
戦うデュエリーマンのカマクラルです。
2024年4月6日(土)に「オーバーラッシュパック2」が発売されました!
3つの新規テーマである「ユグドラゴ」、「磁石の戦士」、「ラヴ」をはじめ、ギャラクシー、ディアン・ケト、サイコロ、風戦士といったテーマにも新規カードが実装され、環境のデッキバランスが大きく変わる予感がします!
また、再録カードも充実しており、新しくデッキを組むにあたって、過去のパックを探して買う手間もかかりにくい仕様になっていますね!
汎用カードをたくさん手に入れると言うよりは、テーマ色の濃いパックとなっておりますので、デッキを組む上では初心者の方にもオススメのパックです!
そして、何と言っても最大の目玉である<ブラック・マジシャン・ガール>の新規イラストオーバーラッシュレアは全プレイヤーが欲しい1枚でしょう。
能力的にもイラスト的にも人気モンスターでプレイヤーにもコレクターにも需要があり、封入率的に滅多に引けないカードなので、とんでもなく価値が高まりそうな1枚です!
予約時点でパックの売り切れも出ているそうですが、なんとか自引きチャレンジもしたいですね!
さて、今回もカマクラルがピックアップした注目カードをご紹介いたしますので、是非とも最後までお付き合いください!
それでは早速どうぞ!
新弾カード考察
レベル8 / 光属性 / 天使族 / ATK 0/ DEF 0
自分フィールドに元々の攻撃力が0の表側表示モンスターがいる場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
【条件】なし
【永続効果】このカードの攻撃力は、[自分フィールドの元々の攻撃力が0の表側表示モンスターの数]×1000アップする。自分のモンスター(攻撃力0)の戦闘で、自分は戦闘ダメージを受けない。
新テーマ「ラヴ」デッキのエースモンスターです!
テニスをやっていた方なら馴染みがあると思いますが、ラヴには0という意味があります。
それにちなんでラヴテーマのモンスターは攻撃力が0で統一されていますね!
さらに、墓地のモンスターの攻撃力の総和が0の場合、強力な効果を発揮するサポートカードが多いです。
つまり、デッキに混ぜられるモンスターカードは攻撃力0が前提となるため、専用構築が必要となり、デッキ構築の難易度は高めです。
ラヴデッキは基本打点が0のため、相手の盤面を返したり、ライフを削るためにはサポートが必要です。
そんな中、元々の攻撃力0のモンスターを3体場に並べる事で、このカードは3000打点になります!
下級モンスター2体を場に出した後でリリース無しで召喚する事で簡単に3000打点になれますね!
戦闘ダメージを受けない効果も展開と噛み合っており、これによって攻撃力0のモンスターを表側攻撃表示でも並べ易くなっています!
また、同弾に収録された<ピースラヴ・アンヘル>も自身の効果で2500打点となるため、基本はこの2種類のモンスターで攻めていく事になりますね!
しかし、<ジョインテック・ジョイント>でこのカードを裏側表示にされたり、<プライム・ドワーフ>フュージョン素材にされる事で、攻撃力0の下級モンスター達が棒立ち状態になってしまいます。
こうなると大量のダメージをくらう事になるため、罠を構える必要がありますね。
罠ありきだと後攻がやや不安になりますが、これから開発の進むテーマだと思いますので要注目です!
レベル9 / 地属性 / 岩石族 / ATK 3000/ DEF 2900
「磁石の戦士α」+「磁石の戦士β」+「磁石の戦士γ」
【条件】自分の墓地のモンスター3体をデッキに戻して発動できる。
【効果】このターン、このカードは効果では破壊されない。さらに、相手フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
磁石の戦士テーマの収録は、原作遊戯王ファン歓喜でしょう!
フュージョン素材となる下級モンスター達は破格のスタッツを誇り、一昔前ならレジェンドカードに指定されていたはずです!
それをノーレジェンドで3積みできるのですから、カードパワーのインフレが進みましたね!
強力なフュージョン体も複数登場した事で、メインデッキ内の最上級モンスターの採用枚数を減らす構築も可能です!
それは常に手札事故と隣り合わせのラッシュデュエルにおいては革命であり、安定感においてトップクラスを誇るエクスキューティー以上のポテンシャルを秘めています!
しかし、フュージョンを引き込めないと、下級モンスターのセット耐えで相手にターンを渡す事になりかねません。
また、魔法・罠カードを入れ過ぎると、重ねて引いた時に苦しくなります。
盤面にリソースを残しつつ、毎ターン5枚ドローできるようなカードの配分を探さなくてはならないですし、そうした状況を作り続けるプレイングも必須となります。
また、このカードは強力な除去効果を持っているものの、墓地のリソースを削ってしまうため、専用罠である<リパルシブ・フォース>と噛み合いが悪い事も難点です。
ラヴ同様に構築の難しいテーマではありますが、環境に台頭してくるかどうか見ものですね!
レベル9 / 闇属性 / サイバース族 / ATK 3300/ DEF 2400
「スペース・ユグドラゴ」+「スペース・ユグドラゴ」
【条件】なし
【効果】自分の墓地のモンスターを、[相手フィールドのモンスターの数]だけ選んでデッキに戻す。このターン、このカードは[この効果で戻したモンスターの数]までモンスターに攻撃できる。この効果でモンスター3体を戻した場合、さらにこのターン、このカードの攻撃は貫通する。
同名2体フュージョンモンスターの中では破格のスペックを誇るフィニッシャーです!
相手の場にモンスターが埋まっている状態であれば、攻撃したターンで勝ち切る事ができそうです!
<七宝神-良財>や<サンセットリバース>の流行によって効果破壊が通りにくい昨今において、戦闘破壊と貫通によって盤面を返しつつライフを削れるカードは正に最強です!
このカード以外、攻撃する事ができないというデメリットも無いため、横にモンスターを展開すれば、ダイレクトアタックでさらにライフを削れます!
また、仮にライフを削り切れなかったとしても、3300打点の突破は簡単ではないでしょう。
如何に早く<スペース・ユグドラゴ>を揃えて、<ディープワーニング・フュージョン>を打てるかという勝負になるかと思いますが、サイバースはドローや墓地肥やしを得意とするテーマですし、新規の回収カードも増えたため、成功率は高そうです!
ただし、サイバース族縛りにするとレジェンドカードのモンスターを採用できないため、そこはネックですね。
プライムやセレブローズといったフュージョンテーマが環境に居る中で、どのような独自性が出せるかですが、マッチ戦であれば<不条理の虚孔>が強いです!
シングル戦なら展開特化型の方が強いと思いますが、どのような構築が主流になるか楽しみです!
【条件】自分の墓地のモンスター2体を好きな順番でデッキの下に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで持ち主のデッキの下に戻す。
今弾の汎用魔法カードです!
かつてのバック破壊は種族テーマの1:1交換でしたが、後攻時に威力を発揮する<ゴースト・サイクロン>が登場し、今はどんなシーンでも活躍できる<レジェンド・ストライク>まで発展していきました!
ここまでインフレが進んだ昨今において、次に登場するのは発動条件の無いサイクロンかと思いましたが、まさかのデッキバウンスでしたね!
墓地コストを要求するため後攻1ターン目に強い<ゴースト・サイクロン>とは差別化されていますが、<七宝神-良財>や<サンセットリバース>をすり抜けられるため今後の必須カードになる可能性が高いです!
とりあえず3枚は確保しておきたいカードですね!
【条件】相手ターンに相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時、手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分または相手フィールドの表側表示の効果モンスターを合計2体まで選んで裏側守備表示にする。この効果で相手フィールドの元々の攻撃力が2600以上のモンスターを選んだ場合、さらに自分は1500LP回復する。
今弾の汎用罠カードです!
過去に登場した<落とし蓋>や<ライステラス・クライシス>よりも発動条件が緩く、効果も強力になっています!
手札コストが必要な点はネックですが、より広い対面を意識するならこちらを採用した方が賢明です!
ライフを回復する効果は相手依存になるためオマケ程度で考えた方が良さそうですが、フュージョンテーマ相手に活躍しそうです!
相手の展開を止めたり、攻撃を封じる手段としては強いですが、モンスターは場に残るため、返しのターンで返せる事が前提となります。
根本的な盤面解決になっていない点には注意しましょう。
こちらもとりあえずは3枚揃えておきたいカードです!
レベル5 / 地属性 / 岩石族 / ATK 0/ DEF 3000
最後の最後まで未発表だったNo.81と82がレジェンドカードではなくて拍子抜けしてしまいました。
<風帝ライザー>の再録もありましたが、新規のレジェンドカードはこちらになるため、ピックアップした次第です。
ステータスは既出の<千年の盾>と同じため、特に目新しさはありません。
異なる点があるとすれば、種族が岩石族なところですが、磁石の戦士デッキのレジェンド枠として採用されるかと言われたら微妙なところです。
原作遊戯王ファンとしては少しだけ嬉しいですが、実用性はあまり無いため、記念に1枚確保するくらいで良いと思います。
ただ、パラレルレア仕様なのはキレイでしたね!
最後に
2024年4月1日適用の新リミットレギュレーションに加え、今回のパック発売によって環境が大きく変わりそうです。デッキ毎の相性も考え直さなければいけませんし、ケアしなければならない罠の数も増えました。
デッキ構築やプレイングもさることながら、カードの知識もつけなければ常勝が難しくなりましたね。
さらに約1ヶ月後にはまた新弾が出ますし、その1週間後にはギャラクシーカップの予選がスタートします!
これから夏に向けて盛り上がっていくのが今から楽しみです!
これからも新カードを使ったテーマデッキをたくさんご紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!
それでは、またお会いしましょう!
カマクラルでした。
- X(旧Twitter) @yugiohbar