
《ファントム・オブ・ユベル》採用型【ラビュリンス】
2024年3月22日に発売された『遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ 公式カードカタログ ザ・ヴァリュアブル・ブックEX4』はもうすでに購入されたでしょうか?
付録のカード目当てで購入された方、ストーリーが読みたくて購入された方がそれぞれいらっしゃれば、まったく食指がそそられなかった方もいると思います。
今回は、そんなヴァリアブルブックEX4の付録カードの1枚である<ファントム・オブ・ユベル>と、それを採用したデッキの紹介をさせていただきます。環境でも見ることが多くなるカードでしょうから、ぜひともこれを機に知識として吸収していただければと存じます。
カード紹介
ただでさえ強化されて強くなった【ユベル】を環境デッキクラスに押し上げることになったのが、この<ファントム・オブ・ユベル>です。早速その中身を紹介していきましょう。ファントム・オブ・ユベル
「ユベル」モンスター+攻撃力と守備力が0の悪魔族モンスターを条件とする融合モンスターで、手札・フィールド・墓地の素材をデッキ・EXデッキに戻した場合のみ特殊召喚できるようになっています。- 融合素材にできない制約
- 戦闘で破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる効果
- 相手モンスターの効果が発動したとき、自身をリリースすることで、その効果を「相手は自身の手札・デッキ・フィールドの「ユベル」モンスター1体を破壊する」に書き換える効果
「ユベル」特有の戦闘に強い効果もさることながら、驚異的なのは相手の効果を書き換える効果にあります。
まるでデメリットのように「ユベル」モンスターを破壊すると書かれていますが、「ユベル」モンスターは破壊された際に展開を行うため、さらなる妨害しながらアドバンテージを稼ぐという無法っぷりです。
これだけなら、「ユベル」デッキで使えるいい妨害カード止まりだったのですが、周辺カードの便利さからこちらを出張セットとして使う方法が存在します。
出張セット
<ファントム・オブ・ユベル>の出張方法は「ユベル」サポートで固めるか、<E・HERO プリズマー>を用いて展開するかの2パターンがあります。後者は<ヒーローアライブ>を使わなければ召喚権を使うことになり、そのうえ手札事故も発生するためあまり使われませんが、前者は召喚権を使わずスロットも少なくできるため、かなり有用な出張となっています。早速紹介していきましょう。
必要なカードの枚数は
<ナイトメア・スローン>3枚、<ユベル>1枚<スピリット・オブ・ユベル>1枚<ファントム・オブ・ユベル>1~2枚となっています。お好みで<テラ・フォーミング>を採用してもいいかもしれません。
ナイトメア・スローン1枚からの展開例紹介
<ナイトメア・スローン>の発動時の効果で、デッキから<スピリット・オブ・ユベル>を破壊。<スピリット・オブ・ユベル>の破壊されたときの効果で、デッキから<ユベル>を特殊召喚し、墓地と場の2体をデッキに戻すことで<ファントム・オブ・ユベル>を特殊召喚することができます。
特殊召喚を挟む都合上、<増殖するG>をケアすることはできませんが、<原始生命態ニビル>や<灰流うらら>などの手札誘発を、召喚権を使わずケアすることができます。
手札にどちらかの「ユベル」モンスターを素引きした場合も<ナイトメア・スローン>があれば展開できるのも評価が高いポイントですね。
デッキレシピ
ラビュリンス
プレイヤー:Hearth
モンスター
計19枚
罠
計16枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキレシピ解説
【ラビュリンス】に先ほど紹介した出張セットを入れた形のデッキとなります。が、ただただ少ない消費で妨害を出せる、という点による採用ではなく、様々なシナジーから混合構築へと至りました。なんといっても<白銀の城の狂時計>との相性が抜群です。<白銀の城の狂時計>は【ラビュリンス】のエンジンともいえるカードで、このカードが引けているか否かで【ラビュリンス】のゲームメイクの速度が変わってきます。 その<白銀の城の狂時計>が悪魔族の攻撃力守備力0のモンスターであるため、<ナイトメア・スローン>でのサーチを共有することができます。これにより、1枚で仕事ができるため複数枚積みたくない<白銀の城の狂時計>の採用枚数を減らしながら初手に来る確率をあげるという何とも無法なデッキ構築が可能になりました。
またそれだけではなく、<ファントム・オブ・ユベル>がレベル9で<白銀の城の狂時計>がレベル1であるため、従来の6+4、8+2以外の組み合わせで<カオス・アンヘル-混沌の双翼->を出すことができるのもシナジーといえるでしょう。 従来の【ラビュリンス】を少ないスロットで強化することができるため動きを阻害することもなく、非常にまとまったデッキです。
まとめ
以上で<ファントム・オブ・ユベル>の紹介を終わります。高額になってしまっているのが玉に瑕ではありますが、非常にユニークかつ実用性のある面白いカードですので、この記事を読んだ皆さんも、興味を持ってくださったら書店へ「ヴァリアブルブックEX4」を探しに行ってみてはいかがでしょうか?
ご拝読ありがとうございました。