
転生炎獣解説+PGS大会レポート 前編
1...使用した構築
転生炎獣
プレイヤー:ふぇーり
モンスター
計23枚
エクストラデッキ
計15枚
サイドデッキ
計15枚
1日を通しての成績は
【予選スイス】
転生炎獣 ◯◯
エンディミオンセフィラ ◯×- (引き分け)
サンダードラゴン ◯◯
彼岸 ◯◯
【決勝トナメ】
エンディミオンセフィラ ◯◯
オルフェゴール ◯◯
オルフェゴール ◯×◯
個人成績6-0-1でチーム優勝でした。
2...デッキ選択の理由
オルターガイスト等の罠デッキも新制限が出た直後回していたのですが、サイド後のドラグーンギミック投入が新制限によってかなり厳しくなった為に<ライトニング・ストーム>や<レッド・リブート>に対しての耐性が著しく落ちてしまったのに加えて、新ルールで強化された各デッキ相手の後攻の捲りがかなり絶望的だと感じたので選択肢から外しました。
そのような中、誘発での後攻の捲り+ドラグーンに対して<バグースカ>が有効+新制限での<うらら>と<デバッガー>の解除等の色々な利点に加えて、去年転生炎獣を回していた経験値も生かせると考え、新しく転生炎獣を選択肢に入れました。
最初、ドラグーンを入れた構築や<強欲で貪欲な壺>を入れた構築等を色々回していたところ、<炎陣>の減少による召喚権への妨害の重さや、リソースが溜まる前のドラグーンの突破しづらさ等が気になって辞めそうになっていましたが、魔鏡さんが回していた<パラレルエクシード>+<ワン・フォー・ワン>のギミックを入れた構築が各種問題点を解決していたのでそれを基盤に構築を作って今回の大会へと持っていきました。
3...構築の説明
新制限においてレディ・デバッガーが3枚に戻ったので、1つ前の制限で失っていた1枚の<炎陣>の枠を埋める初動が追加された形になって、転生炎獣を使用する1つの理由だった安定感が取り戻されました。
しかし、レディ・デバッガーは炎陣と比べて初動の質としては劣ったカードになります。レディ・デバッガーの炎陣と比べた時の欠点としては
対比先の炎陣は直接重く踏む誘発が<灰流うらら>しか無く、単体で持っている時も<ファルコ>サーチから誘発を踏まずにリソースを増やせます。
他の召喚権を消費するカード(<フォクシー>、2枚目以降のレディ・デバッガー)との被りが弱い点。
対比先の炎陣は召喚権を消費するカードとの噛み合いが強く、炎陣2枚の被りだとしてもセットする事で相手ターンでの発動でリソースを増やせます。上記の欠点から、転生炎獣を使う場合レディ・デバッガーの欠点を補える何かしらのサブギミックが必要だと考えられます。
サブギミックの候補としては第1にドラグーンギミックが上げられますが、レディ・デバッガーへの妨害を想定する場合、<ドラグーン>の成立の為に<抹殺の指名者>やリンク数を稼げるカードをドラグーンギミック以外にも投入しないといけないため、メインデッキに投入する誘発等の枠が削られます。
また、転生のドラグーンは<ガゼル><スピニー>のみでの展開では追加の妨害を構えられない点などを考慮すると、初動1枚からドラグーン+<バベル><ディンギルス>が構えられるドラグーンオルフェゴールとの差別化ができなくなり、リソースが弱く後攻のギミックでの捲りが弱い爆発力の低いドラグーンデッキという評価になってしまいます。
第2のサブギミックの候補である<パラレルエクシード>+<ワン・フォー・ワン>は、1枚初動に対しての誘発の上から<デュガレス>でのドローやランク4での妨害を作れるので誘発の貫通札として使えます。
単体で運用する場合でも、追加の召喚権やコストを合わせてデュガレスのドローで妨害や初動を引いてからサンライトウルフを作れるので準初動として考えられます。
ドラグーンに対しても有効なカードで、ガゼル+ギミックと合わせて使うことで対戦相手に
という二択を迫ることができます。
この事から、多数の1枚初動+サブギミックでありながら準初動の役割を果たせるパラレル・エクシードギミック+最小限の転生ギミック+多量の誘発 という後攻の捲りと安定感の2つの要素を兼ね備えた転生炎獣を使うことなりました。
4...構築細部の説明
メインデッキ
初動関係のカード...9枚
<レディ・デバッガー>×3 <サイバネット・マイニング>×3<転生炎獣の炎陣>×2 <転生炎獣ガゼル>×1
パラレルエクシードギミック...6枚
<パラレルエクシード>×3 <フォーマッド・スキッパー>×1 <ワン・フォー・ワン>×2転生ギミックのサーチ先...6枚
<転生炎獣スピニー>×2 <転生炎獣フォクシー>×1 <転生炎獣Jジャガー>×1<転生炎獣ファルコ>×1 <転生炎獣の聖域>×1
手札誘発...13枚
<エフェクト・ヴェーラー>×3 <無限泡影>×3 <灰流うらら>×3<増殖するG>×2 <原始生命態ニビル>×2
増殖するGは新制限でうららが増えたことによって通らないことが多くなり、相手の先攻でうららや指名者系のカードを1枚使わせるという役割以上の事ができないタイミングが増えました。ただ、自分が先攻で打つ場合なら<ロアー>を絡めて強く打つことができ、オルフェゴール以外の対面であれば指名者の少なさから強く打つことが可能なので、被って引かないように2枚採用。
追加の誘発としてメインに原始生命態ニビルを2枚投入しました。後攻で打った場合、オルフェ側のリソースとドラグーンの展開を妨害しながらリンク数を1枚分作ることができて、先攻でもこちらのリソースと共に構えたら相手の蓋する目的での盤面や、こちらへのワンキルの妨害として使えます。
先攻での罠等の妨害...6枚
<墓穴の指名者>×3 <サラマングレイト・ロアー>×2 <サラマングレイト・レイジ>×1転生炎獣の<抹殺の指名者>が相手の誘発以外に使える環境では無いのに加えて、捲りでのドラグーン等に触れないカードであることや灰流うららが増加したことで増殖するGに対してのカードとしては不採用になりました。また、増殖するG以外の誘発はエクシード等のギミックで貫通が可能で、増殖するGに対してもリソースを残して複数枚の妨害を構えることで対応することができます。
エクストラデッキ
転生モンスター...9枚
<転生炎獣ベイルリンクス>×3 <転生炎獣サンライトウルフ>×3 <転生炎獣ヒートライオ>×2<転生炎獣ミラージュスタリオ>×1
汎用リンク...3枚
<トロイメア・フェニックス>ス×1 <灼熱の火霊使いヒータ>×1 <ヴァレルロード・ドラゴン>×1増えた<うらら>等を釣ってリンク数やミラージュスタリオを作れ、自爆特攻する事によってガゼル以外にもサイド後の<ドゴラン>等をサーチできるヒータ。
ドラグーンを突破する際、効果をエクシードや<ガゼル>等に使わせた場合に突破と共に妨害を用意できるヴァレルロード。
ドラグーンを越える際のカードとして、相手のドラグーンを越えながら妨害を用意できるカードでなければ残ったリソースに負けるので、ドラグーンが使われなければ<バグースカ>を狙い、使われたらヴァレルロードでドラグーンのコントロールを取れるようなプランが有効です。<ヴァレルソード・ドラゴン>も<アナコンダ>で2000払った後の相手に上からワンキルできたり、エクシードとの噛み合いが良かったりもしますが、ワンキルの際リンク数4+モンスター1体必要なので要求値が高くて不採用にしました。
ランク4...3枚
<No.41 泥睡魔獣バグースカ>×1 <No.60 刻不知のデュガレス>×1 <深淵に潜む者>×1ランク4をドローに変換したり、ワンキルの際に打点をパンプしたり<デバッガー>や<ガゼル>の蘇生が可能なデュガレス。
オルフェ相手の先攻での妨害や中盤以降での蓋を可能とする深淵に潜む者。
エクシードを投入することでランク4のプレイを行うことが増えたので、ランク4に3枠使っても気になりませんでした。
サイドデッキ
サイド後の後攻札...6枚
<PSYフレームギア・γ>×3 <PSYフレーム・ドライバー>×1 <怒炎壊獣ドゴラン>×1 <海亀壊獣ガメシエル>×1オルフェゴールや閃刀姫等のドラグーンギミックを擁するデッキに対して有効でサンダードラゴン相手も使える後攻札の壊獣であるガメシエルと、ヒータの自爆特攻でサーチが可能なドゴラン。
サイド後の先攻札...3枚
<抹殺の指名者>×2 <増殖するG>×1罠系統のデッキ相手のカード...6枚
<ハーピィの羽根帚>×1 <ライトニング・ストーム>×2 <ツインツイスター>×3 今の罠デッキは場にモンスターを置かないようなタイミングが多く、誘発を採用せずにバック(魔法・罠)を厚くしているのに加えて対閃刀も重く考えていたので<ダイナレスラー・パンクラトプス>は不採用です。
後編に続く