
最後に<魔石>についても振り返ります。
<魔石>はストック全てを山札に戻してシャッフルし、ストックを作り直させるものですが、ある時期から<光景>ではなく<魔石>が増えてきました。<光景>と比べた時の<魔石>の強みや弱みに関しては別で書いているので、今回は<魔石>について振り返ってみます。
調べてて発見しました。どうやら<魔石>ではなく<宝箱のような思い出>互換らしいです。2021年製ですが、プール的には思い出の種類数を稼ぐための役割も大きかったので、あまりテキストに注目することは多くなかったかなと思います。採用率もそこそこありましたが、最後に運ゲーしつつ思い出の種類を増やすカードという印象の人も多かったのではないでしょうか。
惜しむらくは、同じプールに<光景>が存在することですかね。わざわざ<あくあ>を使おうという気になりにくいのですが、もしこのプールに<光景>が無ければかなり使われていただろうと思います。
また現状でも<光景>よりも軽いという利点はあり、<早出し>も出来るようになったので、専用デッキを考える価値は十分にあるように思います。
「ダンまち」観点だとイベントが使いやすいプールであるにもかかわらず、採用率はあまり高くなかったように思います。「ダンまち」自体が面に触り続けることが容易なのであまりストックを貯めさせる展開にならないことや、<上の連動>が強い山に強い連動であること、逆に<イベント4ルック>の失敗率が増えてしまうことなどから、採用が多くなかったのかなと思っています。
使いやすい<イベント光景>があるプールで使いにくい<魔石>を採用する理由を見つけるのが難しく、あまり採用されているのを見たことがありません。バンドリーグのようなレギュレーションだと《ハロハピ》も活躍の機会が増えるので、その際は見ることができるかも知れません。
<魔石>は<光景>よりも有効なタイミングが多く、アタック時に選べるのでほぼ確実に機能させることが出来るのが強み。相手の山が強くても関係ない山下落下系では無い限りは、ぜひ採用したい1枚です。
個人的にめちゃくちゃ高評価の1枚。3レベからとはいえ、1コストで回収しつつ山破壊も出来るのはコスパが良すぎます。「フリーレン」においても非常に採用率の高い1枚となっています。
「ヘブバン」は環境デッキとして認識された頃はあまり無かったと思いますが、追加後はちょくちょく入賞しています。これのひとつの要因がこの1から使える<魔石>の存在かなと思っています。<光景>含めてストック崩しは後半、重めのコストを払って行うというイメージが強いので、序盤は一般的に、純ストックを積むのが強い行動ではあります。ところがこのカードは早い段階から軽いコストでそれを壊してくるので、ゲームプランが崩壊するデッキが少なくないんですよね。互換が色々なタイトルに刷られはじめたら、また環境も変わっていくと思う、注目の1枚です。
とはいえABにとっては序盤の2コストが重いのも事実。相手の山も崩せるけど、自分の山も弱くなるというようなカードになってしまっているので、環境で活躍するのは、「AB」の他のカードパワーが上がってきてからでしょう。
本当に査定どうなってるんだこのカード......。
互換の少ない<魔石>では珍しいほぼ互換。<光景>が刷られても面白かったと思っていますが、詰めのタイミングに使うならば2コストである軽さもメリットなので、FT的には<魔石>も嬉しいです。
個人的に評価しているのは「フリーレン」から変わらないので、「角川」でも変わらず高評価です。イベントを強みに据える場合はそのイベントを引き込む手段を搭載しないといけないのがデッキ作りの難しいところであり、面白さでもあります。
ちなみに同じタイトルと書きましたが、「ハルヒ」ではこちらを使うことになります。こうした文庫シリーズには似た役割のカードが複数刷られがちですが、タイトル区分を考えて見てみるとまた違った印象になるのが面白いところです。
各年度に追加された魔石の数
<光景>同様、<魔石>が追加されたタイトル数を集計してみました。ということで今回は3回に渡り、ストック入れ替え互換の歴史を振り返ってきました。知らないカードはそれほどありませんでしたが、1枚1枚の単体の評価をしたり、年度ごとの統計をとってみたのは良い機会だったと思います。ここ1年くらいストック入れ替えの刷られ方が変わったなと思ったので書いてみましたが、来年も気になるキーワードがあればまた書きたいなと思います。





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