■はじめに
先日、繭の部屋という名のWIXOSSの制限改訂が行われ、
「修復」、「アークゲイン」、「ヴァルキリー」の3枚のカードが2枚制限になりました。
個人的にはヴァルキリー以外の2つは2枚になろうがあんまり影響少なそうな気がしており、
緑も僕が思っていたよりも弱体化せず、これからも猛威を奮いそうな気がしています。
ヴァルキリーはタマデッキにとってはかなりの痛手ですが、
制限をかけるべきは本当にヴァルキリーだったのか?
という気もしています。
実際、現在のタマが強いのはマユの存在がかなり大きく、
現環境で、マユなしのタマが規制を喰らうほどの強さを誇れるとは到底思えず、
また、僕としてはデッキ構築の自由度もタマデッキの魅力の一つだったので、
制限かけるなら、何らかの形でマユの方にして欲しかったかなぁというところです。
また、後で沢山書くんですけど、
何故、あれほどのヘイトを集めていたノーゲインが禁止にならなかったのかはちょっと不思議でなりません。
そんなこんなで、僕的には、ちょっと疑問の残る制限改訂でした。
■本題
4月から配布されるセレクターズパックVol.5に収録される、
純朴の光輝 アグライア というカードが僕の中でかなりの衝撃だったので、
そのことについて少し語らせて頂こうかなと思います。
まずはカードの基本情報から
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純朴の光輝 アグライア
色:白
LV:1
クラス:天使
パワー:1000
出:あなたのデッキの上からカードを3枚公開する。
この方法で〈天使〉のシグニが3枚公開された場合、その中から1枚を手札に加える。
その後、残りのカードを好きな順番でデッキの一番上に戻す。
LB:カードを1枚引く。
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簡単に言えば、タウィルであれば、アドを産める可能性を秘めたポーニャ
がLBついてトップを公開しないといけなくなった代わりに限定が消えた。
といった感じでしょうか。
このカードが登場することにより以下の3つの影響がありそうです。
1.純粋にタウィルの強化
2.エルドラが夢にまで見たトップ操作
3.全てのデッキでノーゲインを仕込むことができるようになる
それぞれ、ちょっとづつ解説を
1.純粋にタウィルの強化
相手のシグニを全部踏むという戦法と、
自身の天使のレストでコストの軽くなる強力な除去スペルのシャボン・サドゥン、
2つともタウィルの強力な武器なのですが両立しようとするとレストした天使を潰さないといけないため、
今まで、天使のクラスには登場時にアドをとれる効果を持ったカードが無いので、
若干アド損してしまいます。
一応、トラッシュに天使を肥やすという名目があるので、圧殺してしまっても悪くはなかったのですが、
一抹の勿体無さがありました。
しかしアグライアの登場により運は絡みますが、それを軽減できるようになったので、
若干の強化なのではないでしょうか。
また、タウィルの除去効果を使えば使うほど、成功率が上がっていくのでかなりアドを稼いでくれそうなカードです。
2.エルドラが夢にまで見たトップ操作
アグライアとリュウグウを組み合わせることにより、何を埋めたかは分かってしまうものの、
山札のトップ3枚の中から好きなカードをLCのトップに仕込むことができるようになりました。
シイラがいればそのまま発動までタイムラグ無しで動けたりもします。
アドを取りながら山札からランダムながらもLBを仕込めるようになったのはかなり強いのではないでしょうか。
3.全てのデッキでノーゲインを仕込むことができるようになる
今回、繭の部屋行きを逃れてしまった、ノーゲインですが、
アグライアが出ながら、ノーゲインが許されたのが、僕にとってはかなりの衝撃で、
今回、このことを語りたくて今回の記事を書いています。
ご存知とは思いますが、一応。
アグライア(昔はポーニャ)でトップ操作を行い、アーツ全身全霊を使用することで狙ったものをLCに埋めることができます。
これを利用して、ゲーム性の否定とも言える最強のLBノーゲインを意図的に発動させることができます。
そこから、相手が何もできないのを良いことに好き放題やって勝ちに行くというものです。
僕の中では全霊ノーゲインと呼んでいます。
4弾環境の頃に紅蓮タマでその全霊ノーゲインをやっており、かなりの勝率を収めていたので、
かなり強いコンボだということは保証できます。
しかし、踏ませるまで行けばゲームエンドに近い詰め能力を持つ全霊ノーゲインですが、
初見殺し感が強い上に、そもそもタマが全身全霊を撃ってくる事自体、どう考えても怪しいので、
今では普通に警戒されてしまい、おいそれと殴ってはもらえません。
そうなった場合、基本的にタマでノーゲインを仕込め、
かつ相手を処せるラインまで打点を通してる状況だと、山札がほとんど残っていないので、
アンサプの7枚落としやノーパンにてこちらのリフレッシュを待つことで回避されてしまいました。。
ここで、今回タマ以外のルリグで全霊ノーゲインができるようになったことを考えると、
爾改とタウィルでこの全霊ノーゲインが上記の回避策を緩和しつつも、かなりの噛み合いを見せるので
僕は相当のヤバさを感じています。
◎爾改で使った場合
2ターン目から大量打点を叩き込めに行ける爾改では、
従来の構築でもLB目的でノーゲインが搭載されていました。
しかし、盾に埋まってないと意味がなく、
ハンドに来てしまうと、エナに埋めるかTHREEOUTのコストにするしか使い道が無いため、
強力無比であるものの、運要素がかなり絡んでいました。
しかし、現状の構築にアグライアと全身全霊を少し足すだけで、
このノーゲインというカードを活かせる確率がかなり上がり、
単なるクソ運ゲーカードとは言えなくなったのではないでしょうか。
また、タマで仕込むのと違い、仕込んで強いタイミングが早期に来るため、
山札の残数が多い状態でノーゲインを埋めれるので、リフレまで待つという行為ができず、
殴ったら、ノーゲインでほぼ詰み、殴らなければ、余裕を残したまま好き放題動かれる
といった八方塞がりな状況に追い込むことができるのは相当強いと思います。
◎タウィルで使った場合
個人的には爾改よりも厄介なのはタウィルで使った場合かなと考えています。
そもそも、爾改と違いアグライアが普通に役割を持てるだけでなく、
ナキールンからのサーチが可能であり、同一ターンで複数回、
サーチによるシャッフルを介しながらアグライアのトップ操作が可能となるので
素引きで引ききってしまわない限り、かなりの高確率でノーゲインを埋めることができます。
そして、何よりタウィルは自身のテキストにより相手に何かされない限り、
リフレッシュすることがありません。
それに加え、タウィルの除去、ムンカルンによる硬く高い壁を生かした天使ビートは
ノーゲインが埋まって殴るのに殴れない相手をじわじわと追い詰めるにはピッタリです。
上記の理由から、アグライア登場からの全霊ノーゲインは、
この二つのデッキで行うとかなり強そうです。
■最後に
なんの対策も持っていないデッキだとLB頼みの半分詰みまで持っていけるこのコンボですが、
(使えるルリグは限られてきますが・・・)当然抜け道も幾つかあって
ウリスであれば、メツムを複数回投げることでタウィル相手でもリフレさせることができますし、
緑子であれば、修復で致死圏から簡単に逃れることができます。
まぁ、でも実戦レベルの対抗策はこの程度しかないので相当凶悪な匂いがします。
まだ、実戦経験が少ないので他にも穴が出てくるかもしれませんが、
ノーゲインはこれから更なるヘイトを集めそうな気がしています。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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