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デッキ紹介・解説【エルドリッチ十二獣】part.3【ガリス】

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by ガリス

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デッキ紹介・解説【エルドリッチ十二獣】part.3
目次

交戦レポート
チーム ガリス(筆者:エルドリッチ十二獣) やごころさん(エルドリッチ) ハマダイのプロキシさん(エルドリッチ)
1回戦 プランキッズ
1戦目:こちらの先攻。<ラム>で<ドランシア>を作成し、<紅リクシル>を含むバック数枚を置いてターンを返したところノーガードエンドで帰って来たためエンドフェイズに<エルドリッチ>を出す。
その後<アーゼウス>や<永久>を追加しガッチガチに盤面を固め出した所で投了を貰う。

サイドチェンジ:デッキが何かわからないので<ニビル>等の誘発も少々加えつつ、浮きそうな札を減らし先手後手ある程度何が来ても大丈夫なように無難なチェンジを行いました。

2戦目:<プランキッズ・ロック>を召喚された事でデッキタイプ判明。幸い<増殖するG>を持っていたので召喚成功時に投げました。
しかしこちらも十分な妨害量を構える事ができず、返しのターン妨害の上から盤面に<プランキッズ・ウェザー>1体&<プランキッズ・プランク>+墓地に<バウワウ>と<ドゥードゥル>という「次に動かれたら負け」の状態までもっていかれてしまいます。
一度回ってしまったプランキッズは多くのデッキがもう手の付けようがありません。
流石に捲り能力が向上したこのデッキでも流石に・・・
ぼく「ドローフェイズ」
相手「スタンバイ、分解効果、対象は墓t」
ありがとう俺のデッキ!!!!
結果:プランキッズ 〇〇
2回戦 魔術師
1戦目:相手は先攻で<ダークヴルム>を召喚。スケールに<慧眼>と<虹彩>を発動し、慧眼で<賤竜>に変換した後P召喚。
ヴルム・慧眼・<覇王門零>・<天空の魔術師>が出て来る、手札は1枚。おそらく残り1枚は展開に不要な手札誘発か何かでしょう。

※ここから少し難しい勝負術の話をします。結論は「<うらら>で<時空>のサーチを止めるのがマストになる展開である」という判断ができるよって話ですので読み飛ばしたい方は次の※まで読み飛ばしてください。
さて皆さん魔術師の盤面形成にある程度法則があるのはご存じでしょうか。
複雑極まる魔術師の展開ですが、ペンデュラムの特性上展開に使えるカードはほぼすべて最初に吐き出してしまいます。
ですので、やろうと思えば魔術師を相手している我々からも最終盤面が何か判別が可能なのです。
もっとも例外も多く、例えば<エレクトラム>のランダムドローが<デストルドー>や<クロノグラフ・マジシャン>といったデッキの中に残り数枚のモンスター追加手段であったり、ランク4エクシーズの先に<星刻の魔術師>が存在している等で<黒牙>での変則的なモンスターの追加展開が行われる場合もあるので確実ではありませんが、多くの展開がこの法則に当てはまります。
肝心のその法則なんですが「召喚権行使済みかつP召喚済みの場合、盤面のモンスターの総数が最終盤面完了直前まで変動しない」ことです。
魔術師は2体のモンスターを作ってエレクトラムをリンクし<アストロ>が出る。
2体のモンスターを使って<覇王スターヴ>が出て、アストロが出る。
2体のモンスターを使って<ハリファイバー>が出る、チューナーが出る・・・
という、2体使って何かともう1体を追加する展開を繰り返します。

これを知っていて何ができるかというと、灰流うららのマストカウンターがどこか判別ができるようになるのです。
例えば今回の場合私のデッキは十二獣エルドリッチ。
なによりもフリーチェーンの破壊効果を持つ時空のペンデュラムグラフが重い妨害となります。一方<サベージ>や<タイタニック・ギャラクシー>のような妨害に関しては十二獣さえ初手に居れば突破の見込みはあります。
それを踏まえて今回の盤面をもう一度見てみます。
盤面にはモンスターが4体。覇王門零は実質チューナーとしてカウントし、覇王スターヴの素材になれる闇属性モンスターが天空。
つまりエレクトラム・覇王スターヴ・ハリファイバー・覇王スターヴという流れを組んできます。
さて今度は自分の手札を考慮します。自分の手持ちには<エルドリッチ>と適当な魔法罠と十二獣とうらら。
時空さえなければ捲りは望めそうです。
今度は上記情報を考慮して虹彩の二度目の被破壊時効果の使用可能が現実的か考えてみます。
回収チャンスは賤竜・エレクトラム・覇王スターヴ・覇王スターヴの4回。
しかしアストログラフが絡んでいないのでエレクトラムでの回収は不可能。
そして一度P召喚で慧眼が場に出されているため、エレクトラムで即座に虹彩を破壊しアストログラフを出すという展開がしにくい状態です。
つまりP召喚後エレクトラムを作成→アストロを送った後→慧眼を賤竜で回収→虹彩を破壊してアストロで慧眼とペンデュラムグラフをサーチという流れになります。
この時、虹彩にうららを発動した場合残り2回の覇王スターヴのうち片方で何かを破壊して虹彩を回収し、もう片方で虹彩を破壊するというプレーが必要になります。
が、相手の場にいるモンスターの数は4体。
本来2回増える筈のアストログラフの回数を消費して上記行動を行うため計算が合わなくなります。



というわけで虹彩にうららを投げた所、予想通りの展開が来て最終盤面がハリファイバー・タイタニック(覇王スターヴ2体)・アストログラフマジシャンという盤面でターンが帰ってきました。
私はすかさずエルドリッチの効果でタイタニック・ギャラクシーを除去。
相手は長考の後ハリファイバーを<シューティング・ライザー>にし、レベルを1に。
悩んだ末出てきたのはサベージ。
無理もない話、彼には私のデッキがエルドリッチに見えているのですから、引っ張って<ワンダー・マジシャン>にする選択肢や<Ω>でのハンデスという墓地から沸いてくるだろうエルドリッチを考慮するとリスキーな手を選択するよりも打点が高く妨害能力もあるこのプレーを選択するべき・・・そう見えたのでしょう。
よって<ワイルドボウ>からの<アーゼウス>炸裂。盤面を全て吹き飛ばす事に成功。
その後相手スタンバイフェイズに<無限泡影>でアーゼウスが無力化され、天空やアストログラフでサーチされていた<ドクロバット・ジョーカー>等があったので泥試合となりますが、相手の主要エクストラの大部分が既に使用済みである事もあり最終的にこれを制して勝利。

2戦目:先攻を押し付けられます。<拮抗勝負>を警戒して2伏せでエンドした所<羽根帚>。
チェーンして<次元障壁>でペンデュラム宣言。チェーンして<紅き血染めのエルドリクシル>でエルドリッチ。
返しの次のターンでほぼ勝負は決まりました。
はい、全部わかってて先攻サイチェンしていました。
もし今魔術師を僕が使っていたら同じことをしたと思いますので。
結果:魔術師 〇〇
3回戦 召喚教導
1戦目:後攻で<メルカバー>を<アーゼウス>で吹き飛ばしつつ、<エルドリッチ>を回して勝利するよくある試合でした。

2戦目:<ロンギヌス>や<接触するG>、<次元障壁>を入れました。試合は相手さんのミスに救われる、僕からするとちょっとラッキーな試合でした。
エクストラが使えない縛りを忘れたまま<アレイスター>を召喚してしまい、手札のドラグマが全部出せなくなって1ターン手損になった事。
その後エクレシアのサーチが一度私の<神の通告>で無効になっているにも関わらず<パニッシュメント>で<バスタード>を落とし、その後これでエクレシアを出してしまった上に私の手札にはそのパニッシュメントで破壊した<アウス>でサーチした<パンクラトプス>が存在しているので詰みになってしまった事。
試合が長引くほど、頭を使うのが疲れるほど、そして考える事が多いほどこういった基礎的な事を忘れて頓死してしまうのは遊戯王に限らずどのゲームでも一緒なのかもしれませんね。
結果:3回戦〇〇
4回戦 雷龍
1戦目:サンダードラゴン特有の事故により勝利。

2戦目:<ロンギヌス>と<次元障壁>を入れてサイドチェンジを終えると先攻を押し付けられる。 しかし丁度<会局><エルドランド>等の良ハンドに相手の誘発も無く、<未来龍皇>・<ラム>・<3500エルドリッチ>・<永久>・<コンキスタ>でターンを返したところ<強欲で貪欲な壺>で未来龍皇の回答が全て除外に消えたらしく未来龍皇のごり押しが効いて勝利。 結果:4回戦〇〇
5回戦 閃刀姫
1戦目:後攻。相手の攻め方、とりわけ消費を迫るセンスが上手だったので「これはやり手だから戦い方を変えよう」と決めひたすら我慢しました。<羽根>持ってるけど撃たずに我慢。<わらし>持ってるけど<カガリ>、我慢。撃てる<永久>があって<ジャミング><バーナー>で荒らされまくったけど我慢。わらし打てば<シズク>が倒せるシーンなんて山ほどあったけど我慢我慢我慢。ワンキルされなければきっと来るチャンスのためにリソース切れないようにエルドリクシルを繋げつつ我慢。
羽根によって<マルチ>が飛び、デッキ・エクストラデッキのリソースが枯れるのに傾いたタイミングで<ハリファイバー>を使った攻めが来たのでこちらの最後の黄金卿カードの<コンキスタ>を合わせて攻め手が無い状態にしてエルドリッチ達の打点を押し込んで勝利。

2戦目:<パンクラ>以外のバック破壊を投入するサイドチェンジをした所、先攻を押し付けられる。
初手に<ライスト>あるけど我慢。コンキスタ開けばエルドリクシルに触れて事故が即座に解決するかもしれないけど我慢・・・。
なんてこんな時間のかかるゲームをしていたのでマルチ1巡目こそ除去し、閃刀リンクの大部分も捌けているが当然ET(エクストラターン)に入る。
ET2ターン目を迎える私はライフ差4000近いビハインドの状態で相手の盤面はシズク・マルチロール・未確定の伏せ・そして伏せなおした<イーグルブースター>。墓地には9枚の魔法。
しかし場にはエルドリッチが残っており<リンクアウス>も出せる状態だったので、手札のエルドリッチの効果でもう打てない<神の通告>を捨てて未確定だった<拮抗勝負>を除去。
アウスでゲーム序盤に食らったパンクラトプスを奪った後エルドリッチを墓地から蘇生。
900のデバフの上からエルドリッチ達とパンクラトプスの攻撃によってダメージを稼いだ後、<グスタフマックス>の2000バーンでライフ差を返しパンクラトプスでマルチロールを除去。
アーゼウス>を載せて墓地のエルドリクシルで<>と<ワッケーロ>を補充してターンを返した所、<ハヤテ>が全て使い切られており450差のライフ差が縮まらず勝利。
5回戦 〇〇
6回戦 マドルチェ
1戦目の試合中、相手さんに悲しいアクシデントがあり試合途中でシングルロスの判定が出たのでここの詳細は伏せておこうと思います。
2戦目:<ニビル>や<コズミック・サイクロン>を増やすサイドチェンジをしました。
幸い<うらら>で止まってくれたのでそのまま十二獣及びエルドリッチを回して攻めを無力化して勝利。
6回戦 〇〇
7回戦 閃刀姫
5回戦に戦った人がトーナメントに上がってきたのでお互いにデッキ内容もプレイング傾向も割れている状態。
基本戦術は同じく<マルチロール>・<バーナー>・<ジャミング>そして閃刀リンクを消費させたうえでこちらのリソースを残しておいて時を見計らって攻める、<貪欲>による<カガリ>2回目さえちゃんと予知できればなんとかなるから<ワッケーロ>をカガリに当てれるようにタイミングを見計らって・・・。
・・・と思ったのですが今度は2戦とも<手違い>がマストカウンターになったり、<うらら>が痛い所で刺せたりと早い段階でゲームが終わる試合になりました。
7回戦 〇〇


ここまで7戦全てストレート勝ち。
余談ですが運営の方に「初のデッキタイプなのですがデッキ名どうしましょうか・・・?十二エルド?エルド十二?どっちがいいですか・・・?」などとあまり経験のない会話をインターバルにしたりしました。
対戦後に対戦相手の方や試合を見ていた方がデッキを褒めてくださる事もあって嬉しかったです。

そして・・・
決勝戦 未界域
1戦目:先攻で<エルドリッチ>・<紅リクシル>・<コンキスタ>・<永久>・<コズミック>を構えターンを終了。
未界域が回り始め、3体闇が並んだ所で<キュリオス>。
悩んだ末永久でエルドリッチをリリースし効果を無効化、相手は墓地から未界を拾い再び展開を始めます。
墓地に5体モンスターが揃ったタイミングでコズミックをセットしていた相手の伏せに投げ込むと<手札抹殺>。
その後<チキンレース>発動。相手の手札3枚。
未界が使用済みになりつつあり、ランダムを当てて展開を止めるならこの三分の一の状態の方が好都合。
そもそも序盤で置いていた伏せは手札抹殺。あそこまで開かなかったという事は捨てられて美味しいカードが今まで少なく、未界が少なくなるまで待っていた可能性が高いのではないか?
賭けに出ても自分が有利と思ってこのタイミングで手札1枚を削りにいくためコンキスタでチキンレースを破壊します。
しかしその後2枚に手札が減った後の未開域のドローで<終わりの始まり>を引かれてしまい、完全に展開復活してワンショットキルが通って負け・・・。

2戦目:手札誘発を入れ余計なものを抜いて後手選択。ノーガードエンド。
私は初動で<ラム>を墓地に送り、<ライカ>で蘇生し、<ドランシア>で破壊してもう一度ライカを出して<タイグリス>で素材を追加して再利用する展開の横にエルドリッチを加えて、<メガトンゲイル>・3500のエルドリッチで7500のライフを奪い、<紅リクシル>と<永久>を確保してターン終了。
手札6枚を使い攻め込んで来る未界域、長い展開を眺めるついでに自分の墓地を相手に見えるように広げて気が付く。
・・・私が<モルモラット>だと思っていた初動が実は<サラブレード>だった・・・そういえば効果ドローしてた気がする。
3000+1600+3500でワンキルできてたのに!!!!!
決勝にきてここ一番で勝ち確を逃す痛恨のミス。
精神ダメージ(自業自得ですが)を受けながら迎えたバトルフェイズ。
10600の<アクセスコード>で殴ったエルドリッチは攻撃力3500。ライフは900残る。
相手は<ゼピュロス>使用済みで残りライフ100。場にはメガトンゲイル健在。

3戦目:<増殖するG>を打つとストップがかかったものの初手に十二獣は無し。
可能な限りバックを構えてターンを返し、続く展開に適宜タイミングを見計らい<神の通告>や黄金卿で妨害を与えていく。
コンキスタを撃ったらモンスターの数が増えた所で浮いていたパンクラが降って来る。
バックを使い果たし0妨害になった状態で相手の手札は3枚、私の場にはエルドリッチ。
いつまで経っても下されない死刑判決を待っていたら手札に未界が無くなったらしくそのままターン終了。
増殖するGを召喚して<アウス>でパンクラを奪い、墓地からエルドリッチを蘇生してライフをある程度奪い、バックを追加して勝利。

決勝 ×〇〇

が、チームメイト2人が負けており結果準優勝となりました。
チーム戦あるあるですねぇ・・・。

優勝できなかったのは残念ですが、研究して自分で編み出したオリジナルのデッキ(厳密に言えば異なるかもしれませんが、この群雄割拠環境でCS分布1のデッキ)で全勝の戦績を残し、しかもそのうち7セットはストレート勝ちを決めれるというのは非常に爽快でした。
チームメイトの2人やリモートで対応してくれた鹿児島のレイカーさん・SINさんとの調整のお陰で自信と確証をもってプレーできていた部分もとても大きかったと思います。協力ありがとうございました。

このデッキのように今期の遊戯王は多種多様な構想が生まれ、そして1週間単位でメタが変化し続けている非常にやりがいのある環境です。
多くのデッキで多くの選択肢があり、いろんなカードに活躍のチャンスがある良い環境だと思います。
もしこの記事があなたの今期の遊戯王を楽しむ助けになったなら幸いです。
ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!

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