ネクプロ CS レポート
新しいクロニクルデッキが遂に発売され、競技シーンにも大きな影響を及ぼしていますが、自分も発売日翌日の CSから早速使用し、そして優勝することが出来ました。
ということで今回はレポートという形で自分の使用した『青黒緑ダムド』を紹介していきたいと思います。
特に 8月の第一週の関西のメタゲームでは A>B&C の順で数が多かったです。A群の数が多いという事は、それに勝てるデッキを使えば上位進出の可能性が高いということを意味します。
そしてクロニクルデッキで登場したカードの中に、このA群に強烈に刺さるギミックがありました。それが<虹速 ザ・ヴェルデ>と、<SSS級天災 デッドダムド>です。
しかし、A 群に勝てる、というだけでは余程当たり運が良くない限り優勝は狙えません。どんな相手にでも効く必殺技を探していると1枚のカードにたどり着きます。それが<禁断機関 VV-8>。
<禁断機関 VV-8>を軸に手札を増やしつつ一気にエクストラターンをもぎ取って戦う必殺技によって、詰めることが楽になり、Cを含めた全デッキに対してこうすれば勝てるというプランを決定できるようになりました。
最後にですが、このデッキは自分の手札を増やすことよりも相手の盤面を減らすことを得意とするデッキ。呪文を封殺するカードも積みにくいことから、B群のデッキには不利が付きやすいです。
そこでB群に対してはメタカードを採用することで勝ちに行くという方向性に決めました。
軽くですが解説と細かいテクニックについて話しておきます。
A群(ビートダウン系)のデッキには盤面処理がクリティカルに刺さるので確かに有利ですが、それだけでは詰めに難が残ります。そこで採用されたのが<無修羅デジルムカデ>と<Dの博才 サイバーダイス・ベガス>。
また、Dの博才 サイバーダイス・ベガスから使う呪文として<テック団の波壊Go!>を優先したのは『青魔導具』の<卍 新世壊 卍>をどかすために必要だったからです。
<闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー|お清めシャラップ>はこのデッキを完成させたカード。実はこのデッキ凄い勢いでデッキが減っていくため、このカードを採用する前は<VV8を>2回使うことは出来ませんでした。しかし、自分の墓地の<デッドダムド>を残しつつ山札を回復できる呪文面のおかげでVV8の複数回使用も可能になりました。
また、クリーチャー面も強力。序盤にマナに置いてしまった詰め用のカードを回収しつつ相手の盤面を処理でき、かつデッドダムドに侵略することが出来ます。
呪文面は墓地利用をする相手と戦う時には相手に撃つことも出来ますし、今後枚数を増やすことも検討するカードです。
次にテクニックの紹介。
デッドダムドの持つ盤面から、盤面へ移動する侵略についてですが、移動した際に「進化元の再構成」が起こります。
例えばデッドダムドの進化元がデッドダムドと<デドダム>だったとすると、一番上のデッドダムドが無くなると、進化元のデッドダムドとデドダムはどうなるのでしょうか。
この場合は、進化元をデドダムとしてデッドダムドを残すか、デドダムのみを場に残しデッドダムドを墓地に送るのかを選択することが可能です。上手く使うとデッドダムドの効果を起動する回数や、封印をはがせる枚数を得することが出来るので是非活用してください。
相手が先に<"必駆"蛮触礼亞>で攻めてくるパターンと、自分が先にデジルを立てるパターンとがありますが、今回は後者でした。デジルを装備したクリーチャーが<ノロイ>だったこともあって、相手の突破が困難になり、意識していた展開のまま勝利。
<デドダム>スタートから 4t目には<ベガス>を貼れるハンドだったので勝てそうだなあって思っていると、相手は<メンデル>2ブースト成功から<スクチェン><NEXT>!!。
装備するのは<ハートバーン>の方がきつかったけど、相手が選択したのは<バトガイ刃斗>。盾から<テック団>を踏ませ、キープしていた<ハヤブサマル>で攻撃を凌いだものの、依然相手の盤面はネクスト、バトガイ銀河、<ドギラゴールデン>の3体。それを<ガロウズ・ホール>からの<勝利ガイアール>にデッドダムドを侵略させて全て処理したが、その時の自分の手札にデジルムカデは無し。
デジルムカデさえ引ければ後続をシャットして勝てていたかもしれませんが、残念ながらいつまでも引けず、7マナまで届いてからの相手の波状攻撃を凌げずに負けました。
相手は 2t<ステップル>→3t<MANGANO-CASTLE!>+<サンマックス>という強い動きに<バルチュリス>まで絡められて危うく負けそうでしたが、なんとか<フェアリー・ライフ>とハヤブサマルを盾から踏ませて耐えきる。ヴェルデ+ダムドで相手の盤面を処理し、次のターンには<シャッフ>を出して相手がMANGAをトップデックしても勝てない状況を作る。
続く自分のターンにデジルムカデを出しつつ、シャッフの攻撃時効果でアンタップしている相手の盤面のクリーチャーを止め、相手の攻撃の手段を封じることが出来たので、その後はゆっくり詰めて勝ち。
おおよそ上記のゲームプラン通りだったので割愛します。
2t<フォース><ブランキー>+侵略で<レッドゾーン Z>というかなり強い動きをされるものの、先攻のアドバンテージが出てシャッフでその動きを止める事に成功する。シャッフには盤面に残って欲しかったが<ブンブンバースト>で処理される。
こちらもヴェルデ+デッドダムドで相手の盤面を処理。相手はSAを追加して僕のシールドを0にしようとするが、それをハヤブサでキャッチ。
<リバイヴ>でハヤブサを回収しつつ相手の盤面を処理し、相手の攻撃への準備をするが、この後相手のトップデックは弱かったようで、こちらのテック団が間に合って勝ち。
勝利の呪文ライフヴェルデブラックサイコ。
戦績5-1、順位は15位で予選上がり。
4tデジルムカデ、6t目にテック団の5以下バウンスであえて相手のドキンダムを開放。自分のデジルムカデを封印してもらい、相手の除去からデジルムカデが守られている状態を作る。次のターンにヴェルデ+デッドダムドで勝ち。
デジルムカデを引けば勝負になる対面なので、引いてくれ!と祈っていたら、少しやりすぎたのでしょうか、3t目には自分の手札に3枚のデジルムカデが集結していました。
1枚目のデジルムカデから捲れたのが C.A.P カイトだったおかげで、手札に除去がない状況でも<ジョラゴン>の動きを止める事は取り敢えず可能になりました。その返しに相手はジョラゴンポン置き(タップ状態)でエンド。
2枚目のデジルを横に添えると、ラッキーなことに3コストのワイラビⅣが捲れます。これで<7777777>を撃たれても片方のデジルムカデは場に残ります。相手のポン置きジョラゴンは処理できなかったのでカイトでWブレイクを入れつつ、ジョラゴンの動きを止めました。
相手の返しの7777777では3も4も捲れず、自分の盤面が除去されないままターンが返って来ました。今度こそテック団でジョラゴンを処理し、次のターンに3枚目のデジルムカデでワイラビを T ブレイカーにして殴って勝ち。
4tデジルムカデを相手はフレア覇道で処理するものの後続は特になく、相手の手札がそれによって枯渇しかけていたため丁寧に盤面を処理してそのまま勝ち。
相手は銀河セットからの<リリアング>スタートでやや事故気味。4t目にMANAGANOを使って攻撃してくるものの、最初の1ブレイクでテック団がトリガー。相手のドキンダムが開放。しかしマナにはヴェルデがあるが、デッドダムドはまだ引いていない。
デジルムカデで取り敢えず急場をしのぎに行く。返しにリリアング+銀河で大量展開される厳しかったが相手の動きはリリアング2体を出すのみ。ハヤブサマルを手札に持っていたため、相手にジャミングチャフを撃ちながら殴ってきてもらえるようにベガスを貼ってターンを返す。この時のエンド時に待ち望んでいたデッドダムドをドロー出来、返しの相手の攻撃もハヤブサでしっかり耐えて勝ち。
小型コマンドを展開しつつ、ステゴロ・カイザーでプレイヤーに攻撃、ここで<ベルヘル・デ・スカル>がトリガーした場合は禁断機動で攻めるつもりでしたが特に痛いトリガーは踏まずに済む。返しに相手は<デーモン閣下>で残りの封印を1にしつつ、ハヤブサリュウを回収。カウンターによるドルマゲドンの開放を狙っているようです。
しかしこちらのマナは既に10、盤面には十分な打点。禁断機動で追加ターンを得つつ押し込みドルマゲドンの開放を強要したうえで返しに 11マナからテック団+ヴェルデ+デッドダムドでドルマゲドンを解体して勝ち。後一本。
通算11-1で優勝。
デッドダムドはこの日を境に全国で結果を残していて、今はミラー戦も意識しないといけないのでこの時から多少構築が変化しています。例えば、詰めを楽にしてくれて、青の侵略コマンドのかさましにもなる<S級宇宙 アダムスキー>。1枚は採用しておいて損のないカードです。
また、<残虐覇王デスカール|ロスト・ソウル>も強力。リソースゲームを強いられる対面で使いたいカードですね。同じような役割として<悪魔龍 ダークマスターズ>も対抗馬ですね。そして自分が推したいのは<龍素記号Sr スペルサイクリカ>。このデッキが苦手とする青魔導具に対し、テック団を唱えつつコマンドを展開できるため勝ち筋を通しやすくなります。
にしても、新しいカードの使用解禁と同時に優勝というのは、じつに気持ちが良いです。こういう勝ち方が出来ると自分の取り組みが報われたような気がしますね。次の新弾でも積極的に狙っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!