今回はミルキィホームズについてお話したいと思います。
ヴァイスシュヴァルツ【ミルキィホームズ】振り返り
ミルキィホームズは2010年にブシロードが作成したオリジナルコンテンツであり、WSへの参戦も同時期に発表されました。
自社コンテンツということもあり、様々な肩入れがあるんじゃないか?と噂された作品でもあります。
僕が初めてミルキィホームズのカードに触ったのは、今は無き横浜地区決勝の会場でした。
大半の方は知らないかと思いますが、昔はこんなことも地区の会場でやっていたんですよねー。

2010年10月30日【探偵オペラ ミルキィホームズ TD】
トライアルは、現在までのすべてのトライアルと比べても、1、2を争う強さで有名です。
扉連動のレベル3ヒールという面では、ハルヒのトライアルに似た強さと言えるでしょう。
トライアル段階で経験ギミックが実装されていたのはメルブラだけだったものの、後にこれらが経験御三家と呼ばれたのは、トライアル3種同時発売が印象的だったのも理由の1つだと思います。
2010年12月24日【探偵オペラ ミルキィホームズ BP】
経験タイトルとして作られたブースターが発売されると、<強力な回復イベント>を搭載したミルキィホームズは、環境の一角まで上りつめます。
今と違い特徴指定や1000査定テキストの少なかった当時は、レベル置き場参照で倍以上のリターンが得られる経験能力は強力でした。
ミルキィホームズはあまり経験の占める割合は多くありませんでしたが、<ハロウィンナイト>は3倍のリターンが得られるとても強力なヒールでした。
これに加えて<天シャロ>による序盤の安定感と、<チェンジ元>のストックブーストや回復イベントによる後半の粘り強さで、環境の一角を担っていました。これは、後にお花畑が禁止になるまで続きます。
反面、集中の存在しないカードプールとしても有名でした。経験御三家は経験という新しいキーワード能力のためか、集中の収録がおろそかになっていたので、ミルキィホームズは長い間、山を触りづらいという問題に悩まされることになります。
2011年8月20日【怪盗帝国の逆襲 EB】/ 2011年12月10日【G4の反撃 EB】
≪探偵≫ではなく≪怪盗≫を中心として作られたエクストラが発売され、新たなデッキタイプとして作れるようになりましたが、お花畑の禁止もあり、ファンデッキ止まりといったところでした。
さらには≪警察≫を中心としたエクストラも発売されたのですが、これといった強いカードが追加されたわけではなく、警察単体でデッキが作れるようになりましたよ程度でした。
2012年8月20日【探偵オペラ ミルキィホームズ2 BP】
2種のエクストラが追加されたのち、待望の2つめのブースターパックが発売されました。初弾からずっとテーマにされてきた経験を、レベル置き場入れ替えという全く新しいギミックで強化する少しユニークな追加でした。
レベル置き場を入れ替えるという行為はゲーム的にも新しく、恒常的に入れ替えられるミルキィホームズには、新たな戦略が生まれました。例えば、レベル置き場を一時的にカードを置いておくエリアとして運用出来るようになったので、絆先を置いておくといったプレイングが生まれました。
また、レベル置き場は最大3枚までしか置けないという制約から、4色デッキを安定させるのは難しいとされてきましたが、レベル置き場を自由に置き換えられるミルキィホームズだけは、4色にしても各色必要な時に発生させられるので、比較的安定させることが出来ました。
このようにレベル置き場入れ替えというギミック自体はとても革新的な面白いものであったものの…収録されているカード自体が弱すぎました。
レベル置き場入れ替えをギミックとして採用するに値するだけの価値があるカードがほぼなかったためです。
PRカード『魔女っ娘 シャロ』『クリスマスガール エリー』の追加
ミルキィホームズが環境に復帰するのはさらに半年後、あまりに強すぎるプロモーションカードの追加がきっかけです。
ミルキィホームズ2で多数収録したにも関わらず採用率が極めて低いレベル置き場入れ替えギミックを強化する2枚のカードです。
制限カードに指定されている<屋根下>を彷彿とさせる<シャロ>はミルキィ待望のバーンテキストを持っていました。
しかしなんといっても一番の強化はノーコスト3000カウンターの<エリー>でしょう。ノーコストの拳としては未だにこれを上回る上昇値の助太刀はありませんし、これからも簡単には超えられないでしょう。
デメリットがレベル置き場にクライマックスを置かないといけない点なのですが、レベル置き場入れ替えを軸にすればデメリットを軽減することが出来、逆にこれをメリットとして扱えるプールなので、とても強力なカードだと思います。
2種のプロモが追加された後の探偵デッキはテンプレートが出来、<お花畑>時代以来、再び全国的に流行ることになります。
<夏服コーデリア>と<知識豊富>を軸に、2種のプロモを存分に活かすような構成になっています。
特にパワーとソウル面を担う知識豊富と、バーン+ヒールの<シャロ>の相性は抜群で、レベル3までの過程をほぼ無視して逆転することも珍しくありませんでした。
バウンストリガーの流行やソウル上昇テキストのばらまきにより、徐々に衰退していくことになりますが、今でもその強さは探偵ならではのものです。今回の追加も期待しています。
2015年3月20日【ミルキィホームズ セカンドステージエディション BP】
ミルキィホームズセカンドシーズンは、ミルキィでは最新の追加です。
≪探偵≫だけでなく、≪警察≫や≪怪盗≫も満遍なく強化された弾でした。
ミルキィホームズにとっては長い間縁のなかった「集中」が初めてブースターに収録された弾でもあります。
探偵は、レベル置き場入れ替えからさらに発展し、レベル置き場にクライマックスが置かれた場合をトリガーにするようなテキストが複数収録されました。
これは今回の追加でも引き継がれているようなので、楽しみですね。
カードパワー自体はとても凡庸であるものの、<暁>を<影二>で回収し繰り返し使う動きは強力であり、なかなかの強さを誇りました。艦隊ニセコイについで3番目くらいの強さだったと思ってます。
主要カード紹介
先の<魔女シャロ>が配られて以降、けなひたの枠を十分に取ることが困難になったため減少傾向にありますが、未だに採用しているデッキも少なくありません。
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天然少女シャロ
テキストの解説をするだけなら手札アンコールがついた<ガウル>。 当時のプレイヤー的にはいわゆる<天シャロ>(互換)。互換と言いつつ結局<シャナ>に刷られたのが最後でわずか2種… 手札アンコールがついたとはいえガウルテキスト。 バニラよりも高い手アン持ちという点で他のアタッカーを圧倒しており、現在のカードパワーと比べても遜色ない優秀な1枚。 経験の都合でデッキが重くなりがちなミルキィにとっては相性ピッタリなので、これまた長らく探偵デッキを支えている1枚です。 <けなひた>とは違い、今でも高い採用率を誇っているので、この機会に新しく探偵デッキを組もうと思ってる人は、集めておくべきカードだと思います。 ※追記:<思わずうっとりるな>含めこのテキストは3種でした。ご指摘ありがとうございます。 |
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本好きハロウィンナイトセット
<ハロウィンナイト>は経験6のヒール。 経験6なので500査定の3倍返しで単体11500を誇る。経験を満たした時の強さは今でも最強クラス。 さらに<チェンジ元>がいるので早だし可能。 チェンジ元はレストするだけでストブ出来る、いわゆる<晴れ着小恋>。 常駐しておけば毎ターンストックが増えていく点で、<お花畑>との相性がすごく良かった。 チェンジしてもヒールすることができるので、総じてミルキィホームズの圧倒的な回復力のエンジンとも言えた。 チェンジ元として見てもシステムとして見ても、これまた今でも遜色ないスペック。未だに最強クラスのチェンジセットです。 しかし先に述べたようにレベル入れ替えがギミックの中心になってからは下火。入れ替えのレストコストや、入れ替えによる経験の不足などの理由だが、レベル置き場入れ替えはここまで考えられて刷られたものなので、当然と言えば当然。 レベル置き場入れ替えを搭載しなければ昔と同じように使用できるが、今度はチェンジセット以外のカードパワーの面で、他タイトルに差をつけられてしまう。後ろにチェンジ元を置かないといけないが、昨今の後列のスペックも上がってきているので、単体で見れば優秀であるものの、デッキとしてみると他タイトルに劣ってしまうというのが現状。 今回の追加で改善される可能性は低いが、やはり強いことには変わらないので、ストックを沢山使う大型ギミックや(<お菓子な探偵>)、パワーで面を制圧することがそのまま勝利に繋がる追加が来れば、まだまだ活躍の可能性はあると思います。 |
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ネコミミ虫眼鏡
特徴2枚サーチのイベントカードですがこれが初出。 単純さとは裏腹に意外にもあまり刷られていないイベントカードです。 初弾当時は採用率の高かった比較的メジャーなイベントカードです。経験の都合や色の都合などで選択肢に入るイベントカードだと思うので、頭の片隅に置きながら追加を待ちましょう。 |
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お菓子な探偵
こちらはあまりメジャーじゃないイベントカード。 3レベのイベントカードだけあって打てれば強い。コンセプトにするとケアされた時にどうしようもないのが難点だが、黄色を軸にする際は経験要員にもなるため、採用も検討したい。 |
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浮き輪シャロ/ウサミミエリー/チアエリー
レベル置き場入れ替えギミックの要。常駐出来る入れ替えテキスト持ちの中では極めて無難なテキストを持っている。追加で新たな後列が来ない限りこれらから選ぶことになるが、すべてテキストやレベル、色が異なるので、最適なものを選びたい。 |
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知識豊富
レベル置き場入れ替えギミックの真価。<プロモ>により2000パンプが行きにも帰りにも発動するようになったので、パンプとソウル減点の2つのテキストが、強力なシナジーを形成するようになった。 今ではパワーの高いカードが他のタイトルにも多数収録されているものの、ソウル減点まで持つものと言うと非常に限られるので、今でもミルキィの強みの一つだと思います。是非活躍させたいですね。 |
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警察暁
警察からはこの1枚。<特徴縛り暁>を魅力に感じるならば、警察デッキをオススメします。 デッキ自体のカードパワーは低いので、自分に合うと思う方だけにオススメします。 |
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怪盗門連動セット
怪盗は先に述べたように、これらのシナジーが一つのCX、しかも門というのがとても優秀で魅力的です。 常にハンドのCXをリターンを見込みつつ打てるので、そういったデッキが好みの方にオススメします。 |
以前使用していたデッキ

レベル0 (17枚)
4 <R浮き輪でプカプカ シャロ>
4 <Rウサミミ ネロ>
3 <U活発なネロ>
2 <U収録中のシャロ>
4 <PR餃子の虜 コーデリア>
4 <PRクリスマスガール エリー>
4 <R天然少女 シャロ>
1 <PR縁日のミルキィホームズ>
4 <R手掛かりを追うネロ>
レベル2 (1枚)
1 <RRチア衣装のエリー>
レベル3 (11枚)
4 <R知識豊富なエリー>
4 <Uけなげでひたむき シャロ>
3 <PR魔女っ娘 シャロ>
クライマックス (8枚)
4 <CRサイコキネシス>
4 <CR春への坂道>
4 <R浮き輪でプカプカ シャロ>
4 <Rウサミミ ネロ>
3 <U活発なネロ>
2 <U収録中のシャロ>
4 <PR餃子の虜 コーデリア>
4 <PRクリスマスガール エリー>
4 <R天然少女 シャロ>
1 <PR縁日のミルキィホームズ>
4 <R手掛かりを追うネロ>
レベル2 (1枚)
1 <RRチア衣装のエリー>
レベル3 (11枚)
4 <R知識豊富なエリー>
4 <Uけなげでひたむき シャロ>
3 <PR魔女っ娘 シャロ>
クライマックス (8枚)
4 <CRサイコキネシス>
4 <CR春への坂道>