「BT14~EX5環境まとめ」
今回もBT14発売以降の環境まとめを書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
環境前期 EX5発売前
<ホーリーエンジェモンACE>で大幅に強化された黄のコントロールもいますが注目されるのは少し後の話。
7月下旬から9月の頭まで各地で行われたアルティメットカップはBT14環境を象徴するイベントでした。
各地の結果を見てみると、優勝デッキは実にバラエティに富んでいて群雄割拠と言う感じですが、デッキのシェア的には<シャイングレイモン>がトップ、<ミラージュガオガモン>、<フェンリルガモン>が続く3強だったと思います。
初期に新デッキが注目され、大型大会を通して既存のデッキと厳密に強さを比べられて環境が回っていくというのは非常に活気があっていい環境だったと思います。
環境後期 EX5発売後
普段EXブースターはそれほど大きく環境を動かさないので、通常弾の環境まとめの中で語っているのですが、EX5に関してはそれ以前と以後で環境が全然違ってしまっているので、それぞれでまとめるべきだったかなと若干後悔しています。BT14環境がアルティメットカップなら、EX5はチャンピオンシップ1次予選です。忙しい...
どちらも素直に組んでめちゃくちゃ強いデッキですが、拡張性が非常に高く、日に日に新たな型が生まれている印象があります。
主なデッキ
まずはBT14環境のデッキ達。シャイングレイモン
BT14環境では主人公のような活躍でしたが、EX5環境では安定感と最大値で勝るとも劣らないデッキが増えたため若干鳴りを潜めています。とは言え今でも最強格のデッキです。
BT13環境からの変化としては、初期の頃は<パタモン>や<希望の使者>と混ぜた構築なども見られましたが、結局はシンプルな型が一番と言う事で従来の形に落ち着いていきました。 ミラーを想定して<シャイニングブラスト>が注目されたりなんかはありましたね。横並べした大を一掃できるすごいカードです。
ミラージュガオガモン
お手軽ジャミングが付くようになったので下のラインで安心して殴りに行けるようになったほか、しっかり進化したデジモンでなければズドモンACEでいとも容易く吹き飛ばせる除去性能を得ています。
一方でマッハガオガモンやハイブリッド体の数は少し減った傾向にあり、動きに慣れてしまえばズドモンACEが逆に付け入る隙になる場合もあるので段々と従来の形に戻ってきている傾向も見られます。
EX5環境においても紫相手にはバウンスとドローへの負担がかなり重く圧し掛かるので立ち位置は悪くないと思いますが、1体で決める都合<ベルスターモン>が天敵でしょうか。
フェンリルガモン
特徴SoCと魔獣型のシナジーを中心に組まれているデッキで、これからの強化を十分残しているにも関わらずBT14環境トップレベルの強さを誇ります。
デッキの特徴は<フェンリルガモン>まで進化したときのキル性能の高さと、<ヘルガルモン>の対応力の高さです。 フェンリルガモンだけなら最近の順当進化はどれもちゃんと進化すれば強いよねで済むのですが、ヘルガルモンが除去、デッキ回しと共に進化ラインが揃うまでの時間稼ぎと言うにはちょっと飛び抜けた性能をしておりデッキパワーを一段階押し上げています。
黄ワクチン
ウェヌスモンやルインモード等の受け性能の高いデジモンで相手の攻め手を封じて勝つ構築と、<バルクモン>やセラフィモン、<スレイプモン>なんかも採用して攻めっ気のある構築の大きく二つに分かれる傾向にあります。
どちらの型でも強い<ホーリーエンジェモンACE>やセラフィモンが入っていたり、それぞれ要素が混ざっている場合もありますが、概ねデジタマが<キャロモン>か<トコモン>かで判断するのが良いでしょう。
D-ブリガード
デジ対として見るとカード不足ですが、既存のテーマと組み合わせる事で無理なく新カードを使ったデッキを組めて良いなと思います。
基本的な動きとしては従来のD-ブリガードの横展開に優れる長所を更に伸ばしたようなデッキで、初見でぶん回されたらひとたまりもないデッキでしょう。
その分弱点もはっきりしているため、そこを補えるテーマ外のカードを積むかテーマ内で固めて最大値を取るかは好みの領域でしょう。
最終的な使用率は落ち着きましたが、知らないと簡単に負けうるデッキです。
BT14で環境の中心にいた、或いは新たに台頭したデッキはこんなところでしょうか。とは言えこれ以外の全環境のデッキもいくらでもいたので環境は何でもいる、何でも勝つという感じでした。
次にEX5環境のデッキです。
青紫ガルルモン
それでいてX抗体であれば何でも組み合わせられる拡張性の高さから、派生デッキの幅も広いです。 デッキを回す性能を買われて<ベルスターモン>の土台になったり、フィニッシュ性能を補うために<ベルゼブモンX抗体>を積んでみたり、 青の<メタルガルルモンX>や<オメガモンX抗体>で素直にワンキルする形だったりと今の時点で複数派生があるのに、 BT15ではさらに強化を貰うと言う事でしばらくはガルルモン環境で間違いはなさそうです。
ガルルベルスター
このデッキについて語りたいのは、このデッキが早い段階で結果を残したせいで、単体でワンショットする動きが強烈に咎められる環境になっているという事です。 単純なショットプランしか持たないガルルモンやミラージュガオガモンにはセキュリティの下振れを引かなければほぼ勝てるため、 それらのデッキは数を減らすか、割り切って握るか、構築を工夫して対抗出来るようにする必要があります。
このデッキ自体も強いですし、環境への影響も大きいデッキです。
アヌビモン
<アヌビモン>自身の汎用性もさることながら、<メルヴァモン>との相性がとにかく抜群で、早いターンに揃えばどんなデッキもなすすべなく負けてしまう凶悪さを持っています。
先述のガルルモンとアヌビモンのお陰でEX5環境は史上稀に見る紫環境だったと言えるでしょう。
四聖獣
デーヴァと四聖獣で戦線を維持しつつ、<ファンロンモン>ですべてを吹き飛ばすことを目指すテーマデッキ。
今までの大きくコストを返しがちな大味なデッキの弱点である育成エリアを使いづらい点がカバーされており、育成エリアを絡めて確実に盤面で行動できるのは革命的な一歩と言えるでしょう。
ファンロンモンの制圧力もかなり高く、これも知らないとめちゃくちゃにされてしまう類のデッキです。
エテスカ
今弾ではついにセキュリティまで操作しながら消滅時、強制アタックで相手のターン中の行動を縛る動きが強化されており、対面するならそれ相応の戦い方を知らないと難しいかも知れません。
勘違いされがちですが、ヌメモン、もんざえモンデッキとはシナジーがあんまりないので別のデッキです。
BT15で強化が貰えるのはそっちです。
ヘヴィーレオモン
主に<ヘヴィーレオモン>を軸にしていますが、<バンチョーレオモン>のラインも入っており、そちらも強力です。
可能性を感じるテーマですが、トップレベルのデッキと比べると一つか二つデッキパワーの不足を感じる印象です。
他にも<ミタマモン>や<グレイスノヴァモン>など、新しいデッキになるカードは多数収録されましたが、環境にいたとは言いにくいので今回は紹介を見送りたいと思います。
というわけで新弾前の環境まとめはこんな所でしょうか。
いつにも増して簡単なまとめになりましたが、これも全部一次予選勝てていないせいですね。
早く勝って解放されたいです。
それでは今回はこの辺で。読んでいただきありがとうございました。