ワイルズ発売まで1週間を切りましたね。
筆者としては、今まで以上に本腰を入れてキーセレに取り組もうと思っているので、新規ルリグへの注目度が高いです。
というのも、年末年始にウィクロスカップが予定されており、キーセレで開かれると告知されているからです。
日頃は社会人で、調整に時間が取れないと嘆くことが多い筆者ですが、今回は年末年始の休みにがっつり調整できるため、本気で勝ちに行きたいと思います。
「フルスクラッチで新規ルリグ登場→ユートピアで強化」という流れを見ていると、「ワイルズで新規ルリグ登場→次弾で強化」という流れになりそうなので、ワイルズのうちから新規ルリグに慣れておくのは大事です。
速攻寄りの優羽莉と、筆者に馴染みのある遊月、ユキ、エルドラと好みのルリグが揃っていますので、一通り触ってみたいなと考えています。
という訳で今回は、「ユキ」を取り上げます。
1.シードと開花って?
ユキは以前同様の、白ルリグですが、扱うシグニは植物で、「シード」と「開花」というギミックを使います。詳細は公式サイトをご覧ください。
WIXOSSコラム 第188回 教えて、ノーベル先生!第K13回 デュアルプラントについて
あーやのトラップに近く、「盤面に撒く→表にして効果発動」という流れで使用します。
但し、表にしたシードがそのままシグニとして場に残る点がトラップと異なります。
聞きなれないギミックですが、トラップに近いといえば少しはとっつきやすいかと思います。
また、トラップは相手の攻撃に反応して表返していましたが、シードは主にルリグの能力で能動的に表返す(開花させる)という違いもあります。
つまり、「シードを盤面に撒く手段」「シードを開花させる手段」「開花時に効果を発動するシード」の3種が必要という訳です。
では、具体的なカードの説明に移りましょう。
公式サイトでも新規カードやデッキレシピがご紹介されているため、こちらもご参照ください。
WIXOSSコラム 第192回 「シードを埋めて開花!ユキデッキのご紹介!」
2.新規カード(ルリグデッキ)
まずはルリグデッキのご紹介から。「シードを盤面に撒く手段」か「シードを開花させる手段」のいずれかに該当するカードが中心です。
まずは「シードを盤面に撒く手段」から。
《花影の巫女 ユキ》
《花霞の巫女 ユキ》
《花園の巫女 ユキ》
《花候の巫女 ユキ》
共通効果 |
【出】:あなたのデッキの上からカードを4枚見る。その中からカード1枚を【シード】としてあなたのシグニゾーンに出してもよい。残りをシャッフルしてデッキの一番下に置く。 (【シード】であるカードはシグニゾーン1つにつき1枚まで裏向きで置くことができ、開花することでシグニになる) |
シグニゾーンは3つなので、3回使えば丁度盤面をシードで満たせます。
続いて、「シードを開花させる手段」です。
満開の巫女 ユキ
LR 満開の巫女 ユキ |
カード種類:ルリグ カードタイプ:イオナ 色:白 レベル:4 グロウコスト:白0 リミット:11 コイン:2 |
【起】《ターン1回》《無》:あなたの【シード】1枚を開花する。 【起】《ターン1回》《白》:ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体は能力を失う。 【起】《ゲーム1回》《アタックフェイズアイコン》『トゥルース』《コインアイコン》:あなたの【シード】1枚を開花する。 |
1エナでシグニ1体が増えるため、追加効果の存在も考慮すると、手札を増やすのが困難なキーセレでは悪くない交換と言えます。
『トゥルース』はシード1枚を開花させるのみで、一見地味なテキストですが、相手ターンで発動することが可能で開花して1面埋めることができます。また、「開花時のシグニ効果で1面バウンスで2面防御」といった動きも可能で、なかなか侮れません。
丁度良く強力なシードが埋まっている面が空くタイミングは限られますので、ゲーム1の能力とはいえ、使うチャンスがあれば積極的に使った方が良いかと思います。
その他、新規アーツも強力なものが揃っています。
3枚とも構築済デッキのカードですが、構築済とは思えないスペックです。
以前2遊月の記事でご紹介した、月鍵の巫女 タマヨリヒメも同じデッキに入っていることを考えると、買うしかないですね!
ハーベスト・フォース
ST ハーベスト・フォース |
カード種類:アーツ 色:白 コスト:白3無3 使用タイミング:アタックフェイズ |
対戦相手のシグニ2体を手札に戻す。(1体のシグニだけに使用することはできない) |
植物の名に恥じず、エナチャージの手段は豊富ですので、ユキなら十分に使用可能かと思います。
ホワイト・シーディング
ST ホワイト・シーディング |
カード種類:アーツ 色:白 コスト:白2 限定条件:イオナ限定 使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ |
ベット―《コインアイコン》 あなたがベットする場合、このアーツを使用するためのコストは《白×0》になる。 あなたの【シード】1枚を開花する。そのシグニゾーンにシグニがある場合、代わりにそのシグニを手札に戻してから開花する。 あなたのデッキの上からカードを4枚見る。その中からカード1枚を【シード】としてあなたのシグニゾーンに出してもよい。残りをシャッフルしてデッキの一番下に置く。 |
上述の通り、準備さえ整えば、相手ターンの開花は2面防御に相当する効果があるため、コイン1枚or2エナで2面防御できると考えると相当コスパが良いですね。
追加でシードを設置できる点を考えても、ユキを使う上では是非採用したい1枚です。
イクエス・ディフェンス
ST イクエス・ディフェンス |
カード種類:アーツ 色:白 コスト:白3 限定条件:イオナ限定 使用タイミング:アタックフェイズ |
ベット―《コインアイコン》 ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体は能力を失い、対戦相手のシグニ1体は「アタックできない。」を得る。あなたがベットしていた場合、追加でターン終了時まで、対戦相手のルリグ1体は「アタックできない。」を得る。 |
相手からの攻撃手段は、「メインフェイズに盤面空け」と「アタック時除去」に大別できますが、
- メインフェイズに盤面空け→開花で盤面を埋める
- アタック時除去→能力消し
イクエスはどちらかというとアタック時除去に有効ですね。
構築時にメイン空け、アタック時除去のどちらでも対応できるよう、バランス良く採用しておくと共に、相手に応じてどちらの防御手段を残すべきかを意識してプレイできればプレイングの正確度が高まるかと思います。
3.新規カード(メインデッキ)
Lv1シグニ
羅植 マーガレット
ST 羅植 マーガレット |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:1 パワー:1000 限定条件:イオナ限定 |
【常】:このシグニは対戦相手のシグニの効果によってバニッシュされない。(シグニとのバトルやパワーが0以下になった場合はバニッシュされる) ライフバースト:カードを1枚引く。 |
ユキの耐久力はキーセレでも健在のようです。
赤デッキ使いとしては涙目ですが、パワーが1000しか無く、パワーダウンによるバニッシュには無力のため、黒デッキとは相性が悪いのでご注意を。
Lv2シグニ
羅植 サンザカ
ST 羅植 サンザカ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:2 パワー:5000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:このシグニがバニッシュされたとき、《白》《無》を支払ってもよい。そうした場合、このシグニをエナゾーンから場に出す。 |
こちらはマーガレットと異なり、バニッシュの方法に指定は無いため、パワーダウンでバニッシュされても場に出せます。
防御面だけでなく、空いた盤面の前に出すことで疑似的なバニッシュ耐性持ちとして相手の防御手段を限定させられるため、赤・黒デッキにとっては非常に厄介な1枚と言えます。
羅植 ミズバショウ
SP 羅植 ミズバショウ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:2 パワー:5000 限定条件:イオナ限定 |
【出】:あなたのデッキの上からカードを2枚エナゾーンに置く。ターン終了時、それらをあなたのエナゾーンからトラッシュに置く。このターン、あなたは1以上のエナコストを支払えない。 ライフバースト:エナチャージ1 |
エナチャージ後はエナコストを支払えなくなりますが、「エナからトラッシュに置く」という表記であれば支払うことができます。
後編では、このミズバショウが大活躍するレシピをご紹介します。
羅植 ユリ
R 羅植 ユリ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:2 パワー:3000 限定条件:イオナ限定 |
【自】《ターン1回》:このシグニがアタックしたとき、このターンにあなたのエナゾーンに[植物]のシグニが1枚以上置かれていた場合、あなたのエナゾーンから[植物]のシグニ1枚をトラッシュに置いてもよい。そうした場合、対戦相手のレベル1以下のシグニ1体を手札に戻す。 |
「エナゾーンに植物のシグニが置かれている」という条件を満たす必要がありますが、1コストでLv1シグニをバウンスする必要があります。
先ほどご紹介したミズバショウと併用することは勿論、エナフェイズにチャージするだけでも達成可能であるため、条件を満たすのは比較的容易です。
Lv3シグニ
羅植 クジャクソウ
ST 羅植 クジャクソウ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:3 パワー:8000 限定条件:イオナ限定 |
【出】エナゾーンから[植物]のシグニ2枚をトラッシュに置く:あなたのターンの場合、対戦相手のレベル3以下のシグニ1体を手札に戻す。 |
Lv3シグニは終盤でも場に出てくるため、ゲームを通じて活躍が期待できる1枚です。
羅植 アベリア
ST 羅植 アベリア |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:3 パワー:7000 限定条件:イオナ限定 |
【常】:このシグニは中央のシグニゾーンにあるかぎり、「【自】:このシグニがアタックしたとき、あなたの場に[植物]のシグニが3体ある場合、【エナチャージ2】をする。」を得る。 【自】:このシグニが開花したとき、カードを1枚引く。 ライフバースト:カードを1枚引く。 |
ユキなら簡単に達成できそうですが、実戦的には厳しい面があります。
当然ながら、アタックフェイズは相手の妨害を受け、1体は除去される可能性が高いです。
サンザカ等、除去に強いシグニと並べれば達成しやすくなるかもしれません。
羅植 ジンジャー
C 羅植 ジンジャー |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:3 パワー:8000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:このシグニがアタックしたとき、数字1つを宣言する。あなたのデッキの一番上を公開し、それが宣言した数字と同じレベルのシグニの場合、それをエナゾーンに置く。 【出】:数字1つを宣言する。あなたのデッキの一番上を公開し、それが宣言した数字と同じレベルのシグニの場合、それをエナゾーンに置く。 ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)カードを1枚引く。(2)【エナチャージ1】 |
トップシグニのレベルを当てる必要がありますが、「出現時にトップ確認→アタック時に確認したシグニをエナチャージ」とすれば安定的に1アドを稼げます。
宣言はデッキのレベル別枚数比にも左右されますが、下級を宣言し、「当たればエナが増えてラッキー、外れということは上級シグニがトップに居るので、次のターンの引きが強くなる」という状態を作るのがオススメです。
ジンジャーでデッキトップを確認し、LB持ちのLv4シグニが捲れた時に<流転>・<ママキー>でライフトップに仕込むことも可能で、使い勝手が良く可能性が広い1枚かと思います。
羅植 アキザクラ
R 羅植 アキザクラ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:3 パワー:8000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:このシグニが開花したとき、《白》を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 【自】:このシグニが開花したとき、あなたのターンの場合、対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)対戦相手のレベル1のシグニ1体を手札に戻す。(2)【エナチャージ1】 |
1体で1エナ払えば2面除去ってマジですか・・・
シードに埋まるかは運が絡みますが、Lv1-3の間に上から12枚チェックすることができるため、4枚投入すれば何とか1体埋められるのではないでしょうか。
Lv4シグニを差し置いてユキのメインアタッカーとなりそうな、可能性ある1枚です。
Lv4シグニ
羅植姫 スイレン
SR 羅植姫 スイレン |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:4 パワー:12000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:このシグニがアタックしたとき、あなたのエナゾーンにそれぞれ名前の異なる[植物]のシグニが5枚以上ある場合、《白》を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 【自】:このシグニが開花したとき、ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体は能力を失う。 ライフバースト:対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 |
植物5種類という条件付きながら、1エナで1面バウンスでき、除去効率としては悪くないです。
また、開花時に相手シグニの能力を消すことができます。
バウンス効果のLBの存在やLv1-3のユキでシードとして有用なシグニを埋められる確率を上げられることを考慮すると、SRに相応しく4投する価値があると思います。
羅植 アネモネ
ST 羅植 アネモネ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:4 パワー:12000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:このシグニがバニッシュされたとき、手札から[植物]のシグニを1枚捨ててもよい。そうした場合、あなたのデッキの一番上を公開する。それが[植物]のシグニの場合、それを場に出す。 【自】:このシグニが開花したとき、以下の2つから1つを選ぶ。 (1)カードを1枚引き、【エナチャージ1】をする。 (2)対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 ライフバースト:対戦相手のシグニ1体をダウンする。カードを1枚引く。 |
まずはシードから開花させ、1体バウンスか1ドロー&1エナチャを選択できます。
次に空いた盤面を殴る時、バニッシュされてもデッキトップから後続のアタッカーを呼べます。
サンザカ同様、戦闘バニッシュ、効果バニッシュ、パワーダウンのいずれにも対応可能です。
対ユキではバニッシュの有効性が下がるため、ユキの活躍次第では、全体的にバニッシュアーツ・キーの採用率が下がるかもしれませんね。
羅植 ガウラ
C 羅植 ガウラ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精羅:植物 色:白 レベル:4 パワー:10000 限定条件:イオナ限定 |
【自】:対戦相手のターンの間、このシグニがバニッシュされたとき、あなたのデッキの一番上を見る。それを【シード】としてあなたのシグニゾーンに出してもよい。 【起】【シード】であるこのカードを公開し、エナゾーンから[植物]のシグニ2枚をトラッシュに置く:この【シード】を開花する。 【自】:このシグニが開花したとき、対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。 |
ガウラの長所は能動的に開花できる点で、ターン1でしか開花できないというユキの限界を補ってくれます。
白2コストというと一見重そうですが、ユキの開花でも1エナ必要なため、追加で1エナ払うだけで、ターン1縛りを無視して開花しつつ1面バウンスできるのは十分強力です。
後、コストの表記が「エナゾーンからトラッシュに置く」なので、ミズバショウでチャージした植物シグニで支払えるのも覚えておくと役立つでしょう。
また、バニッシュされた時にデッキトップをシードに置ける能力も持ちます。
ガウラで能動的にシードを開花させ、シードを置く場所を空けられるという意味で、自身で効果が完結しているので評価できます。
いかがでしょうか。
当初は「アタッカーがスイレンしか居ないけど、大丈夫か・・・?」と思っていましたが、バンバン開花させてバウンスできることに気付きました。
アーツが強力なことに加え、アネモネ、サンザカとバニッシュに強いシグニが多いため、イメージ通り耐久力は高いです。
あれっ、かなり強いのでは・・・?
後編では、具体的なサンプルレシピをご紹介します。
では、後編もお楽しみに(^^)/