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【第240話】17ポーカー | WIXOSS|ウィクロス

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【第240話】17ポーカー

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by ねへほもん

※今回は記事は「LIAR GAME」の話が少しでてきます。

いよいよ21弾環境が始まりましたね!
3遊月やリワトが想像以上の流行を見せており、世界本戦直前に環境が大きく変わったなと感じています。

筆者は25日(土)にイエローサブマリン秋葉原店のチーム戦に出てきました。
21弾環境で世界本戦形式のチーム戦に出られる機会は稀なので、貴重な機会でした。

いつも通りの特攻隊長デッキを使用し、戦績は予選が個人・チーム共に4-0、決勝T1回戦で個人・チーム共に負けのベスト8でした。
20弾後半は不調気味でしたが、環境が変わって少しは勝てるようになってきたのかなという印象です。

優勝はmasterさん(ママ)、ウルシハさん(リワト)、アトリさん(アロスピルルク)のチームでした。
masterさんは言わずと知れた初代世界チャンピオン、ウルシハさんは筆者とWPS準決勝でウルバン緑子VS2止めママ、WPS決勝で轢断2アンVSユキといった自分の中でも今年の名勝負を戦った方、そしてアトリさんは皆さんご存知遊々亭の新規のブロガーさんですね。
アトリさんとは予選3回戦で対戦し、先攻の勢いそのままに攻め切ることができ勝利できました。

優勝チームに唯一土を付けられたのは密かな自慢ですが、本音を言えば優勝したかったです。
世界本戦は来月なので、そこでも全力を出したいと思います。
どこまで勝てるだろうか・・・?


今回の記事は自分の世界本戦を兼ねて、イエサブ秋葉原のチーム戦を中心に、21弾初頭の環境についてまとめてみようと思いましたが、その前に1つ書きたい話題が出来ました。
今回のテーマは、

masterさんの「不死ママ」です!!!

チームを優勝に導いたmasterさんのママですが、その美しい戦いぶりに感動し、「記事にしてもいいですか?」と尋ねたところ、「記事にしてもらえるなら本望です(>_<)」でご快諾いただけました。

デッキコンセプト
「毎ターントオンをライフに埋めていく!」
トオン
非常に分かりやすいですねw
こちらは毎ターン<トオン>で耐え続けて防御、後は<エディソン>で盤面を空けてチクチク殴って勝ちにいきます。
昨日の大会前から噂では聞いていましたが、毎ターン<トオン>を埋められる安定性があるとは知らず、実際に観ていて驚きが絶えませんでした。

問題はどう<トオン>を埋めるかですが、相当な記憶力が必要となります。
カード効果で下から積み込んだデッキの順番を記憶していたようです。

会場に居た方達からは、「あのデッキは動きが複雑過ぎてmasterさんにしか回せない・・・」という声が聞こえてきました。

「あらゆるデッキを読者の方々が回せるようになるよう分かりやすい記事を書く」ことをモットーにブロガーを続けてきた筆者にとっては聞き捨てならない発言でした。
いいでしょう!基本の動き位は簡単にできるように仕組みを解明してやりましょう!!!ということで回し方のご説明へ・・・とその前に少し雑談を。

17ポーカーってご存知ですか?
筆者が大好きな漫画「LIAR GAME」の7巻に、「17ポーカー」というゲームが出てきます。
各マークのJ,Q,K,Aの4枚ずつとJOKERを合わせた17枚を用いて行うポーカーなのですが、そこで対戦相手は「あること」をして、JOKERの場所を把握した上で手元に呼び込むことで戦いを優位に進めました。

ポーカーにおけるJOKERの優位性は言うまでもありません。
そしてこのママでも同じことが言えます。

「デッキの中身全てを記憶せずとも、<トオン>の位置だけ覚えれば何とかなるんじゃないか?」

実戦でこの考え方で済むのかは別の話ですが、慣れるまでは<トオン>の位置を追えるようになることがこのデッキを回す上での第一歩であり、今回の記事のテーマです。

回し方について
masterさんに許可をいただいて撮影したレシピがこちらです。
masterママ.jpg
今回は個々の採用カードを解説するのに代えて、実際に回す過程でキーパーツをピックアップしつつ解説するという形式を取ります。
その方が「何故このカードが採用されているのか?」がより良く理解できるかと思います。
以下は筆者がmasterさんのレシピを完コピして組んでデッキを回し、写真で都度状況を説明するという形で解説していきます。

0.下準備
対面を想定して一人回しを進め、Lv5にグロウした直後が下の写真です。
1枚目.jpg
11エナとやたらと貯まっていますが、「アーツを使わずにライフ0まで削ってもらえ、かつ<エディソン>LBが1度捲れている」という状況です。
なんて都合のいい状況なんだ・・・というツッコミが入りそうですが、回し方の解説には丁度良い状況です。
必要な準備としては、 の3点です。
後のカードも当然多いに越したことはありませんが、上記のカードが特に重要です。

上の写真はグロウフェイズのグロウ直後の状況で、残りのデッキは2枚です。
ここからメインフェイズに入り、<Lv5ママ>効果でエナチャージ(<TRICK OR TREAT>)→<キョスウ>回収と進み、<サーバントO2>に<物語>を当てて1ドロー(<ノウド>を引いた)してリフレッシュに入った後の状態が下の写真で、ここからが本番です。
2枚目.jpgのサムネイル画像
1.トオンを探す
ライフに<トオン>を埋めると言っても、闇雲に<復活>や<創造>を使って回復したところで<トオン>が埋まる保障はありません。
という訳で、まずは「デッキのどこにトオンが居るのか?」を特定するところから始まります。
ここで鍵になるのが以下の2枚です。

虚英の数字 #キョスウ#
デッキの上から2枚見て、1枚を手札に加え、1枚をデッキボトムに置きます。
ここで<トオン>が見えれば、デッキボトムに回すことで、「トオンがデッキボトムにある」と位置を把握することができます。
ちなみに<ウェブマネー>(Lv3)+<エディソン>(Lv5)+<キョスウ>(Lv3)と立てると「英知=11」の条件を達成し、英知シグニ以外のカードでも回収できます。

創造
デッキボトム操作、回復と二役をこなす、このデッキのために誕生したのかと思わせられる1枚です。
一気に4枚見ることができるため、<トオン>を発見できる確率が高い上、後でデッキを掘り進める時も一気に4枚分進めることができます。
ライフが0の状態であれば、回復効果で最後に<トオン>を埋められるというオマケ付き。
あまり調子に乗って使い過ぎると、いざ<トオン>を埋めるタイミングで回復カードが無いという可能性があるためご注意を。

今回は上の写真から「<キョスウ>を出して<復活>を回収→<キョスウ>に<創造>を当てて4枚見たところ<トオン>が見つかる」という流れで進みました。
それが下の写真で、<復活>、<O2>が2枚、<トオン>と回収はできませんでしたが、無事<トオン>を見つけられたため、デッキの下から4枚目に配置しました。
3枚目.jpgのサムネイル画像
2.デッキを掘り進める
下の写真は先程の写真から<トオン>をデッキボトムに配置したのみで状況に進展はありませんが、<トオン>を表向きにして分かりやすく配置した上でデッキの枚数を分かる形で並べています。
右上のダイスはより分かりやすいよう「<トオン>がデッキの下から何番目にあるか?」を示すカウンターとして置いてあります。
4枚目.jpg
状況としてはデッキは16枚、上から13枚目に<トオン>が埋まっているという状況です。
ちなみにダイスのカウンターは「下から何枚目か?」で示していますが、上から何枚目かをカウントすると、掘る都度ダイスのカウンターを進める必要があって煩わしいためです。
下から何枚目かは<キョスウ>か<創造>を使わない限り変化しないため、カウンター更新の手間は少なく、更新を忘れて間違える可能性も低いかと思います。

「12枚捲った後で13枚目を<復活>で埋める」という流れで進めるのですが、ここでデッキを掘り進める上で役立つ1枚をご紹介します。

溶英の食塩 #ノウド#
実際に一人回しして、一番強さに驚いたのがこの1枚です。

「<ノウド>+<ウェブマネー>+<エディソン>」と並べると何が起こるのでしょうか・・・?
ここで<ウェブマネー>が仕事をします。
  1. ノウド>(Lv1)+<ウェブマネー>(Lv3)+<エディソン>(Lv5)→「英知=9」で1ドローor1エナチャージ
  2. ノウド>(Lv1)+<ウェブマネー>(能力でLv1扱い)+<エディソン>(Lv5)→「英知=7」で1ドロー
が一気に発動します!

要するにノウド出現時に2ドローできるということです。
「英知=9」はエナチャージとの選択になりますが、このギミックにエナはあまり必要ないため、2ドローを選択する方が多いです。
ノウド>で後続の<ノウド>を引いて連続2ドローという流れも珍しくなく、デッキの回転率を大きく高めてくれる1枚です。

他にもデッキを掘り進めるカードが投入されていますが、これらを合わせて<トオン>の直前までデッキを掘り進めることが目標です。

  • TRICK OR TREAT>→2ドロー、余裕があれば2ハンデス
  • ゴウドウ>→<ウェブマネー>とセットで立てれば「英知=2」と「英知=3」が同時に発動して1ドロー&1チャージ、<エディソン>が場に居ない状況でないと使えないため、エナが十分ある場合にはあまり狙わない
  • スガミチ>→トップが英知シグニなら回収し、1枚掘り進める
  • 物語>→基本的に1ドロー

後は既出の<キョスウ>はデッキを2枚、<創造>は4枚掘り進めることができるため、余っているようならこちらも併せて使用すると良いでしょう。
スガミチ>・<物語>は1枚のみと掘り方としては地味ですが、奇数枚掘れるカードは貴重なので枚数調整に役立ちます。

「偶数枚掘る→トップの<トオン>を埋める」とした方が枚数調整が容易なので、<トオン>をデッキボトムに送る時は上から奇数枚目に調整すると良いでしょう。
創造>なら<トオン>の置き場所を選べますが、<キョスウ>ならデッキボトムに置くしかないため、やはり1枚だけ掘れるカードは必要です。

既に手札には<ノウド>×3+<キョスウ>で計8枚掘れる準備が整っていますが、更に<ノウド>で<創造>をドローできたため、<創造>の4枚掘りを含めて計12枚を掘り進めることができました。
それが下の写真です。
5枚目.jpg
3.トオン埋め&次のターンの準備
後は<復活>を使って<トオン>を埋めてアタックフェイズに入るのみですが、その前に「次のターンもちゃんと回せるのか?」を確認できるとなお良いです。
事前準備として必要となる事項をおさらいしておくと、
です。

上の写真では、<エディソン>は引けてはいませんが、エナには居るので次のメイン開始時にLv5ママ能力で回収できます。
トオン>を2枚引いてしまっていますが、手札超過で捨てれば問題ないです。
上の写真から<復活>を使用、<トオン>2枚を手札超過で捨て、次のターンは<ウェブマネー>、<スガミチ>、<ゴウドウ>、<キョスウ>、<キョスウ>、<ノウド>の6枚で迎えるという要領です。

後は<復活>のコストについても使うカードを優先的にエナから落とした方が良いです。具体的には<ノウド>は最優先、後は<キョスウ>、<物語>辺りが有力です。
逆に<ウェブマネー>&<エディソン>はLv5ママで回収できるようにエナにキープしておきたいです。

何をされるとツラい?
毎ターン<トオン>を埋めるというコンセプトで、相手によっては突破不能に陥らせるだけの力がありますが、このデッキにも穴はあります。
もし当たってしまっても、諦めずに立ち向かうことが大切です。

ハンデス
gp


トオン>を探し当て、デッキを掘り、<トオン>を埋める過程で手札が必要になるため、派手にハンデスされると連続<トオン>埋めの安定性が落ちます。
特に<コスモウス>が厄介で、本来なら不要なシグニをリムーブしてターンを返せば済むのですが、上記の例にように場に出せないトオンを素引きしてしまうと手札調整が困難で6枚でターンを渡さざるを得ないケースもあります。
逆にエナについては、上記の例では<物語>×1+<創造>×2で3エナ増え、<復活>で3エナ消費して増減なしに収まっているため、<割裂>・<龍滅>への耐性は比較的高いかと思います。

エディソン、ウェブマネーの除去
gp


回すと分かりますが、<ノウド>の2ドローがデッキの大きな潤滑油となっています。
エディソン>&<ウェブマネー>を除去されてしまうと、Lv5ママ能力で回収する必要が生じて2体を揃えるのに手間を要します。

特にリワトでは、<フレイン>でエナと場の<エディソン>&<ウェブマネー>をデッキボトムに送ることで2体が揃いづらくなります。
リワト相手には後続の<エディソン>&<ウェブマネー>を手札に抱えた上で次のターンを迎えられるように意識すると良いでしょう。

スペルメタアーツ
gp gp


スペル、特に<創造>に依存するデッキのため、スペルを無効化されると厳しいです。 最近はリワト等で<アンダー・ワン>の採用を見掛けますが、<トオン>を探す段階で<創造>を無効化されてしまうと、デッキ内での<トオン>の場所が分からなくなる可能性が出てきます。
タイミングよく<ダウト・クリューソス>で抜かれるのも厄介なので、黒デッキを相手にした場合には注意しましょう。

Lv5にグロウできない


Lv5へグロウしてから回し始めるデッキのため、速攻デッキもなかなか厄介です。
masterさんは2止め遊月、雪月花代といった速攻デッキに勝ったようですが、精度は落ちるながらもLv3の段階から回して<トオン>を埋めることができるようです。
2止め遊月戦では素で埋まった<トオン>に助けられた場面もあったようで、速攻相手には運の要素が絡んでしまうようです。

トオンの無力化


トオン>を折角埋めたとしても、「ママ側のターン中に<謳金時代>でクラッシュされる」「<ナフシュ>でトラッシュ送り」「<グスクル>や<ホーク>でクラッシュされ、<トオン>LBが発動する前に追加ダメージで詰められる」といったリスクが存在します。
これらの手段が流行っている環境だとなかなか厳しいですね・・・

終わりに‐17ポーカーの結末‐
「17ポーカー」の話に戻りますが、JOKERを引き込めるようになり優位に立った対戦相手ですが、主人公側も「とある2つの方法」により、シャッフル&カット後の17枚のカードの配置を全て把握しました。

このママの話でも、「<トオン>を探す段階で早めに<創造>が引きたい」「デッキを1枚掘るために、<スガミチ>を確実に当てたい」といった場面に出くわすことがあるかと思います。
最低限<トオン>の位置は把握する必要がありますが、可能ならば全カードの配列を覚えられた方が良いのは当然のことです。
このデッキで大会を勝ち抜くつもりがあるのなら、徐々に記憶できるカードの量を増やしていく必要があるかと思いますが、「どうやったら覚えやすいか?」「特に何のカードを覚えると良いのか?」といったポイントは実戦の中で掴んでいただければと思います。

masterさん曰く、「勝利までにターン数が多いため、毎ターン時間が掛かるため40分は欲しい」とのことですので、時間切れにも注意が必要です。

最後に、遊々亭でも過去に<トオン>を埋める記事が書かれているため発掘しておきます。

(参考)クロトオン黒点タマ byウリューさん

次回はチーム戦の模様や、Twitterで集めた情報に基づいて21弾初頭の環境を簡単にまとめたいと思っておりますので、こちらもどうぞお楽しみに(^^)/

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