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[キーセレクション]【第285話】合言葉は4,4,2,1

    posted

    by ねへほもん

    リメンバ.jpg
    【第285話】合言葉は4,4,2,1
    どうも、ねへほもんです。
    ウィクロスマガジンが発売され、レトリックの全カードが明らかになりました。
    LRアーツをはじめ、キーセレ全体のデッキパワーが上がってきた印象ですが、どのような環境となるのでしょうか・・・?

    全カードが公開され、新弾発売後用にデッキを色々と仮組みしているのですが、今回はとあるルリグに初挑戦してみました。
    何のルリグだと思います?
    予想外かと思いますが・・・

    リメンバ
    です!

    収録種類数は少ないですが、非常に強力な1枚を手に入れました。
    貨英の変動 エフエックス
    SR 貨英の変動 エフエックス
    カード種類:シグニ
    カードタイプ:精像:英知
    色:青
    レベル:4
    パワー:12000
    【出】:カードを2枚引き、手札からカード2枚を好きな順番でデッキの一番下に置く。その後、対戦相手のシグニ1体を凍結する。
    【起】【ターン1回】青1 デッキの下からカードを4枚トラッシュに置く:この方法でトラッシュに置かれたシグニのレベル合計が11以上の場合、対戦相手の凍結状態のシグニ1体をバニッシュし、あなたのルリグが[リメンバ]の場合、追加で対戦相手の凍結状態のシグニ1体をバニッシュする。
    【ライフバースト】:対戦相手のシグニ1体をダウンし、対戦相手のすべてのシグニを凍結する。
    たった1体で2面バニッシュという、破格の除去性能を持ったシグニが登場します。
    赤デッキ使いの筆者にとって、火力の高さは非常に大きな魅力です。

    リメンバは<リメンバキー>を用いるのが主力で、アーツもダウン系統が多いため、メインデッキでの除去が中心となり、除去力向上が課題となっていました。
    そこにエフエックスが現れたことで、一気に除去力が高まり、青デッキの堅さを維持しつつ、赤デッキ顔負けの火力を叩き出すことが可能になりました。

    では早速、サンプルレシピからご覧いただきましょう。
    1.サンプルレシピ

    2.レシピ解説
    ジャイアント・キリング
    LR ジャイアント・キリング
    カード種類:アーツ
    色:青
    コスト:青3無1
    使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ、スペルカットイン
    あなたのルリグが[エルドラ]の場合、このアーツを使用するためのコストは《青×2》減る。
    以下の4つから2つまで選ぶ。
    (1)対戦相手は手札を2枚捨てる。
    (2)対戦相手のルリグ1体をダウンし凍結する。
    (3)対戦相手のシグニ1体をデッキの一番上に置く。あなたは手札を1枚捨てる。
    (4)スペル1つの効果を打ち消す。そうした場合、【エナチャージ4】をする。
    イノディ>との選択枠でしたが、折角なので新規カードを採用しました。
    エルドラではないため、4コストを要しますが、それでも選べる4つの効果はどれも強力です。

    1つ目は、2枚ハンデスできる効果です。
    2枚ハンデスによって、ライフ0の相手にルリグアタックが通ってそのまま試合終了という勝ち筋が生まれます。
    リメンバには<ホロスチャート>が居るため、相手としてはフルハンデスからのルリパンを警戒せざるを得ず、相手にライフを残すプレイングを強いることができます。

    2つ目は、相手のルリグをダウン&凍結させる効果です。
    『ダイレクト』、『リスタート』の追加ターン込みの2回ルリグアタック、青デッキのフルハンデスからのルリパン等を防ぐため、1枚は欲しいルリグ止めアーツですが、凍結が加わりルリパンを2ターン防ぐことが可能になりました。
    後述しますが、このデッキではサーバントをガード以外の用途に用いることがあり、サーバントを2枚節約できるこのアーツとは非常に相性が良いです。

    3つ目は、手札1枚をコストに相手シグニをデッキバウンスする効果です。
    デッキバウンスというのがポイントで、優羽莉>のアルティメットレイドの耐性を無視して除去』できます。
    優羽莉は多くの新規カードで強化されており、来期増加が見込まれるため、『アルティメットレイド』を止める手段があるのは心強いです。

    4つ目は、スペル1つの効果を打ち消し、4エナチャージするというもの。
    キーセレでは比較的使用頻度が少ないですが、その分相手の意表を突きやすく、ミラーマッチの<焚発>、エルドラの<ICE STORM>、遊月の<奪取>等をピンポイントで潰せると、一気にゲームの流れが変わるかもしれません。
    特に、<焚発>を止めつつ、1つ目の効果で2枚ハンデスすれば、手札が3枚増える予定が、想定より相手の手札が5枚減る結果となるため、相手の戦力を大きく削れます。
    逆もまた然りで、こちらが青デッキ相手に<焚発>を使う際はカットインに注意する必要があるということです。

    その他、地味ながら<イノディ>に無いメリットとして、無色エナをコストに使えます。
    エナに落ちた<焚発>や<風の姉妹>を有効活用しましょう。

    イコール・プライズ
    ドント・ムーブ>との選択枠です。
    このデッキはエフエックスの補助のため、レベルの高いシグニをデッキボトムに置く必要があり、<プライズ>で切っている余裕は無いというのが正直なところですが、防御手段をダウンに寄せ過ぎている印象を持ちました。

    具体的には、次弾はエルドラの<ラズベリー>が天敵となるでしょう。
    上級シグニを切るのは苦しいですが、それでもバニッシュアーツを入れる値打ちはあると判断しました。

    ドント・ラッシュ
    LC ドント・ラッシュ
    カード種類:アーツ
    色:青
    コスト:青4
    使用タイミング:アタックフェイズ
    対戦相手のルリグが緑か黒の場合、このアーツを使用するためのコストは《青×2》になる。
    対戦相手のシグニを2体までダウンし凍結する。
    (凍結されたシグニは次の自分のアップフェイズにアップしない)
    新規アーツで、<ドンム>より1コスト増える代わりに、2面凍結させることができます。
    相手ルリグが緑か黒の場合は2コスト軽減でき、レトリックで強化される遊月に刺さります。
    また、再会マユの『リスタート』に合わせて使うと、追加ターンにシグニがアップせず、手札から出せないという制約と併せて追加ターンを耐えやすくなります。

    サーバント D2、サーバント Q2
    このデッキは、意図的にサーバントをLv2と4に寄せています。
    D2>は<クウキホウ>の補助で、<クラファン>で見えた時にデッキボトムに置くと序盤から打点を稼げます。

    一方<Q2>はエフエックスの補助です。
    4枚捨ててレベル合計11以上という条件を満たすためには、とにかくレベルの高いシグニをボトムに送る必要があるため、サーバントでシグニのレベルをかさ上げしています。

    一人回しをした印象として、下4枚を4,4,2,1と並べて合計11にすることが多かったです。
    リメンバはデッキを掘る力が高く、《ジャイアント・キリング》でルリグアタックを2回止められるため、サーバントを捨てるのはさほど苦になりません。

    爪英の忠誠 風の姉妹
    手札補充兼アタッカーとして、ピンポイントで活躍してくれます。
    サーチにより、積み込んだデッキボトムの順序が変わってしまうため、まず<風の姉妹>を出し、次にエフエックス等でデッキボトムを積み込むという順序で使いましょう。

    デッキの順序が変わる点を逆用し、前のターンのアタックフェイズ開始時に<Lv4>ルリグ効果で下級シグニをデッキボトムに固め、次のターンのトップドローの質を高めつつ、<風の姉妹>でデッキ順序を変えるという使い道もあります。
    風の姉妹>の除去効果はコストが重いため、相手をライフ0に追い込んでから出すのが理想的ですね。

    3.プレイング
    序盤は<マグナス>、<クウキホウ>を軸にライフを削ります。
    クウキホウ>はLv2のパワー5000シグニを除去できる、凍結状態で無くてもOKという利点があり、<マグナス>で除去できない範囲をカバーできます。

    続いてLv4グロウ後ですが、盤面のパターンを覚えることが重要です。
    (1)3面要求その1
    基本の3面要求盤面です。
    といっても、エフエックスでLv4シグニをボトムに送る必要があるため、意外と実現頻度は低いでしょう。
    手札節約のため、エフエックスでレベル4,1をボトムに置く→<アルキメス>出現時でボトムのLv1シグニを出す→エフエックス起動という順序で進め、登場機会の少ないLv1シグニはここで使っておく方が良いでしょう。

    (2)3面要求その2
    相手の盤面にLv2以下のシグニが居る場合、<ホロスチャート>でハンデスしつつ、3面要求をすることが可能です。
    下記の流れで進めれば、無理なく<ホロスチャート>のハンデス条件を満たせます。
    • ⅰ<リメンバキー>で相手ターン終了時に1体凍結
    • ⅱエフエックス出現時にボトムを調整しつつ1体凍結
    • ⅲ<ホロスチャート>出現時に3体目を凍結させ、1ハンデス

    応用編として、3面要求できない状況であれば以下の盤面も考えられます。

    (3)2面要求+アタック時1ドロー
    相手の盤面がLv4,4,3、こちらが<マグナス>or<クウキホウ>を引いていない等の事情により、3面要求できない事態も想定されます。
    この場合は、<ホロスチャート>で1ハンデスしつつ<リソキタ>でアタック時に1ドローすることで、次のターン以降の3面要求に備えると良いでしょう。

    (4)プライズ2面除去込みの3面要求
    ここまで、エフエックスが居る前提で話を進めてきましたが、当然ながらエフエックスを引けない場合も想定する必要があります。
    といっても、基本的にはエフエックスの起動でデッキを圧縮し、エフエックス以外のシグニをガンガントラッシュに落としていくため、殆どのターンでエフエックスを立てることが可能です。

    エフエックスが引けないのは1ゲーム内に1ターン程度だと想定し、その1ターンの盤面を記載しました。
    ・・・と言っても単純で<プライズ>で2面除去した後に、<アルキメス>+2体を並べるだけなのですが。
    後半は下級シグニの用途が少なくなるため、ここを機に<アルキメス>の隣に下級シグニを立てましょう。

    4.デッキ改造案
    今回は安定性を重視し、採用しませんでしたが、以下のコンボパーツを採用する案が考えられます。
    景英の高騰 バブリー+魔界の鉤爪 キャプテン・フック
    +
    アルキメス>をアタッカーとして残すため、<流転>・<バブリー>で埋める要員として追加で<フック>を採用する案です。
    一見、<フック>は場に出せず、素引きすると用途がなさそうですが、エフエックスでボトムに置きつつ投げ飛ばせば良いため有効活用できます。
    ボトム調整が容易であるため、1ゲーム中1回程度であれば、<バブリー>による<フック>埋めも十分狙えます。
    ざっくりではありますが、レシピ変更案を示すと・・・
    Out
    In
    というのが一例です。
    クウキホウ>の補助に枠を割いていたため、その分を<バブリー>&<フック>に充ててみました。
    いかがでしょうか?
    エフエックスの登場で、今までとは違う、高火力のリメンバが実現しました。
    正直、今まではデッキボトムを覚えないと使えないという固定観念から、リメンバに苦手意識を持っていました。
    ・・・が、今後はデッキボトムを積んだそばから投げ捨てるため、下4枚をLv4,4,2,1に揃えることさえ意識すれば良く、敷居はだいぶ下がったのではないかと思います。

    デッキ4枚を投げ飛ばす動きが非常に快感なため、組んでみてはいかがでしょうか?
    ではまた(^-^)/

【第284話】レイラキー破り

    posted

    by ねへほもん

    タイトルトップ.jpg
    【第284話】レイラキー破り
    どうも、ねへほもんです。
    早いもので、レトリック発売まで1週間を切りましたね。

    ウィクロスマガジンで新カードの情報が出揃いましたが、今回は「オールスター」で使える新規カードを取り上げます。
    筆者が書くということは・・・勿論速攻デッキ特集ですw
    レトリックに限らず、コミック付録、繭の部屋、プロモカードでも動きがありますので、色々ご紹介していきますよー!
    1.カード紹介
    (1)不死身のタマ
    12月9日、このカードの公開から、全ては動き出したのだ・・・
    炎のタマ
    PR 炎のタマ
    カード種類:アーツ
    色:赤
    コスト:赤3無3
    使用タイミング:アタックフェイズ、スペルカットイン
    このターンに対戦相手がスペルを使用していた場合、このアーツを使用するためのコストは使用されたスペル1枚につき、赤1無1減る。
    このターンに対戦相手がアーツを使用していた場合、このアーツを使用するためのコストは赤3無3減る。
    このターン、あなたはゲームに敗北しない。このカードをゲームから除外する。
    • 「スペルカットイン」
    • 「コストは赤3無3減る」
    • 「ゲームに敗北しない」
    やりたい放題しやがって・・・
    言うまでもなく、筆者の手持ちデッキに色々とぶっ刺さる1枚です。
    • 2止め遊月
    • アイヤイキーレクイエムゲイン
    • 応報ワンショット
    • バカラオーラ
    • 燐廻グズ子
    1ショットにアーツは無くてはならない存在。
    こちらの渾身の一撃を、あろうことかノーコストで止めてきます。
    営業妨害はやめてほしいものです。

    筆者の最新作「1止めママ」とて例外ではありません。
    ディストラクト・アウト>が絡む都合上、0コストでの発動を防げません。
    無限ルリパン自体は妨害されないため、一応10回でも、100回でも、1万回でも、1億回でも、ルリグが殴ることは可能です。
    相手が無限に耐えてくるので、本当に無限にルリパンができ、デッキコンセプトには合っているかもしれません。
    ・・・が、勝てません。諦めましょう。
    (2)キー無効
    思えば我が眷属は、あの1枚に苦しめられてきた。
    10017.jpg
    レイラ=クレジット>である。
    ダメージ無効、ハンデス&ランデス無効、挙句の果てには<トオン>をライフに固定する・・・
    コイン1枚とは思えぬカードパワーに、ただただ屈服するのみ。
    だが、今こそ立ち上がる時だ!
    時雨の調 ゆきめ
    LC 時雨の調 ゆきめ
    カード種類:キー
    色:白
    コスト:コイン1白1
    【出】:以下の2つから2つまで選ぶ。同じ選択肢を2回選んでもよい。
    (1)対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。
    (2)あなたのデッキからシグニ1枚を探して公開し手札に加え、デッキをシャッフルする。
    【起】このキーを場からトラッシュに置く:ターン終了時まで、対戦相手のキー1枚は能力を失う。
    「対戦相手のキー1枚は能力を失う」

    遂にキーの無効手段が登場しました。
    しかもサーチ効果付き。
    初めて見た時、思わず二度見してしまいましたw

    環境の下層で眠っていた多くのデッキが、息を吹き返しました。
    具体的にどのようなデッキが復活しそうか?
    それを後で解説します。
    上記2枚が大きな変化ですが、以下の変化もありました。

    (3)繭の部屋 改定
    前回の改定から4か月、今回は大幅改定となりました。
    全て規制方向の変更でしたが、
    使用禁止カード
    同時使用制限
    グロウルールの変更
    1つ上のレベルのルリグへしかグロウできなくなった。
    というもの。

    速攻使いにとっては、<マーライ>禁止が影響する一方で、<テンドウ>・<DYNAMITE>が禁止され、<トオン>をライフに埋めるデッキが弱体化したことは朗報と言えます。
    カーニバル・エルドラ共に採用候補カードの多いルリグで、形を変えて生き残ることは可能でしょうが、シェアを減らすことは間違いないでしょう。
    レトリック以降の環境への影響が気になります。

    (4)新規プロモ
    最後に、来月の大会プロモをご紹介します。
    セレクト・ハッピー5
    SP セレクト・ハッピー5
    カード種類:アーツ
    色:白
    コスト:白0
    使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ、スペルカットイン
    アンコール:キーを場からルリグトラッシュに置く
    以下の5つから1つを選ぶ。
    (1)あなたのトラッシュからシグニ1枚を手札に加える。
    (2)対戦相手のトラッシュにあるカードを2枚までゲームから除外する。
    (3)このターン、あなたは対戦相手の効果によってダメージを受けない。
    (4)ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体は「アタックできない。」を得る。
    (5)ターン終了時まで、対戦相手のすべてのシグニは効果によって得ている能力を失う。
    「効果5つもあって強くね・・・?」
    このカードだけで記事を1本書けそうな豪華さです。
    使い方ですが・・・
    • 「キーセレで1回アンコールを使い、ノーコストで2面防御」
    • 「キーセレの夢限で繰り返しアンコールを使い、何度も防御」
    • 「オールスターで採用し、除外・ダメージ封じ・能力消し効果をピンポイントで使いつつ、1面防御アーツとしても活用」
    まぁ色々と使えます。
    1回アンコールを使えれば、最低でも2面防御の仕事を果たしてくれつつ、<華代キー>とセットで入れておけば無駄がありません。
    (1)効果はサーバントも拾えるので、対ピルルクで入れていると心強いです。
    「アタックできない」は<優羽莉>の『アルティメットレイド』で防げないため、対優羽莉でも活躍してくれます。

    またオールスターでは、0コストの1面防御ということで、<応報>からの特攻を止められます。
    「ゆきめキーで<レイラキー>無効→<応報>で全エナ流して特攻」という動きが可能になった矢先、炎タマと共に難敵が現れました。
    では、続いて、これらの変化を踏まえ、ゆきめキーの登場によって復活するであろうデッキを解説したいと思います。

    2.オススメの速攻デッキ
    (1)エルドラ(キスドラ)
    レイラキー>で大きな影響を受けたデッキが、長い眠りから復活を遂げます。
    レイラキー>の前では、トドメが刺せないとかそういう段階ではなく、1点も削れないという刺さりっぷりでした。
    ・・・が、<レイラキー>を無力化できるようになることで、一気に筆者一推しのデッキに昇華します。

    筆者が推す理由は、単に<レイラキー>を対策できるだけではありません。
    以下のように、色々と強みがあります。
    Lv4ルリグの登場
    エルドラ TYPE×IV
    デュアルプラントで登場したカードではありますが、キスドラ史上、最大の強化と言っても過言ではないでしょう。
    このデッキ、Lv4にグロウしたターンに7点を削りきれないことが多かったのですが、最大の制約はエナでした。
    Lv4へのグロウコストが重かったのです。
    そこに新規のLv4が登場したのですが・・・
    • マークIV PLUS>:グロウコスト2、リミット12
    • TYPE×IV>:グロウコスト0、リミット11、グロウ時エナチャ1+コイン2枚
    その優秀さたるや、語るまでもないでしょう。
    エナ面での制約が大幅に軽減され、Lv4にグロウしたターンから全力で暴れ回れます。
    炎タマへの対抗力
    スペルを連打する都合上、<キス>を連打したターンは炎タマに0コストで完全防御されてしまいます。
    しかし、ノーパンからライフを7点トラッシュに送った後の相手のリソースは貧弱です。
    必勝とは言わないまでも、複数ターンに分けて3面要求を繰り返せば十分に勝ち目はあります。
    構築の自由度
    アーツ&キーの必須枠はゆきめキー位で、後はエクシード・コインが自由に使えるため、構築の自由度は高いです。
    エナチャアーツ、後攻対策の<ビカムユー>、<リンゼ>対策の<アンチアビリティ>、複数ターン3面要求を繰り返すための除去・アタッカー回収手段などなど・・・
    構築の自由度が高いということは、環境への適応力が高いということ。
    レトリック環境において、流行デッキへの最適解を搭載し、長期にわたって活躍してくれることと期待しています。

    (2)応報ロックユー
    キスドラが速攻界の優等生(?)だとすれば、ワンショットの優等生は<応報><ロックユー>と言えます。

    「炎タマを使わせずに撃破する」
    0コストで使えるアーツを使わせない・・・
    そんな超次元の戦い方を見せてくれるのが、<応報><ロックユー>というデッキです。
    やることは簡単で、ゆきめキーで<レイラキー>や防御用のキーを無力化し、<シルシュ>+<応報>で全エナを消し飛ばし、<ロックユー>で更にアーツコストを上げて突撃するというもの。
    3コスト増やしてしまえば、炎タマやハッピー5といった、新規の防御アーツを封じられます。

    ゆきめキーは<レイラキー>のみならず、<ロックユー>でコストを増やせない、通常の防御キーも無力化できるのが優秀です。
    単純ながら、意外と構築の幅は広く、ルリグの最終レベルによって戦い方が分かれます。
    Lv2
    応報>の使用は困難ですが、<龍滅>+<謳金>+<ロックユー>で代用可能です。
    グロウコストを掛けず、<龍滅>+<謳金>は8コストと<応報>より軽く、ルリグデッキに枠があることから、ノーパンされた上からでも十分にエナを貯めてショットを仕掛けられます。
    Lv3
    オサキ>+<コサキ>セットを使うと、<応報>を8コストまで軽減できます。
    追加コストが掛かりますが、追加のコインを得られるのが利点で、ゆきめキー以外のキーの採用が視野に入ります。
    例えば<鎮護国禍>を採用すると、<ウルバン>を回収しつつ、エナを増やし、出した<ウルバン>にダブクラを付けることができます。
    恐ろしい・・・
    Lv4
    Lv3に比べ、ルリグデッキは1枠減りますが、エナコストなくコインを増やせます。
    応報>のコストが2エナ減るため、エナ面だけ考えるとむしろお得です。
    Lv4シグニを使え、ショットの幅が大きく広がる点も利点です。

    (3)タマ(アイヤイキー型)
    レクイエム>を絡めた瞬間、炎タマが0コスト防御されてしまいますが、案外楽に突破可能です。
    10029.jpg
    鎮護国禍>。
    ここでもこの1枚です。
    鎮護国禍>で<プロメウス>にダブクラ付与→<アイヤイキー>で<プロメウス>に連パン付与として突撃すれば、炎タマを気にせず詰めに行けます。
    白滅タマ>は『イノセンス』を使えるため、相手のマルチエナを消してしまえば、赤3エナ払って炎タマで通常防御されるリスクを抑えられるでしょう。

    繰り返し書いていますが、このデッキも構築に幅を持たせることが可能です。
    メインデッキに<割裂>や<双撃>等のスペルを積んで<トオン>を発掘できますし、以下の通り、ルリグデッキにも余裕があります。
    必須枠
    必須枠でコインを3枚しか使わないため、コインを使うアーツ・キーでも問題ありません。

    (4)遊月(雪月華遊月)
    ここまで「ワンショット命」と言わんばかりのデッキを紹介してきましたが、オーソドックスな速攻デッキも有力です。
    中でも<雪月華遊月>は、攻めの安定性・速さ共に一級品です。

    レイラキー>への対抗策が生まれたことで、<龍滅連鎖>が本来の威力を取り戻すことでしょう。
    レイラキー>・炎タマはどちらも速攻寄りのメタカードで、せいぜい一方しか採用されないという前提で話を進めると、
    • 対<レイラキー>:ゆきめキーで無力化し、<龍滅>でエナを削ってから突撃
    • 対炎タマ:相手ターンのうちに<龍滅>を使用しエナを削り、返しのターンに突撃
    応報><ロックユー>の項で解説した通り、ゆきめキーは<レイラキー>以外の、通常の防御キーを無力化できる点でも優秀です。
    また、サーチ効果がある点もこのデッキと相性が良いです。

    サーチ先としては、特に<グリアナ>が優秀です。
    龍滅>で4エナに削るのみでは、相手に多くのアーツの選択肢を与えてしまいますが、<グリアナ>で相手のエナを一色に揃えることで、エナの数は残っていても、使えるアーツの選択肢は大きく絞られます。
    何より<グリアナ>が優秀なのは、「遊月には<グリアナ>が採用されているから、<龍滅>を使われた時点でエナを一色に揃えるのが得策」と相手に思わせられることです。
    結果、<グリアナ>をサーチせずに済み、サーチ先を<ゲツァル>・<タルボ>といったアタッカー供給に充てられれば、複数ターンにわたって3面要求しやすくなります。

    破壊力と安定感を兼ね備えた<雪月華遊月>は、来期シェアを伸ばすのではないかと密かに予想しています。
    いかがでしょうか?

    炎タマで速攻への対策が増えた一方、ゆきめキーでキーへの対抗手段が増え、速攻事情は大きく変わりそうです。
    筆者の印象としては、<レイラキー>の対応力の広さを考えると、ゆきめキーが登場する影響の方が大きいのかなと期待しています。
    レトリックは間もなく発売ですが、できる範囲で新カードをご紹介できればと思います。

    ではまた(^-^)/

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