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新制限対応【ギミック・パペット】 前編

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    by メカヲタ

    新制限対応【ギミック・パペット】 前編
    メカヲタです。
    今回は「INFINITE FORBIDDEN」と「ANIMATION CHRONICLE 2024」にて新規を得た、「ギミック・パペット」について解説します。

    【ギミック・パペット】は大型エクシーズモンスターを並べながらランクアップし、モンスターの破壊と効果ダメージを連打して戦うデッキでしたが、今回新規を得たことによって安定して先攻ワンキルが可能になりました。
    ただ、強化と同時に2024.07制限にて規制もされており、「INFINITE FORBIDDEN」発売時点のルートからは見直しが求められています。
    新規カードと採用された既存カードを紹介しつつ、展開ルートについて解説していきます。

    こちらの前編記事では、新規カードと既存カードの紹介を行います。
    後編では、デッキレシピの紹介と、展開ルートの解説を行っています。
    後編記事はこちらから

    新規カード
    地獄人形の館
    以下<>。
    新規の中で最も強力な、革命的な1枚。
    よくある発動時サーチに加え、<盃満ちる燦幻荘>のような耐性付与を持っています。
    あちらと違い、魔法・罠およびエクシーズモンスターの効果は受けるという欠点はあるものの、適用期間に縛りがない点ではあちらより優れており、仮にワンキルできずターンを返したとしても、耐性と妨害でゴリ押しできる利点があります。
    サーチはノーコストである代わりに発動時の1回きりで、手札を捨てたい場面もあるため一長一短といったところ。

    本命の効果として、自分フィールドのエクシーズ素材をコストに墓地のモンスターを送り付けることができ、相手モンスターを破壊してバーンダメージを稼ぐこのデッキにおいては最も優秀な効果であるといえます。
    この効果があるおかげで、このカード1枚からワンキルが可能であり、他のカードとの組み合わせによる誘発ケアの展開も格段に楽になります。
    テーマに属しているわけではないため、汎用以外でのサーチがないのが残念なところ。

    ギミック・パペット-ブラッディ・ドール
    以下<ブラッディ>。
    エクストラの「ギミック・パペット」を見せることをコストとし、そのランク値に対応するレベルのデッキのモンスターと自身を特殊召喚します。
    さながら「ギミック・パペット」用の<エクソシスター・マルファ>ともいうべきモンスター。
    現状特殊召喚できるのはレベル4とレベル8で、このカードからランク8が立つという点だけでも強さが分かると思います。

    また、手札以外から墓地へ送られると自己回収でき、フィールドからのリンク素材や、エクシーズ素材として落とした際にも回収できます。
    特殊召喚後に回収すればリソースとして、妨害を受け展開が止まった時に次ターンの展開を担保してくれ、墓地肥やしカードで落とした場合は回収して展開できるという優れた効果です。

    制約として、いずれの効果も使用するターンは「ギミック・パペット」しかエクストラから特殊召喚できないため、<No.90 銀河眼の光子卿>などでケアしながらの展開は不可能です。

    ギミック・パペット-カトル・スクリーム
    以下<カトル>。
    主に<ブラッディ>から特殊召喚するレベル8です。
    手札・墓地に存在する状態で、自分フィールドのエクシーズ素材を取り除いて特殊召喚する効果があり、実質的にレベル8×2体分として扱えます。
    ブラッディ>から特殊召喚してエクシーズ素材とし、効果発動のため取り除いたこのカードを自己蘇生させてさらにエクシーズすることで、展開を伸ばしていくことが可能です。
    特殊召喚後に除外されるデメリットは概ねエクシーズ素材とするため気になりませんが、リンク素材にしなければならない場合は注意が必要です。

    また、自身を素材とする「ギミック・パペット」に、相手モンスターの守備表示での送り付け効果も付いていますが、先攻では使わないうえ後攻でも基本殴る方が早いため、ほとんどおまけです。
    殴れない、殴りたくない状況下では相手モンスターを連続爆破してバーン値を稼ぐこともあるため、頭の隅には入れておいたほうがいいかもしれません。
    送り付けに素材を切る必要が無いのは助かる反面、素材を切りたい場面もあるため難しいところ。

    ギミック・パペット-リトル・ソルジャーズ
    以下<ソルジャーズ>。
    レベル4で、召喚・特殊召喚時に自身と異なるレベルの「ギミック・パペット」を墓地へ送り、レベルを変更します。
    ブラッディ>を落としてレベル変更しつつ、あちらの回収効果でさらに展開していくのが基本です。
    落としはコストなため<灰流うらら>に阻害されず、<ブラッディ>以外にも既存の<ギミック・パペット-ビスク・ドール>を落として対象耐性を付けるなどの使い方も可能。
    レベルが既に変動している場合はレベル4を落とすことも可能ですが、普通は8を落とします。

    墓地から自身を除外することで、自分の「ギミック・パペット」2体までのレベルを4上げることができ、ランク8を出したい【ギミック・パペット】にとってそのままでは展開に使えないレベル4モンスターを、素材として有効化することができます。
    レベル4は追加展開する効果を持つものが多く、このレベル調整はかなりありがたいですね。
    こちらの効果はターン1がないため、2枚目を落とせば2回レベルを上げることはできますが、基本は1回しか使いません。
    このカードから落とした<ブラッディ>、そこから特殊召喚される<カトル>によってレベル8×4体分として扱え、一気に展開していくことができます。
    >からこれをサーチすることで、1枚初動の先攻ワンキルが達成できます。

    ギミック・パペット-ファンタジクス・マキナ
    以下<ファンタジクス>。
    新たに登場したランク8のエクシーズモンスター。
    起動効果で素材1つをコストに「RUM」をサーチでき、素引き頼りであった連続ランクアップによる展開を確実化してくれます。
    サーチを適用するとついでに機械族モンスター1体の召喚権も増え、弱いところがない効果です。

    また、墓地に存在する状態で「ギミック・パペット」エクシーズの自分フィールドへの特殊召喚をトリガーに、自身を自分か相手のフィールドに特殊召喚し、「RUM」をサルベージできます。
    このデッキで使われる<RUM-アージェント・カオス・フォース>にはデュエル中1度の自己回収が付いていますが、このカードの効果を使うことで都合3回のランクアップが可能に。
    こちらの蘇生・回収はターンを跨げば毎ターン使えるため、ワンキルできなかった際にもリソースとして機能します。
    蘇生は自分フィールドに出してランクアップ素材、リンク素材として使用するほか、<>が絡まない展開の際には送り付けて、<No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー>でのバーン値に変換します。

    モンスターの風体はアニメにおけるこのテーマの使用者に似せて描かれており、そういった面での"ファンサービス"も抜かりないカードです。
    サービスを行き届かせたがために打点が1500と低いのが難点。

    CX ギミック・パペット-ファナティクス・マキナ
    以下<ファナティクス>。
    ファンタジクス>のランクアップ体にあたるモンスターで、「CNo.」ではないものの「CX」なので<RUM-アージェント・カオス・フォース>にも問題なく対応。
    特殊召喚時に「パペット」罠カードをサーチでき、テーマをサポートするものの触ることができなかったカードを確実に展開に組み込めるようになりました。
    自身の素材を1つ切ることで自分か相手のモンスターを守備表示で送り付けることが可能で、破壊・バーンの媒体を自然に用意できます。

    また、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された際、そのうちの1体を対象として破壊し、元々の攻撃力の半分のダメージを与える効果も持っており、ワンキルできなくても妨害として残るほか、その際に自ターンで送り付け効果を使い、そのまま破壊してバーン値に変換できます。

    >適用中に特殊召喚された<原始生命態ニビル>を破壊するケアルートもあるため、3100と高い打点も相俟って非常に頼もしいモンスターです。
    自前で妨害を2つ用意できるのはあまりにも優秀ですが、バーン値は半分なためワンキルルートとしては組み込みにくいのが難点。

    傀儡遊儀-サービスト・パペット
    以下<サービスト>。
    ファナティクス>でサーチ可能な「パペット」通常罠。
    カード発動時の効果は自分の「ギミック・パペット」エクシーズの数まで相手モンスターのコントロール奪取で、概ね2体のコントロール奪取を狙えます。
    ファナティクス>が成立すれば、自身の破壊効果とこのカードで2妨害が成立するため、ワンキルできない際でも盤面強度自体はある程度あります。

    墓地へ送られたターンには使えませんが、墓地から自身を除外することで、自分の「ギミック・パペット」エクシーズを自分か相手フィールドに特殊召喚する効果もあり、自分フィールドに特殊召喚してリンク値や特殊召喚時の効果を活用したり、相手フィールドに特殊召喚してバーン値に変換できます。
    特に「ホルス」のようなギミックを採用している場合、コストで墓地に送ったカードを相手ターンに除外し、<ファナティクス>でライフを取りきるパターンも存在します。

    いずれの効果も強力ですが、基本展開さえすればこのカードは自動で付いてくるため、構える裏目がないのがいいですね。

    ギミック・パペット-キラーナイト
    以下<キラーナイト>。
    自分か相手の墓地のモンスターを対象に、そのモンスターを効果無効・守備表示で持ち主のフィールドに特殊召喚し、自身も特殊召喚する効果を持っています。
    先攻展開では自分のモンスターを特殊召喚することになりますが、純粋にモンスターが増える優秀な効果です。
    エクシーズモンスターも釣り上げできるため、自身は更なるエクシーズ召喚の素材としつつ釣り上げ先はランクアップの媒体にせるなど、多彩な立ち回りが可能に。
    後攻時に送り付けを使えば、大型モンスターの連続爆破によってバーン値を稼ぐこともできます。

    自身がレベル4ためそのままではランク8に向かえませんが、<ソルジャーズ>のレベル変動を利用すればそれも解決できます。
    ブラッディ>と同様の回収効果も付いており、墓地落としから回収、特殊召喚してエクシーズに向かうのが基本の流れです。


    既存カード
    採用された既存カードについて軽く解説します。
    構築については後述。

    ギミック・パペット-ビスク・ドール
    以下<ビスク>。
    「ギミック・パペット」を捨てることでチェーンブロックを組まずに特殊召喚できるレベル8で、消費は大きいものの手数として貢献してくれます。
    本命は墓地効果で、除外することでそのターン中「ギミック・パペット」に対象耐性を付与でき、<>下で<ファンタジクス>へのマストになりやすい<無限泡影>から展開を守ることができます。

    ギミック・パペット-ネクロ・ドール
    以下<ネクロ>。
    墓地の「ギミック・パペット」1枚を除外して自己再生でき、言うなればコストが墓地に変わった<カトル>です。
    「ギミック・パペット」のエクシーズ素材にしかできない制約はありますがこのデッキでは関係なく使えるでしょう。
    カトル>を素引きしている際に出す先として<ビスク>と違って手数に換算でき、<おろかな埋葬>等からモンスターを供給できる点でも優秀です。

    ギミック・パペット-シザー・アーム
    以下<シザー>。
    召喚時の<おろかな埋葬>を持っており、「ギミック・パペット」に属する<終末の騎士>ともいえます。
    基本展開ではサーチしたこのカードから<キラーナイト>を落とし、<ソルジャーズ>で変動させてランク8+ランクアップ媒体の盤面を作ります。

    ギミック・パペット-テラー・ベビー
    以下<テラー>。
    召喚時に墓地の「ギミック・パペット」を釣り上げでき、こちらも純粋に盤面を伸ばすことが可能に。
    キラーナイト>が出てからはサーチするパターンは少なくなりましたが、素引き時に盤面を伸ばせるパターンがあります。

    現状では本命は墓地効果で、除外することでそのターン「ギミック・パペット」の効果に相手がチェーンできなくなります。
    ブラッディ>への<灰流うらら>というわかりやすい打ちどころを保護でき、<>、<ビスク>と合わさると無敵の展開が始まります。

    コンドーレンス・パペット
    以下<コンドーレンス>。
    「ギミック・パペット」専用の<おろかな埋葬>ですが、相手フィールドにエクストラから出たモンスターがいればその数追加で落とせます。
    主に<ビスク>と<テラー>を落として展開を通すために使うほか、組み合わせにはなりますが<ブラッディ>を落として回収し展開するパターンも。

    墓地効果で除外すると機械族エクシーズ1体に永続的な破壊耐性を付与できますが、先攻ワンキルに成功すれば関係ないためおまけです。
    ただ、ワンキルできずターンを返す際には妨害と合わせて格段に場持ちが良くなるため、覚えておいた方がいい効果ではあります。

    RUM-アージェント・カオス・フォース
    以下<アージェント>。
    ランク5以上のエクシーズを対象に、ランクが1つ高い「CNo.」または「CX」を重ねて特殊召喚するランクアップマジックで、このデッキでは全てのランク9に対応しています。
    墓地に存在する状態でランク5以上のエクシーズが特殊召喚されると自己回収するデュエル中1度の効果があり、これを駆使して連続ランクアップによりバーンを与えていきます。
    キラーナイト>による蘇生ではタイミングを逃すことに注意。

    No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー
    以下<ジャイアント>。
    ランク8で、1ターンに2度、相手モンスターを破壊し、エクシーズモンスターならその打点分バーンを与える効果を持ちます。
    エクシーズモンスターの送り付けさえできれば大きくダメージを稼いでくれる主要バーン源で、バーンはできずとも2回モンスターを破壊してくれるのは後手でも頼りになるモンスターです。
    打点が1500と低いので、殴る際はランクアップによって補っていきます。

    CNo.15 ギミック・パペット-シリアルキラー
    以下<シリアル>。
    ジャイアント>のランクアップ体で、破壊が1度になった代わりにカード全般を破壊でき、モンスターであればバーンを与えます。
    使う頻度自体は低めですが、送り付けられるエクシーズが軒並み低打点な時などはバーン値を調整できます。
    規制前は主要な展開ルートでこのカードを使用していました。

    No.40 ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス
    以下<ヘブンズ>。
    このカード自体は主要バーン源ではなく足がかりとなるモンスターですが、制限化されたことによりルートを大きく変更することを余儀なくされました。
    素材を1つ外してストリングカウンターを自身以外のモンスター全てに置き、相手エンドフェイズを迎えるとカウンターが置かれたモンスター全てを破壊し、その数×500のダメージを与えます。
    一応バーンは持っていますが非常に遅いため、ランクアップによってバーンを与えていくことになります。
    打点が3000と比較的高いのがありがたい。

    CNo.40 ギミック・パペット-デビルズ・ストリングス
    以下<デビルズ>。
    ヘブンズ>に対応するランクアップ体で、特殊召喚時に強制発動し、ストリングカウンターが乗ったモンスターを全て破壊、1枚ドローしつつ破壊したうち一番高い攻撃力分のダメージを与える効果を持ちます。
    破壊枚数に依存せず、即応性を得た<ヘブンズ>ですが、自身の効果でカウンターを乗せる前に発動するためランクアップ前提の効果です。
    ヘブンズ>の効果では自分のモンスターにもカウンターが乗るため、素材にするなどして上手く場から離しておきたいところ。

    また、素材を1つ切ることで相手モンスター全てにストリングカウンターを置くことができますが、どちらかというと素材の<ヘブンズ>を外し、蘇生してランクアップするために使うことが多い効果。
    一応、2体目の<デビルズ>を出せばそちらでもバーンが可能です。
    ドロール&ロックバード>適用下では強制発動し、破壊までしてドローとバーンが入らないことに注意。

    No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ
    以下<デステニー>。
    レベル8×3と重いものの、3200と高めの攻撃力を持ちます。
    後述する<CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ>の特殊勝利を狙うために使用し、それ以外ではほぼ使いません。
    デステニーカウンターを乗せる効果は素材を外すために使用しますが、魔法・罠ゾーンにカードがあると使用できないため注意が必要。

    CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ
    以下<ディザスター>。
    素材を1つ外して1000ダメージを与える効果、素材がない状態で相手ライフが2000を下回ると、自分エンドフェイズに特殊勝利する効果外テキストがあります。
    ドロール&ロックバード>適用下でのワンキルには<デビルズ>が使用できないため、このカードか<ジャイアント>によるバーン値でライフを削ることになります。
    このカードが成立するなら、相手に5000のダメージを与えていればさらに1000削れ、特殊勝利が確定します。
    条件はあるもののルート上発生しうるため、狙える際は狙った方がいいですね。
    ターンを返した際の<No.41 泥睡魔獣バグースカ>に対する唯一の回答でもあります。

    ギミック・パペット-ギガンテス・ドール
    以下<ギガンテス>。
    ランク4の「ギミック・パペット」で、主に<ブラッディ>でレベル4を特殊召喚するコストとして見せるために使用します。
    フィールドでの効果は、素材を2つ切って2体までのコントロール奪取、自身をリリースして自分モンスターすべてのレベルを8に変更で、相手モンスターを奪ってランク8の成立が可能です。
    先攻ではまず使わず、後攻時にどうしても対処できない破壊耐性持ちなどに対して使用することがあります。

    ギミック・パペット-キメラ・ドール
    以下<キメラ>。
    機械族2体でリンク召喚でき、起動効果で「ギミック・パペット」のサーチか墓地送りをし、自分のモンスターが「ギミック・パペット」のみであれば手札から「ギミック・パペット」を特殊召喚できる効果を持っています。
    サーチしたモンスターをそのまま特殊召喚してランク8の素材とするもよし、<ファンタジクス>で召喚権を増やしておき、<シザー>や<テラー>などをサーチして召喚するなどの動きも強力です。
    サーチ先を既にもっている場合に余ったモンスターを特殊召喚して手数にもでき、見た目以上に器用なモンスターです。
    起動効果であるため毎ターン発動できますが、効果発動前に除去を受けうることは留意すべきです。

    以上でカードの紹介を終わります。



    後編へ続きます。

[DP29] テーマ紹介【タキオン】

    posted

    by メカヲタ

    [DP29] テーマ紹介【タキオン】
    みなさんこんにちは、メカヲタです。
    今回は新弾「デュエリストパック -輝光のデュエリスト編-」で登場する「タキオン」関連のカードと、それを使用したデッキについて紹介します。

    「タキオン」は<No.107 銀河眼の時空竜>を中心とした「ギャラクシー」に属するカテゴリでしたが、今回の強化でより「タキオン」を中心とした構築が可能になりました。
    もちろん、新規カードは「ギャラクシー」方面の強化にも繋がっています。

    新規カード紹介
    銀河眼の時源竜
    「ギャラクシー」「タキオン」双方のカテゴリに属するレベル8・ドラゴン族・光属性のモンスター。
    フィールドにドラゴン族Xモンスターがいれば完全フリーチェーンで自分か相手のフィールドに特殊召喚でき、緩い条件と優秀なステータスも相俟ってかなり使いやすいモンスターです。
    いずれのカテゴリもランク8モンスターを連続して出していくため素材として適しているほか、こと「タキオン」においてはその他の効果が噛み合うようデザインされています。
    その効果ですが、ひとつは召喚・特殊召喚時に元々の持ち主が「タキオン」魔法・罠をサーチするもの、もうひとつがドラゴン族Xモンスターの攻撃宣言時に自身をそのX素材とするものです。
    基本的には各種素材として運用したいため自分の場に特殊召喚しますが、元々の持ち主がサーチするため相手の場に特殊召喚しても問題なく、バトルフェイズ中に特殊召喚することで<No.107 銀河眼の時空竜>の効果の適用を誘発できます。
    素材になる効果も含めて強制効果であるため、相手の場に送り付けてから2度効果を発動することになり、<No.107 銀河眼の時空竜>の攻撃力を2000上昇させつつ自身は戦線から離脱することで2連撃を効果的に通しやすくなります。
    サーチ先には手札から発動できるカウンター罠である<タキオン・トランスミグレイション>もあり、バトルフェイズ中の除去なども1枚までなら対応可能。
    まさに「タキオン」をサポートするに相応しいカードです。
    素材化効果は自身のフィールドでも強制発動するため、打点として運用する場合は攻撃の順番に注意が必要です。

    時空の雲篭
    サーチ・サルベージ・バウンスに反応して自己SSする、最近流行りの<蛇眼の炎燐>効果を持つモンスター。
    レベル4・ドラゴン族・光属性なので、<輝光竜セイファート>に対応しています。
    自身をリリースすることで「タキオン」モンスターのリクルート・蘇生ができ、<銀河眼の時源竜>に対応する幼体モンスターといえます。
    リクルート先は現状あちら1種のみですが、蘇生制限さえ満たせば該当するXモンスターも蘇生でき、「RUM」での召喚や<ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン>などに繋ぐことができます。
    また、自身が手札・墓地にある際にドラゴン族Xモンスターを特殊召喚すれば、その素材となることができ、このカードの効果で蘇生した場合も素材を1つ供給できます。
    序盤はリクルートによりサーチで展開を繋ぎ、中盤以降に強力なモンスターを蘇生して一気に攻勢をしかけることができる、優秀なモンスターです。
    名称は「クラウド・ドラゴン」ではなく「クラウドラゴン」なため、宣言等の際には注意。

    無限竜シュヴァルツシルト
    こちらも最近流行りの、<エクソシスター・マルファ>のような効果を持つレベル8・ドラゴン族・闇属性のモンスター。
    限界竜シュヴァルツシルト>のリメイクモンスターで、自分フィールドにモンスターが存在しない、または相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合に、デッキの光属性または闇属性のレベル8ドラゴンとともに特殊召喚できます。

    効果を発動するターンにドラゴン族XモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない制約はつくものの、初動として緩い条件で展開が可能で、効果無効とはいえ<銀河眼の残光竜>や<星雲龍ネビュラ>といった好相性なモンスターを特殊召喚できるため非常に強力。
    自身が闇属性なため一部の「ギャラクシー」カードとは併用できないものの、構築の軸を寄せれば問題はありません。
    リメイク元と比べ<増殖するG>への耐性が若干劣るものの、あまりに強い展開の代償と考えると仕方ありませんね。

    神影金龍ドラッグルクシオン
    ドラゴン族・光属性でランク8のXモンスター。
    EXデッキからの特殊召喚時に「ギャラクシー」または「タキオン」カードのサーチができ、自身が「ギャラクシー」名称ではないため一部カードとの併用はできないものの、両カテゴリでは出しやすいランク8なため展開を大きくサポートしてくれます。
    素材を2つ取り除くことで、ドラゴン族・ランク8・攻撃力3000のXモンスターを重ねて特殊召喚でき、さらにEXデッキの「ギャラクシー」モンスターをX素材にすることができます。

    単純に8×2で目当てのモンスターを出すのに比べて、EXデッキ1枠の消費でカードのサーチがつく上に、<サンダーエンド・ドラゴン>や<No.46 神影龍ドラッグルーオン>といった縛りのあるモンスターを簡単に出すことができます。
    追加の素材化は任意ですが、「No.」の数値が大きいモンスターを特殊召喚し、<銀河衛竜>を素材とすれば大幅な打点上昇を狙えます。
    特に<No.107 銀河眼の時空竜>であれば、このカードでサーチした<銀河眼の時源竜>を相手フィールドに特殊召喚し、強制効果を2度発動させることで12700の2回攻撃が可能になります。
    ダメージは半分になるものの、攻撃力4700以下の攻撃表示モンスターが2体いれば8000削りきることが可能です。

    殲滅のタキオン・スパイラル
    アニメにおける<No.107 銀河眼の時空竜>の技名を冠した、必殺技カードの1枚。
    3つのモードを持ち、同名カードに発動制限はありませんがそれぞれのモードは一度までしか発動できません。

    1つ目のモードは「ギャラクシー」Xを発動条件とし、効果が無効化された相手のカードを全て破壊するもの。
    No.107 銀河眼の時空竜>と合わせれば相手の全てのモンスターを、<CNo.107 超銀河眼の時空龍>であれば相手の全てのカードを破壊でき、一気にライフを削りやすくなります。
    無効化効果を持つカードと組み合わせ前提でありそちらに妨害を貰う可能性はあるものの、相手の盤面を豪快に一掃できる非常に強力な効果です。
    ただ、連撃がモンスター限定である場合もあるため、発動するかどうかはある程度考えたいところ。

    2つ目のモードは墓地の同名以外の「タキオン」のカードのサルベージであり、<時空の雲篭>など展開効果のあるカードをサルベージして盤面の立て直しを図れます。
    初動や攻勢ではなく中盤に使いたい効果。

    3つ目のモードはドラゴン族の「No.」モンスターの守備表示での蘇生で、「CNo.」の素材とするのはもちろん、<No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー>などX素材を必要としない妨害効果を持つモンスターが蘇生候補となります。
    そのまま攻撃には参加できないもののノーコストの蘇生はかなり強力な部類で、こちらも中盤以降に発動したい効果です。

    3つのモードそれぞれ優秀で使い勝手のいい効果ですが、先攻展開には使いづらいのが難点。
    ただそれぞれのモードを同一ターンに発動できることもあり、採用枚数は吟味したいですね。

    時空の七皇
    今回特に注目したいカード。
    EXデッキの「No.101」〜「No.107」のいずれかを見せ、見せたモンスターと属性または種族が同じで、かつレベルがランクの数値と同じとなるモンスターをサーチできる通常魔法です。
    手札を1枚戻す必要があるとはいえ、サーチ範囲は「CNo.」も含めるためかなり広く、特にレベル4、レベル5はかなりの種類のモンスターをサーチできます。
    名称も「セブンス・タキオン」なためサーチしやすく、<神影金龍ドラッグルクシオン>の存在から8×2でアクセスできるのはかなり優秀。
    類似カードの<スモール・ワールド>とは、サーチ範囲が限られる点、EXデッキに枠を割く点で劣り、コストとなる手札がなんでもよい点、中継点を入れる必要が無い点で勝ります。
    手札を戻す行為もメリットに変換でき、<RUM-七皇の剣>などを仕込むのはもちろん、素引きしたくないカードを戻すことにも使えます。

    「タキオン」系統のデッキでなくても、たとえば【メタビート】が<インスペクト・ボーダー>と<フォッシル・ダイナ パキケファロ>を使い分けるなどの用途でも採用が検討でき、種族か属性いずれかさえ合致すればいいためサーチ範囲が広範に渡り、カジュアル系統で使うのも面白い1枚です。
    サーチ範囲は以下の通り。
    レベル9 光属性、ドラゴン族
    レベル8 光属性、ドラゴン族
    レベル5 闇属性、光属性、水属性、炎属性、地属性
    魔法使い族、天使族、水族、戦士族、岩石族
    レベル4 光属性、水属性、炎属性、地属性
    魔法使い族、天使族、水族、戦士族、岩石族
    ロード・オブ・ザ・タキオンギャラクシー
    No.107 銀河眼の時空竜>が登場したパックの名を冠する通常罠。
    タキオン・トランスミグレイション>のように「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターがいれば手札からも発動できます。
    バトルフェイズ中に「ギャラクシーアイズ」からX素材を1つ取り、このターン中に召喚・特殊召喚された相手モンスターすべてをデッキに戻すという豪快な効果ですが、自分ターンではバウンス対象が少ないことが多く、相手ターンではバトルフェイズ前に除去を受けやすいというなんとも微妙な効果の惜しいカードです。
    一応「CNo.」がいれば発動と効果が無効化されませんが、バトルフェイズまで待たなければならない点は変わりません。
    アニメ版の効果を再現したカードであり、どちらかというとロマン砲寄りの効果ですね。


    デッキレシピ
    以上が新規カードの紹介になります。
    今回はこの中から、<時空の七皇>に着目してデッキを組んでみました。
    新規カードにより確定で<カタパルト・タートル>をサーチできるため、<No.100 ヌメロン・ドラゴン>を用いた先攻ワンキルが可能になります。
    そのデッキがこちら。

    カタパルトホルス
    プレイヤー:メカヲタ
    6



    レベル8の出力を得意とする【ホルス】に「タキオン」ギミックを搭載し、先攻ワンキルを狙える構築にしてあります。

    展開ルートは以下の通り。

    王の棺を用いた展開例
    1. 王の棺>を用い、「ホルス」3体を墓地へ送り、それぞれ特殊召喚
    2. 2体で<神影金龍ドラッグルクシオン>をX召喚し<銀河眼の時源竜>をサーチ、<銀河眼の時源竜>を自身の効果で特殊召喚
    3. 銀河眼の時源竜>効果で<時空の七皇>をサーチし、場の2体で適当なランク8Xモンスターを特殊召喚
    4. 神影金龍ドラッグルクシオン>の効果で<No.97 龍影神ドラッグラビオン>を特殊召喚し、効果で<No.100 ヌメロン・ドラゴン>を特殊召喚、<No.100 ヌメロン・ドラゴン>効果で攻撃力を17000に
    5. 時空の七皇>で<カタパルト・タートル>をサーチ
    6. カタパルト・タートル>をアドバンス召喚し、<No.100 ヌメロン・ドラゴン>を射出して8500ダメージ

    非常に簡単な手順でワンキルが可能です。
    ワンキルに失敗しても妨害効果のあるランク8を残すことができ、次のターンにはホルスの蘇生から一気に殴りきることも可能。かなり攻撃的なデッキになります。
    カタパルト・タートル>は元々素引き前提だったり、サーチ手段が<氷結界>だけのプランとしては存在していましたが、「ホルス」の動きから確定で繋がるようになったのは革命的ですね。
    今回は採用していませんが、強力なカウンター罠である<タキオン・トランスミグレイション>もサーチできるようになり、妨害盤面もかなり強固なものが構えられるようになっています。

    さまざまな構築の「タキオン」をぜひ考えてみてください。

    ありがとうございました。

[INFO] デッキ紹介【白き森】

    posted

    by メカヲタ

    [INFO] デッキ紹介【白き森】
    みなさんこんにちは、メカヲタです。
    今回は「INFINITE FORBIDDEN」より、新規テーマ「白き森」について解説します。


    新テーマ「白き森」について
    「白き森」は魔法使い族・光属性でほぼ統一されており、シンクロモンスターを擁するテーマです。
    「罪宝」ストーリーに関わりがあり、<黒魔女ディアベルスター>と<原罪のディアベルゼ>の過去と思われる姿が描かれています。
    レベル4のチューナーとレベル2の非チューナーでレベル6のシンクロチューナーを出し、そこからレベル8のシンクロモンスターへ繋げられるようデザインされているほか、モンスターの大半に魔法・罠をコストに発動する効果が付いており、テーマに属する魔法・罠が、モンスター効果のコストにされるとセットされるという特長も持っています。
    実質ノーコストで強力な効果を使いつつ、多段的な妨害や汎用カードを駆使して戦えます。
    カード効果について見ていきましょう。


    カード紹介
    白き森のアステーリャ
    レベル2のモンスターで、魔法・罠をコストにデッキから魔法使い族・光属性のチューナーを特殊召喚する効果と、墓地にいる状態で魔法・罠がモンスター効果のコストになると蘇生される効果があります。
    特殊召喚する先としては「白き森」はもちろん、「烙印」関連の<聖女系モンスター>も対象になり、幅広く活躍することができます。
    蘇生効果はテーマ内の下級のほか、レベル6のシンクロ体もコストを要求するモンスターがおり、自然にレベル8のシンクロへと繋ぐことができます。
    効果が自己完結しており、実質的にレベル2非チューナー2体分になることから扱いやすい、優秀な初動です。

    白き森のリゼット
    魔法・罠をコストに特殊召喚し「白き森」モンスターをサーチする効果と、相手ターンのシンクロチューナーの特殊召喚時に自己サルベージする効果があるレベル2。
    特殊召喚効果は手数でありながらサーチまでできる優秀な効果ですが、<灰流うらら>などによって特殊召喚ごと止められてしまうリスクも抱えています。
    とはいえ初動になることに変わりなく、こちらもサーチ先と合わせて自然にシンクロへと繋げられるデザインになっています。
    自己サルベージは【白き森】では条件を満たしやすく、返しの初動の担保と手数として機能してくれます。
    白き森のアステーリャ>と違い自ターンでの展開の手数にはなりませんが、こちらからあちらへ繋ぐこともできるので問題になることはなさそうです。

    白き森のシルヴィ
    召喚・特殊召喚時に「白き森」魔法・罠のサーチと、「白き森」チューナーに共通する蘇生効果があります。
    単体では特に何も起きませんが、サーチカードをサーチすることで展開を繋ぐ、単純に持ってきたカードを<白き森のリゼット>のコストにするなどが可能です。
    白き森のアステーリャ>から特殊召喚する筆頭で、6シンクロの効果も合わせて自然に展開を繋ぐことができます。
    蘇生は自分の「白き森」シンクロモンスターをフィールド・墓地から対象にしてEXデッキに戻すことで可能で、基本は墓地から戻すことで展開を伸ばしますが、完全フリーチェーンなためフィールドでの効果への無効避けにも使えます。
    シンクロモンスターを使いまわせる効果でもあるためエクストラデッキの自由度が高くなり、デッキ全体として優秀な効果です。
    蘇生後は効果無効なものの除外される等のデメリットがない点も強力。

    白き森のルシア
    「白き森」が自分フィールドにいる場合に特殊召喚する効果と、魔法・罠をコストにドローする効果、4チューナー共通の蘇生効果を持ちます。
    自己SS持ちで単純に面を増やせるため強力ですが、【白き森】の初動から動くとネームが全て絡むため、素引きが上振れに繋がりにくいのが難点。
    これは<白き森のリゼット>にも言えます。
    ドローはコストを要求するため若干重めですが、テーマカードであればコストが実質0であり、ほかにも墓地効果を持つカードをコストに活かすことも考えられます。
    初動にはなりませんが、ドローから<白き森のリゼット>を引けばあちらの効果で特殊召喚したり、逆にあちらの効果でこのカードをサーチすることで特殊召喚したりと補間的な要素を持ちます。
    柔軟な立ち回りを可能とする潤滑油的存在です。
    蘇生効果は<白き森のシルヴィ>と共通。

    白き森の魔性ルシエラ
    レベル6のシンクロチューナー。
    特殊召喚時に魔法・罠をコストに「白き森」カードまたは魔法使い族・光属性をサーチする効果と、魔法使い族・幻想魔族のシンクロモンスターへの500打点のバフと効果破壊耐性を与える効果を持ちます。
    召喚時の効果はテーマのカードをサーチしたり、テーマ罠で妨害形成を狙うのはもちろん、<妖眼の相剣師>といった特殊召喚しやすいモンスターや<エフェクト・ヴェーラー>などをサーチして妨害とすることも可能。
    サーチ範囲がかなり広く、コストは要求されるもののかなり強力な効果です。
    また、全体バフ効果があるため自身の実質打点は2500で、類似のバフ効果を重ねがけして戦闘を補佐しつつ耐性によって場持ちを向上させることもできます。
    種族が対応しさえすれば並べたモンスター全てに適用できるため、総打点を伸ばしてワンショットを狙いに行く動きも可能です。

    白き森の魔狼シルウィア
    レベル6のシンクロチューナーで、特殊召喚時に相手フィールドのモンスター全てを裏側守備表示にする効果を持ちます。
    シンクロ召喚はもちろんのこと、蘇生時にも効果を発動できるほか、同名ターン1がないので複数回特殊召喚できればそれだけ妨害になります。
    墓地からは<シンクロ・ランブル>などで特殊召喚できるほか、レベル4「白き森」の効果でEXデッキに戻せるため使い回しも容易です。
    また、<白き森の魔性ルシエラ>と同様のバフ効果もありますが、こちらは打点上昇に加えて守備倍貫通を付与します。
    打点上昇や自身の妨害と噛み合った効果で、守備力の低いモンスターを裏向きにして殴ることで一撃で高いダメージを狙うことができます。
    【白き森】においては主力となる妨害モンスターです。

    白き森の妖魔ディアベル
    レベル8のシンクロモンスターで、このカードのみ幻想魔族となっています。
    シンクロチューナーを素材にして出した場合に墓地の魔法・罠1枚をサルベージできます。
    比較的緩い条件でサルベージでき、【白き森】においては6のシンクロチューナーと2で簡単に出せるため、かなり強力な効果です。
    他2種のシンクロと違い蘇生などでは反応しませんが、レベル4の効果で戻すことができるため複数ターンでの発動も容易です。
    もう1つの効果として、相手の効果の発動にチェーンして魔法・罠をコストにし、シンクロチューナーを特殊召喚するものがあります。
    EXデッキから直接出せるほか、正規召喚していれば蘇生や帰還も可能。
    「白き森」を出して妨害してもいいし、相手ターンシンクロを持つ<フォーミュラ・シンクロン>などを出してさらなるシンクロを狙うこともできます。
    【白き森】では相手ターンに<白き森の魔狼シルウィア>を、この効果を含めて2回出すことで主妨害にします。
    レベル8にしてはやや控えめな2500打点ですが、他のシンクロ体の効果で打点を補助できるためそれほど問題はありません。
    自身は非チューナーなため、レベル4と合わせて12へと繋げられるのもいいですね。

    白き森のいいつたえ
    「白き森」モンスターをサーチするシンプルなテーマサーチカード。
    発動条件として自分フィールドに魔法使い族または幻想魔族がいることを要求しており、1枚初動にはならないのが難点。
    惜しい点はあるものの<白き森のシルヴィ>から間接的にモンスターに触ったり、とりあえず発動さえできれば<白き森のリゼット>を経由して展開できるため優良な1枚です。
    後半の効果は「白き森」関連共通の、コスト後再セット効果です。

    白き森にはいるべからず
    レベル6以上の魔法使い族または幻想魔族がいる場合に、相手のカード1枚を対象にして破壊する通常魔法。
    条件はあるもののノーコストでカードの種類を問わず破壊できるため、かなり汎用的なカードです。
    速攻魔法ではないため相手ターンの妨害にはなりませんが、コストにしてもそのターンに即座に使用できるメリットでもあります。
    1枚入れておくと対応力が上がるタイプのカードですね。
    再セット効果は共通。

    白き森のわざわいなり
    手札・デッキから「白き森」を特殊召喚し、その後「白き森」のシンクロ召喚を行える通常罠。
    基本は特殊召喚したモンスターと盤面のモンスターでシンクロすることになりますが、既に盤面に素材が揃っている場合は、<白き森のシルヴィ>を特殊召喚してそれ以外でシンクロし、特殊召喚時の効果を使うことも考えられます。
    シンクロは任意であり効果無効もないため、<鉄獣の抗戦>のような類似するカードの中ではかなり条件が緩いカードといえます。
    白き森の妖魔ディアベル>で<白き森の魔狼シルウィア>を特殊召喚し、効果を使った後それをバウンスして墓地のレベル4を蘇生、このカードで特殊召喚したレベル2と合わせて再度<白き森の魔狼シルウィア>を特殊召喚していくのが主なテーマとしての妨害になります。

    罪宝の囁き
    自分フィールドの魔法使い族・幻想魔族をバウンスし、墓地・除外から魔法使い族・幻想魔族1体を特殊召喚する速攻魔法。
    名称もあわせて、「白き森」というよりは種族の汎用カードです。
    速攻魔法でエスケープできるほか蘇生対象のレベル制限や無効化の制約もないため強力な部類ですが、特殊召喚が強制なため初動へのエスケープには使用しづらいのが難点。
    【白き森】においてはアクセスする手段もなく、微妙に扱いにくいのが惜しいカードです。
    テーマには属していないものの、こちらにもコストの再セットが付いています。

    新規カードの紹介は以上です。


    展開例紹介
    次に【白き森】としての展開パターンを紹介します。

    白き森のアステーリャ+魔法・罠1枚
    1. 白き森のアステーリャ>を召喚し、効果で<白き森のシルヴィ>を特殊召喚、<白き森のいいつたえ>をサーチ
    2. 白き森の魔性ルシエラ>をシンクロ召喚して<白き森のいいつたえ>をコストに<白き森のわざわいなり>をサーチ、<白き森のアステーリャ>を蘇生してコストにした<白き森のいいつたえ>を再セット
    3. 白き森のいいつたえ>で<白き森のリゼット>をサーチし、場の2体で<白き森の妖魔ディアベル>をシンクロ召喚して墓地から魔法・罠1枚を回収
    4. 回収したカードをコストに<白き森のリゼット>を特殊召喚し、<白き森のルシア>をサーチして特殊召喚
    5. 白き森のルシア>の効果で<白き森のわざわいなり>をコストにドローし<白き森のわざわいなり>を共通効果で再セット、<白き森のリゼット>と<白き森のルシア>で<スターダスト・チャージ・ウォリアー>をシンクロ召喚してさらにドロー
    6. 白き森の魔性ルシエラ>をバウンスして「白き森」レベル4チューナーを蘇生し、<スターダスト・チャージ・ウォリアー>と合わせて<フルール・ド・バロネス>をシンクロ召喚
    最終盤面は<白き森の妖魔ディアベル>+<フルール・ド・バロネス>+<白き森のわざわいなり>と2ドロー
    一度展開するとテーマカード全てに触ることができ、それらがリソースとして働きます。
    また、初動のコストが「白き森」であれば、そちらを回収しつつ再度コストにしたり、相手ターンの<白き森の妖魔ディアベル>のコストにすることで無駄を無くせます。
    初動が<白き森のリゼット>であれば、そちらのサーチを<白き森のアステーリャ>、<白き森のいいつたえ>のサーチを<白き森のルシア>にすることで同じ展開が可能です。


    デッキレシピ
    純型の【白き森】のレシピは以下になります。


    白き森
    プレイヤー:メカヲタ


    ドローによる手札誘発と、永続カードによる拘束が強く、リソースを抱えながら戦うミッドレンジ系列のデッキです。
    ただ盤面自体はそこそこ固く、展開力があるため2キルもかなり容易で、仮に<増殖するG>を打たれた場合も<白き森のわざわいなり>で止まる明確な点があり、【蟲惑魔】に近いデッキ性質になっています。

    純型以外で相性のいいカードとしては、コストを供給しながら展開力を補佐する「トイ」、<白き森のアステーリャ>と<騎士皇アークシーラ>による相互アクセスが可能な「センチュリオン」、手札枚数を減らさずにコストを確保できる<チキンレース>などが挙げられます。

    特に「トイ」ギミックは、<トイ・ソルジャー>から「白き森」レベル4にアクセスも可能で、最終盤面もかなり強固なためおすすめです。
    フィールドの魔法・罠をコストにでき、かつ「白き森」へはレベル6シンクロから<白き森の魔性ルシエラ>経由でアクセスできるため、「メタルフォーゼ」などのテーマと混成させるのもおもしろいかもしれません。


    出たばかりのテーマなためテーマ内での展開力は頭打ちな印象ですが、ミッドレンジらしく柔軟な展開と貫通を狙え、かつ全体裏守備というかなり強力な妨害を有するデッキで、現段階でもなかなか強いデッキといえます。
    ストーリーテーマでもあるため今後の新規も見込め、そういう点でも将来性の高いデッキといえるかもしれません。
    みなさんも是非「白き森」使ってみてください。
    ありがとうございました!

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