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デッキ紹介 【天盃龍】

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by メカヲタ

デッキ紹介 【天盃龍】
皆さんこんにちは、メカヲタです。
今回の記事は、4月28日・29日に控えたYCSJを前に、おすすめデッキかつ使用者が多いことが予想される【天盃龍】について改めて解説します。
お付き合いください。


【天盃龍】について
【天盃龍】は「LEGACY OF DESTRUCTION」で登場したドラゴン族・炎属性のテーマで、メインデッキの「天盃龍」モンスター、それらを含む炎属性・ドラゴン族をサポートする「燦幻」魔法カード、および「燦幻」シンクロモンスターで構成されています。
これら全体が「麻雀」、特に役のひとつである「大三元」をモチーフに作られており、麻雀好きであれば思わずニヤッとするような要素が随所に散りばめられています。
また、過去カードである<トライデント・ドラギオン>に関連付けられた実質的なリメイクカード群でもあり、本家をより強力に使用できるデザインにもなっています。

「天盃龍」はバトルフェイズ中にシンクロする効果を持っており、連続攻撃による高い総攻撃力を出せるのが特長で、主に後手ワンキルを主軸とした構築で大会でも結果を残しています。
メインギミックのスロットがコンパクトなため拡張性が高いのも特長的で、【ドラゴンリンク】の要素を入れて先攻盤面を作れるようにしたり、大量の誘発を投入して先後どちらも立ち回れるようにしたりと様々な構築があります。
カードについて1枚1枚見ていきましょう。


カード紹介
天盃龍チュンドラ
レベル4のチューナーで、攻撃力は1500。
麻雀牌では「中」に相当します。
自分フィールドにドラゴン族・炎属性がいると手札から発動して特殊召喚できます。
モンスターが戦闘するダメージステップ開始時にデッキからレベル4以下のドラゴン族・炎属性を特殊召喚でき、このカードの攻撃はもちろんのこと、並べたモンスターでの戦闘や相手からの攻撃でもモンスターを供給することができます。
特殊召喚したモンスターとでシンクロすることで、連続攻撃によるワンショットを狙います。
バトル中のシンクロ効果は下級3種共通で、かつ同名ターン1がないことも特長です。

天盃龍パイドラ
レベル3の非チューナーで、攻撃力は1700。
麻雀牌では「白」に相当します。
召喚・特殊召喚時に「燦幻」魔法・罠をセットするかサーチでき、サーチ先のカードの効果によりモンスターを増やすことができます。
永続効果でドラゴン族・炎属性の戦闘でのダメージを0にでき、一部の効果発動の条件である攻撃回数を増やすための自爆特攻で、先にライフ負けする事態を防ぐことができます。

天盃龍ファドラ
レベル3の非チューナーで、攻撃力は1600。
麻雀牌では「發(正確な字は日本語非対応)」に相当します。
召喚・特殊召喚時か、モンスターが戦闘するダメージステップ開始時に、墓地のレベル4以下のドラゴン族・炎属性を蘇生できます。
純粋にモンスター数を増やせるため手数となり、バトル中にシンクロ素材としたモンスターを蘇生することで追撃も可能。
ワンショットを耐えられた際に返しのターンで巻き返す手数としても優秀です。
永続効果でドラゴン族・炎属性に戦闘耐性を付与でき、<天盃龍パイドラ>と合わせると戦闘破壊とダメージの双方をシャットアウトできます。
最初から大型モンスターで殴るのではなく、下級による自爆特攻を織り込んでデザインされているのがおもしろいですね。
他の下級2種は初動になりますが、このカードのみ初動にはなりません。

燦幻開門
速攻魔法。
読みは中国読みの「サンゲンカイメン」です。
効果はレベル4以下のドラゴン族・炎属性のサーチ、または手札からドラゴン族・炎属性の特殊召喚で、バトルフェイズ中であればどちらも適用できるというもの。
実質的なリクルート札なため非常に強力であり、バトル中でなくとも初動確保や盤面維持に貢献できる優秀なカードです。
適用する効果を処理時に選ぶため、バトルフェイズ中でない時や特殊召喚だけを適用したい場合でも<灰流うらら>を受ける点には注意。

盃満ちる燦幻荘
【天盃龍】を使う理由の1つでもあるフィールド魔法。
メインフェイズ1の間、自分フィールドのドラゴン族・炎属性が相手の発動した効果を受けなくなるため、ほとんどの妨害をシャットアウトして展開できます。
また、デッキから「天盃龍」をサーチしつつ手札を1枚捨てる効果もあり、こちらも初動になるカードです。
ストレイ・ピュアリィ・ストリート>のような耐性を付与するテーマフィールド魔法はこれまでにもありましたが、類似するカードの中では特に耐性が強固で、フィールド魔法に干渉できない相手であれば完封することすら可能。
初動を兼ねている点も含めて無比の強さを誇ります。
バトルフェイズ中に自身が破壊されると自分のドラゴン族シンクロモンスター1体の打点を倍にする効果もあり、バトル中のシンクロで出した<トライデント・ドラギオン>で破壊することで6000の複数攻撃を行えるデザインになっています。
耐性を付与しながら展開し高打点の連撃で勝負を決める、豪快なテーマ性を代表するようなカードです。
余談ですが、サーチ効果は麻雀の自摸から打牌を表現しているのがおもしろいですね。

燦幻昇龍バイデント・ドラギオン
レベル7のシンクロチューナーで、攻撃力は2600。
「燦幻」シンクロモンスターはチューナー・非チューナー双方にドラゴン族を要求する特徴がありますが、【天盃龍】においては特に気にならないでしょう。
シンクロ召喚時に墓地のドラゴン族・炎属性を蘇生する効果と、3回以上攻撃宣言されたターンにフリーチェーンで自己蘇生し、魔法・罠1枚を破壊できる効果があります。
自身がチューナーなのでレベル3「天盃龍」を釣り上げることでレベル10シンクロへ繋げられるほか、蘇生対象が再度攻撃に参加できるため総火力の底上げが可能。
この効果の使用後はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できないため、<フルール・ド・バロネス>などへ繋げられないことには注意が必要です。
自己蘇生効果は比較的緩い条件で達成でき、自身の攻撃→シンクロ→蘇生してさらに追撃とさらなる攻撃を叩き込むことが可能。
デュエル中に一度の効果ではあるものの、一気にライフを削りきる【天盃龍】の性質に合った効果であるといえます。
おまけである魔法・罠の除去も優秀で、【粛声】による攻撃制限を<天盃龍パイドラ>+<天盃龍ファドラ>によってダメージを0にしながら攻撃を稼ぎ、このカードの蘇生で<粛声なる結界>を突破するなどの運用が可能です。

燦幻超龍トランセンド・ドラギオン
レベル10のシンクロモンスターで、攻撃力は3000。
シンクロ召喚時にフィールドのモンスターすべてを攻撃表示に変更でき、守備表示の壁を並べて延命する戦術を真っ向から否定します。
永続効果でバトルフェイズ中の相手の効果発動の一切を封じるため、このカードが成立してしまえばバトル中のこちらの行動すべてが通り、ほとんどのパターンで勝ちまで持っていくことができます。
盃満ちる燦幻荘>で耐性を付与しながらメイン中にこのカードを成立させれば、相手はこちらの盤面に干渉することなく敗北を迎えることになります。
ただこのカード単体ではライフを取れないため、追加の手数は必要になります。
こちらも墓地からの自己蘇生が付いており、条件は同じく3回以上攻撃宣言されたターンで、追加効果がフィールドのカードの破壊になります。
こちらはカードの種類を問わないため、戦闘破壊耐性のあるモンスターを効果破壊によって突破してから追撃が可能です。

トライデント・ドラギオン
既存のカードではあるものの改めて解説します。
こちらも<トランセンド・ドラギオン>と同じ素材を要求する攻撃力3000のシンクロモンスターで、シンクロ召喚時に自分のカードを2枚まで破壊し、その数追加で攻撃できる効果を持ちます。
2枚のカードを破壊することで3000の3回攻撃と1体でライフをもぎとれ、この際<盃満ちる燦幻荘>を破壊することで6000の3回攻撃と、多少の壁や<金満で謙虚な壺>の制約すらものともせずワンキルが可能。
「天盃龍」まわりのカード全体が、このカードを最大限活かせるようデザインされています。
時の任意効果なため、チェーン2以降でのシンクロではタイミングを逃すことに注意。


展開例紹介
ここからは実際の展開について見ていきます。
高い総攻撃力を誇るとはいうものの、実際にいくつのダメージを与えられるのでしょうか?
1枚初動の展開での理論上のダメージを計算してみます。

天盃龍パイドラ+手札コスト1枚から
  1. 天盃龍パイドラ>を召喚して<盃満ちる燦幻荘>をサーチ
  2. 盃満ちる燦幻荘>で<天盃龍チュンドラ>をサーチして手札を1枚捨て、そのまま<天盃龍チュンドラ>を特殊召喚
  3. バトルフェイズに入り、<天盃龍パイドラ>と<天盃龍チュンドラ>で攻撃、この際ダメージステップ開始時に<天盃龍ファドラ>をデッキから特殊召喚(1500+1700)
  4. 天盃龍パイドラ>の効果で<天盃龍チュンドラ>と<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>をシンクロ召喚、<天盃龍パイドラ>を蘇生
  5. 3体のモンスターで攻撃(1700+1600+2600)
  6. 天盃龍パイドラ>と<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>で<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>をシンクロ召喚、<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>を自己蘇生してそれぞれ攻撃、この際<天盃龍ファドラ>で<天盃龍パイドラ>を蘇生し、そちらも攻撃(2600+3000+1700)
  7. 天盃龍パイドラ>と<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>で<トライデント・ドラギオン>をシンクロし、<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>と<盃満ちる燦幻荘>を破壊、攻撃力を倍加
  8. 燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>を自己蘇生し、それぞれで攻撃(3000+6000×3)
ダメージの合計は、1500+1700+1700+1600+2600+2600+3000+1700+3000+6000×3
=37400

となります。
遊戯王のライフは8000なので、軽く4人分のライフが消し飛ぶ計算です。
あくまでこれは理論値であり、実際は相手のモンスターの数や妨害によって増減しますが、後手ワンキルとしては十分な火力が出せることは理解できるかと思います。
盃満ちる燦幻荘>初動であれば<天盃龍パイドラ>から<燦幻開門>をサーチすることで、<燦幻開門>初動であればそこから<天盃龍パイドラ>をサーチすることでそれぞれ同じルートを辿ることが可能です。
天盃龍チュンドラ1枚から
天盃龍チュンドラ>も初動ですが、こちらの展開はルートが少し変わります。

パターンA
  1. 天盃龍チュンドラ>を召喚してバトル、ダメージステップ開始時に<天盃龍パイドラ>を特殊召喚して<燦幻開門>をサーチ、<天盃龍パイドラ>も攻撃(1500+1700)
  2. 2体で<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>をシンクロ召喚し、<天盃龍パイドラ>を蘇生、それぞれ攻撃(2600+1700)
  3. 2体で<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>をシンクロ召喚し、<燦幻開門>を発動、<天盃龍ファドラ>を特殊召喚して<天盃龍パイドラ>を蘇生、それぞれ攻撃(3000+1600+1700)
  4. 燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>を自己蘇生して攻撃(2600)
  5. 燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>と<天盃龍ファドラ>で<トライデント・ドラギオン>をシンクロ召喚し、<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>と<天盃龍パイドラ>を破壊
  6. 燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>を自己蘇生し、それぞれ攻撃(3000+3000×3)
総ダメージは28400となり、倍加分のダメージが減ってはいるものの十分な火力が出せています。
パターンB
  1. 天盃龍チュンドラ>を召喚してバトル、ダメージステップ開始時に<天盃龍パイドラ>を特殊召喚して<盃満ちる燦幻荘>をセット、<天盃龍パイドラ>も攻撃(1500+1700)
  2. 2体で<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>をシンクロ召喚し、<天盃龍パイドラ>を蘇生、それぞれ攻撃(2600+1700)
  3. 2体で<トライデント・ドラギオン>をシンクロ召喚し、<盃満ちる燦幻荘>を破壊、2回攻撃と自己蘇生した<燦幻昇龍バイデント・ドラギオン>で攻撃(6000×2+2600)
総ダメージは22100となりこちらも十分ワンキルが可能。
3000を超えるステータスの壁がある場合に6000で攻撃するためのルートで、壁1体を超えれば6000+2600で8000は削れる計算になります。
この場合、高ステータスモンスターが攻撃表示だと<天盃龍ファドラ>による戦闘耐性が付けられない点に注意が必要です。

この他にも、<天盃龍パイドラ>と<盃満ちる燦幻荘>や<燦幻開門>などの組み合わせの場合、メインフェイズ中に<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>を成立できます。
すべての効果発動を封じた状態でバトルに入り、<燦幻開門>から<天盃龍チュンドラ>を特殊召喚して攻撃が可能です。


デッキレシピ
以下がYCSJに向けた【天盃龍】のサンプルレシピです。


天盃龍
プレイヤー:メカヲタ
4



基本的に後攻を取るデッキなため、テーマカードと補助ギミック以外は大量の手札誘発と、シングル戦用として強力な魔法・罠対策カードで構成しています。
デッキコンセプト自体は誘発である程度相手の展開を弱らせ、残ったカードに「天盃龍」の火力を叩き込んでゲームエンドへ持ち込むものです。
そのため、ある程度対面デッキへの知識が要求されます。
別の型として<サンダー・ボルト>を初めとする全体除去カードと<三戦の号>を大量投入した「捲り札構築」もありますが、普段大会等で最新環境に触れていない場合は、そちらのほうがいいかもしれません。


環境で見られるデッキに対しての立ち位置
対【スネークアイ】
こちらのフィールド魔法に干渉する手段が基本的に<I:Pマスカレーナ>からの<S:Pリトルナイト>だけなため、それの成立を防ぐかたちで妨害を打ちます。
特に<深淵の獣マグナムート>は直接<I:Pマスカレーナ>を除外しつつ初動確保にもなるため非常に強力です。
それ以外では<スネークアイ・エクセル>などの<蛇眼の炎龍>を特殊召喚する効果に<灰流うらら>を打つ、<I:Pマスカレーナ>のリンク召喚効果に<幽鬼うさぎ>を打つ、などが考えられます。
召命の神弓-アポロウーサ>が先に成立する展開ではそれらも腐りうるため、ある程度相手の展開を見ながら誘発の打ちどころを考えます。

対【純炎王】
聖炎王 ガルドニクス>からの対応力の高い妨害が厄介で、苦手とする対面です。 <カイザーコロシアム>へのアクセスとそれの維持が他のデッキより強く、そういった面でも突破が難しい相手です。 せっかく<盃満ちる燦幻荘>で耐性を受けて展開したのに、相手モンスターの戦闘破壊をトリガーとして妨害され、ダメージステップ故に回避できず敗北することもあるため、軽率に相手モンスターを破壊せずに攻撃宣言時にシンクロするなどして宣言回数を稼ぐプレイが有効です。 <燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>さえ成立すれば心配はありません。

対【粛声】
こちらも比較的不利とする相手。
粛声なる守護者ローガーディアン>の万能無効はもちろんのこと、<粛声なる祝福>によって耐性を得た<古聖戴サウラヴィス>が非常に厄介です。
チェーン1のシンクロ召喚しか止められないことを意識し、2体のシンクロ効果をチェーンしてチェーン1を不発にする、チェーン2で<燦幻超龍トランセンド・ドラギオン>を成立させてチェーン1も通すなどのプレイが求められます。
特に<深淵の獣マグナムート>で<粛声の祈り手ロー>を除外した場合に起こりうるため、パターンは意識して練習しておきましょう。

その他のデッキに対しても基本的に行動パターンは同じです。
誘発で展開を弱らせ、耐性下で展開しながら一気に押し通します。
仮に先攻を渡された場合は<天球の聖刻印>と手札誘発で凌ぎ、返しのターンでキルを取ります。
絶対にキルを取れないようなターンであれば無理にライフを狙わず、「燦幻」龍の蘇生効果を温存しておくのも手です。
高い攻撃力と表示形式変更効果があるため、ほとんどのモンスターを突破できるかと思います。
特に、幻想魔族の守備展開をサンドバッグにできるのは、類似テーマに比べてかなり優秀です。

マッチ戦での強さはもちろんシングル戦でも強みを発揮できる【天盃龍】、YCSJ使用デッキとしてぜひ仕上げてみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

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