきました。8電源ミラーだけでも沢山書くことが出来る内容で、今回はそのほんのさわりだけ書きました。
    8電源虹ヶ咲を通して考えたことをまとめ、一区切りつきましたので、また次回会いましょう。読んでくれた皆さんありがとうございました。

虹ヶ咲考察8電源編 中編

    posted

    by K

    虹ヶ咲考察8電源編 中編
    前回記事の続きです。早速どうやって組んでいったのかをお話します。

    デッキレシピ
    レベル2
    6
    クライマックス
    8


    デッキコンセプト
    デッキコンセプトは<ツチノコかすみ>。とにもかくにも、プールを見た時まず第一に使いたいと思ったカードがこれです。単純に山削りが強く、チョイス連動の成功率も飛躍的に上昇します。共鳴効果は条件が少々厳しいものの、行き3500+ソウル2をノーコストで達成するのは破格だと思います。
    このタイトルにはもう1枚似たカードとして<フカ次郎>が存在し、こちらも3500まで出るので優秀と言えます。コンセプトは寄せた方が強みになりやすいので、0の4落下8枚体制からスタート。チョイス8で組んでみました。

    結論から言うとこちらも良いデッキにはなったのですが、私の描いたコンセプトを実現するデッキでは無かったのが印象的でした。0で1周目の山を高速で削り、<1連動>まで繋げるところはすごく再現性が高く、ツチノコを存分に使うことが出来たと思います。しかしレベル1からはレベル1以上のアタッカーを並べることになり、結果としてツチノコが活躍するのはレベル0だけになってしまいました。これではコンセプトではなくただのデッキパーツです。8チョイス虹は完成させた上で、ツチノコをもっと使うようなデッキを模索しはじめました。

    0の<炎連動>でツチノコを蘇生する形や、チョイス電源なども試しましたが、最終的にたどり着いたのが8電源でした。ツチノコの山削りが真の魅力だった事に気付き、クライマックスを拾うのは諦めました...
    4落下8枚体制の恩恵を当初は、チョイスとその連動を集める動きだと考えていたわけですが、活躍回数に着目したところ、全く異なる8電源というコンセプトの方が0の強さを発揮しやすいことに気が付きました。アタックだけしてさっさと舞台を退場する使い方が、総合的に山もケアしつつ面も取りやすいということです。同じ事をやっていた8電源ミリオンというデッキがありましたね...

    ということで8電源で構築を再スタート。綺麗にストックを作れるメリットや手札アンコールが非常に優秀なので<レベル1>と<レベル2>は共にツインドライブを4ずつ。マリガンで1/1切れたら上振れなのはミリオンと同じ。4落下のおかげで2ターン目の1/1率はミリオンより上がっています。
    またミリオンでは採用できなかったノーコス<思い出行きアタッカー>を採用できているのも山を強くするのに貢献しています。ミリオンでは1コスト復帰だったところは<オカケン>になっているのでここは結構違います。

    8電源で組もうとすると手札を増やす選択肢は<電源連動>と<集中>と<共鳴>の3択になります。電源連動派や集中派も結構いるみたいですが、個人的には共鳴一択でした。電源連動に関しては、そもそも8電源における1の電源連動があまり強く思っていないことが大きな理由です。これは8電源共通の話で、電源の1連動を使いたいと思ったことがないのですが、詳細はまた別の記事で。集中派は大多数だと思いますが、8電源においては後列の枠を使うことがネックになります。ミリオンでは上位後列として<全体1500>を採用できていましたが、虹のプールには存在しないので集中で手札を稼いでも舞台の数字で負けてしまう展開が多く、パンプ値を優先したいと感じました。集中は電源を打った時の動きが優秀ですが、それはつまり後列に<比例応援>を常駐していないということなので、デッキとして弱い動きになってしまうことがかなり気になりました。ということで集中を使わないデッキとして構築しました。山札のケアは十分過ぎるほど出来るので、集中がない事のストレスはほとんどない形に仕上がりました。

    パワー負けすると手札が無い話ですが、後列はもちろん前列が大事なので、<ライオン>はすぐに4になりました。面取れないと手札が無いですし、面取りのアドバンテージを打点に変えることに長けたプールです。面取りにオールインしても良い8電源のデッキは、意外と少ないと思います。
    各レベル帯の動き
    マリガン
    マリガンは1/1のカードを切れるなら電源キープ、切れないなら電源含めて0以外マリガンです。とにかくレベル0を引きに行ってください。ただ8電源なので、電源ケアとして1枚はレベル1以下のキャラも切りたいところです。

    レベル0
    レベル0では、4ルック8枚と<記憶かすみ>はアタックに回します。使える4落下は全て使い、1枚目のかすみを思い出に送るところからスタートです。この動きを安定させるための<オカケン>なので、積極的にアタックしてオカケン使ってレベル0でさらにアタックします。落下している中で落ちた<1/1愛>が電源で出せると嬉しいですね。
    レベル1
    レベル1では<2/2愛>を電源で出します。前列は割れなくてもあまり気にしなくて良いです。とにかくパンチ数と山削りを意識し、1リフを目指します。

    また、レベル1からがこのデッキの真価で、<ツチノコかすみ>が活きるようになります。2パン目以降の電源で前列に愛を出す動きが強力なので、積極的に狙っていきますが、この時1パン目でアタックしたかすみの枠に出す事で、山削りし、ソウル2でアタックしつつ、大きなキャラを出すことが出来るわけです。これは8電源じゃないと出来ない動き。以降、とにかく4ルックで山をケアしつつアタックフェイズに入ることで、率の良い山をキープしつつ8電源らしい動きをすることが可能になります。

    また<比例応援>の共鳴は、使えるようになったらほぼ毎ターン使いましょう。ストックが過剰になるデッキで、手札を増やす手段が乏しいので、終盤まで共鳴をたくさん使うことが重要です。逆に共鳴エンジンに行き着ける算段があれば、道中の手札枚数は気にしなくて良いです。レベル1時点で手札1枚でも、ラストターンには手札7枚ということもざらにあります。ギリギリをつきましょう。

    引いたクライマックスは使い道に困らないので全てキープでOKです。ツインドライブで綺麗なストックを心がけましょう。

    レベル置き場はレベル2で経験4を満たすように動きます。理想は電源連動<歩夢>+<比例応援>。比例応援は3枚しか入っておらず、多面する展開も有り得るのでレベル置き場に置きづらいこともあります。なので電源連動歩夢+ツインドライブと置いて黄色は3色目になることも多いです。いずれにしても<オカケン>で控え室からクロックを置けるメリットを活かして置いていきたいです。
    レベル2
    レベル2になると<逆圧縮>イベント以外の全てのカードが解禁されます。アタッカーはツインドライブや各かすみがメインになるのはこれまでと同じ。電源でレベル3が出せるようになりますが、基本的に<ライオン>を出す事になります。手札の電源は、ライオン連動は手打ちでスタンドするのが基本、<せつ菜>連動はレベル3まで温存するようにします。特にライオン連動は本家ライオンに比べて明らかにスタンドコストが軽くなっており、また舞台での価値もかなり高いことから、積極的に連動を狙っていきます。メイン中に踏める見通しが立たない場合は、ライオン連動をトリガーした場合に踏めるように配置してアタックフェイズに入りましょう。

    手札は毎ターン踏まれるとあまり余裕が無いと思いますが、レベル1に引き続き毎ターン<共鳴>で手札枚数を増やして行きましょう。またストック過剰になりがちなデッキなので、ゲーム中1回は3コストアンコールをするのが正常だと考えるようにしましょう。3コストに見合う価値が無いタイミングでも、<光景>相手には適度に使った方が動きが安定します。

    川中島>も解禁されますが、積極的にレベル2から使っていってOKです。詰めの場面だけでなく、相手のレベルを3に上げるために使うことが多いです。相手のメインフェイズが終わった直後にレベルを上げにいけるので、相手のレベル3が並ぶまでにラグがある点も優秀です。
    レベル3
    逆圧縮>イベントが使えるようになること以外はあまり変わりません。山は強いですがヒールは得意では無いので、各種電源連動とイベントで迅速に勝ちを目指します。<せつ菜>連動多面は決定力が高いので、ある程度見切り発車でもOKです。

    今回はこのデッキの成り立ちから動きまでを書いてみました。興味が湧いた方は是非使ってみてください。

    次回は採用カード1枚1枚の考察と、環境内での立ち位置について書いていきたいと思います。

虹ヶ咲考察8電源編 前編

    posted

    by K

    虹ヶ咲考察8電源編 前編
    今回は虹ヶ咲の考察を行っていきたいと思います。
    1スターター+1ブースターのシンプルな構成で、<光景>が無いプールなのでこれだけ聞くとパッとしないかもしれませんが、プールが非常に優秀で、ほかのプールに無い特有のカードとして魅力的なものが揃っており、1ブースターながら環境に大きな影響を与える強力なデッキが組みやすくなっています。
    先に今回採用しなかったカードを紹介します。

    カード紹介
    はじめましょうか 三船 栞子

    数ある虹の1レベ連動の中で1番優秀な連動だと思います。最近よくある条件の回収効果で、<ツチノコ>があることや返しまで数字が上がる点などが優秀です。しかしクライマックスが無いとパワーがとても低いので、他のデッキよりもクライマックスを打つことを意識しないといけないのは気をつけたい点です。とはいえクライマックスを打ちたくないタイミングは現れにくいプールなので、ゲームの流れの中で考えるとデッキとしてはあまり気にならないかもしれません。

    伝えたい想い 天王寺 璃奈

    全然人気が無い気がするのですが、物凄い強いカードだと思います。カード単体としては連パン+<武蔵>。この組み合わせは過去にも何度かあり、例に漏れず連パンの条件は簡単ではありません。しかし相手に依存しないメリットは大きく、達成すれば武蔵と連パンの相性の良さは言うまでもないので、狙う価値は十分にあります。
    カード単体としての評価も高めですが、特にこのカードの評価が高い理由は<集中>の存在です。赤の集中がデッキトップを入れ替える効果を持っていて、武蔵の点数を調整出来る点がとても高評価です。これまでの武蔵の仕込み方はかなり大掛かりなものが多く、ここまで簡単に武蔵の打点を選べるのは凄いと思います。このため連パン条件を満たさない時、もしくは連パン出来ないようなデッキ構築にする場合も活躍しやすいというのは、プールとしての強みだと思います。


    【桜坂 しずく】【確かな光 桜坂 しずく】

    2枚セットでの評価になってしまうのですが、このプール史上最高のカードパワーだと思います。<デアラの真宵さん>が実質ノーコストなのを高く評価しているのですが、しずくはレベル1になった上にダイレクト枠の代わりに<K越え>が登場するようになっています。物凄いですね。しかも相互チェンジなので有効にならないタイミングでも腐りづらいと言えます。
    とても強いシステムなので是非とも採用したいのですが、今回はデッキコンセプトと合わなくて非採用となりました。これらを活かした8チョイスのデッキは別で良いデッキになりましたので、こちらもどこかで紹介出来れば良いなと思います。

    Creamy Berry 上原 歩夢

    クライマックスを打った時に反応するカード。山上2枚入れ替えによって打点の計算がしやすくなり、ストックも綺麗に積みやすくなります。パワーパンプしない集中としてはかなり高水準なカードだと思います。前述した<武蔵>との相性の良さに加えて、電源や<選択移動>との相性も良好でなかなか強い1枚です。
    単レスト集中が採用されるデッキでは筆頭候補と言えると思います。

    私が作る世界! 優木 せつ菜

    島風改>+<高松>。これまでに無い組み合わせで、普通に見たまんま強いシステムです。パンプ手段や手札を増やす手段が乏しくなりがちなこのプールでは常に採用候補に入ってくる1枚で、PRということもあり少し入手が難しいですが、是非とも持っておきたい1枚です。

    みんなで歌おう エマ・ヴェルデ

    0/0 4000に選択式移動が付いた1枚。この選択式移動テキストでパワーが1500下がっている点が評価を非常に難しくしています。純移動ならば3000だったはずなので、それを考えると手放しには強いと言い切れない思いがあります。
    ないものねだりはやめてこのカードと向き合うと、なかなか絶妙な強さに仕上がっていて良いカードだなと思います。序盤の純移動としては<方向音痴>を超える強さですが、移動として<かぐやの霞>と比べると流石に劣るでしょうか。1ドロー1ディスはなかなか上手く使うことが難しく、後半はデメリットがかなり重いので、とにかく絶妙なバランスの1枚です。
    このタイトルのレベル0としては対抗馬が多く、青の0としては突出して強い為、結果として採用率は支配的ではないにしろ高い水準を維持していると感じます。採用の際はデメリットについてちゃんと考えておきたいと思います。

    ついてこられるかしら 朝香 果林

    赤城>と言えば赤城なのですが、残りの効果が豪快過ぎてとても同じ評価はしづらい1枚。例えば赤城運用しようとすると手札も数字も伸びず、イベントサーチを複数面使用しようとするとストックの要求枚数が厳しいので、全く別のカードとして考えた方が良さそうです。
    イベントサーチの能力はこれまでもありましたが、コストを肩代わり出来る能力が新しく、強力なイベントに繋げやすい強さがあります。プールに強力なイベントが多いので、これを軸に考えるデッキもなかなか面白いと思います。ヒールでは無いのでイベントの枠を考えるとデッキとしてまとめるのは容易ではなくまだまだ調整中ですが、上手くまとめられればかなり強力なデッキになるのではと期待しています。

    私のための遊び場 近江 彼方

    全体1000にレストしてボトム送り付与。テキスト2つと考えるとまずまず良いカード止まりですが、ボトム送りが見た目より強いと思います。特に控えを増やすクロック送り付与やストック送り付与と違い、これは山札を増やすので、今の相手の山を単純に弱く出来る点が大きいです。また上位後列に付いている点も優秀で、相手のキャラを領域移動させたいデッキでは是非とも採用したい1枚です。

    一通り今回採用出来なかった注目カードを紹介してみました。ということでいよいよ今回のレシピを紹介しようと思います。

    デッキレシピ
    レベル2
    6
    クライマックス
    8


    デッキコンセプトは<ツチノコかすみ>です。
    え?8電源?集中との相性が良い話は?かすみがコンセプト??

    と「はてな」が沢山かもしれませんが、私も同じ思いです。発売からずっとかすみが使いたくて気付いたらこうなっていました。

    ということで次回はこのデッキの成り立ちと結論、強みについて書いていきたいと思います。

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