
リミットレギュレーション(2026年4月)
今回は毎度恒例の、リミットレギュレーション所感記事になります。
お付き合いください。
禁止カード
まずは禁止カードから。今回は<分かつ烙印>の1枚になります。
分かつ烙印
<ギミック・パペット-ナイトメア>などによるロックを軸とした【烙印】にて使用されていたカードで、1枚あれば機能するカードのため無制限から一気に禁止化は納得ではありますが、【烙印】自体のシェアがそこまで高いわけではないため意外な規制となりました。
一応ロック手段としては<真炎竜アルビオン>が残ってはいますが、<屋敷わらし>や<ビーステッド>を重く食らうため弱体化にはなっています。ただ、従来のロック盤面で伏せるカードがほかの「烙印」カード、たとえば<The Fallen & The Virtuous>などになるだけで、仮に<真炎竜アルビオン>による送り付けが阻止された際もその横に生成される妨害は十分なものであり、ドロー系に対して無視展開をしてでもない限りはデッキとしての強さは健在といえます。
そのドロー系に対しても比較的被害を抑えやすいデッキであるため、【烙印】側としてはこのカード1枚で規制が済むなら安いもの、であったともいえるでしょう。
制限カード
制限カードは規制カードのみで、合計は9枚。- <VS ホーリー・スー>
- <ドロール&ロックバード>
- <M∀LICE〈P〉March Hare>
- <燦幻開門>
- <魔法族の里>
- <巳剣勧請>
- <羅睺星辰>
- <次元障壁>
- <ハーピィの羽根吹雪>
魔法族の里 / 次元障壁 / ハーピィの羽根吹雪
<魔法族の里><次元障壁><ハーピィの羽根吹雪>に関しては、いわゆる「引いたら勝ち」に限りなく近いカードであり、不健全なゲーム性を助長するカード群でした。制限化で引ける確率は下がりますが、より「引きだけ」感を助長しており、<三戦の号>もあるためできればこのまま禁止まで持って行って欲しいところ。
ドロール&ロックバード
汎用カードとしては手札誘発の<ドロール&ロックバード>が制限に。「マスターデュエル」では準制限ですが、今回それよりさらに重い規制となり、少し意外感があります。
【M∀LICE】などではドロー系を止めながら展開する手段として使われていましたが、現状の規制ではそれもほぼ不可能であり、同手段が取れるデッキはそもそもパワーが低めとあまりこの方向での規制は意味がないように思えます。
ただこのカードの存在から使用が憚られるデッキが数多く存在していたのも事実で、そういうデッキに活躍の目が生まれるのは良いことといえますが、逆にそれらのデッキはこのカードでもないと止められない状況があり、展開系デッキによる先攻有利環境が加速しそうな予感。
先攻取って展開したうえでこのカードを打ち、完全に逆転の目を潰す、といったことが起きにくくもあるため一長一短で、<増殖するG>と立ち位置が近いカードといえます。
VS ホーリー・スー / M∀LICE〈P〉March Hare / 巳剣勧請 / 羅睺星辰
テーマとしては【VS】【M∀LICE】【巳剣】【ドラゴンテイル】から重要カードが制限に。【VS】【巳剣】に関しては仕方ないかなといったところがありますが、汎用カードを規制しテーマ内に誘発モンスターを刷ることでテーマカードで戦う方向性を推し進めると思っていたため、<VS ホーリー・スー>が一気に制限までいったのは少し意外でした。
【M∀LICE】は「LIMIT OVER COLLECTION THE HEROS」で【サイバース族】関連の強化が来たものの、前回既に手痛い規制を受けていたデッキではあるなかで、さらに規制を受けるのは予想外でした。
自力があるため戦えないことは無かったもののトップデッキとは呼べなかったため、さらに削られるのは非常に手痛いですね。
禁止カードが増えたわけではないため展開自体は可能であり、今後は【サイバース族】ギミックに寄せた展開系とするか、「ドミナス」筆頭の強めの誘発と汎用カードを多く搭載した構築にするなどすれば使えないことはないでしょう。
【ドラゴンテイル】は初動系カードの減少というよりは、デッキ内に入る魔法・罠カードが減るのがかなり痛く、リソース管理がかなり渋いことに。
「マギストス」「烙印」などの外部ギミックを厚くする、罠を複数枚入れるなどリペア自体は可能ではありますが、そうまでして【ドラゴンテイル】を選択するほどの利点がない現状が辛いところですね。
このデッキも環境に顔を出すもののトップではなく、【M∀LICE】同様に予想外の規制でした。
【巳剣】においては初動兼貫通札でありつつ返しの妨害としても機能するカードである<巳剣勧請>の規制は手痛く、相手をしている視点からするとかなり嬉しいところですが、【巳剣ライゼオル】のようなデッキタイプからすると<ドロール&ロックバード>が減少したことのほうが相対的に嬉しいといえるでしょうか。
規制自体は受けたもののパワー自体は高く、既にこのタイプのデッキが各地で頭角を現しつつあるようです。
後攻時のパワーは確実に下がっているため、今後はその点が課題になりそうです。
準制限カード
準制限カードでは- <黒魔女ディアベルスター>
- <十二獣モルモラット>
- <スプライト・ブルー>
- <ティアラメンツ・レイノハート>
- <餅カエル>
- <突然変異>
- <トリックスター・リンカーネイション>
全体的に環境に与える影響は軽微ですが、この中では<黒魔女ディアベルスター>が、シンプルに展開の初動となるのはもちろん<滅びの黒魔術師>を交えた展開が可能というところもあり、緩和としては嬉しいですね。 <十二獣モルモラット>は素材効果が完全に使用不可だった状態からようやくの緩和ではありますが、今現在のカードプールでランク4を出力するなら「オノマト」などのギミックに寄せる方が強く、長らく放置されていただけという印象が強いですね。
【十二獣】は個人的に好きなデッキではあるので、今後何かしら新規があると嬉しいのですが...
制限解除
制限解除では<超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ><スプライト・スターター>の2枚。この流れを見るに<スプライト・ブルー>も次回で完全解放となるのでしょうか。
<餅カエル>の緩和や<ドロール&ロックバード>の規制もあり、そこそこ注目度が高いデッキにはなりそうです。
環境考察
今回の改訂を踏まえて今後の環境推移を考察します。まずはトップデッキとして、前環境に引き続き【キラーチューン】が独走となりそうです。
自身は関連カードも含めて完全に無規制であり、対抗馬となるデッキが軒並み規制されたことで頭一つ抜けた状態です。
今後増えそうな展開系デッキに対しても大量の誘発や後手0でのテーマ妨害、EX破壊によって咎めやすく、まずはこのデッキを対策するところから環境がスタートするでしょう。
展開系デッキとしては【巳剣ライゼオル】【白き森】【海皇水精鱗】なども考えられます。 前者はともかく後者2つは人依存が大きいデッキなので、その使用者が参加しているかや地域によっても変わってきそうです。
デッキの方向性としては、先攻で捲れないような盤面を作れるデッキか、手札誘発を大量に積めるデッキの2つが大枠になりそうですね。
ただスロットの話でいえば【キラーチューン】を使えばよい、となるため、そうでない人は展開系デッキを握る人が多くなりそうです。
【閃刀姫】のような汎用に頼らない特殊なデッキも規制を受けたわけではないため、一定使用者は残るかもしれません。
4月25日には新弾「CHAOS ORIGINS」が発売され、既に【ブリッツクリーク】など注目度の高いテーマが発表されています。
移り変わりの激しい環境になることが予想されます。
フルパワーの【キラーチューン】とそれを追う展開系にまず抗えるか、というなかなか厳しい環境になりそうで、ミッドレンジ系列にはかなり難しい環境になりそうです。
個人的には<ドロール&ロックバード>のせいで使えなかったようなデッキを使っていきたいと思っています。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。





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