
【クシャトリラ】テーマ解説
今回は新弾「PHOTON HYPERNOVA」で強化された【クシャトリラ】について解説していきます。
今弾を機に組もうかなという人のために、前弾のカードも含めて基礎から解説していきますので、お付き合いください。
それでは始めます。
前弾クシャトリラ各カード紹介
「クシャトリラ」は前弾の「DARKWING BLAST」で登場したテーマで、テーマ内のほぼ全てのモンスターがサイキック族・レベル7で統一されています。<ヴィサス=スタフロスト>に関連するストーリーテーマの1つで、緩い特殊召喚条件と裏側除外に関する効果を持ち、ランク7のエクシーズ召喚によって制圧していきます。
<クシャトリラ・フェンリル>、<クシャトリラ・ユニコーン>、<クシャトリラ・オーガ>は「自分フィールドにモンスターが存在しない場合」に特殊召喚でき、それぞれ起動効果で「クシャトリラ」のモンスター、魔法、罠カードをサーチできます。
また、相手のモンスター効果が発動した場合に発動できる効果もあり、それぞれ「相手フィールドの表側表示のカード」、「相手のエクストラデッキから1枚」、「相手のデッキトップ5枚の中から1枚」を裏側除外することができます。
どれも強力で、再利用の難しい裏側除外であることから、単体性能は非常に高いです。
また、永続魔法カードの<クシャトリラ・バース>と永続罠の<クシャトリラ・プリペア>は、それぞれ「クシャトリラ」を特殊召喚する効果を持っているため、展開の補助になります。
2体目の「クシャトリラ」を召喚するのはもちろん、テーマ外のレベル7モンスターを採用することも考えられます。
エクストラデッキのモンスターとしては、ランク7の<クシャトリラ・シャングリラ>。
展開した「クシャトリラ」の効果で相手カードを除外してゾーン封鎖するデザインですが、1ターンに1度の制約がないため、複数回除外することでその回数だけ封鎖範囲を広げていけます。
このような強力な効果を持ちながらも2体目以降の展開が<クシャトリラ・バース>等頼りだった【クシャトリラ】ですが、新規カードにより一気に展開力が向上しました。
ここからは新規カードを見ていきます。
新規クシャトリラ各カード紹介
まずはモンスター、<クシャトリラ・ライズハート>。レベル4なのでリリース無しで通常召喚できるほか、「クシャトリラ」が存在すれば特殊召喚できる効果によっても展開できます。
そのままではレベルが合いませんが、展開したターン中にデッキから「クシャトリラ」カードを除外することで、レベルを7に変更できます。
<クシャトリラ・バース>などで展開するモンスターを用意したり、後述する除外時効果を持つカードをコストにすることでアドバンテージが得られます。
この効果によって相手のデッキトップ3枚を裏側除外できるため、<クシャトリラ・シャングリラ>の効果に繋げたり、相手のキーカードを飛ばしたりが狙えます。
<ティアラメンツ・クシャトリラ>と<スケアクロー・クシャトリラ>は、お互いのメインフェイズに手札から特殊召喚し、手札・墓地から「クシャトリラ」カードか自身の持つもうひとつのカテゴリカードを除外する効果を持ちます。
盤面に既にモンスターがいても展開できるレベル7なので、展開補助はもちろん、誘発貫通としても優秀なモンスターです。
固有効果は<スケアクロー・クシャトリラ>が特に優秀で、守備表示のまま攻撃できるほか、「クシャトリラ」が戦闘を行うモンスターの効果をエンドフェイズまで無効化できます。
対象も取らないため置物を無効化したうえで安全に展開・除去ができるのは強力です。
また、新たなエクシーズモンスターとして<クシャトリラ・アライズハート>が登場。
素材を3つ必要とするため重いものの、<クシャトリラ・シャングリラ>が効果を発動したターンに重ねてエクシーズ召喚できるため比較的出しやすく、カードが除外されるたびに素材を補充する効果もあるため一度出てしまえば発動コストに困ることはほぼありません。
重ねるのはメインデッキの「クシャトリラ」モンスター1体でもいいため、<クシャトリラ・シャングリラ>やほかのエクシーズモンスターと並べることも難しくなく、【クシャトリラ】に乏しかった能動的な妨害ができる点は非常に優秀です。
新たに追加された<六世壊=パライゾス>は、同シリーズで「クシャトリラ」に対応する「世壊」フィールド魔法で、発動時処理として「クシャトリラ」モンスターをサーチできるため安定性を大きく底上げしてくれます。
<六世壊他化自在天>は属性の異なる「クシャトリラ」をデッキから特殊召喚できる通常魔法で、これにより<クシャトリラ・ユニコーン>が強力な1枚初動に化けました。
また、除外された際に除外ゾーンの「クシャトリラ」カードを回収でき、特殊召喚できる「クシャトリラ」を回収して展開を伸ばす、リソースを回収する等柔軟な動きが期待できます。今回の新規の中でも特に強力なカードです。
速攻魔法の<クシャトリラ・オーバーラップ>は、攻撃補助とそれほど実戦向きではない効果ですが、ことミラーマッチなどにおいては、相手の「ハート」モンスターを除外する除去としても使えます。
豆知識ですが、レベル指定がないため、<発条機雷ゼンマイン>、<無限起動ドラグショベル>も除去に対応しています。
最後に罠カードの<六世壊根清浄>。
また、このカードが除外された時に、自分の「クシャトリラ」エクシーズモンスターの素材となっている「クシャトリラ」を回収か特殊召喚できるため、先攻では展開パーツとして<クシャトリラ・ライズハート>でコストにでき、前述の<クシャトリラ・アライズハート>がいる時に発動すれば、自然とこちらの効果に繋がることで盤面を補充できます。いざという時に除去になる展開カードとしてみると、非常に優秀です。
以上が「クシャトリラ」の関連カードです。次に展開方法について軽く説明します。
こちらがサンプルデッキです。
デッキレシピ
クシャトリラ
プレイヤー:メカヲタ
モンスター
計20枚
魔法
計16枚
エクストラデッキ
計15枚
◆クシャトリラ・ユニコーン1枚からの展開例
- <クシャトリラ・ユニコーン>を特殊召喚し、<六世壊他化自在天>をサーチして発動、特殊召喚した<クシャトリラ・フェンリル>で<クシャトリラ・ライズハート>をサーチ、2体で<クシャトリラ・シャングリラ>をエクシーズ召喚
- <クシャトリラ・ライズハート>を召喚または特殊召喚し、効果により<六世壊根清浄>を除外しつつレベル変動、相手のデッキトップ除外
- <クシャトリラ・シャングリラ>で相手のゾーンを1箇所封鎖、除外された<六世壊根清浄>で素材の「クシャトリラ」を特殊召喚
- <クシャトリラ・ライズハート>に<クシャトリラ・アライズハート>を重ねてエクシーズ召喚
<六世壊根清浄>と相手スタンバイの<クシャトリラ・シャングリラ>で2種のクシャトリラを盤面に置きつつ、<クシャトリラ・アライズハート>によって制圧できます。
そのままでは発動コストが足りませんが、自身の効果によって補充できるため、それほど問題にはならないでしょう。
ただし、素材が足りない状態で<闇の護封剣>を受ける可能性には注意しなければなりません。
追加で特殊召喚できる「クシャトリラ」や、<クシャトリラ・バース>、その他レベル7ギミックなどにより、盤面の再現性はある程度の高さがあります。
<原始生命態ニビル>を嫌うなら、<クシャトリラ・シャングリラ>を経由せず3体でそのまま<クシャトリラ・アライズハート>をエクシーズ召喚するのもいいですね。
<惑星探査車>、<可変機獣 ガンナードラゴン>、<クシャトリラ・ライズハート>で<スモール・ワールド>が繋がるのがいいですね。
ありがとうございました。