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「ブルーアーカイブDIVA」が与えた影響と対策

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    by しみずき

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    「ブルーアーカイブDIVA」が与えた影響と対策
    はじめに
    こんにちは、「しみずき」です。
    ブルーアーカイブDIVA」環境、楽しんでますか?

    強力かつ魅力的なカードが多く、かくいう僕もセレモニー毎に違うブルアカデッキを組んで持ち込んでいます。どのデッキも環境デッキと十分に渡り合えており、ブルアカのポテンシャルの高さをヒシヒシと感じます。

    今回は「ブルーアーカイブDIVA」による環境の変化と、その対策案をピックアップしました。

    個人的に「環境を分析し一歩先のデッキ構築をすること」が、ディーセレで勝つための最大の近道だと思っています。今後のデッキ調整の一助になれば幸いです。

    早速行ってみましょう。


    今回の目次は以下の通りです。


    1. 「伊落マリー対策」できてますか?
    2. 「高パワーのレベル2シグニ対策」できてますか?
    3. 「ハンデス&リフレッシュ対策」できてますか?
    4. 「早瀬ユウカ対策」できてますか?


    1.「伊落マリー対策」できてますか?
    個人的にブルアカ環境において最も注目したいのは<伊落マリー>の存在です。
    ディーセレには<コードメイズ キョウシュウ>というシグニが存在し、高い盤面強度を誇る下級シグニとして環境トップのデッキに採用されていました。「先攻<キョウシュウ><キョウシュウ>」はかつてのディーセレの上振れ要素の1つでした。

    レベル1のシャドウによって、シグニだけでなくアシストルリグによる除去も効かない点が非常に優秀です。

    とは言え、特定のカードを1ターン目に2枚引いてくるのは非常に運が絡みます。

    その点、<伊落マリー>は1枚引いてくるだけで、<コードメイズ キョウシュウ>2面と同等の盤面強度を再現することができてしまいます。

    更に、ブルアカデッキに標準搭載の<クロノス報道部>や<連邦生徒会>がデッキを掘れるため、自然と<伊落マリー>にアクセスしやすくなっている点も見逃せません。

    しみずきビッグデータによれば、<伊落マリー>4枚採用+ドローアシスト込みであれば、高確率で1ターン目に引き込むことができます。

    ブルアカ軸のデッキは色縛りも緩く、とりあえずどのデッキにも4枚入れとけば対面によっては1点以上の防御になってくれるので採用率も高めです。もはやブルアカデッキに先攻取られたらほぼ出てくると思っても良いでしょう。

    であれば、ブルアカ環境において<伊落マリー>対策は必須です。

    ブルーアーカイブDIVA」のプールでは、先攻の<伊落マリー>によるシャドウを突破できるカードは<守月スズミ>しか存在しません。

    1ターン目からガンガン攻めるデッキであれば、<守月スズミ>+<各務チヒロ>などの組合せを多めに採用すると良いでしょう。

    アシストルリグはブルアカに拘らないのであれば<緑姫・雨槍><サンガ//エアー><MC.LION-STANDUP>などを採用することで対策可能です。

    ブルアカ以前からディーセレを遊んでいるセレクターにはいまさら言うまでもありませんが、ディソナデッキの<幻獣 ワウルフ//ディソナ>や、<コードアート LION//フェゾーネ>や各種除去スペルの価値が上がってきているのは間違いないでしょう。


    2.「高パワーのレベル2シグニ対策」できてますか?
    ブルアカ環境突入直前の頃から、パワー8000のレベル2シグニが再評価される傾向にありましたが、「ブルーアーカイブDIVA」発売後にこの流れは更に加速しました。

    要因としては「ブルーアーカイブDIVA」に優秀な高パワーのレベル2シグニが数多く収録された点、ブルアカデッキにはほぼマストで採用される<クロノス報道部>or<連邦生徒会>のお陰で1ターン目により多くのデッキを掘れるようになったことで、レベル1シグニの採用枚数を削れるようになった点が大きいと考えています。

    白洲アズサデッキが2ターン目にリミット6を作り、レベル2シグニを3体並べる場面を見たor相対したセレクターは少なくないでしょう。

    僕自身も先述した<伊落マリー>からの、レベル2シグニ3面の流れで、最推しアシストである<マキナウィングスラッシュ>が無力化されていく姿に涙を何度のんだことか......

    そして感じたコトがあるはずです。絆を獲得したパワー12000の<羽川ハスミ>が立ち並ぶ姿を見て

    「除去できねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

    と。
    白洲アズサデッキは少し極端ですが、ブルアカのデッキは従来のデッキ群と比較して、全体的に高パワーのレベル2シグニが並ぶことが多くなっているのは事実です。

    であれば、ブルアカ環境において、2ターン目に立ち並ぶ高パワーのレベル2シグニへの対策も必須です。

    ブルーアーカイブDIVA」収録のシグニでは<鰐渕アカリ>や<和楽チセ>が高パワーのシグニを除去することができます。
    他にもアシストに<十六夜ノノミ>や<浦和ハナコ>などを採用することで、テンポを損なわずに攻めることができるでしょう。

    とは言え、上記のシグニ群やアシストを使った除去はコスパが悪く、2ターン目までに引いてくるにはまとまった枚数を採用しなければならず、少し難があります。

    また、レベル3以降であればルリグの効果や<陸八魔アル>などのコスパの良い除去シグニにより、安定して攻めることができます。最初から2ターン目の攻めは割り切って<河和シズコ>や<明星ヒマリ>で自分のリソースを伸ばしたり、相手の妨害をするのも一つの手です。


    逆に歴戦のセレクターは、これまでの感覚で除去札を採用していると、思うように攻められず相手の望むゲームレンジに引きずり込まれてしまいます。

    対策として各種レベル2を除去できるアシストや、<不穏☆FU☆ON!><ウルトラスーパーヒーローズ>などの2ターン目に使いやすい除去ピースの価値が上がってきている点には注目です。

    また、低速意識の環境になったことで、防御面数を削ってガンガン攻めるデッキに隆盛の兆しが見えます。相対的に受ける打点が減ったことで、少ない防御面数でも所定のターン数まで生存しやすくなっています。他にもブルアカの高パワーシグニ達は此方のレベル2パワー5000のシグニの処理は苦手なので、<羅植 アイビー//ディソナ>などが再び輝く気がしています。

    この点は、追加打点+4面防御の応酬だったディソナ環境との大きな相違点といえるでしょう。


    3.「ハンデス&リフレッシュ対策」できてますか?
    ブルアカ軸デッキの大きな武器の1つに<ゲヘナ学園風紀委員会>があります。
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    山札破壊やパワーマイナスもさることながら、最も強力なのが任意のシグニを3枚回収できる点です。これにより、このピースを使用したターンは理想の盤面を作ることができます。

    ココで活きてくるのがブルアカきってのパワーカード<猫塚ヒビキ>の存在です。緩い条件ながら1体で2枚の手札を破壊できるこのカードはハチャメチャに強力。<猫塚ヒビキ>2体に追加で<才羽モモイ>か<黒崎コユキ>を並べてやることで、一瞬で5枚もの手札を奪い去ることができます。このギミックの恐ろしいところは、手札破壊に特化したデッキでなくても、要所で大量ハンデスを行使できる点にあります。

    相手のデッキに黒のルリグと<猫塚ヒビキ>が見えたら突如として手札が無くなる可能性があることを認識しましょう。

    また、<ゲヘナ学園風紀委員会>の恩恵の1つにリフレッシュ誘発があります。
    相手デッキの山札消費量にもよりますが、14枚〜18枚程度の山札破壊ができれば、安定してリフレッシュまで持ち込めます。手札破壊と同様にそこまで特化させずとも、<獅子堂イズミ>や<黒舘ハルナ>を少数採用しておくことでリフレッシュダメージを狙えるようになります。

    この手札破壊とリフレッシュダメージはディーセレにおいて非常に強力な戦術です。
    特に手札破壊は無策で喰らってしまうと簡単に1ターンを無駄にしてしまうことになりかねません。
    ディーセレにおいて1ターンの損失は負けに直結するので、構築段階である程度は手札破壊に抗えるようにしておく必要があります。

    具体的な対策としては、此方も<ゲヘナ学園風紀委員会>のような回収札を採用するのが最も簡単です。他にもブルアカのセンタールリグは総じてゲーム1で盤面を作ることができるので、手札破壊メインの相手にはゲーム1を温存しておくなどのプレイングでカバーすることもできます。

    また、ブルアカのカード群はエナゾーンには干渉できないので、<久田イズナ>との絆を獲得して、エナゾーンに要求になるカードを囲っておくのも有力です。<久田イズナ>自身がアサシンで要求できる点と、出現時に手札とエナを入れ替えることができるので山札の上から引いた2枚からでも、しっかりとした要求を組み立てることができます。

    他にも<覆面水着団>は手札破壊とリフレッシュどちらにも対応しているので、これらに苦しめられる展開が多いのであれば強力なカウンターとなってくれるでしょう。


    4.「早瀬ユウカ対策」できてますか?
    ブルアカ軸デッキの話からは逸れますが、前環境で流行していた<カオス!chaos!混沌!>搭載の《タマ》のようないわゆる《白軸》のデッキには逆風が吹き荒れています。

    その要因となっているのが<早瀬ユウカ>と<守月スズミ>です。
    バウンス(手札に戻す除去)を主体とする《白軸》デッキに対して、余りがちな手札をコストに除去を拒絶できる<早瀬ユウカ>の効果は天敵と言えるでしょう。

    また、<聖天姫 エクシア>や<コードハート リメンバ//メモリア>などの高い盤面強度を誇るシグニに依存し過ぎていると、<守月スズミ>によって大きく計算を崩されてしまいます。

    ブルアカ環境で《白軸》デッキを続投するのであれば、<早瀬ユウカ>対策に<コードメイズ ペイラビ//ディソナ>や<コードメイズ ユキ//メモリア>の採用はマストに感じました。
    もしくは<カオス!chaos!混沌!>のパワー10000マイナスと合わせて、バニッシュまで持ち込めるように<凶将 イゾウ>を採用するのもありだと思います。<ダークネス・セブン>でも同様の動きができますが、公開領域に見えてさえいれば必ず使える点が魅力です。

    守月スズミ>はぶっちゃけどうしようもないのですが、どうしても対策したいのであれば<翠将姫 ヒデヨシ>を採用することで、<守月スズミ>の出現時効果を拒絶することができます。


    最後に
    如何でしたか?

    環境に大きな影響を与えた「ブルーアーカイブDIVA」ですが、実際の大会結果にも如実に反映されています。その最たるは防御面数を削ったデッキの台頭です。従来のディソナ環境では考えられないような2面防御のブルアカデッキが数多く入賞しています。この点はブルアカのカード群の盤面強度が如何に優れているかの裏打ちといっても良いでしょう。

    また、今後の採用カードの変遷にも要注目で、<伊落マリー>のパワーの低さに付け込まれるケースが増えるのであれば、高パワーの<下江コハル>や<大野ツクヨ>に移り変わっていくことが予想されます。

    今後も開拓が進んで、強力なブルアカデッキが登場するのを楽しみにしています。

    以上です。
    最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

【ディーヴァグランプリ7th振り返り!!】理想をいっぱい詰め込んだ最速リミ8サシェ解説【前編】

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    by しみずき

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    【ディーヴァグランプリ7th振り返り!!】理想をいっぱい詰め込んだ最速リミ8サシェ解説
    はじめに
    2023年9月某日---

    「ウィクロス九州フェスティバル」で優勝できたことで、「無限少女杯」への切符を手に入れた。

    心のどこかでディーセレに潜む魔物(主にLB)によって、最後まで権利を獲ることが叶わないんじゃないか......と悲観していたので、悩みのタネが解消され心が晴れやかになったのを感じた。

    ......心臓の音が面白くなった。

    ドンドットット♫ ドンドットット♪

    これまでは「勝ち」を最優先にしてシビアにデッキ選択してきた。

    でも、これからは多少の不合理にも目をつぶって、「好き」を詰め込んだデッキを使うことができる。

    「おれのやりたかった事全部できる............!!」

    はい。

    と......言うことで、今回は「ディーヴァグランプリ7th」で使用した<白夜の使者 サシェ・モティエ>デッキの紹介と解説をしていきます。
    冒頭にも書いた通り、自分の「やりたいこと」「好きなこと」をデッキに詰め込んだ「最速リミ8」構築(※僕命名)となっています。

    そのため、若干の"クセ強"構築になっていることは否めません。

    とは言え、そこに目をつぶれば、予選全勝+《サシェ》のNo.1ルリグ賞を獲得できましたので、そこそこ良いデッキに仕上がってると思います。

    さっそく行ってみまs......

    の前に、宣伝です!!


    「飲みクロスパーティ2023-WINTER-」開催!!!

    ■日時:11/25(土)※「夢限少女杯東京予選」前日
    ■場所:巣鴨
    ■概要:https://tonamel.com/competition/awX0Q

    パーティスペースを貸し切って、お酒を飲みながら(飲まなくてもOK)わいわいウィクロスや各種サブイベントで盛り上がれるイベントです!!

    ちょっと早めの忘年会がてらに如何でしょうか?

    「夢限少女杯東京予選」の最終調整に使ってもOK
    ※権利持ちセレクターが多数参加してくれるはずなので、ガッツリ構築相談にも乗れます!!

    楽しいイベントになるよう頑張りますので是非参加してみて下さい〜

    目次
    • 「最速リミ8」構築って何?(前編)
    • 白軸サシェの紹介(後編)
    「高速リミ8」構築って何?
    以前「夢限少女杯」で使用した共宴の巫女 リメンバ・ディナーデッキ紹介でも結構熱く語ったのですが、当時とは取り巻く環境も大きく変わってきたので、今一度語らせていただきます。

    「最速リミ8」構築で追い求めるのは、結局のところ「ダメージレース」です。

    ディーセレは相手より先に8ダメージ叩き込むことが唯一の勝利条件です。そのアプローチの1つとして「毎ターン3点取る」「ルリグアタックを通すための手札破壊」「追加打点モリモリ」などの攻撃面が大事だと謳ってきました。

    しかし、ディソナ環境を経て火力が頭打ちになりつつある今、ダメージレースのもう一つの側面である「盤面強度」にも焦点を当てても良い頃合いではないでしょうか?

    ゲーム決着までのターン数が遅いのであれば、コチラの「盤面強度」上げ、相手を減速させることで、より遅くしてしまえば先にゴールできるのはコチラという寸法です。

    その盤面強度を求めるに際して、個人的に最も美しくデッキの理想形だと感じているのが、僕の大好きな「最速リミ8」構築です。

    1. 「最速リミ8」構築って?
    2. 何が嬉しいの?
    3. 求められる適性

    1.「最速リミ8」構築って?
    読んで字の如くです。

    《レベル1シグニを探しに行けるアシスト》+《トラッシュから回収できるアシスト》。そして、レベル2にグロウしたターンの返しの受けで即使用できる軽量防御アシスト2種を搭載することで、レベル3のメインフェイズ迄にリミット8を作り、そこからは3+3+2の盤面を作り続けます。こうすることで、相手の除去の難易度をアップするのが「最速リミ8」の基本理念です。

    具体的なアシストの例としては、以下の通り。
    この組み合わせは今回紹介するサシェデッキで実際に使用しています。

    マキナウィングスラッシュ>+<マキナリペア
    マドカ//フロート>+<マドカ//ダブ

    そして、この「最速リミ8」構築にすることで何が起こるかと言うと、デッキに採用すべきレベル1シグニが最低枚数で済みます。

    え〜、僕は他人のデッキを見る度に「レベル1が多すぎる......」という、端から見れば、地獄のミサワ先生の「目が開き過ぎている......」と似た感性を有しています。

    とは言え、ゲームに支障が出ない範疇であれば、レベル1シグニは「減らし得!!」だと考えています。

    「最速リミ8」構築にすることで、レベル1のシグニを1ターン目に2枚引けてしまえば、それ以降のターンは基本的に不要となります。そのため、極限までレベル1を減らすことができ、空いた枠にレベル2のシグニを採用できます。

    1ターン目にレベル1シグニを2体展開できれば、続く2ターン目は《トラッシュから回収できるアシスト》でレベル1シグニを回収できます。残りの2面には増量したレベル2シグニを出してやることで盤面が埋まります。

    そして、2ターン目の受けのターンに軽量アシストを両方吐くことで、続く3ターン目以降はリミット8で迎えることができるので、3+3+2の盤面を作れば良いのでレベル1シグニは不要となります。

    このような試合展開を踏むことで、先述した通りレベル1のシグニは1ターン目に2枚あれば後はゲームに絡みません。

    2.何が嬉しいの?
    そして「高速リミ8」構築にすることで何が嬉しいのかと言うと、大きく以下の2点です。

    • 盤面強度が向上する
    • コスパが良い

    まずは、レベル1とレベル2シグニの盤面強度差です。

    直近のブルアカを例に出すと、極端ですけど、レベル1のシグニは絆を獲得した<牛牧ジュリ>1体に2面吹き飛ばされてしまいますし、多少パワーが高かろうが<杏山カズサ>のようなレベル以下除去で簡単にやられてしまいます。

    逆に、8000という高いパワーを持つ<杏山カズサ>を除去しようとすると一苦労です。<鰐渕アカリ>のような、重めのリソースを消費するシグニが必要となります。

    この盤面強度の差は、ディーヴァセレクションと言う限られたリソースで戦うゲームにおいて、ジリジリと効いてきます。盤面強度を考えているデッキとそうでないデッキでは、体感ですが少なく見積もっても2〜3点程度はゲーム中を通しての被ダメージに差が生じると思っています。

    3点分のダメージと言えば1ターン分に相当すると考えると、かなりのインパクトがあることがなんとなく伝わると思います。

    そして、盤面強度が疑似的な防御面数になってくれるのであれば、その分アシストの防御面数を減らしても、同じだけのターン数を戦えるという理屈になります。(ちょっと安直ですけど)

    ココで生じてくるのが、アシスト防御面数によるリソース差です。

    現状のディーセレでは、1面防御を基礎とすると、そこから+1面されるごとに約4リソース追加される査定になっています。※除去が絡むものは除く

    アシストのマドカを例に説明します。

    マドカ//ダブ>は0エナで使える1面防御のアシストですが、1ドローが付いてくるので+1リソースとなります。それと比較して<マドカ//クラップ>は3面防御で使用するとエナ5の手札2枚で-7リソースとなります。

    他の2面防御の査定が、<ピルルク/D-M>や<ウムル=ダウン>のように、だいたい3エナ程度の査定なので、概ねこの考え方であっていると思います。

    こうを考えると、盤面に配置したシグニが点数を守ってくれることがどれだけ凄いことか伝わりやすいのではないでしょうか?浮いたリソースで除去しても良し、ハンデスしても良しです。

    3.求められる適性
    ここまでで、メリットを沢山紹介してきましたが、当然ながらデメリットも存在します。

    そもそも、「高速リミ8」構築なんてものが正当化されていたのは、《ハンデスリメンバ》が環境トップだった、低速環境だからです。昨今の追加打点マシマシで爆速で駆け抜けてくるルリグが一定数存在するディソナ環境において、アシストの防御面数が少ないという事象は、普通に致命的です。

    それこそ、そんなルリグ達より先に走り切れる、圧倒的な攻め性能を持ったデッキにしか許されない芸当と言えるでしょう。

    もしくは、ルリグ自体が少ない防御面数をカバーできるだけの凄まじい防御性能を有しているなんてことでもなければ。

    ......おや?

    という事で、僕の大好きだった「高速リミ8」構築の盤面強度デッキがディソナの旋風に呑まれてからもう少しで1年。<カオス!chaos!混沌!>という最強の強化を受けて、舞い戻ってきました。

    それが今回紹介する《白軸サシェ》になります。



    後編に続きます。

【ディーヴァグランプリ7th振り返り!!】理想をいっぱい詰め込んだ最速リミ8サシェ解説【後編】

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    by しみずき

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    【ディーヴァグランプリ7th振り返り!!】理想をいっぱい詰め込んだ最速リミ8サシェ解説
    前編はこちらから。
    白軸サシェの紹介
    1. なれそめ
    2. デッキリスト
    3. デッキの概要
    4. 特徴的なカードの紹介
    1.なれそめ
    「ディーヴァグランプリ6th」から「ウィクロス九州フェスティバル」にかけて、前回紹介した<カオス!chaos!混沌!>を採用した《白軸タマ》、通称《カオスタマ》を愛用していました。

    このまま「ディーヴァグランプリ7th」に《カオスタマ》を続投しても良かったのですが、環境の変遷として向かい風が2つありました。ミラーとなる《カオスタマ》と、<黒点の記憶>を採用した<ナナシ 其ノ参ノ禍>の増加です。

    前者は、序盤のダメージの要となる<オーバー・パシュート>の引けている枚数と、先手後手に大きく勝敗が左右されてしまいます。ハッキリ言って概ねジャンケンによる運ゲーになってしまうので、流石に渋いな〜と。

    後者は、もともと<メル・インビジブル>搭載のデッキは打点不足になりやすい点に加えて、<黒点の記憶>による2点分の防御+<羅菌姫 ヘドニム//ディソナ>のライフバーストが<サーバント #>を拾えるのもシンプルにキツいです。

    とは言え、この2点意外に大きな環境の変化はありません。この点さえクリアできてしまえば、《白軸》+<カオス!chaos!混沌!>パッケージの環境への刺さりの良さは健在だと考えていました。そのため、他のルリグでこの課題をクリアできないか模索を開始しました。

    そこで辿り着いたのが、ディソナ編が始まる前に一時代を作り上げた往年の白ルリグ、<白夜の使者 サシェ・モティエ>でした。


    2.デッキリスト


    3.デッキの概要

    1.基本思想
    2.《カオスタマ》との差別点
    1.基本思想
    従来の《白軸》デッキ、もっと言えば「夢限少女杯」の頃の<白夜の使者 サシェ・モティエ>と基本的な思想は同じです。

    オーバー・パシュート>や<聖英 タンゴカード>などの手札に戻す除去を多用して、なるべく相手にエナを与えることなく攻め込んでいきます。盤面強度の高いシグニ、絞ったエナ、軽い防御アシストの3拍子で、可能な限りのライフクロスを維持しつつ序盤戦をこなします。

    白夜の使者 サシェ・モティエ>にグロウ後はゲーム1と<白羅星姫 フルムーン>で強烈にアタックを抑制することで、5ターンから6ターンという長めのゲームレンジに持ち込み、<カオス!chaos!混沌!>によるリフレッシュダメージも織り込みながら、じりじりと勝利を目指しましょう。

    2.《カオスタマ》との差別点
    《カオスタマ》を差し置いてまで使用するからには、相応に差別化できてないと劣化になってしまいます。僕の考える差別点は以下の5点。



    序盤のパワーライン
    現行の《カオスタマ》との最大の差別要素はココにあります。

    カオス!chaos!混沌!>で黒、<メル・インビジブル>で緑エナを要求されるため、枠などの都合上、どうしてもレベル1に多色持ちのパワー5000バニラを沢山採用する必要があります。

    そこでどう考えても問題になってくるのが、ほぼ全てのディソナデッキに採用されている最強の焼きシグニ<小砲 バクチク//ディソナ>の存在です。手札に戻す除去を主体にしている都合上、<小砲 バクチク//ディソナ>がほぼノーコストで繰り返し使えてしまうのは由々しき事態です。

    《カオスタマ》を使っていて、コチラの5000バニラが<小砲 バクチク//ディソナ>に除去されるたび悲しい思いをしてきましたし、「どうせ除去されるならせめてエナ使ってくれ!!」と何度思ったことか......

    そんな悲しみを経て、このデッキのレベル1は<聖将 トキユキ>と<コードアート Dスペンサー>のパワー8000になれるシグニで固めています。

    特に<コードアート Dスペンサー>の発見は大きく、序盤から抱えて強いスペルが7枚も入っているので、かなり安定してスペルを見せてのパワーパンプ効果を使うことができます。

    現環境における序盤の8000ラインは非常に強力で、シグニによる突破は困難もしくは、仮にできたとしてもそれなりのリソースを代償に奪うことができます。続くターンも<マキナウィングスラッシュ>によって、同様の強度の盤面を維持できるので、《カオスタマ》と比較して、平均して1〜2点程度はライフクロスを残すことができる印象です。

    この点は本当に大きいと考えています。

    パワー12000のPンライト
    次に大きいのは<コードハート Pンライト>を強く使える点です。
    《カオスタマ》の頃から、ミラーマッチを見据えての<コードハート Pンライト>の採用は、選択肢としてアリでした。

    しかし、ネックになってくるのが10000しかないパワーです。悲しいことにそのままでは複数体並べていようが<カオス!chaos!混沌!>で焼き払われてしまいます。トラッシュの領域移動封じ効果を使われてしまうと、次のターンの回収もままならず、単品で使うにはやや不安が残ります。
    当時は<幻怪 コックリサン>と組み合わせて採用していましたが、枠の確保も難しく最終的には抜けてしまいました。

    その点、<サシェ>であれば自身の起動効果で<コードハート Pンライト>のパワーを2000パンプしてくれるので、<カオス!chaos!混沌!>単体ではバニッシュされません。

    これによって《カオスタマ》相手には<コードハート Pンライト>を毎ターン立て続けて、ルリグアタックを強烈に抑制し続けながら<ロンゴミニアド>で攻めることで、ダメージレースで競り勝つプランが狙えます。

    まぁ、<ダークネス・セブン>が絡むと除去されちゃうんですけど......

    擬似的な防御面数の多さ
    このデッキの防御面数は<マドカ//ダブ>と<マキナリペア>の2面とかなり少なめですが、<白夜の使者 サシェ・モティエ>のゲーム1と<白羅星姫 フルムーン>によって、だいたい6面防相当の強度を誇ります。そこに序盤の高パワー+早期リミット8になることによるトータルの盤面強度の高さが上乗せされるのでマジで堅牢です。

    この点は、短期決戦を前提としたデッキに対し、強制的にコチラのゲームレンジに持ち込むことができるため、非常に強力です。

    エレシュキガルが投げられる
    上記の通り、物凄い防御面数を有しているので、ライフクロスの維持がしやすいです。

    ココで輝いてくるのが、2枚のライフクロスと引き換えに問答無用で相手シグニをトラッシュに叩き込める<凶魔姫 エレシュキガル>の存在です。
    普通にフィニッシュで投げつけたり、<白羅星姫 フルムーン>で次のターンの生存を確定させながら投げたり、逆に<凶魔姫 エレシュキガル>の存在があることで、相手に攻めを無理強いすることもできます。

    実際に「ディーヴァグランプリ7th」の予選7回戦を通して、7回<凶魔姫 エレシュキガル>を投げています。1試合に2回投げたこともありました。メッチャ投げれます。

    また、<白夜の使者 サシェ・モティエ>の構造的な弱点として、全自動で<聖天姫 エクシア>を誘発させてしまうという点があります。そこを<凶魔姫 エレシュキガル>が解決してくれています。

    スーパー・ヘルエスタセイバー>で拾えるため、欲しい時には安定して運用できる点も◎

    ゼノ・クラスタ不要
    アシストの構成上、相手からのリソース奪取のせいで防御アシストが吐けないという事象は起こり得ません。であれば防御面数を担保するための<ゼノ・クラスタ>は必要なく、その枠に今回採用している<スーパー・ヘルエスタセイバー>のようなパワーの高いピースを搭載することができます。

    ディソナの《花代》や《みこみこ》が一定数存在する環境にあって、<ゼノ・クラスタ>を入れなくていいという点はかなり強力だと思います。



    ......と、しっかり差別点は存在しますが、勿論デメリットもあります。

    一番目立つところで打点の安定感の不足です。

    いくらルリグが除去効果をもっていたり、<凶魔姫 エレシュキガル>が投げられるといっても、なんやかんや全面要求を繰り返すのは難易度が高いです。ルリグの連パンも<大装 ロンゴミニアド>を引けていないと行使できず、<大装 ロンゴミニアド>を立ててしまうと、盤面が弱くなってしまうのも若干のモニョりポイントです。

    また、1ターンの最大打点の少ない点も挙げられます。タマは全面空け+<聖将姫 コウメイ>+<聖美 ガクブチ>+ゲーム1によって最大3+3=6打点を叩き出せますが、サシェはどう頑張っても3+1=4点が限界です。ここはタマの感覚に慣れてしまっていたので、もどかしさを感じちゃいました。

    最速でのリミット8に拘らないのであれば、<マキナスマッシュ>や<マキナネビュラ>にして、盤面で安定して要求する形にしてやるのも良いかもしれません。

    特徴的なカードの紹介
    ルリグデッキ
    マドカ//フロート / マドカ//ダブ
    パッと見タマゴの方が良くないと思ったセレクターの方は慧眼です。

    青のカードを採用していないので、<マドカ//ダブ>の追加効果を使う機会は基本的にありません。そのため、<タマゴ=ジェットスティック>の2ドローの方が活きるシーンが多いのは間違いありません。

    ただ、極限までレベル1シグニを減らしたいという思想から、最初のターンに1枚でも多くデッキを掘りたいがために<マドカ//フロート>を擁するマドカラインを採用しています。

    マキナウィングスラッシュ / マキナリペア
    マキナラインはこのデッキと相性バツグンです。

    除去しながら、数少ないレベル1を使い回せる<マキナウィングスラッシュ>には文句の付けようがありません。

    また、「最速でリミット8を作りたい」と「盤面強度を高くしたい」という思想はときに喧嘩します。

    特に先攻の際に、此方の2ターン目の盤面が固すぎて1面しか要求されないという状況がザラに発生します。「リミットは早く上げたいけど、防御を無駄に吐きたくない」というジレンマが発生する訳です。

    そこで活きてくるのが<マキナリペア>で、状況問わずいつでも使える1面防御という性能がこのデッキに合致しています。

    他にも、稀にレベル2が3枚手札に揃ったときには、2ターン目にリミット6を作れる点も活きてきます。

    幻竜姫ドラゴンメイド
    カオス!chaos!混沌!>と合わせてリフレッシュに持ち込むための一押し要因。
    デッキを破壊できるシグニはそこそこいますが、同時にそこそこのパワーマイナスを行使できる点を評価しました。

    大装 ロンゴミニアド
    かなりの高燃費でルリグ2回攻撃が可能になります。エナはサシェの自動効果で使えるので、ナンボあっても良く、節約できるに越したことがありません。

    コードハート リメンバ//メモリア>と並べてやれば、ガードへの課税がのったルリグ連パンで攻められるので、エナを極限まで絞りたいこのデッキとは相性抜群です。また、<聖美 ガクブチ>を添えてやれば、シグニ1点+ルリグ2点の<奏月の巫女 タマヨリヒメ>のような攻め方も可能です。

    全てのシグニをダウンしてアタックできるので、相手のライフバーストによって盤面が空かないのも嬉しい点です。

    とは言え、盤面で3点取れた方が強いので、お好みの枚数<聖天 アークアテナ>に差し替えても良いと思います。

    ダークネス・セブン
    サシェの<ダークネス・セブン>はマジで強いです。

    最速でリミット8になると言うことは、<ダークネス・セブン>のエクシード込みのフルパワーテキストも即座に使用できちゃいます。

    パワー2000と8000のマイナスの振り分けはかなり優秀で、<聖英 タンゴカード>などその他のカードと組み合わせることで要求が組みやすくなります。


    最後に
    如何でしたか?

    ブルアカ環境における盤面強度の高さの予習です!!と言いたかったのですが、僕の筆が遅く、旬を逃してしまいました......

    これから若干ゲームスピードが落ちることが予想されるので、「高速リミ8」の思想は覚えておいて損は無いと思います。

    機会があればブルアカサシェなんかも作ってみたいですね。

    以上です。
    最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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