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ウィクロスセレモニー総復習!上位入賞ルリグランキング解説(前編)

    posted

    by からばこ

    まとめ.jpg
    ウィクロスセレモニー総復習!上位入賞ルリグランキング解説(前編)
    ご無沙汰しております。からばこです。
    先日行われましたウィクロス大感謝祭東京で、ユーザー出展に参加しました。ブースにお越し下さった皆さま、誠にありがとうございました。
    私が運営しているサイト「WIXOSSBOX」に集まった、800以上のセレモニー入賞デッキを集計し、上位入賞の回数が多いルリグや、採用頻度の高いアーツ・キーカードを発表する、という試みです。2018年4月から19年3月までのセレモニーの結果をまとめました。
    今回はそのデータの一部を紹介しつつ、セレモニーの環境を振り返ってみたいと思います。

    集計方法
    サイトに掲載されたデッキをひとつひとつ黙視し、エクセルに入力しました。
    ルリグタイプ、最終レベル、色、採用アーツ・キーカードをまとめ、関数を使って集計、といった具合です。
    ルリグタイプの基準につきましては、原則最終レベルで判断しています。「イオナとユキは別」「マユは個別集計」など、細かい基準はサイトに合わせています。ご了承ください。
    「入賞」の基準は「ベスト4まで」です。セレモニーを開催した店舗・ならびに関係者がツイッターに掲載したもののみ含めました。

    ルリグランキング(オールスター)
    全580デッキ
    1. カーニバル:52
    2. グズ子:45
    3. リワト:44
    4. あや・タマ:39
    5. ナナシ:30
    6. ハナレ・真名マユ・ユヅキ:29
    7. ドーナ:27
    8. アン:23
    9. ミルルン:22
    10. 花代:21
    11. ウリス:20
    12. アロス・ピルルク:19
    13. 紡ぐ者:18
    14. エルドラ:17
    15. レイラ:10
    16. ママ・リル:9
    17. タウィル・メル:8
    18. イオナ:7
    19. サシェ:6
    20. アイヤイ・アルフォウ:4
    21. ピルルク(蟲軸アロス以外):3
    22. 創世マユ・ユキ:2
    23. 緑子・ミュウ・リメンバ・再会マユ・優羽莉:1
    24. 夢限・ウムル:0
    トップ3解説
    カーニバルの入賞数が圧倒的です。特に<レイラキー>が登場したユートピア環境以降、常に環境トップを走り続けています。
    ユートピア環境では<赤MAIS>と<黒MAIS>を両方採用した「W5カニ」が台頭していました。当時現役だった<テンドウ>で<トオン>を埋めて耐久したり、<ウムルキー>と<ジルコニウム>を組み合わせ、守り続ける型が流行していました。
    ワイルズで<カーニバルキー>が登場すると、防御の幅がさらに広がり、耐久力では肩を並べるデッキはいないといっても過言ではありませんでした。苦手なリソース破壊も<レイラキー>で対策する隙のなさで、文字通り延々と守り続けることができます。<テンドウ>禁止後に数を落とすかと思われましたが、アンリミテッドセレクターでの強化を経て、未だに環境トップに君臨しています。
    豊富な防御手段、赤宇宙たちのリソース獲得能力や安定感など、攻防ともに隙がありません。以前は「<アイスフレイム・シュート>・<鎧終一触>・<炎のタマ>・<カーニバルキー>」が鉄板のアーツ構成でしたが、最近では<ビカム・ユー>、<自由自罪>などが採用されつつあります。拡張性能の高さゆえ、今後も環境の中心に立ち続けるでしょう。

    次点でグズ子、その次がリワトでした。
    グズ子は<応援の駄姫>が強化を後押ししました。ライフクロスを一気に詰められるコイン技『ダイレクト』で相手の防御手段やライフを減らしてから、<ブラジャック>を絡めて一気にゲームエンドに持っていくプランが主流になりました。オールスター環境でレベル4へのグロウコストが早々に0になり、他のルリグが持つ「防御のためにアーツを使うとグロウできなくなるよ......」という悩みから脱却できたのも大きいです。
    トオン>を絡めた防御が台頭した時期には「<燐廻転生>+『ダイレクト』」で上から勝利するなど、圧倒的な攻撃性能で猛威を振るい続けていましたが、アンリミテッドセレクターで全員のグロウコストが0になったり、<ヘルボロス>の流行などで、最近は向かい風です。


    リワトは<レイラキー>の登場まで猛威を振るっていました。<フレイン>によるエナ・トラッシュ破壊で、多くのデッキを根本から粉々にされた方も多いことでしょう。エナコストが重いアーツやトラッシュでの防御は成り立たず、これらに頼るデッキはトーナメントシーンから姿を消した、といっても過言ではありませんね。
    さすがに<レイラキー>の登場後は数を減らしましたが、最近ではチラホラと数を増やしつつあるようです。「リワトはいないし<レイラキー>はいらないかな」「<レイラキー>を入れるくらいなら他の防御カードを入れるよ」などの考えから、<レイラキー>が減ったことも追い風なのでしょう。
    ちなみにWIXOSSBOXのトップ絵はこのリワトと<フレイン>です。「環境の象徴にふさわしいルリグはどの子かな」と考えた結果です。我ながらナイス人選!

    環境の変遷と、オールスターを変えたカードたち
    18年4月にキーセレクションが導入され、登場するカードのパワーは、以前に比べてやや控えめになりました。ただその中でも、環境に大きな影響を与えたカードが何枚もあります。振り返りつつ、環境の変遷を復習します。
    超罠ミミック
    デッキトップを自由に操ることができる、レベル4のシグニです。<トオン>を仕込み、<流転>などで埋める戦術が開発されました。
    ただ当時はリワトが台頭しており、「<トオン>を埋めて1ターン耐えても、リソースがないからどうしようもないよ」という雰囲気があり、そこまで影響を与えていませんでした。リワトに加え、ミルルンやアロスピルルクなど、リソースに干渉するデッキも多かったこともあります。ただ、「いつか活躍するだろう」という雰囲気は漂っていました。
    入賞ランキング(WXK01-02環境・222デッキ)
    1. リワト:34
    2. グズ子:22
    3. あや:16
    4. 花代・ミルルン・ユヅキ:14
    5. ハナレ:13
    6. ウリス:12
    7. アロス・ピルルク:11
    8. タマ:11
    レイラキー>がなかったこともあり、<サンスト>でライフクロスを砕いて<西部の銃声>で勝利する「花代」や、ランデスワンショットの「3止めユヅキ」、手札破壊の「ミルルン」「アロス・ピルルク」といったデッキが多く入賞していました。
    カーニバルの入賞件数は7と、当時はリワトに追いやられていたようです。グロウコストも赤3かかっていましたし、逆風を耐え忍ぶ時期でした。

    レイラ=クレジット
    10017.jpg
    そんな中、ユートピアで<レイラキー>が登場。リワトを始め、リソースを奪い尽くすデッキが軒並み弱体化し、<トオン>を埋めて守る意義が生まれました。
    ここで環境トップに羽ばたいたのがカーニバルです。天敵だったリワトが姿を消したことで、コイン技『ジョーカー』や<ジルコニウム>での防御が確実に使えるようになりました。「<ミミック>・<トオン>」のギミックも、<ミミック>や<トオン>がレベル4であること、<テンドウ>の効果や<黒MAIS>がクラフトする<落華流粋>が<トオン>と相性がよかったことなどから、すんなりと組み込んでいました。
    カーニバルのみならず、<生生流転>を何度も使える<真名マユ>や、メインデッキでの回復に長けたエルドラなどが、<トオン>での防御を取り入れています。<レイラキー>の登場により、<メツミ>や<フォーカラー・マイアズマ>などで、相手のデッキをリフレッシュさせてライフクロスを破壊することができなくなったことも、<トオン>での防御が多くなった要因です。

    フラクタル・ケージ
    同じユートピアで「シグニゾーンを消す」<フラクタル>が登場。真っ先に取り入れたのが「2止めアン」でした。序盤で早々にライフを奪い、<フラクタル>で消したシグニゾーンを完全耐性の<マーライ>で狙い撃つ、というデッキです。ユートピアが発売された直後のセレモニーで、<フラクタル>を採用した2アンが複数上位入賞したことは印象的でした。

    カーニバルキー
    10009.jpg
    トラッシュ利用に拍車をかけたカードです。全てのルリグがカーニバルの『ジョーカー』能力を使えるようになり、戦術に幅が生まれました。
    特に、<マイプラ>がいるナナシなど、アタックフェイズ中の起動効果を持つシグニを有するデッキが導入を試みました。限定条件のない<ヘルボロス>、<ジルコニウム>なども相性が良く、多くのデッキに組み込まれました。<レイラキー>の登場で、<フレイン>や<メツミ>といったトラッシュ破壊が減っていたこともあり、流行しました。
    入賞ランキング(WXK03-05・265デッキ)
    1. カーニバル:30
    2. グズ子・タマ:23
    3. ドーナ・真名マユ:10
    4. あや:18
    5. アン:15
    6. ナナシ・ユヅキ:13
    7. エルドラ:11
    耐久力の高いデッキが上位入賞している印象があります。<トオン>を要する防御に対抗するには、ナナシやエルドラなど、無限に近い防御力を組み込む必要があったのでしょう。
    アンは入賞例のほとんどが「2止め」です。またリワトも10件入賞しており、<レイラキー>のないデッキへは、相変わらずの破壊力を発揮していたことが伺えます。

    アンリミテッドセレクターと「ダッシュタマ」
    「全員強化」が謳われたアンリミテッドセレクター。毎日発表される新カードたちに胸を踊らせた日々が懐かしいですね。2月、3月の環境を振り返りましょう。

    飛躍したのは「ナナシ」でした。
    もともと<マイプラ>や<ボツリネス>といった強力なシグニを持っていましたが、新規4ルリグの「場出し禁止」が強烈でした。「面を開けて、場出しを禁じて、アタック」というシンプルな動きで、環境の中心に躍り出ています。
    テンドウ>やW5戦術を失ったカーニバルも、<ヒミコ>などの強化を得て、トップの地位を守っています。<鎧終>や<炎のタマ>などを取り込み、<ボツリネス>やショット系のデッキに対抗していました。さらに、グロウ難易度が格段に下がった<アルテマイオナ>、絶対的エースを得たサシェなど、これまで入賞が少なかったルリグもじわじわ登場し、オールスターは群雄割拠した環境になっています。

    そんな中で注目されているのが「ダッシュタマ」と呼ばれるデッキです。
    アークゲイン>、<プロメウス>と<アイヤイキー>、<鎮護国禍>、<華代緑子キー>を組み合わせ、ルリグ耐性のショットを決めるデッキです。キーは<白滅タマ>の『イノセンス』で無効化するため、隙がないショットデッキとして台頭しています。
    多くのデッキにキーカードが採用されていることや、環境が多様化し、<アンチアビリティ>などの対策カードを採用する余裕がないこともあり、一部の大型大会で猛威を振るっています。対策がなければなすすべもないので、警戒しておきたいデッキです。
    入賞ランキング(WXEX01環境前半・96デッキ)
    1. カーニバル:15
    2. ナナシ:12
    3. タウィル・ハナレ:7
    4. イオナ・サシェ・タマ:6
    5. ドーナ:5
    6. 紡ぐ者・ウリス:4
    3月下旬までの統計なのでやや古いデータですが、ランキングは上記の通りです。
    4月の傾向としては、ナナシがやや勢いを落とし、ダッシュタマや各種「マユ」などがじわじわ数を増やしている、という印象です。今後もデータを見ていきたいところです。

    長くなってきたので、キーセレクション編・アーツ編は次回お伝えします。
    もしかしたら令和元年になってしまうかもしれませんが、どうぞお楽しみに。

    個人ブログの更新を休憩させているので、こっちは気合い入れて頑張ります。ではまた次回!

オルタナティブ新弾インタビュー!【ウムル編】

[キーセレクション]【第300話】秘密結社「ウリスブラック」-後編ー

    posted

    by ねへほもん

    タイトルトップ.jpg
    【第300話】秘密結社「ウリスブラック」-後編ー
    新弾発売後となりましたが、ウリスの構築編です。
    なんと、記念すべき300話目の記事です!!!

    いやぁ、ここまで執筆が継続できて、有難い限りです。

    300本目を飾る節目となるキーセレウリス、折角なので公開前に試運転したいなと思っていたら、丁度良い舞台がありました。

    ウィクロス大感謝祭
    バトルラッシュ9連戦に参加し、うち8戦をウリスで戦い、貴重な経験を積めました。
    初陣で不安一杯の実戦投入でしたが、カードパワーの高さに助けられ、見事8連勝、残り1戦のエマと合わせて9戦全勝でバトルラッシュを完走することができました。

    早速レシピの解説を・・・と言いたいところですが、少しだけ大感謝祭のご紹介を。

    シャドーボックスやイラストの展示といった定番ものから、フラッシュ和差算、人生ゲーム、カードタワー作りなど、バラエティに富んだ企画が盛り沢山でした。
    遊々亭ブロガーからは、からばこさんが入賞レシピデータ集を出展され、蓄積したデータの集大成を披露されていました。

    こういうイベントに行く度、思うことがあります。

    「見ているだけじゃ、つまらない」

    ウィクロスは極力自作のレシピで戦い抜いてきた筆者です。
    自分も創る側に回ってみたいと思うのは当然のこと。
    会場を歩き回っていると、偶然創作の機会に遭遇しました。

    習字.jpg
    もう何年ぶりでしょうか。
    中学生以来・・・約15年ぶりの習字。
    自分にしか出せない表現が、そこにはある。
    そう信じ、筆を手に取りました。

    王者.jpg
    「自己顕示欲の塊」
    すみません、出しゃばりました...


    では本題、レシピ解説に移りましょう。
    バトルラッシュで使用したレシピはこちらです。

    デッキレシピ
    ウリス構築.jpg
    ウリス


    ルリグデッキ
    リーサル・ブラック / セレクト・ハッピー5 / グレイブ・アウェイク
    キーセレ版<フォーカラー>と言うべき<リーサル・ブラック>、0エナ2面防御の定番アーツ<セレクト・ハッピー5>、決まれば爽快3面防御の<グレイブ・アウェイク>、この3枚は優先度が高いでしょう。
    アウェイク>の3面防御の方法ですが、アン=ミラ>蘇生→出現時に<ガルグ>蘇生で2面を埋め、<アン=ミラ>・<ガルグ>で手札を2枚捨てることで<アン=ミラ>で12000マイナスを振るというもの。
    キーセレは各ルリグがアタック時除去とメイン除去を有しており、2面空け+1面アタック時除去要求の形で攻められるケースは多いため、使用頻度は高いでしょう。

    ドーナ CHEER
    10007.jpg
    キーの選択に悩みましたが、防御面数の多さを買って<ドーナキー>を採用しました。
    Lv4にグロウしたターンに<シファル>を出し、ドーナキー>でバニッシュ耐性を付けてトラッシュ送り&1ドローを通す場面もあったため、相性は良い方ではないかと思います。

    バトルラッシュでミラーマッチとなった対面では<タウィルキー>が採用されていました。
    シファル>や<ファブニル>で減ったデッキを積み直せ、これも有力だと感じました。
    どのキーが最適な選択となるか、今後の環境の変遷に注目ですね。

    サーベイジ・イリュージョン
    前編の記事での言及頻度を見ると明らかな通り、当初は<ハナレキー>を採用していました。
    構築を考える中でこのアーツの優秀さに気づき、一長一短ありながらも、こちらのアーツを採用することとしました。

    まず防御面数ですが、<サーベイジ>が2面、<ハナレキー>が1面(<ハッピー5>のアンコール)と、見かけ上は<サーベイジ>に軍配が上がります。
    しかし、8000マイナス+盤面埋めだと、Lv4のアタック時除去持ちが並ぶ盤面では心許ないです。
    また、<ハナレキー>で手札アドを稼ぎ、序盤の盤面埋め、点取りの安定感を高めた方が良い。前編執筆中ではそう考えていました。

    では、落ち着いて考え直しましょう。

    (1)8000マイナス+盤面埋めだと心許ない
    筆者の中で、「アーツ=Lv4以降に使うもの」という思い込みがありました。
    ・・・が、その思い込みを取り払うことで、このアーツの見方が180度変わります。

    キーセレルリグは日々進化を続け、今や「Lv4以降の3面要求+10面防御は当たり前。いかに序盤の火力を高めるか、総合的な防御面数を高めるか、ルリグ固有の特性を発揮するか」という時代に突入しています。
    ピルルク・夢限を初めとして、序盤から複数盤面を空けてくるルリグは珍しくありません。
    そうした序盤の複数面要求に対し、このアーツは非常に優秀な回答となります。
    たった2エナで2面守れ、蘇生したシグニがエナに行けば、実質的なエナ消費はたったの1エナ。

    エナの乏しい序盤において、これほど優秀な防御手段は無いでしょう。
    Lv4以降しか使えない<ドーナキー>&<ハッピー5>、<アン=ミラ>蘇生用の<アウェイク>、4エナを要する<リーサル>、いずれもLv4以降に使う防御手段ばかりです。
    手薄になりがちな序盤の防御を補えるという意味でも、<サーベイジ>が最適な1枚でした。

    (2)ハナレキーで手札アドを稼ぐ
    2枚回収するのですから、手札が増えるのは当然のことです。
    ただ、「2枚回収することと、手札が2枚増えることは別」です。

    構築を考える中で、かつて遊月の記事で、「<ソウイキー>では手札は1枚しか増えない」と書いたことを思い出しました。
    キーを発動するためにコインが必要。コインを得るためにはLv1で手札を1枚捨てることが必要。
    Lv1のディスカードを含めると、手札は1枚しか増えていないということです。

    ただ、<ソウイキー>と比べると、<ハナレキー>にはトラッシュから任意の黒シグニを回収でき、除去能力を持つという利点があります。
    採用を検討するに値するカードではありますが、あるシグニの存在により、<ハナレキー>に頼らず、序盤の安定性を高めることが可能になりました。
    そのカードがこちら<幻竜 ガルグ>。
    アン=ミラ>との相性から、必須カードであることは認識していましたが、使ってみると想像の100倍強かったです。
    初手にLv1が少ない状況でも、<Lv1ウリス>や<ガルグ>で手札をぐるぐる回すうちに、低レベルシグニが自然と集まってきます。
    隙あらば<ボラゴ>を捨てることで、攻撃面でも活躍してくれます。
    ハナレキー>があれば一層安定性が高まることは間違いないのですが、当初の想定より必要度が下がったことは事実でした。

    (3)点取りの安定感を高めた方が良い
    (1)にも関係する話ですが、「アーツ=Lv4以降に使うもの」という思い込みを取り払うことで、序盤の火力アップにも繋がりました。
    アーツといえばつい防御の視点から考えがちですが、<サーベイジ>自身、8000ダウンで1面空けることができます。
    手札の関係上、<ハナレキー>も無暗に連発できず、せいぜい1,2回の使用が限界でしょうから、火力面の差もさほど気にならなくなりました。
    以上、<サーベイジ>の利点ばかり列挙してきましたが、勿論例外もあります。

    ボラゴが腐りやすい
    当初のノリで<ボラゴ>4投のまま実戦投入しましたが、<ハナレキー>なら使えたのに・・・という場面にしばしば出くわしました。
    ボラゴ>自身を捨てる手段でありながら、先に<ボラゴ>を捨てた場合は回収する手段にもなれる。
    ボラゴ>を最大限に活躍されるなら、<ハナレキー>の方が適任でしょう。
    とはいえこの点は、環境にどの程度パワー1000のシグニが登場するかと関係するため、発売当初の現段階では結論が出ない話ではあります。

    相手がキーを出さないと意味が無い
    当たり前のように2面防御と書いていますが、相手がキーを出しているという前提条件が存在します。
    「キー」セレクションなのに、あまりキーを出さないデッキがあるのかと言うと、非常に身近なところにありました。

    このウリス自身。

    Lv4へグロウし、<ドーナキー>を発動するまで、キーが無い状態が続きます。
    ミラーマッチでは、序盤の2面防御&1面空けという目論見が見事に崩壊します。
    これまた、環境デッキのキー構成に依る問題で、バトルラッシュでは序盤に対面がキーを出すケースばかりであったため、あまり心配する問題ではないのかもしれませんが。

    序盤の火力の重要性
    バトルラッシュの8戦中、最も苦しめられたのは、実はウムルでした。
    手札を<マリナカ>でかき回され、Lv4グロウの回収前に<スカイジュ>でトラッシュを荒らされ、ゲートで攻撃を止められ、Lv4以降の盤面がボロボロになってしまいました。
    Lv3以前の火力差と、アーツの防御面数の差が活き、ゲート有りの面のアタックを運良く通して何とか勝利できましたが、無策では勝てない相手だと感じました。

    Lv4以降の打点が望めない相手では、Lv3以前でいかにダメージを与えるかが重要となります。
    Lv3までで2回除去を飛ばせ、Lv4以降で手札がボロボロになっても、<アン=ミラ>を1面立て、手札を適当に1面投げることで除去に繋がるという意味では、対ウムルでは<ハナレキー>の方が優秀と言えます。

    筆者自身、答えを出せておらず、曖昧な書き方となっていますが、環境当初に今後の構築の可能性を考えるという意味では、色々なカードの特性を知ることは重要かと思います。

    ちなみにウリスの宣伝となる事実ですが、総防御面数は<ドーナキー>(3)+<アウェイク>(3)+<ハッピー5>(2)+<リーサル>(2)+<サーベイジ>(2)+『ディスペア』(2)=14です。
    ウリスの動きが完璧にハマると、「14面守りつつ序盤の火力が高い、毎ターン1ランデスを飛ばす万能ルリグ」となります!
    今回の新規勢は既存を一気に追い抜きかねないレベルで強いです。
    続いてメインデッキですが、筆者が実際に組んだ順として、Lv4,3,2,1の順に見ていきます。

    メインデッキ
    Lv4
    アン=ミラ>、<ファブニル>、<シファル>と3つの候補が居ますが、1つだけ確かなことがあります。
    「圧倒的にアン=ミラが使いやすい」

    シファル>、<ファブニル>共に、デッキが薄いと使えないという欠点があります。
    ガルグ>を多用する都合上、デッキが薄くなるのが早く、Lv4グロウ時に16枚、1ターン経てば12枚程度に減っていることが多いです。
    12枚まで減ると、サーバントやスペル次第では龍獣が8枚無いか、ドローした瞬間にリフレッシュに入る可能性を考慮しないといけません。
    ファブニル>も、枚数が少ないLv2,3の枚数に注意しないと、出現時能力を発動したは良いが、不発に終わってしまうというリスクを抱えています。

    一方<アン=ミラ>はどうでしょう?
    1. アン=ミラ>(1体目)を出す。
    2. アン=ミラ>(2体目)を出し、出現時能力で<ガルグ>を出す。
    3. ガルグ>の出現時能力を使用。
    【結果】アド損なく、パワーマイナス6000×4を実現。

    Lv4以降の盤面では、パワー12000のシグニを2面除去できます。

    事前にアーツ等で1面除去しておく、<ガルグ>をリムーブして<ベルゼブブ>を立てる等により、簡単に3面要求を実現できます。
    バトルラッシュ中、幾度となく使用した動きですが、何度決めても爽快なものです。

    ちなみに、先攻4ターン目で、相手の盤面がLv3,3,1のように、パワーマイナス6000×4だけでは3面除去できなさそうな状況でも、<ボラゴ>を絡めると、片方のLv3にマイナス6000×2、パワー7000の方のLv3にマイナス6000→<ボラゴ>、Lv1にマイナス6000と割り振ることで3面除去を達成できる場合があります。
    Lv4グロウ時に龍獣シグニを2体回収できるため、実戦的にも狙いやすい動きと言えます。

    この例に限りませんが、キーセレウリスを楽しむコツは、「自信を持ってプレイする」ことだと思います。
    アウェイク>で3面守る、W<アン=ミラ>で2面空ける、バニ耐で<シファル>を通す、<ボラゴ>を絡めて点数を増やす、(以下後述)<ドラゾン>で突然のハンデスを叩き込む、<エキドーナ>で意図的に自分の盤面を空ける、相手の<マノミン>を逆用して<ベビドラ>が生き残る・・・
    単純な応酬が中心のキーセレだからこそ、たまにトリッキーな動きが決まると気持ちが良いものです。
    楽しんでいきましょう!

    さて、構築の話に戻りますが、ポーカーのA同様、2枚揃えれば鬼のように強い<アン=ミラ>は当然4投、他はゲーム中で1回使う程度のため各2投という構成にしました。
    ただ、Lv4シグニが3種居るのに計8枚だけとなると、Lv4以降の火力に不安が残ります。
    ドーナキー>という、除去能力を持たないキーを採用していると猶更。
    そこで、火力をプラスするための1枚を採用しました。

    ブラック・ドラゴン・ウェーブ
    ゲーム中に1回使えればという想定で、2枚の採用としました。
    ファブニル>・<シファル>用に龍獣シグニを一定数採用する必要があるため、2枚が限界です。
    少し除去をプラスしたい時は<アン=ミラ>回収、手札が弱く、雑に3面要求を飛ばしたい時は全面バニッシュと、柔軟な使い分けができます。

    ドラゾン>を使い、サーバントお祈りハンデスという裏ルートで逆転勝利を狙う場合でも、貴重な回収手段となります。
    但し、スペルカットインのタイミングを挟むことに注意が必要です。
    要はハッピー5>で除外される可能性があるということです。

    相手のエクシードを見て、残量が多く、<ハッピー5>をカットインしづらい状況なら問題ありませんが、エクシードが残っておらず、<ハッピー5>をスタンバイされている状況なら気を付けましょう。
    除外されると代わりの除去手段が無いという状況ならば、回収ではなくバニッシュ効果を使った方が良いです。

    Lv3
    ベルゼブブ>3枚、<ヒュドラー>1枚という構成から分かる通り、基本は<ベルゼブブ>、エナに余裕があれば<ヒュドラー>という形で使い分けます。
    8000というマイナス値、<シファル>と異なり、<アン=ミラ>で釣れ、デッキ枚数に関係が無いという汎用的なアタック時除去手段である点で評価が高いです。
    遊月戦では、見るからに<獣群邁進>を構えた相手に対し、<ベルゼブブ>を2面立て、1面分の防御効果に抑えることでそのまま勝利したゲームがありました。

    Lv3については、何を採用するか以上に、何枚採用するかが重要になるのですが、<ベルゼブブ>3枚、<ヒュドラー>1枚の計4枚となっています。
    正直なところ、最後まで基本盤面は「<アン=ミラ>×2+<ガルグ>」なので、Lv3シグニの出番は少ないのですが、ファブニル>の出現時能力を使うために一定数のLv3シグニが必要です。
    回した所感として、Lv3シグニが腐らず、かつデッキ内から枯渇しづらい枚数として、4枚が丁度良いと感じました。

    Lv2
    ここも<ファブニル>の存在を意識し、5枚まで枠を取りました。
    ただLv2の選択には課題があると感じており、4枚の<ブラックドラゴン>が腐るケースが存外多かったです。
    特に先攻では、3ターン目位しか有効な使い所が無く、速攻相手に2ターン目に<サーベイジ>を使う、LB<アン=ミラ>が発動する、相手が2面以下しか埋まらない等により、後は<ガルグ>のコストにしかならないというゲームもありました。
    Lv2の枚数を増やし、<ボラゴ>の活躍頻度を増やすという意味で<ギヴル>を採用しましたが、枚数比が中途半端な印象は拭えず、今後の検討課題だと思います。

    サーバント
    閑話休題?ここでサーバントの話題に移ります。
    ここにも<シファル>・<ファブニル>の件が絡んできます。
    龍獣シグニが一定数必要、でも除去力確保のために<ドラゴンウェーブ>が必要となると、サーバントに割ける枠も少なくなります。
    とはいえ毎ターンしっかりガードするのはキーセレの基本のため、悩みが尽きません。

    結論としては、「サーバントは8枠で抑える」&「回収LB持ちを4枚採用する」ことで対応しました。
    ガルグ>で回転率を高めることで、サーバントを引ける可能性を高めていますが、更に安定性を増すためにLBも意識しました。

    後はレベル配分ですが、8枚しかないサーバントは貴重なので、極力盤面に立てない、立てるとしても高打点の壁にしたいという意味で<D4>を採用しています。
    Lv1ウリス>や<ガルグ>の手札交換を考えると、1ターン目の2面埋めは安定して可能であるため、下級シグニが不足するのは2ターン目以降で、片方のサーバントをLv2にしてもさほど問題ありません。
    手札のサーバント2体のうち、1体を出さないといけないという状況が生じた時に、<D2>(3000打点)+<O4>(2000打点)という組み合わせより、<D4>(5000打点)+<O2>(1000打点)の組み合わせの方が、盤面は5000打点に上昇する一方、ガードできる点では変わらないため、優れているのはお分かりいただけるかと思います。

    Lv1
    ここまで書くとお分かりかと思いますが、サーバント及びLv2以上の採用枚数はある程度固定されています。
    Lv4以降の火力確保のため、Lv4&スペルで計10枚は欲しい、<ファブニル>で落とせるよう、Lv2,3は最低4枚は必要、サーバントは8枚が限界となると、Lv1は14枚以下となります。
    今回は、2ターン目の盤面形成に使えるLv2シグニを5枚に増やし、裏拳要員こと<ドラゾン>を採用したため、Lv1シグニは12枚となりました。

    シグニの殴り合いとなりやすいキーセレにおいて、Lv1シグニが12枚というのは若干心許なく、サーバントを盤面に出さざるを得ない状況が生じそうですが、そこはガルグ大先生の力でカバーします。
    ガルグ>は頻繁に盤面に登場し、その後エナに行くのですが、頻繁に出し過ぎるあまり、全てエナに行ってトラッシュに居ないというケースが生じ得るため、枚数は多いに越したことは無いです。
    そんなことを言わずとも、序盤の安定性を高め、<ボラゴ>を補助してくれる偉大な存在であるため、当然に4投なのですが。

    更に盤面維持のために、<ベビドラ>を採用しました。
    ガルグ>のお陰でトラッシュの肥えるスピードが上がっているため、2ターン目には5000打点に達します。
    1度ピルルク戦で、トラッシュが2枚の状況で<ベビドラ>を立てたところ、<クロケル>×2を立てられ、背筋が凍り付きました。
    ・・・が、次に出てきたのが<マノミン>であったため、クロケル>が誘発すると同時にこちらのトラッシュが3枚に増え、5000打点に上昇して除去を回避できました。

    ベビドラ>の仮想敵の1つがピルルクであったため、「できたらいいなぁ・・・」と想像していた状況ではありますが、本当に実現できて驚きです。
    ハナレキー>を採用すると、発動時にトラッシュが更に1枚増えるため、後攻1ターン目から5000打点を達成でき、より採用価値が上がります。
    逆に言うと、<ハナレキー>不採用の今回の構築では、サーバントガード&グロウコストでトラッシュを増やした2ターン目からしか狙えないため、4枚ではなく3枚に抑えています。

    後は<ボラゴ>4枚ですが、上述の通り、1000シグニが出る頻度に依るため、今後採用され続けるかは微妙なところです。

    最後は<エキドーナ>ですが、エナを焼く以上に、「能動的に盤面からトラッシュに落とせる」点が重要です。
    遊月等、アタック時除去を得意とするデッキ相手では、特に<アウェイク>が腐る可能性が高いです。
    そこで、例えば「<アン=ミラ>×2+<エキドーナ>」という盤面でアタックに入ると、エンドフェイズ時に<エキドーナ>をトラッシュに落とせるため、<アウェイク>で<ガルグ>を蘇生し、<アン=ミラ>×2で12000マイナスを振り、1面守ることが可能になります。
    アン=ミラ>の方を先に除去された場合は、<アウェイク>で<アン=ミラ>を蘇生すれば良いため、どう転んでも<アウェイク>が防御アーツとして機能してくれます。

    緊急避難的な措置ではありますが、1点分の防御が勝敗を左右するケースは多いため、覚えておくと良いでしょう。
    後は当然ながら、相手のエナの残量が苦しそうな場合や、リルの<落華流粋>のように特定色のエナが必要な相手に対しても有効で、1枚入れておくと活躍が見込めます。

    ここからは反省会ですが、<チビドラ>を1枚入れるのも有力だと感じました。
    アン=ミラ>→<ガルグ>と進める場合、龍獣シグニを2枚捨てる必要がありますが、終盤は手札が尽きてしまうケースが多いです。
    特にファブニル>の積み直し効果を使った後であれば、成功率が高まるため、<アン=ミラ>の蘇生先の選択肢の1つとして、採用するのも有力かなと感じています。


    いかがでしょうか?
    アン=ミラ>で釣れるため、終盤まで下級シグニが活躍する可能性があり、かつ<シファル>・<ファブニル>に構築面で配慮する必要があるため、色々と意識する必要があることがお分かりいただけたかと思います。
    上述の通り、「14面守りつつ序盤の火力が高い、毎ターン1ランデスを飛ばす万能ルリグ」で、対応力もある楽しいルリグであるため、是非組んでみてください!
    この構築を土台として、今後どのような進化を遂げていくか、非常に興味があります。

    ではまた(^^)/

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